「フルタイムの仕事は無理だけれど自宅で簡単に小遣い稼ぎをしたい」と言う人には、内職がおすすめです。一口に内職といっても種類が多いため、どうやって仕事を選べばいいか分からない人もいるでしょう。
今回の記事では、仕事のタイプ別におすすめの内職を紹介します。内職選びのポイントや内職の探し方についても解説するので、自分に合ったぴったりの内職を見つけてください。
コツコツと手作業をしたい人向けの内職3選
まず最初に紹介するのが、空き時間にコツコツと手作業をしたい人向けの内職です。特別なスキルの要らない作業が中心で、作業量に応じて収入が決まります。おすすめの内職は次の3つです。
- シール貼り
- 部品の組み立て
- アクセサリーの製作
シール貼り
シール貼りとは、名前の通り商品などにシールを貼る仕事ですが、シールの種類は値札シールや商品説明シール、郵送物の宛名シールなど様々です。特別なスキルや道具がなくてもできる作業であるため、仕事慣れしていない人でも安心して始められます。
賃金は出来高払いであるため、頑張りが報酬に直結します。また、作業時間は自分で選択できるため、スキマ時間を利用すれば時間を自由に効率的に活用できます。ただし、自宅で手軽に作業できる反面、報酬はアルバイトやパートと比較して低めです。
部品の組み立て
部品の組み立ては精密機械や電気製品などの部品を組み立てたり検品する仕事です。作業内容によって難易度が大きく異なり、部品同士を組み合わせるだけの単純な作業やネジを使っての組み立て、はんだ付けなど一定の技術が必要な作業などもあります。
報酬は作業の難易度に応じて異なり、高い技術を要する仕事ならより高い報酬が期待できます。機械好きな人や作業に適したスキルのある人にはおすすめの選択肢のひとつです。
アクセサリーの製作
雑貨やアクセサリーのハンドメイドが好きな人には、アクセサリーの製作もおすすめです。提供された部品を組み立てたり加工して、ピアスやネックレスなどのアクセサリーを完成させる仕事です。
細かい作業が必要で、アクセサリーづくりのスキルや道具が必要なケースもあるため万人向けではありません。しかし、ハンドメイドが好きな人や得意な人にとっては、趣味と実益を兼ねた内職といえます。
パソコンを使って簡単な作業をしたい人向けの内職3選
従来の内職は前述の手作業が中心でしたが、インターネットの普及に伴いパソコンを使った内職が増えています。高度なスキルを要する作業もありますが、比較的簡単な内職から紹介します。おすすめは次の3つです。
- 文字起こし
- データ入力
- アンケート調査
文字起こし
文字起こしとは、録音された音声データをワープロソフトなどに入力して文字データに置き換える仕事です。単純に文字データ化するケースもありますが、文脈を考えて内容を修正したり書式の体裁を整えたりするケースもあります。
一定のタイピングスキルや日本語能力があれば誰にでもできる仕事ですが、入力した文字数に応じて報酬が支給されるため、入力スピードの速い人ほど報酬は高くなります。タイピングスキルの高い人や、タイピングの練習をしたい人などに向いている内職です。
データ入力
データ入力とは、様々な情報を所定のフォーマットに入力する仕事です。入力するデータには、企業のマーケティング情報やアンケート情報、郵送物の宛先情報などがあります。また、文字や数字データを単純に入力するだけの仕事もあれば、集計や図表化が必要な仕事もあります。
初心者でも始めやすい仕事が多いですが、データを正確に入力することが求められます。コツコツと入力作業を行い、丁寧にチェックすることが苦にならない人にはピッタリの内職です。
アンケート調査
アンケート調査は、企業やアンケートモニター紹介サイトの各種アンケートに回答する仕事です。アンケートの内容は、商品やサービスに関するものや個人の仕事・趣味・体験に関するものなど、企業が求める様々な情報です。
数分程度で回答できるアンケートが多く、スキマ時間を利用してできるメリットがあります。ただし、1件あたりの報酬は数十円か数百円程度のものが多いため、たくさんの案件をこなさないとまとまった収入になりません。報酬の高い案件が掲載されているサイトや、アンケート数の多いサイトを利用して作業効率を高めましょう。
高いスキルを活かして仕事をしたい人向けの内職3選
文字起こしやデータ入力などの内職は、未経験者やパソコンスキルが高くない人でもできる反面、報酬は低めです。しかし、高いパソコンスキルがあれば、より高額の報酬が期待できます。スキルに応じておすすめする内職は次の3つです。
- webライター
- デザインやイラスト作成
- システムエンジニアやプログラマー
webライター
webライターとは、インターネット上で掲載する記事を執筆する仕事です。記事の内容は、ビジネスや資産運用、旅行、ファッションなど多岐にわたります。文章のボリュームは、案件によって数百文字から1万文字くらいまでです。
記事を見る人に役立つ情報をわかりやすく書くには、記事に関する専門知識だけでなく、文章力や情報収集力、SEOの知識も必要です。ただし、スキルや知識に応じた案件が多数あるため、初めから完璧な知識がなくてもできる仕事です。文章を書くことが得意な人や好きな人は、簡単な案件からスタートしてみましょう。
デザインやイラスト作成
デザインの仕事には、チラシやポスターなどのデザインを作成する従来型の仕事とwebサイトの構成全体をデザインするwebデザインなどがあります。イラストの内容は本の挿絵などのほかに、商品広告に掲載するイラストやゲームのキャラクターづくりなどです。
専門知識や創造性が求められる仕事であるため、高めの報酬が期待できます。高いスキルを持った人やデザイン・イラストが好きな人だけでなく、初心者でスキルを磨きたい人にもおすすめの内職です。
システムエンジニアやプログラマー
システム構築やアプリ開発の設計を行うシステムエンジニア、実際に開発を行うプログラマーの仕事も、インターネットの普及により内職でできるようになりました。特殊なスキルが必要でニーズも高いことから、高めの報酬が期待できます。
システムの開発は多くの人の共同作業となるため、専門的なスキルだけでなくコミュニケーション能力も必要です。かつてシステムエンジニアやプログラマーとして働いていた人に最適な高報酬の内職ですが、IT技術の進歩は目まぐるしいため日頃から新しい知識の習得に心がけましょう。
パソコンを使った内職について解説しましたが、その他にもインターネットビジネスと呼ばれる仕事はいろいろあります。他の仕事について知りたい人は、次の記事をご覧ください。
対人関係の仕事をしたい人向けの内職3選
これまで手作業やパソコンを使った業務など主に一人で行う内職を紹介してきましたが、人と触れ合う仕事がしたい人もいるでしょう。そんな人には、電話やビデオ通話を使った内職もあります。おすすめの内職は次の3つです。
- テレアポ
- モーニングコール
- 電話オペレーター
テレアポ
テレアポとは、電話を使って企業の商品やサービスを案内する仕事です。アポが取れたら営業マンなどが対応するため、仕事はアポを取れば終わりです。
電話を掛ける相手のリストや案内する内容・話法のマニュアルは企業が準備し、それに従ってテレアポを行うため、未経験者でもできる内職です。報酬は時給制のケースと電話件数やアポ件数に応じた出来高制のケースがあります。営業色の強い仕事であるため、自分の適性を判断して選択しましょう。
モーニングコール
モーニングコールは、指定された時間に依頼者に電話を入れる仕事です。早朝に時間厳守が求められる仕事であるため、時間通りに起床し時間管理できる人に向いた内職です。
早朝に短時間で片付けられる仕事であるため、その後の時間は自由に使えることがメリットの1つです。また、特別なスキルや経験も必要ありません。ただし、報酬は1件あたり100円程度であるため大きな稼ぎは期待できません。
電話オペレーター
電話オペレーターは、お客様から企業への電話の問い合わせに対応する仕事です。企業の担当者に取り次ぐだけの仕事もあれば、照会への回答を求められるケースもあります。回答を要する業務の場合、研修を受講したり事前にマニュアルを自習するなどが必要です。
対応時間を事前に決めるため一定時間は拘束されますが、内職の場合は短時間勤務や電話オペレーターの都合に応じて日時を自由に選択できるなど、融通が効きやすいといえます。
内職選びをするときに知っておきたいポイント
タイプ別におすすめの内職を解説してきましたが、次に内職選びをするときに知っておきたいポイントを紹介します。
ポイント①:内職の収入は?
厚生労働省の在宅就業者総合支援事業サイトの調査によると、在宅ワークの仕事による平均的な月収は次の通りです。
- 5万円以下:27.7%
- 5万円超10万円未満:18.0%
- 10万円以上20万円未満:18.5%
- 20万円以上30万円未満:13.7%
- 30万円以上:22.3%
月収10万円未満の人が約半数を占める一方、30万円を超える収入を稼ぐ人も2割以上います。高収入を得ている人は、在宅とはいえフルタイムで仕事をしている人が多く、家庭の主婦が空き時間を利用して内職をする場合、月収は10万円以下の人が多いでしょう。
ポイント②:内職のメリットは?
内職の主なメリットは、都合の良い時間帯に在宅で働けることです。勤務時間を自由に選べることで、家事や育児の空き時間を活用して収入を得ることができます。また、在宅であるため、通勤時間を節約できたり服装や化粧に気を使わなくて済みます。
スキルや趣味を活かして収入を得たり、やりがいを感じる仕事は内職だけに限りませんが、初期費用が不要(または負担が少ない)で時間に縛られないため、気軽に始められることも内職のメリットのひとつといえます。
ポイント③:内職のデメリットは?
内職の主なデメリットは、案件によっては報酬が低いことと仕事量が安定しないことです。特別な資格やスキル無しで簡単にできる仕事ほど報酬は低くなります。依頼主の都合で仕事量が左右され、急に仕事がなくなるなどのリスクもあります。
また、会社員などと異なり雇用保険や社会保険など会社による保障はないため、自分で様々なリスクに備えなければなりません。
ポイント④:内職に関するトラブル
内職を始める前に、想定されるトラブルについても理解しておきましょう。依頼主に関するものでは、報酬に関するトラブルと仕事内容に関するトラブルがあります。
報酬については、報酬の未払い(または遅延)や一方的な報酬の引き下げの可能性があります。仕事内容については、依頼主からの一方的な仕事内容の変更やキャンセルのリスクもゼロではありません。
また、求職者を狙った詐欺的な求人にも注意しましょう。内職することを前提に高額な設備を購入させたり、選考の一環と称して個人情報を盗み取るなどの悪徳業者もいます。
おすすめの内職の探し方
最後に、内職の探し方について説明します。まずは、内職の求人を見る前に自分はどんな内職をしたいか、できるのかを確認しましょう。自分に合った内職を考える上での主なポイントは次の通りです。
- 内職で稼ぎたい収入
- 仕事のできる時間帯や作業時間
- やりたい仕事
- 仕事のスキル・知識 など
上記確認を行った上で、これまで解説してきたタイプ別のおすすめの内職を参考に選択肢を絞り込みましょう。求人サイトで選択した分野の内職を探し、下記の仕事上の具体的な項目を中心に自分にあった内職を決めましょう。
- 仕事の内容や手順、フォロー体制
- 作業に要する時間や勤務時間拘束の有無
- 内職の報酬や支払いに関する規定
- 内職に必要な道具や設備など自己負担となる費用 など
まとめ:適性や稼働時間、報酬のバランスを検討して自分にあった内職を選ぼう!
内職には、経験やスキル不要で誰でも簡単に始められる仕事から得意のスキルや趣味を活かした仕事まで数多くの種類が存在します。都合の良い時間帯に在宅で働けることが大きなメリットですが、反面、報酬が低い、仕事量が安定しないなどのデメリットもあります。
内職選びをするときは、自分の適性(スキルや知識、趣味など)や稼働時間、報酬を考慮した上で、自分にあった内職を見つけましょう。長続きする仕事を慎重に探すことも大事ですが、他の就業形態より気軽に始めることができるため、失敗を恐れずチャレンジしてもいいでしょう。