パーパス・ストーリーズ

Purpose Stories

念願の海外移住を実現!
仕事と育児を両立しながら叶えた
キャリアチェンジとは

念願の海外移住を実現!
仕事と育児を
両立しながら叶えた
キャリアチェンジとは

Purpose Stories 01

清水 菜穂子さん

清水 菜穂子さん 清水 菜穂子さん

「やりたい」を実現するために
子育てとの両立に試行錯誤

これまで3社でキャリアを積んできました。1社目は学生時代のインターンを経て出版社に入社し、結婚後にブライダル情報誌の広告営業へ転職。出産を経て、3社目には企業の認知拡大を目指すPR会社の新規営業職を選びました。

3社でキャリアを積んだのは「いつか海外に移住して働きたい」と思っていたからです。20歳頃に経験したアメリカ留学がきっかけで、新卒の段階から漠然と海外で働くことを考えていました。子どもを2人出産したあとも「なるべく小さいうちから海外で生活して、経験や選択肢を増やしてあげたい」と考えるようになり、それを叶えるためのキャリアチェンジをしてきた感じです。

これまで「子どもがいながらにして働くのが当たり前」という職場環境に身を置いていたので、20代のうちから子育てと仕事の両立に試行錯誤していたのを覚えています。前職のときには、延長保育やベビーシッターサービスの利用、家族からの協力などをフル活用して、自分のやりたい仕事を実現させるために、さまざまな生活面の工夫をしていました。

人生の新たなステージへ。
悩んだのはお金のこと

仕事面では順調にキャリア構築していく中で、プライベートでは離婚という大きな転機が訪れていました。世間的に言うネガティブなものではなく、とても前向きで円満な形です。ただ書類上のポジションが変わっただけで、今でも元夫とは毎日連絡を取り合う親友のような存在ですし、私が叶えたかった海外移住の夢も理解と応援をしてくれています。

当時、悩んだのは「離婚後、1人で子ども2人を育てながら海外移住を実現できるのか」ということでした。自分で働いているとはいえ、1人で2人育てながらの生活はハードルが高く、経済面が1番不安なポイントでしたね。不安は感じつつも、これまでのキャリアを中断したり、海外移住の夢を諦めたりする選択肢はありませんでした。

ちょうどお金のことで悩んでいたときに出会ったのが、株式会社 SURE INNOVATION (シュアーイノベーション)に所属する女性マネーコーチです。

毎月の収支バランスを踏まえて離婚後の生活が成り立つのか、子どもと一緒に海外移住するにはいくら貯めていく必要があるのかなど、現状と将来について相談しました。子どもたちのことにも誠実に向き合ってアドバイスしてもらえたのは嬉しかったです。

将来のライフプランニングをして終わりではなく、私に万が一のことがあったときの生命保険や今後の財産をつくる不動産投資なども総合的に考えて提案していただきました。相談の結果、「自分1人だけでも子どもたちを育てていけるのでは」と思うことができて。人生の転機を迎えていた私にとって、マネーコーチの存在はとても心強かったです。

お金のことは難しい側面もありますが、わからない部分は親身に聞いて壁打ちをしてくれて。1人になったあとの生活はもちろん、海外移住後の資金計画もどんどん現実的になり、不安を減らしながら夢の実現に向かうことができたと思っています。

困ったときに頼れる存在が身近にいることで安心感がありますし、心強い応援団でいてくれるからこそ、思いっきりチャレンジできたところはあったと思います。

ストーリーズイメージ01

3回目の転職活動で台湾にご縁。
転職と海外移住を同時に実現

離婚して2年が経つ頃、前職の会社で台湾支社への公募がありました。生活環境も整ってきたところだったので「行くなら今しかない」と思ったのですが、社内の条件的に直近では難しいとわかったんです。

社内での挑戦が難しいなら別会社で海外に行ける可能性を探ろうと思い、いくつか転職エージェントに登録。条件としてアジア圏の海外で働けること、子ども2人を連れていくので年収を下げないこと、これまで経験してきた業務と関連性のある仕事内容を重視しました。私の英語レベルでは欧米の方と対等にビジネスができないとわかっていたので、まずは海外でのキャリア構築の一歩としてアジア圏を候補にしました。

すると、転職エージェントの1つから登録翌日に連絡が入ったんです。紹介されたのが偶然にも台湾の駐在案件でした。

台湾で生活するイメージがすでにできていたのもあって、すぐに選考を受けてみたところ約2週間でスルスルっと転職が決まって!これまでの転職経験から早くても3か月くらい、条件が合わなければ半年以上はかかる認識でいたので、本当にタイミングとご縁だったと思います。

家族や友人、ママ友にも「いつか海外で生活したい」と言い続けてきたので、台湾への転職と移住が決まったときには「本当に夢を実現させるんだね」とみんなが応援してくれて。ずっと言葉にしてきたことが現実になった瞬間でした。

経験のない業務は
「あえて恥をかこう」の精神で
学びに変換

転職後は、越境ECのコンサルティングやマーケティングを一貫してサポートするのが仕事です。転職したのは日本企業ではありますが、勤務地には9割ほど台湾の方がいて一緒に働いています。これまでの仕事と近い分野なので、蓄積してきた経験が活かされていると感じています。

もちろん、やったことのない領域の仕事を任されるときもありますよ。いろいろな方に話を聞いて情報をキャッチアップして、新たな学びとして吸収しつつ一生懸命やっています。

意識しているのは「あえて恥をかこう」という姿勢です。「わからないから発言しない」「初歩的なことを聞いたら恥ずかしいから聞くのはやめよう」とは思わずに、恥をかいてもいいから積極的に人に聞いて行動することを大切にしています。

ストーリーズイメージ02

台湾で過ごすなかで
子育ての意識に変化も

転職と移住をして1年が経ち、生活面でも変化がありました。一緒に働く台湾の同僚を見ているとプライベートをとても大切にしていて。あまり残業はせず定時でピタッと帰る、昼休みの昼寝が習慣になっているなど、オン・オフの切り替えがきっちりしているんですね。

私が日本にいたときは仕事優先で夜遅くまで働くのが当たり前でしたが、台湾の方から影響を受けてプライベートを大切にする意識ができるようになりました。たとえば、子どもと向き合って会話をする時間は日本にいたときより増えたと思います。学校などでの出来事に耳を傾けて「こんな工夫をしてみたら?」「こうしたら楽しいんじゃない?」など、日々の生活が少しでも楽しくなるように会話の質と量を上げて接しています。

すべての出来事がポジティブな転機。
今後は子どもを軸とした
自身のキャリア形成を目指したい

離婚したことも、転職も、台湾への移住も、何もかもが良かったと思っています。結局「良かった」と意味づけできるのは自分しかいないと思うんです。ポジティブに解釈してまわりに伝えると、みんなも良かったことだったんだと感じてくれると思います。

今振り返ってみると、初めての海外移住が台湾だったのもすごく良かったです。日本からの距離は近いし、時差も1時間程度。日本のものも買うことができて食事面に大きな違いはありません。子どもを2人連れて海外へ移住するファーストステップとして台湾は最適だったと思います。

次のフェーズとして子どもを軸とした自分のキャリア形成を叶えていきたいと模索中です。子どもの成長段階を踏まえて自分の仕事場所を考えられるようになればいいなと。たとえば、子どもの将来のために高校は日本にいたほうがいいとなれば自分も日本で仕事をするなど、柔軟に考えてやっていきたいです。

そのために、ゆくゆくは40代での起業を目指したいなと思っていて。今までの仕事や海外移住の経験を活かして何かできないかと、考えを巡らせているところです。

今、子どもたちは中国語に加えて英語も勉強しています。日本・台湾と国に縛られることなく、世界の国の中から自分が心地よい場所を見つけてほしいと思っています。私は、さまざまな経験と選択肢を子どもたちに与えられるように子育てをしていきたいです。親子で楽しみながら、いろいろな国で生活してみたいですね。

清水 菜穂子

清水 菜穂子Naoko Shimizu

PR会社での新規営業職を経て、現在は台湾にて日本企業の越境ECコンサルティングおよびマーケティングに従事。20代で結婚・2児の出産を経験し、子育てとキャリアの両立に試行錯誤する。プライベートで大きな転機を乗り越え、海外移住と転職を実現。子どもたちの成長を第一に考えながら、グローバル視点でのキャリア形成を積極的に進めている。

(2025年6月取材時点)

清水 菜穂子