プロミスの利用を検討していたり、すでに利用している人にとっては、プロミスの金利が高いかどうかは気になる問題です。
確かに、同じ金額を借りるにしても、「どこから借りるか」によって実際に支払う利息が変わります。また、返済方法次第で利息を抑えることも可能です。
結論からいえば、プロミスは消費者金融カードローンのなかでは上限金利が0.2%低い一方で、銀行カードローンと比べると金利設定は高めです。ただし、30日間の無利息サービスや毎月の最低返済額を考慮すると、比較的低金利の銀行カードローンよりも利息を抑えやすい傾向にあります。
この記事では、プロミスの金利や利息が高いのかどうかを、カードローンの金利比較表(2021年11月確認時点)をもとに紹介します。
また、利息を抑える6つのコツも紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
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プロミスの利息や金利、借入利率、実質年率とは
プロミスの利息が高いかどうかを確認する前に、利息や金利、借入利率、実質年率などの基本的な用語を理解しておきましょう。
それぞれの用語の意味は次のとおりです。
基本的な用語
- 利息:お金を借りるレンタル料のようなもので、1日ごとに発生する
- 金利・借入利率・実質年率:借りた額に対して、1年間でどのくらいの利息が発生するかを示す割合(年利)のこと
10万円借りて1ヶ月後に完済する場合、借りた10万円だけでなくレンタル料(利息)もあわせて返済しなければなりません。
仮に金利が年18.0%なら、1ヶ月後に約1,500円の利息を加えて返済します。金利が年15.0%なら、1ヶ月後に約1,250円の利息です。
プロミスでは、100万円未満の借入れなら年17.8%以下、100万円以上の借入れなら年15.0%以下で金利が設定されます。
金利と借入利率、実質年率の違い
金利と借入利率、実質年率の違いは実利用上ほとんどありません。つまり、借りた金額に応じて1年間に発生する利息の割合を意味しています。借入利率や実質年率は、法律に基づいた表記です。
なお、実質年率は事務手数料や保証料なども利息とみなして計算する金利のことですが、多くのカードローンはこのような費用がかからないため、年利と実質年率は同じ意味となります。
プロミスの利息は高い?カードローンの金利比較表を確認
プロミスの利息は高いのかどうかについて、カードローンの金利比較表から確認してみましょう。プロミスの金利(利息)は以下の特徴があります。
プロミスの金利の特徴
- 消費者金融カードローンのなかでは上限金利が0.2%低い
- 銀行カードローンと比較すると金利設定は高め
ただし、プロミスは銀行カードローンにはほとんどない無利息サービスがあり、毎月返済額も高めです。そのため、支払う利息の総額は抑えられる傾向にあります。
消費者金融系カードローンの金利・サービス比較表
カードローン名 | プロミス | SMBCモビット | アコム | アイフル | レイク |
下限金利 | 4.50% | 3.00% | 3.00% | 3.0% | 4.50% |
上限金利 | 17.80% | 18.00% | 18.00% | 18.0%(※1) | 18.00% |
無利息サービス | 初回利用の翌日から30日間無利息 | なし | 契約の翌日から30日間無利息 | はじめての方なら契約の翌日から最大30日間無利息 | 以下を選択可能 ・契約の翌日から30日間無利息 ・5万円まで契約の翌日から180日間無利息 |
銀行系カードローンの金利・サービス比較表
カードローン名 | 三井住友銀行カードローン | みずほ銀行カードローン | りそな銀行カードローン | 楽天銀行スーパーローン | イオン銀行カードローン | 住信SBIネット銀行カードローン | ソニー銀行カードローン |
下限金利 | 1.50% | 年2.00%※2 | 3.50% | 年1.90% | 3.80% | 1.59% | 2.50% |
上限金利 | 14.50% | 年14.00%※2 | 13.50% | 年14.50% | 13.80% | 14.79% | 13.80% |
無利息サービス | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし |
※:各カードローンが提示する金利は見直されることがあります。
※:各カードローンは、不定期に無利息キャンペーンや利息キャッシュバックキャンペーン、金利引下げキャンペーンなどを実施することがあります。
※:銀行系カードローンの場合、その銀行の住宅ローンを利用しているなど所定の条件で金利が優遇されることがあります。
※1:満23歳以上59歳までを対象とした上限金利9.50%の「ファーストプレミアムカードローン」サービスもあります。
※2:住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。
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プロミスの利息はいくらになるのかシミュレーション
プロミスの利息が実際にいくらになるのかシミュレーションしていきます。
利息の計算式は以下のとおりです。なお、金利は100万円未満ならプロミスの上限金利である年17.8%、100万円以上なら年15.0%とします。
利息の計算式
借入残高×金利÷365日(うるう年は366日)×利用日数
30万円借りて30日後に返済するなら、借入残高300,000円×17.8%÷365日×30日=4,389円(1円未満の端数切捨て)により、利息は4,389円です。
しかし、実際には1ヶ月後の返済日までの日数が毎回30日となるわけではありません。仮に31日後に返済すると、利息は4,535円です。
そのため、シミュレーションでは便宜的に「借入残高×金利÷12月」と月利換算によって1ヶ月間に発生する利息を計算しています。
また、実際には金利が0%となる無利息期間が適用される場合もありますが、今回のシミュレーションでは無利息期間を考慮していないことにも注意が必要です。
10万円借りた場合の利息
プロミスで10万円借りると、毎月の最低返済額は4,000円です。完済まで毎月4,000円ずつ返済を続ける場合、返済回数と利息総額は以下のとおりです。
【10万円借りた場合】返済回数と利息総額
- 返済回数:32回
- 利息総額:2万5,864円
30万円借りた場合の利息
プロミスで30万円借りると、毎月の最低返済額は1万1,000円です。完済まで毎月1万1,000円ずつ返済を続ける場合、返済回数と利息総額は以下のとおりです。
【30万円借りた場合】返済回数と利息総額
- 返済回数:36回
- 利息総額:8万7,289円
50万円借りた場合の利息
プロミスで50万円借りると、毎月の最低返済額は1万3,000円です。完済まで毎月1万3,000円ずつ返済を続ける場合、返済回数と利息総額は以下のとおりです。
【50万円借りた場合】返済回数と利息総額
- 返済回数:58回
- 利息総額:24万6,160円
100万円借りた場合の利息
プロミスで100万円借りると、毎月の最低返済額は2万6,000円です。完済まで毎月2万6,000円ずつ返済を続ける場合、返済回数と利息総額は以下のとおりです。
【100万円借りた場合】返済回数と利息総額
- 返済回数:58回
- 利息総額:37万1,473円
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プロミスの利息を抑えるコツ6選
先ほどのシミュレーションからわかるとおり、毎月の最低返済額だけ返済を続ける方法では、完済までに決して安くはない利息を支払うことになります。
そこで、プロミスの利息を抑えるためのコツ6選を紹介しますので、ぜひ実践してください。
利息を抑えるためのコツ
コツ①利用の翌日から30日以内に完済して利息を無料に
プロミスには、初回利用の翌日から30日間は利息がつかない(金利0%)無利息サービスがあります。そのため、初回利用の翌日から30日以内に完済できる場合は、利息0円でお金を借りることも可能です。
仮に30万円借りて30日以内に返済すると、金利17.8%なら通常4,450円発生する利息が0円となります。
プロミスの30日間無利息サービス
- 条件:新規でメールアドレス登録のうえWeb明細を選択
- 無利息期間:初回利用(出金)の翌日から30日間(追加利用分も対象)
なお、プロミス以外にも無利息サービスを提供している消費者金融カードローンがありますが、プロミスは「利用の翌日」から無利息期間が開始します。
そのため、契約後すぐにお金を借りなくても、無利息期間を無駄にすることがありません。
アコム | 契約の翌日から30日間無利息 |
プロミス | 初回利用の翌日から30日間無利息 |
アイフル | はじめての方なら契約の翌日から最大30日間無利息 |
レイク | 以下を選択可能 ・契約の翌日から30日間無利息 ・契約の翌日から60日間無利息(Web申込み限定) ・5万円まで契約の翌日から180日間無利息 |
SMBCモビット | なし |
コツ②プロミスポイントサービスで無利息期間を追加
プロミスポイントサービスに登録し収入証明書類を提出すれば、無利息期間を7日間追加できます。
無利息期間を追加するためのポイントの貯め方(一部)
- プロミスポイントサービス申込:初回のみ100ポイント
- 収入証明書類の提出:年に1回初回のみ160ポイント
具体的には、サービス申込と収入証明書類の提出で260ポイント貯まり、250ポイントを使って7日間の無利息期間を追加可能です。
他にも以下のようなポイントの使い方がありますが、提携ATMを使わずに手数料無料で借入れや返済は可能です。また、15日間の無利息サービスを利用するには400ポイントも貯めなければならず、時間がかかります。
ポイントの使い方
- 提携ATM手数料無料サービス:申込日から翌月末日まで提携ATM手数料が無料
- 無利息サービス:250ポイントで7日間、400ポイントで15日間、700ポイントで30日間無利息期間が適用(利息以上返済日の翌日から適用)
利息は借入残高が大きい返済初期に多く発生するため、収入証明書類を提出してポイントが貯まったら、すぐに7日間の無利息期間を追加することがおすすめです。
プロミスポイントサービスは2022年2月20日に終了
現行のプロミスポイントサービスは、2022年2月20日に終了しています。新ポイントサービス「Vポイント」がスタートしており、「1 プロミスポイント=1V ポイント」で移行されました。
参照:プロミス「新たなポイントサービスの提供に伴う『プロミスポイントサービス』および『おとくらぶ』終了のお知らせ」(PDF)
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コツ③返済日を給料日の翌日に設定する
返済日は、給料の翌日に設定しておくことがおすすめです。これにより、1日でも早く借入残高を減らして利息を抑えることができます。
プロミスでは一部の銀行を除いて口座振替による返済日は5日固定です。給料日から遠い場合、手数料無料かつ原則いつでも1円単位で返済ができるインターネット返済(Pay-easy)を有効に活用しましょう
プロミスのネット返済については、こちらの記事に詳しく書いてあるので、お得に返済したい方は読んでください。
コツ④余裕があれば積極的に繰り上げ返済をする
返済の余裕が出たら、積極的に繰り上げ返済をしましょう。繰り上げ返済とは、最低返済額を超える金額を返済することをいいます。
繰り上げ返済によって借入残高を減らせるため、その後に発生する利息を抑えることが可能です。
繰り上げ返済は、まとまった金額である必要はありません。毎月1,000円の繰り上げ返済でも問題ありません。
例えば、30万円借りたとき、最低返済額の11,000円に加えて毎月1,000円多く返済するだけで、完済まで6カ月早くなり、利息を約1万円抑えることができます。
約定返済 | 繰り上げ返済 | |
---|---|---|
毎月返済額 | 1万1,000円 | 1万2,000円 |
返済回数 | 36回 | 32回 |
利息総額 | 8万7,289円 | 7万7,633円 |
繰り上げ返済の方法については、こちらの記事にすべて書いてあります。少しでも利息を抑えたい方は、必ず読んでください。
コツ⑤返済を手数料がかからない方法で行う
繰り上げ返済で利息を抑えられることを紹介しましたが、毎月手数料のかかる提携ATM(コンビニATMなど)で返済していると、その効果は薄れてしまいます。
プロミス提携ATMの利用手数料(税込)
- 1万円以下:110円
- 1万円超え:220円
先ほどの繰り上げ返済の例では、30万円借りて毎月1,000円の繰り上げ返済を毎回行うと、利息を約1万円抑えることができました。
しかし、この返済をすべて提携ATMで行う場合、1回につき220円の32回で7,040円もの手数料がかかってしまいます。
そのため、手数料がかからない次の方法で返済することがおすすめです。
手数料がかからない返済方法
- インターネット返済
- ファミリーマートに設置してあるFamiポート(2022年3月31日で終了)
- プロミスATM
- 三井住友銀行ATM
なお、一部のネット銀行は一定回数まで他行宛振込手数料が無料になる場合もあるため、その場合は銀行振込もおすすめです。
コツ⑥返済実績を積み上げ利用限度額の増額申請をする
利息を抑えるコツとして、利用限度額を増額する方法もあります。利用限度額が高いということは相応の返済能力が認められているということであり、金利が低めに設定されることが一般的です。
そのため、契約初期は難しいですが、一定の返済実績があれば利用限度額の増額を申請してみても良いでしょう。この際、収入証明書類の提出をおすすめします。
ただし、利用限度額の増額申請をすると再審査が行われること、いくら返済実績が良好でも年収の3分の1までしか借りられないことは把握しておきましょう。
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増額審査の基準については、こちらの記事に詳しく書いてあります。審査に通過できるか心配な方は、事前に読んでみてください。
プロミスの利息に関するよくある質問まとめ
最後に、プロミスの利息に関するよくある質問をまとめます。プロミスの利息について理解を深めるため参考にしてください。
よくある質問
プロミスの金利(借入利率)を確認する方法は?
プロミスの金利(借入利率)は、公式サイトでは「借入利率4.5%~17.8%(実質年率)」と表示されています。実際に適用される利率は個人によって異なるため、プロミスの会員ページや契約内容確認書から確認しましょう。
プロミスは上限金利の17.8%が適用される?
初めての契約であれば、上限金利の17.8%が適用される可能性が高いといえます。プロミスにおける返済実績がない以上、上限金利より低い金利が設定される可能性は低いです。
実際、プロミスの公式メディア記事では以下のような記載があります。
特に初めてカードローンを利用する場合、多くの人が設定されている上限金利が適用されるものです。
プロミスで利息を減らす方法は?
プロミスの利息を減らす方法には以下のような方法があります。
プロミスの利息を減らす方法
- 利用の翌日から30日以内に完済する(利息0円)
- 返済日は給料日の翌日に設定する
- 余裕が出たら積極的に繰り上げ返済をする
- 返済は手数料がかからない方法で行う
- 収入証明書類を提出して利用可能額を100万円以上にする
- 返済実績を積み上げて利用限度額の増額申請をする
プロミスで金利の引き下げは可能?
プロミスでは、金利を引き下げることもできます。
目安として6ヶ月以上の返済実績があれば、プロミスとの交渉もしくは利用限度額の増額申請の結果、金利の引き下げが可能な場合があります。
ただし、金利の引き下げに過度に期待しないようにしておきましょう。
金利の見直しはあくまで可能性のひとつにすぎません。いつ実現するかわからない金利の引下げを期待するより、早めの返済を心がけるほうが賢明です。
プロミスで利息だけの返済は可能?
プロミスで利息だけ返済することは可能です。ただし、以下3点には注意しなければなりません。
3つの注意点
- 事前にプロミスコールで相談をする
- 借入残高が減らないので利息(支払総額)が増える
- 信用情報に悪影響が生じる可能性がある(入金状況・元本のみ遅延)
プロミスにおける「残高スライド元利定額返済方式」とは?
残高スライド元利定額返済方式とは、毎月の最低返済額が借入残高に応じて変動し、毎月の返済額(元本と利息の合計額)が一定である返済方式です。
なお、プロミスは「最終借入後残高スライド」であるため、返済が進んで借入残高が減っても、追加の借入れがなければ最低返済額は変わりません。
プロミスで延滞すると利息はどうなる?
返済日までに返済できない場合、プロミスに限らず多くのカードローンでは通常利息ではなく遅延利息が発生します。
通常利息と遅延利息の違い
- 通常利息:金利4.5~17.8%の範囲内で定められた金利で生じる通常の利息
- 遅延利息:遅延利率20.0%によって生じる罰金の意味合いをもつ利息
つまり、通常は上限金利17.8%までの金利で利息が発生するところ、延滞すると20.0%の遅延利率で遅延利息が発生してしまいます。
17.8%と20.0%では金利の差はわずかと考えることもできますが、延滞によって借入残高が減らない影響は無視できません。
まとめ:プロミスは利息を抑える方法が豊富!賢く利用しよう
プロミスは、消費者金融カードローンのなかで最低水準の金利(年利)で利息が発生します。
銀行カードローンよりは高めの金利ですが、初回利用の翌日から30日間の無利息サービスコ※がある点と、毎月の最低返済額が比較的高めである点から、利息を抑えやすいことがメリットです。
さらに、プロミスでは収入証明書類の提出でポイントを貯め、無利息期間を7日間追加することもできます。
このように、プロミスは利息を抑える方法が豊富です。ぜひこの記事で紹介した方法を実践し、利息を抑えましょう
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