カードローンは、「低金利で借入可能!」とは聞くけど、「そもそもカードローンの金利相場がわからなくて低金利かどうか判断できない」とお悩みではありませんか?
もちろん借入れの際に金利は重要な比較項目ですが、金利だけでカードローンを選ぶとかえって利息が増え、返済の負担が大きくなってしまうことがあります。
そこでこの記事では、各カードローンの金利をまとめてご紹介。
さらに金利の仕組みの基礎や比較する際の注意点、合計の利息を抑えるコツなどを解説します。本記事を確認することで、利息を抑えるためのコツを理解することができます。利息を抑えれば、金融事故や生活に支障をきたすなどのリスクを減らせるでしょう。
ぜひ、賢くカードローンを利用するためにお役立てください。
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カードローン会社ごとの金利相場まとめ
カードローンの金利相場は、上限金利で見ると消費者金融系カードローンの多くが18.00%、銀行系カードローンが平均して約14.20%です。
一見すると銀行系カードローンの方が利息が少なくなるように見えますが、下限金利だけで比較すると結果的に利息を多く払うことになる場合もあります。
下限金利で判断してはいけない理由は「カードローンの金利を比較する時の注意点」をご確認ください。
<消費者金融系>
名称 | 下限金利 | 上限金利 | 無利息サービス | 公式サイト |
アコム | 3.00% | 18.00% | はじめての方なら契約の翌日から30日間無利息 | 詳細を見る |
プロミス | 4.50% | 17.80% | 初回利用の翌日から 30日間無利息 | 詳細を見る |
アイフル | 3.0% | 18.0%(※1) | はじめての方なら 契約の翌日から 最大30日間無利息 | 詳細を見る |
レイク | 4.50% | 18.00% | 以下を選択可能 ・契約の翌日から30日間無利息 ・5万円まで契約の翌日から180日間無利息 | 詳細を見る |
SMBCモビット | 3.00% | 18.00% | なし | 詳細を見る |
<銀行系>
名称 | 下限金利 | 上限金利 | 無利息サービス | 詳細 |
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 1.80% | 14.60% | なし | 詳細を見る |
三井住友銀行カードローン | 1.50% | 14.50% | なし | 詳細を見る |
みずほ銀行カードローン | 年2.00%※2 | 年14.00%※2 | なし | 詳細を見る |
りそな銀行カードローン | 3.50% | 13.50% | なし | 詳細を見る |
楽天銀行スーパーローン | 年1.90% | 年14.50% | なし | 詳細を見る |
イオン銀行カードローン | 3.80% | 13.80% | なし | 詳細を見る |
住信SBIネット銀行カードローン | 1.59% | 14.79% | なし | 詳細を見る |
ソニー銀行カードローン | 2.50% | 13.80% | なし | 詳細を見る |
※:すべてのカードローンを網羅しているわけではありません。※:各カードローンが提示する金利は見直されることがあります。※:各カードローンは、不定期に無利息キャンペーンや利息キャッシュバックキャンペーン、金利引下げキャンペーンなどを実施することがあります。※:銀行系カードローンの場合、その銀行の住宅ローンを利用しているなど所定の条件で金利が優遇されることがあります。
各社の金利をそれぞれ詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
カードローンの金利とは?
カードローンの金利とは、借入残高に対して何パーセント利息が発生するかを示したものです。
1ヶ月に発生する割合を月利、1年間に発生する割合を年利などと示しますが、この記事ではカードローンで一般的に使用される「年利」を金利と表現します。
なお、利息制限法では借りた金額(元本)ごとの上限金利が定められており、超過した分の利息は無効となることを覚えておきましょう。
利息制限法の上限金利(上限利息)
- 元本10万円未満:年利20%
- 元本10万円以上100万円未満:年利18%
- 元本100万円以上:年利15%
カードローンの金利から利息の計算方法は?
金利は利息の発生割合を示したものと紹介しました。実際に、金利から利息を計算する式は以下です。
金利から利息を計算する式
利息=借入残高×金利÷365日×借入日数
計算式をもとに、実際に利息を計算する方法を確認していきましょう。
実際に利息を計算する方法
10万円借りて1ヶ月後に返済する場合の利息
10万円を金利18.0%で借りると、1ヶ月でおよそ1,500円(借入残高100,000円×金利18.0%÷12ヶ月)の利息が発生します。
なお、1ヶ月30日の月もあれば31日の月などもあるため、シミュレーションする時は便宜的に金利を12ヶ月で割った「月利」で計算することが一般的です。また、計算結果に1円未満の端数が出た場合には切捨てることがほとんどです。
10万円借りて2ヶ月目以降に返済する場合の利息
カードローンでは、毎月決められた日に返済を行います。仮に5,000円返済した場合、1ヶ月目に返済したのは利息分1,500円と借りたお金(元金)の分3,500円です。
1ヶ月目に返済すると借入残高が100,000円から96,500円に減るため、2ヶ月目に返済する利息はおよそ1,447円(借入残高96,500円×金利18.0%÷12ヶ月)となり、1ヶ月目より減ります。
3ヶ月目以降も、返済が進んで借入残高が減るごとに1ヶ月に発生する利息は減っていくのです。
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カードローンの金利を比較する際の注意点
カードローンの金利を比較するときは、次の2点に注意しておきましょう。なぜ注意しなければならないのかを具体的に解説していきます。
カードローンの金利を比較するときの注意点
下限ではなく上限金利で比較をする
金利は、下限金利ではなく上限金利で比較しましょう。なぜなら、契約極度額(利用限度額)が高いほど金利が低くなるように設定されているためです。
もっとも、初めてカードローンを利用するときは上限金利に近い金利で契約することが多いと想定されます。
特にはじめて消費者金融を利用する方では、金利が上限である18.0%に設定されるケースが多いといえるでしょう。
そのため、カードローンは下限金利ではなく上限金利で比較することが重要です。
銀行カードローンはより利息を多く支払う可能性がある
冒頭で、銀行系カードローンの上限金利は平均して約14.2%、消費者金融系カードローンの多くは上限金利を18.0%と紹介しました。
しかし、実は消費者金融系カードローン(18.0%)よりも、銀行系カードローン(14.2%)のほうが利息の総額が多くなる可能性があります。
その理由は、毎月返済しなければならない金額が低いためです。10万円を借りたときの5ヶ月目までの返済例を示したので参考にしてください。
消費者金融系カードローン(金利18.0% 借入金額10万円 最低返済額4,000円):
返済金額 | 元金分 | 利息分 | 残高 | |
---|---|---|---|---|
1ヶ月目 | 4,000円 | 2,500円 | 1,500円 | 97,500円 |
2ヶ月目 | 4,000円 | 2,538円 | 1,462円 | 94,962円 |
3ヶ月目 | 4,000円 | 2,576円 | 1,424円 | 92,386円 |
4ヶ月目 | 4,000円 | 2,615円 | 1,385円 | 89,771円 |
5ヶ月目 | 4,000円 | 2,654円 | 1,346円 | 87,117円 |
銀行系カードローン(金利14.2% 借入金額10万円 最低返済額2,000円):
返済金額 | 元金分 | 利息分 | 残高 | |
---|---|---|---|---|
1ヶ月目 | 2,000円 | 817円 | 1,183円 | 99,183円 |
2ヶ月目 | 2,000円 | 827円 | 1,173円 | 98,356円 |
3ヶ月目 | 2,000円 | 837円 | 1,163円 | 97,519円 |
4ヶ月目 | 2,000円 | 847円 | 1,153円 | 96,672円 |
5ヶ月目 | 2,000円 | 857円 | 1,143円 | 95,815円 |
表は5ヶ月目までしか記載していませんが、完済までに消費者金融系カードローンの例では26,260円、銀行系カードローンの例では52,210円の利息を支払う計算です。
結局、毎月の返済額が低ければ、残高の減りが遅いため返済期間が長くなり、利息は多くなってしまいます。
とはいえ、消費者金融系カードローンと同じ返済ペースであれば銀行系カードローンのほうが利息は抑えられます。低金利のメリットを活かすためには、毎月多めに返済することがポイントです。
プロミスの最低返済額が知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
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カードローンで実質的な金利(利息)を抑えるための5つの方法
カードローンで実質的な金利を抑える方法、つまり実際に支払う利息を抑える方法を5つ紹介します。
方法①無利息サービスを利用する
SMBCモビットを除く消費者金融系カードローンでは、初めて利用する人に向けておおむね30日間利息が0円(金利0%)になる無利息サービスを提供しています。
アコム | 契約の翌日から30日間無利息 |
プロミス | 初回利用の翌日から30日間無利息 |
アイフル | はじめての方なら契約の翌日から最大30日間無利息 |
レイク | 以下を選択可能 ・契約の翌日から30日間無利息 ・5万円まで契約の翌日から180日間無利息 |
SMBCモビット | なし |
プロミスは「契約の翌日から」ではなく「初回利用の翌日から」30日間なので、契約後すぐに借入れなくても無利息サービスをフルに適用可能です。レイクは、5万円までなら180日間も無利息が適用されます。
30日以内に完済すれば実質的に金利0%となるため、可能であれば早期完済を目指しましょう。
消費者金融の無利息期間について詳しく知りたい方は、こちらの記事で紹介しています。賢く利用して、返済額を減らしましょう。
方法②返済日を給料日から近い日に設定する
給料日から近い日に返済日を設定すると利息を抑えられます。例えば、給料日が25日なら26日に設定しておくことがおすすめです。
つまり、1日でも早く借入残高を減らすことで利息を抑えられます。
例えば、毎月の返済日よりも5日早くご返済いただくと、その月のお利息が5日分お安くなります。
引用元:アコム「アコムご返済のポイント」
とはいえ、口座振替の返済期日を自由に選べない場合もあります。この場合には、次項で紹介する「随時返済(追加返済)」を活用しましょう。
なお、プロミスの返済日については、以下の記事で詳しく紹介しています。プロミスで借入する方は必ず読んでください。
方法③ボーナスが出た月は早めに随時返済を利用する
毎月の給料だけでなく、ボーナスをもらったときも早め・多めに返済しておくと大幅に利息を抑えることが期待できます。
以下のいずれかの方法で随時返済(追加返済)を行いましょう。ただし、利息を抑えるために手数料をかけて返済することはおすすめできません。手数料を確認しながら返済方法を検討しましょう。
随時返済の方法
- インターネット返済
- Famiポート(プロミス・SMBCモビット)
- ATM
- 銀行振込
方法④借入れ・返済は手数料がかからない方法で行う
利息ではありませんが、前述したように借入れや返済を手数料がかからない方法で行うこともポイントです。
特に、消費者金融系カードローンで提携ATMを利用する時は手数料が必要であることが多いので注意しましょう。
銀行系カードローンはコンビニATMの利用手数料が無料の場合が多いですが、一部有料になることもあるため注意が必要です。
アイフルの返済方法、レイクの返済方法が知りたい方は、以下の記事を参照ください。
方法⑤利用限度額を増枠申請する
金利を下げるために、利用限度額の増枠申請をすることも1つの方法です。前述のアコムだけでなく、他のカードローンでも利用限度額が高ければ金利が低くなる可能性があります。
ご利用限度額に応じて当行所定のお借入利率の範囲内での設定となります。
ただし、利用限度額の増枠申請には、法律で決められた以下の注意点があるので覚えておきましょう。
法律で決まっている注意点
- 再審査があるため過去に延滞したことがあれば増枠は難しい
- 消費者金融系カードローンは他社を含めて年収の3分の1までしか増枠できない
- 消費者金融系カードローンは1社で50万円超えまたは他社合計100万円超えの場合、収入証明書の提出が必要
なお、「消費者金融系カードローンは」と前置きしたものは貸金業法による規制であるため銀行系カードローンに直接は影響しません。しかし、多くの銀行も独自に貸金業法と同程度の基準を設定しているケースが多いです。
銀行による独自審査の現状
- 融資上限枠:年収の2分の1までに設定している銀行が69%
- 収入証明書:貸金業法と同水準以上に設定している銀行が96%
※2019年3月末時点
参照:金融庁「銀行カードローンのフォローアップ調査結果について 」(PDF)
銀行系カードローンの融資上限枠を知りたい場合は、各社の借入診断を参考にすると良いでしょう。
楽天銀行スーパーローンの増額と、プロミスの増額については、以下の記事で詳しく解説しています。
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まとめ:カードローンの金利や相場を理解して返済時の負担を抑えましょう
カードローンの金利相場は、上限金利で見ると消費者金融系と銀行系それぞれ以下のとおりです(2021年10月確認時点)。
カードローンの金利相場
- 消費者金融系:多くの場合18.0%
- 銀行系:平均して約14.2%
金利が低くても、毎月の返済額が少なければ利息がかさんでしまうことには注意しましょう。また、1日でも早く残高を減らすことが利息を抑えるポイントです。
本記事で紹介したカードローンの金利相場や無利息サービスの有無、利息を抑えるポイントなどを踏まえ、ぜひ自分に合ったカードローンを選び、賢く利用するための参考としてください。
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