「モビットでお金を借りたけれど返済が遅れそう」という事態は、だれにでも起こりえます。しかし、返済遅れをそのまま放置しておくと大変なことになりかねません。「でも、返済できるお金がないのにどうすればいいの」と悩む人もいるでしょう。
そこで、本記事ではモビットの返済に遅れる時の対処法や、支払い忘れを防ぐ方法について解説します。返済遅延に伴って生じるリスクもあわせて説明しているので、放置すると危険なことが分かるでしょう。
本記事で解説した手続きをとることで、モビットの返済遅れは問題なくクリアできます。返済が遅れてしまったときでも決して慌てず、落ち着いて対処しましょう。
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この記事でわかること
SMBCモビットの返済が遅れた時に生じる3つのリスク
「モビットの返済が遅れたら、実際にはどうなるの」と思う人も多いでしょう。返済が遅れた場合は次の3つのリスクが生じます。
返済が遅れると生じるリスク
これらはいずれも利用者がダメージを受けるため、絶対に避けておきたいリスクです。各リスクについて以下で解説します。それぞれの危険性を熟知しておくと、返済遅れを放置するのを避けられます。
①返済日翌日から遅延損害金が発生する
返済日に支払いできなかった場合、翌日から遅延損害金が発生します。通常の利息とは別に、遅延損害金として年率20.0%の利息がプラスされます。モビットの通常利息18.0%と比較すると、より割高の利息です。以下に示すのが、遅延損害金の計算式です。
遅延損害金の計算式
- 遅延損害金=借入残高×年率20.0%÷365×遅延日数
遅延日数が増えるほど、遅延損害金の金額も増えます。そのため、返済が遅れてもできるだけ早く返済しないと大変なことになりかねません。
なお、通常時の利息や他社との利息を比較した内容について、下記の記事で詳しく解説しています。よろしければ参照してください。
参考:SMBCモビットの金利はどのくらい?申し込みから返済までを解説
②同じカードで追加融資ができなくなる
返済が遅れたままでは、手元にあるモビットのローンカードでの追加融資ができなくなります。お金が必要であっても借りることができません。返済が終わるまで、ローンカードは返済専用となってしまいます。
③信用情報に延滞記録が記録される
返済が遅れてしまうと、信用情報に延滞記録が記載されます。いわゆるブラックリスト入りです。信用情報は、クレジットカードの審査や各種ローンを組む時に、必ず照会されます。カードローンの延滞記録があると、信頼に欠けるため審査に通らないおそれがあります。
また、返済が遅れた分を完済しても、5年間は記録が残るため、その間は各種契約が難しくなってしまうでしょう。信用情報は、スマートフォンを分割払い購入する時でさえ照会されます。延滞記録のせいで携帯電話の分割払い購入すら難しくなるおそれがあるため、注意が必要です。
返済が遅れてしまうと徐々に督促が厳しくなる|返済遅延後の流れ
返済が遅れている間、具体的にどのような督促がなされるのか気になる人もいるでしょう。返済遅延への督促は、次の6段階を経て最終的に差し押さえに至ります。
返済が遅くなるほど督促が厳しくなるため、早い段階で対応する必要があります。各段階について以下で説明します。
①SMBCモビットから督促の電話が来る
返済日を過ぎても支払いがない場合、早ければ返済日の翌日、遅くとも3日以内にSMBCモビットから督促の電話がかかってきます。電話の前にSMSやメールで連絡が来ることもあります。
電話は担当者の個人名でかかるため、他人にばれる心配はありません。また、督促というよりは、「お支払いの確認のご連絡」といった状況確認の意味合いが強い電話内容です。支払い可能な返済予定日を回答してください。
ただし、返済が難しい場合は、この電話の段階で担当者に相談してください。
②督促状が送付される
モビットからの電話を無視したり、返済遅延が続いたりしたままであれば、督促状が送付されます。中身が見えないようにはり合わされた圧着ハガキなので、外面だけではモビットからの督促状だとはわかりません。
しかし、万が一家族に中身を見られると、モビットで借金をして返済遅延に陥っていることがばれるため、扱いに注意してください。
③催告書が送付される
延滞から2ヶ月が過ぎると、内容証明郵便で催告書が送付されます。内容証明郵便は、郵便局が送り主とあて先、内容物を証明できる郵便であり、普通郵便とは重要性が異なります。「内容証明郵便が送られた」という重要性の認識が必要です。
また、催告書では一括払いが求められます。催告状が送付される前の段階のように、分割払いはもはや認められません。借入残高と利息および遅延損害金の合計額を、一括で返済するよう請求されます。
④強制解約される
催告書も無視していると、強制解約が行われます。強制解約された段階で、信用情報に金融事故記録として5年間は記載されます。そのため、金銭貸借や銀行借入などの各種契約が難しくなるでしょう。また、強制解約されると、すぐに債務全額を一括返済しなければなりません。
⑤裁判所から督促状が送付される
延滞から3ヶ月が経過し、いまだ返済がない場合は、モビットが一括返済を請求する訴訟を起こします。そのため、モビットではなく裁判所から督促状が送付されます。
こちら側が一切応じず、裁判にも出廷しないと、モビットの主張がそのまま認められ大変な事態に陥りかねません。それが、最終段階の差し押さえです。
⑥財産が差し押さえされる
モビットの主張が認められた結果、強制執行となり財産の差し押さえがなされます。以下が、差し押さえ対象財産の一例です。
差し押さえ対象財産の一例
- 家など不動産
- 預貯金や株式等の有価証券、生命保険
- 車、貴金属、高級腕時計、パソコン等の動産
- 給与や賞与の手取り額の4分の1
返済が遅れて、かつ相手からのコンタクトをことごとく無視していると、このような最悪の事態になりかねません。早めに対応することで、差し押さえのリスクを回避できます。
返済が遅れそう・遅れた場合にやるべき対処法4選|まずは相談を
「差し押さえにあったりしたらどうしよう」と不安に感じるかもしれません。しかし、差し押さえが行われるのはあくまですべてを無視した場合です。返済が遅れそうまたは実際に遅れた場合に、次の4つの対処法をとることでリスクを避けられます。
返済に遅れそうな時の対処法
返済できないからとあきらめず、早めに対処しましょう。以下でそれぞれについて解説します。
①新しい支払い予定日の登録
「今は手元にお金がないけれど、もう少しすれば支払えるのに」といった状況下で活用したい方法が、支払い予定日の登録です。実は、モビットの返済日はその日までに支払い予定日(支払いが可能な日)を登録すると、期間延長されます。
支払い予定日を登録すると、期日までは督促されません。遅延損害金は発生しますが、精神的にゆとりを持てます。パソコン上Webサービスの「Myモビ」または公式スマートフォンアプリから、24時間いつでも手続きが可能です。
一時的に返済が遅れるだけという場合は、ぜひ活用してください。
②毎月の支払い期日を変更する
転職したり、勤務先の都合等で給料日が変わったりした場合は、毎月の支払い期日を変更しておきましょう。うっかり放置しておくと、給料日前に返済日が来てしまい、返済が遅れてしまうおそれがあります。そのため、早めに手続きをすることがおすすめです。
毎月の支払い期日変更も、パソコンのWebサービス「Myモビ」やスマホアプリからいつでも手続きができます。返済日が来る前に変更手続きをしてください。
③SMBCモビットに状況連絡と相談の電話をする
上記の「支払い予定日の登録」や「支払い期日変更」では返済遅延の対応が難しい場合、SMBCモビットに状況を伝えて相談してください。返済が遅れそうとわかった時点で、モビットコールセンターに電話し、返済の意思はあるが今は難しいと伝えて相談します。
誠実に対応することで、督促状送付の一時停止など緩和措置や、さまざまな対策を示してくれることがあります。返済日前にできる限り早めに連絡することがベストですが、既に遅れた場合もぜひ相談してみてください。
④専門家に相談する
返済遅延が慢性化している場合は、上記の対処法では解決できません。そもそも、個人で対処することが難しいといえます。常に返済遅延となり債務を抱えている状態では、債務整理が有効です。債務整理とは借金の減額や全額免除を行う法的手続きです。
「債務整理なんてわからない」と思う人もいるでしょう。債務整理は複雑な手続きが必要なので、弁護士や司法書士といった専門家に相談することをおすすめします。債務整理以外にも、借金の適切な解決法を教えてもらえます。
支払い忘れを防ぐための3つの方法|無意識の支払い遅延を減らすために
返済遅延には、お金がないため支払えないというケース以外にも、「うっかり支払いを忘れていた」というケースがあります。そのような支払い忘れを防ぐために、以下に挙げる3つの方法を今すぐ取り入れることをおすすめします。
支払い忘れを防ぐ3つの方法
ケアレスミスの支払い忘れで、遅延損害金が発生したり督促されたりするのは避けたいものです。無意識の支払い遅延を減らすと、遅延に関する数々のリスクを回避できます。以下で、各方法について説明します。
①返済方法を口座振替に設定する
モビットの返済方法には、提携ATM・口座振替・銀行振込の3種類があります。うっかり支払い忘れをしてしまいそうな場合は、返済方法を口座振替にすると支払い忘れをしてしまうリスクが大きく減ります。
特に、給料振込口座からの口座振替にすると、より自動的に返済しやすくなります。返済日を給料日の後に設定しておくのがポイントです。口座振替なら手数料もかかりません。
ただし、口座振替にできるのは、三菱UFJ・三井住友・みずほ・ゆうちょ等の32種類の銀行口座です。これらの銀行口座を給料振込口座として使っているなら、返済が簡単になります。ぜひ試してみてください。
②リマインダーメールが届くように設定する
パソコンの「Myモビ」またはスマホアプリで、リマインダーメールが届くように設定しておきましょう。返済期日が近づくと、「返済期日案内メール」が送られます。そのため、返済を忘れる危険性が減ります。
送信希望日を7日前から返済日当日まで選べるので、お好みの日程を選んでください。
③毎月の支払い金額を都度アプリで確認する
返済日前に、支払い金額をアプリで確認しておきましょう。「毎月5,000円の返済だから」と確認を怠っていると、実は借入残高が増えていて毎月の返済金額も増加している場合があります。
そのため、いつもと同じ金額を入金していても実際の返済金額には足りず、返済遅延となってしまう場合があります。スマホアプリで簡単に確認できるので、毎月定期的にチェックしておきましょう。
SMBCモビットの支払いの遅延・延滞に関してよくある質問
ここで、SMBCモビットの支払い遅延・延滞に関するFAQを紹介します。特に多い質問は、次の3点です。
「自分も気になっていた」という人も多いのではないでしょうか。気になる質問3つおよび回答を、以下で紹介します。
Q1.口座残高不足のため、口座振替で支払い遅延してしまいました。再引き落としはされますか?
結論からお伝えすると、再引き落としはありません。口座の残高不足によって口座振替で引き落とせず、支払い遅延となった場合は、自分で改めて支払いをする必要があります。提携ATM・銀行振込等で返済してください。
口座振替は、本来は支払い忘れがなく便利な方法です。しかし、残高不足になっていると知らない間に返済遅延が発生します。支払い金額を返済日前にアプリで確認しておくと、残高不足による返済遅延を避けられます。
Q2.滞納になるのはどのような条件ですか?
一般的なカードローンでは「約定返済日(契約で決めた返済日)に最低返済額(決められた返済額)以上を支払わないと滞納」というのが条件です。しかし、SMBCモビットの場合は、ATM支払いと口座振替で滞納の条件が異なります。
ATMの場合は、「前月の約定返済日の翌日から、当月の約定返済日までに返済した金額が最低返済額を下回ったら滞納」です。一方、口座振替では「残高不足等によって自動引き落としができないと滞納」です。
Q3.時効により借金をなしにすることはできますか?
結論からご説明すると、借金をなしにすることはできません。確かに、5年が経過すると時効が成立します。しかし、「時効の更新」がなされると時効期間がリセットされ、新たな時効期間が進行します。時効は、例えば以下のような事象で更新されます。
時効の更新例
- 債権者(モビット)が裁判等の法的手続きによる請求や督促をする
- 債権者が強制執行や仮押さえを行う
- 債務者(モビット利用者)が借金の存在を承認する
時効成立が近づくと、モビットが督促等によって時効の更新を行うため、借金をなしにすることは実質的に不可能です。時効をねらうのではなく、適切な対応策をとりましょう。
まとめ:返済の遅延は早めに相談して対処しよう
SMBCモビットで返済が遅れるとどうなるのか、またどのような対処策があるのかを紹介しました。次の3つのポイントをおさえておきましょう。
おさえておきたいポイント
- 返済が遅れそうならできるだけ早くモビットに相談する
- 返済遅延後は、モビットからの連絡に誠実に対応する
- 対処に悩んだら、早めに専門家に相談する
返済ができないと不安になってしまい、どうしていいかわからず、すべてを放置してしまいたくなります。しかし、放置すると重いリスクだけが降りかかってきます。早めに相談して適切に対処しましょう。