「ファイナンシャルプランナー(FP)に相談した方の感想が知りたい」
「自分の家計の状況に合うファイナンシャルプランナー(FP)の探し方を知りたい」
このように悩む方は多いのではないでしょうか。
ファイナンシャルプランナー(FP)はライフプランニングやマネープランニングの専門家で、自分や家族の将来の目標を設定する際に専門家の知見を活かして家計のアドバイスやサポートをしてくれます。相談して本当に満足できるかわからない方は、すでに相談したことがある方の感想や口コミをチェックしてみましょう。
本記事では、ファイナンシャルプランナー(FP)に無料相談した方の体験談をもとに、良い感想と悪い感想を紹介します。相談するファイナンシャルプランナー(FP)の選び方も解説していくので、気になる方はぜひ読み進めてみてください。
ファイナンシャルプランナー(FP)とは
ファイナンシャルプランナー(FP)とは、私たちの生活で必要不可欠な「お金」に関して幅広いサポートをしてくれる専門家のことです。
相談者の悩みを解決するため、以下のような情報を聞き取ってくれたうえで最適なライフプランを提案してくれます。
- 家族構成
- 現在の収入・支出
- 資産・負債
- 保険や金融商品の加入・契約状況
- 将来に起こり得るライフイベント
ファイナンシャルプランナー(FP)として無料相談に乗ってくれるのは、専門の資格試験(国家試験・民間資格)をクリアした有資格者であることが多いです。
一般的には理解が難しい保険、税金、投資といった話を噛み砕いてわかりやすく教えてくれるので、「今の収入で生活できる?」「今後はどのような保険に加入すると安心?」といった漠然とした疑問を解決に導いてくれます。
ファイナンシャルプランナー(FP)に無料相談してみた方の良い感想!相談は恥ずかしい?危険?
ここからは、実際にファイナンシャルプランナー(FP)に相談した方が抱いた、ファイナンシャルプランナー(FP)や受け取ったアドバイスに対する良い感想や口コミの内容を紹介します。
- 老後資金の準備方法を知ることができた
- 子育てのための費用や教育資金にいくらかかるかわかって良かった
- 非課税制度を利用した資産形成の方法を詳しく教えてもらえた
- いまの自分たちが加入するべき保険がわかった
良い口コミ内容①老後資金の準備方法を知ることができた
もうすぐ60歳を迎えて会社での給料が下がるにあたり、毎月の生活費をやりくりできるか不安になったので相談しました。
実際にシミュレーションして年金を受け取る年齢まで生活できることや、65歳になる前に年金を繰上受給するという選択肢を提示してもらえました。
58歳 男性 会社員
ファイナンシャルプランナー(FP)に無料相談することでよく聞かれる良い口コミとしては「老後資金の準備ができて安心した」というものが挙げられます。30~40代は老後を見すえた資産形成や貯金の方法、50代以降は今までの貯金でどのように家計をやりくりするかを質問することが多いようです。
老後資金が2,000万円不足するとニュースになるなど、老後資金の話題は多くのミドルシニア世代の関心を集めています。FPなら老後の生活レベルまで加味して老後のための資金計画を考えてくれるでしょう。
昨今は年金に対して不安を感じる方も多い印象ですが、FPに相談することで年金や老後生活への不安を解消できる可能性があります。
良い口コミ内容②子育てのための費用や教育資金にいくらかかるかわかって良かった
自営業として働くなかで収入の不安定さを実感しており、なかなか貯金が増えない現状に不安を感じて相談しました。相談を通じて子育てや教育に必要な金額の目安がよくわかりました。目標額から逆算したお金の準備方法を教えてもらえたので、これから具体的な家計改善に移れそうです。
35歳 男性 自営業
人生の三大出費の1つに「教育資金」がありますが、子どもが幼稚園・保育園に入園してから高校または大学を卒業するまでの長い期間にわたって学費を支払い続ける必要があります。
自営業の方は収入が決まっておらず賞与もないため、できるだけ早いうちから「学資保険」「低解約返戻金型終身保険」などを使って準備することの重要性が高いです。
FPの無料相談に参加することで、相談者の仕事内容や収入レベルに合う教育資金の貯め方を知ることも可能でしょう。
良い口コミ内容③非課税制度を利用した資産形成の方法を詳しく教えてもらえた
老後のことを考えて「iDeCo」で資産運用をしようと考えたのですが、普通に投資するのと何が違うのか、どれくらいお得なのかがわからないままでした。
FPさんに相談したところ、iDeCoで節税ができるメリットや具体的にいくらの節税が可能なのかわかりやすく教えてもらえました。
疑問をすっきり解決できたので満足です。
28歳 女性 専業主婦
資産運用で「iDeCo」を利用するときや、自営業者が「小規模企業共済」に加入した場合など、「非課税」という言葉が使われることがありますが、それによってどのくらいお得になるかをご存じない方もいるでしょう。
FPなら相談者の年収や掛金額から、いくらの節税につながるのかを解説してくれます。
iDeCoに関して、非課税によってどのくらい家計改善ができて将来的にどのくらい資産形成を進められるかのシミュレーションをしてもらうことも可能です。
良い口コミ内容④いまの自分たちが加入するべき保険がわかった
FPさんに相談したことで、これまで自分たちが保険の営業マン(友人を含む)におすすめされるがまま加入していた保険を大幅に見直すことができました。
今のライフスタイルに合う保障に見直すことができたことで保険料の負担もかなり少なくなり、余ったお金を貯金に回すことができそうです。
45歳 女性 契約社員
FPに三料相談したなかの良い感想のなかには、「保険の見直しができた」というものが挙げられます。
生命保険の保険料が負担に感じている方のなかには、友人の保険営業マンなどのおすすめにしたがって保険に加入したまま、長いあいだ見直していない方も少なくありません。
保険に強いFPに相談することで、現在のライフプランに適した契約に見直すことができるでしょう。
例えば住宅ローンを契約した方の場合。住宅ローンでは団体信用生命保険に加入することになり、万が一自分が死亡した場合は住宅ローンの返済が免除されます。
これまで賃貸に住んでいた方のなかで、死亡保険に「自分が死亡したあとの家賃負担」を含めていた方は住宅ローンへの加入を機に保険金額を見直すことができるでしょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)に無料相談してみた方の悪い感想
ここでは、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談した方が抱いた悪い感想・口コミを紹介します。
ファイナンシャルプランナー(FP)の相談は多くの場合は無料での相談が可能で、家計を見直しつつ必要な保険や金融商品を案内してもらえます。ただ、なかには相談を受けたファイナンシャルプランナー(FP)やアドバイスの結果について、良い印象を抱かないケースもあるようです。
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談するかしないかを決めるなら、これから紹介する悪い評価も参考に読み進めておくと良いでしょう。
- 自分にある程度知識がないと話がわからない
- 保険商品の紹介ばかりで家計改善のアドバイスはあまりもらえなかった
悪い口コミの内容①自分にある程度知識がないと話がわからない
無料相談会に参加したことで保険の見直しや資産形成に役立つ話をしていただきました。ただ、話の内容に理解が難しい単語があり、ついていけないまま無料相談が進んでしまった点は残念でした。
39歳 男性 公務員
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談することで専門的なアドバイスを受け取れる反面、そのアドバイスの専門性が高くて理解できなかったことを残念に思う方もいるようです。
相談するときはFPが相談内容に精通している専門家であることを確認しましょう。相談内容に精通しているプロフェッショナルであればこそ、わかりにくい単語をわかりやすい平易な言葉に直してくれることが考えられます。
悪い口コミの内容②保険商品の紹介ばかりで家計改善のアドバイスはあまりもらえなかった
無料で相談できることに魅力を感じて相談したが、保険の紹介ばかりでうんざりした。
43歳 男性 会社員
無料相談の場合、FPが相談者に保険を紹介して、加入してもらうと保険会社からFPに手数料が入ります。お金を相談者から頂かない代わりに、そもそも保険会社からの手数料に頼っているため、相談のなかで保険を紹介されることは十分に考えられます。
保険以外の方法で家計の見直しや資産形成をしたい方は、有料相談会への参加も検討すると良いでしょう。
実際にファイナンシャルプランナー(FP)に相談してみた!
ここでは、編集部のスタッフ「A(30歳)」が、都内某所ファイナンシャルプランナー(FP)に家計の見直しについて相談した体験談をご紹介します。
- FP相談をしようと思ったきっかけは?
- FP相談の内容
- FPに相談した感想は?
FP相談をしようと思ったきっかけは?
結婚式とハネムーンで貯金の大部分を使ったあとに双子の赤ちゃんが生まれ、毎月の支出のなかで子育てに関する負担が一気に増えることになりました。
妻は子育てに忙しく、自分の収入だけで双子の教育費用をどのように確保すれば良いか、家計の黒字を維持できるか不安になって相談しました。
FP相談の内容
双子の教育費用について、どのように準備すれば良いかを相談をしたところ、担当FPさんから以下のような回答を得られました。
- 児童手当の制度が改正されて高校生まで受け取れるようになった⇒月収と賞与、児童手当で高校までは賄うことが可能である
- 大学入学の19歳からの学費を貯めるには「学資保険」がある
- 低解約返戻金型終身保険も学資保険のように利用できる⇒大学入学前に解約すれば返戻金を学費や入学費用に回せる⇒貯金で学費を支払えた場合は解約せずに死亡保険として継続できる
- 国公立大学と私立大学の学費の違いと、それぞれ毎月どのくらいを貯金するべきか
上記のアドバイスをもとに、年ごとのライフプランとそれを実現するためのお金の動きを示したキャッシュフロー表までセットで作成してもらうことができました。
以上がAさんのFP相談の体験談です。
FPに相談した感想は?
今回相談を体験した「A」は、双子にかかるお金が漠然としかイメージできておらず、この先も今の収入で家計の黒字を維持して生活できるかという不安を抱いていました。
国公立と私立の大学それぞれに進学することを想定したシミュレーションや学資保険をはじめとした保険や児童手当で資金の準備が可能なことがわかり、具体的に毎月いくら貯金するべきかを逆算して考えられたことで安心して子育てに臨めるようになりました、
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談してみた方の満足点
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談することで、お金のプロの知見から家計改善やライフプランの達成のためのさまざまなアドバイスやアフターフォロー、サポートを受けることができます。
ここではファイナンシャルプランナー(FP)に相談することで相談者が満足できるポイントや注意点を解説します。
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談することで満足できるポイントを一覧にすると、以下のようになります。
- 無駄な保険料や積立金を減らすことができる
- 現状がはっきりとわかることで対策が考えやすくなる
無駄な保険料や積立金を減らすことができる
ファイナンシャルプランナー(FP)に家計改善を相談することで、現状に合う保険に見直しができるメリットがあります。
生命保険にはさまざまな種類があるため、以下のような状態になっている方も少なくありません。
- 何となく保険に加入している
- 営業マンに勧められるままに保険に加入している
- 保険に加入してからずっと契約内容の見直しができていない
ファイナンシャルプランナー(FP)は保険に関する知識が豊富で、相談者の現状やライフプランなどを考慮したうえで契約内容の見直しや乗り換えなどの提案をしてくれます。
相談の結果、無駄に支払っていた保険料を削減し、貯金に回せることで家計の改善につながるようになるケースもあるでしょう。
現状がはっきりとわかることで対策が考えやすくなる
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談することで、相談者の悩みがはっきりわかるというメリットもあります。
普段、家庭のお金に関する悩みを他人に打ち明ける機会はほとんどありません。自分では一生懸命考えているのに、問題を把握しきれていなかったり、自分が希望するライフプランがわからなかったりして長く悩むこともあるでしょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談すると、現状のお金の悩みを文章に起こしてくれます。悩みや希望するライフプランを文字に起こすことで、モヤモヤしていた悩みがスッキリまとまることが期待できます。
言語化できた問題点や課題、希望についてお金のプロであるファイナンシャルプランナー(FP)からアドバイスをもらえれば、今後にするべき対策まではっきりと把握できるでしょう。
具体的な対策や目標が明確になることで、家計改善や将来の資金計画について考えるキッカケを得ることができるはずです。
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ファイナンシャルプランナー(FP)に相談した方が不満に感じること
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談することで満足できる点も多くある一方、人によっては無料とはいえ満足できずに不満に感じることもあるようです。
ここでは、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談することで不満に感じる可能性がある事柄について、以下の2つを紹介します。
- 無料相談では解決できないこともある
- 相談後の勧誘がしつこい場合がある
無料相談では解決できないこともある
ファイナンシャルプランナー(FP)の無料相談サービスの場合、相談者が抱える悩みによっては解決できない可能性があります。
そもそもファイナンシャルプランナー(FP)の相談には無料の相談と有料相談があります。無料で相談できるのは、保険商品・金融商品を販売することで手数料収入が得られるためです。
家計の見直しやライフプランニングと一緒におすすめされる商品は、ファイナンシャルプランナー(FP)に手数料収入が入る商品に限られることがあります。
また、案内される商品の多くは保険です。
例えば「資産運用を始める」というライフプランニングがおこなわれたとき、利用者はNISAやiDeCoの説明が聞きたくても、無料相談では貯蓄性のある保険を案内されて不満に感じる可能性もあるでしょう。
まずは無料の相談会に参加してみて、家計改善などについてもっと詳細な内容のアドバイスが知りたくなった場合は有料相談への切り替えも検討してみましょう。
相談後の勧誘がしつこい場合がある
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談したあと、しつこい勧誘がくるかもしれないデメリットもあります。
ファイナンシャルプランナー(FP)に無料相談すると、ライフプラン表やキャッシュフロー表といった将来を考えるのに必要なデータやそれを実現するためのおすすめの金融商品を紹介してもらえることがあります。
相談の場では「保険の契約はしない」と伝えていても、その後に再び営業電話がかかってきてしまうと、せっかく良いアドバイスをもらえてもファイナンシャルプランナー(FP)に相談したことを後悔してしまうかもしれません。
お断りしているのにしつこく電話をかけてくる場合は「再勧誘の禁止」といって、特定商取引法に違反している可能性があります。もう電話をかけてきてほしくない場合は、特定商取引法に違反していると抗議したうえで電話を切る対応も必要になるかもしれません。
相談するファイナンシャルプランナー(FP)のおすすめの選び方
ひとくちにファイナンシャルプランナー(FP)といっても所属する会社や出身企業の業種、本人の専攻などによって得意な分野が異なります。
また、FPによっては無料相談だけでなく有料相談を提供している場合があり、料金やアドバイスの内容にも差が生じることも珍しくありません。
相談結果に満足するには、ご自身の悩みに強く適切なアドバイスやサポートをしてくれるファイナンシャルプランナー(FP)を選びましょう。
ここでは、相談するファイナンシャルプランナー(FP)を選ぶ際のコツ・ポイントをご紹介します。
- 納得できる価格設定になっているか
- 相談実績は豊富か
- 自分が相談する内容を専門にしているか
- 希望する面談方式に対応しているか
- ほかの専門家とのネットワークが構築されているか
無料でない場合は納得できる価格設定になっているか
ファイナンシャルプランナー(FP)の相談サービスには「無料」と「有料」があります。
無料相談は料金の負担がない代わり、FPが手数料を得られる保険商品を中心に案内される特徴があります。保険以外でライフプランを実現したい方にとって、保険をおすすめされることに不満を感じることがあるかもしれません。
保険などの案内なしで家計改善をするなら有料相談がおすすめです。特定の金融機関と提携しているわけではなく、より中立の立場で最適と思われる金融商品を案内してくれます。
なお、料金の相場に関しては、日本FP協会に記載があります。
1時間あたりの相談料 | 割合 |
---|---|
5,000円未満 | 14.2% |
5,000円~10,000円未満 | 47.3% |
10,000円~20,000円未満 | 33.5% |
20,000円以上 | 5% |
上記はあくまでも相場の目安であり、提案書の作成などの付随業務を依頼するとさらに料金がかかることもあります。ただ、協会が公表している数値であり、有料相談をする際の参考になるでしょう。
相談実績は豊富か
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談する前に重点的に確認しておきたいことが、そのFPの相談実績です。
相談実積が多いFPほど、知識が豊富だったりコミュニケーション力があったり、信頼できる可能性が高いと考えられます。
なぜなら、信頼できないFPは2回目の相談につながらないので、相談実積がなかなか積みあがらないからです。
実績を公開するほどサービスに自信があるともいえるので、大切な家計の改善を任せるFPの相談実積はぜひとも参考にしたいところです。
FPの専門資格を持っているか
相談を予定しているFPが、しっかりした専門的な資格を保有しているかも、ぜひチェックしたいポイントです。
FPとして信頼性が高い資格には以下のようなものがあります。
国家資格 | 民間資格 |
---|---|
・1級ファイナンシャル・プランニング技能士 ・2級ファイナンシャル・プランニング技能士 ・3級ファイナンシャル・プランニング技能士 | ・CFP ・AFP |
上記のいずれかの資格を持っていればお金に関して専門的な知識を持つFPであることがわかります。
特にCFPは1級ファイナンシャル・プランニング技能士と同等の難易度とされます。一度取得して登録すれば生涯有効な技能士と異なり、2年ごとに必要な単位を取得しての更新が必要です。
CFPを持っているFPなら、最新の制度を踏まえたプランニングをしてくれるでしょう。
なお、FP資格は名称独占資格であり、「〇級技能士」「CFP」と名乗らないのであれば無資格でもプランニングすることはできます。
「ファイナンシャル・アドバイザー」「マネー診断士」といった肩書の場合、上記のような信頼のある資格を保有していない可能性があるので注意が必要です。
自分が相談する内容を専門にしているか
次に、FPが得意としている分野についても、可能なら確認しておきましょう。
FPの勉強分野は「ライフプランニング」「保険」「資産運用」「税金」「不動産」「相続」と大きくわけて6つもあり、すべてにおいて専門的な知識を持つことは難しいです。
多くの場合、それら1~2つの分野に特化した知識を持っていて、それ以外の相談は他のFPや士業の専門家に橋渡しをしてくれます。
最初に相談するFPに関しては、自分が悩んでいる分野に強いFPを選ぶと良いでしょう。
希望する面談方式に対応しているか
FPの相談サービスには、「対面」のほかに「オンライン」もあります。FP相談を検討している場合、ご自身が希望する面談形式に対応しているかを確認しましょう。
例えば対面方式はFPと直接会って相談ができるメリットがありますが、事務所が遠い場合はかえって交通費がかかって家計を圧迫する可能性もあります。
オンラインでは、インターネット環境が整っていればZoomなどを活用しビデオ通話が可能です。自宅にいながら相談を進められるほか、顔を隠すこともできるので「お金の相談は恥ずかしい」と思っている人でも対面より恥ずかしさを軽減できます。
ほかの専門家とのネットワークが構築されているか
相談を予定しているファイナンシャルプランナー(FP)がどのような横のつながりをもっているかも、相談先を決める重要な要素です。
例えば税金に関しての相談の場合、FPは大まかな制度の解説は可能ですが、個別具体的な税務相談は「税理士」でないと請け負うことができません。
また、相続の相談であれば実務では弁護士や司法書士の助けが必要になるでしょう。
コネクションを持ったFPなら相談者が一から専門家を探す必要がなくなり、仲介役として一任できるので安心です。
より安心して専門的なアドバイスをもらうためにも、FPの横のつながりは確認しておくと良いでしょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談できないこともある
ファイナンシャルプランナー(FP)は暮らしに関するお金について幅広い知識を有していますが、以下のようなことは相談できません。
- 投資銘柄の売買に関する指導や個別銘柄の推奨
- 確定申告の書類作成や申告の代行
- 遺言書の作成指導
- 法律に関する個別具体的な相談
ファイナンシャルプランナー(FP)は、士業の専門家の業務領域を侵害することができません。例えば税務に関する個別具体的な相談は税理士の仕事であり、FPしか資格がない方は仮に知識があっても個別具体的に書類作成や代行といった仕事をすることができません。
上記のほかにも対応できない業務があるため、FPに相談するときは「何を相談したいか」を明確にして最初に伝えることをおすすめします。
ファイナンシャルプランナー(FP)への無料相談に関するよくある質問
最後にファイナンシャルプランナー(FP)への相談についてよくある質問と回答をまとめました。
ファイナンシャルプランナー(FP)の無料相談は危険?
ファイナンシャルプランナー(FP)は、ライフプランニング、保険、投資、税金、不動産、相続などについて専門的な知識を持った専門家です。
相談者が抱えるお金の悩みを、プロの知見をもとに解決に導いてくれます。
「無料なのは怪しい」と感じる人がいるかもしれませんが、相談者から相談料を取らずに利益を得る仕組みを持っているだけで、危険・怪しい存在ではありません。
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのが恥ずかしいのですが…
家庭のお金の事情について、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのが恥ずかしいと思う方は多いです。
ただ、一時の恥ずかしさだけでファイナンシャルプランナー(FP)に相談しないのはもったいないと考えることもできます。お金の悩みを解決しないままにしておくと、将来のお金のやりくりが難しくなり「あのとき相談しておけば……」と後悔するかもしれません。
「自分に合いそうなファイナンシャルプランナー(FP)を選ぶ」「同性のファイナンシャルプランナー(FP)を選ぶ」「オンライン相談はカメラオフで相談できるところを選ぶ」などの対策で恥ずかしさを和らげたうえで、お金の悩みを相談してみましょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談したほうが良い内容は?
ファイナンシャルプランナー(FP)はお金の専門家であり、家計の節約から節税、相続に関することまで幅広く相談が可能です。
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談できること、相談したほうが良い内容をまとめると、以下のようになります。
- 効率的に貯蓄するための方法・対策
- 老後資金を確保するための資金計画
- 自分の現状に合う保険の見直し
- 自分の年収で購入できるマイホームの試算
- 将来受け取れる年金額の試算 など
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談するといくら必要ですか?
ファイナンシャルプランナー(FP)の相談の多くは無料です。一方、より相談者に寄り添った提案が可能な有料相談もあります。
有料相談の価格はファイナンシャルプランナー(FP)ごとに異なりますが、日本FP協会によると1時間あたりの相談料は5,000円~10,000円の設定をしているファイナンシャルプランナー(FP)が多いようです。
参考:相談料の目安(有料相談)
この費用を負担しても、保険の紹介のない中立なアドバイスやサポートを受けるなら、有料相談も視野にいれておきましょう。
なぜファイナンシャルプランナー(FP)は無料で相談にのってくれるのですか?
ファイナンシャルプランナー(FP)の無料相談は、保険などを販売することで提携する企業から販売手数料を受け取れることで成り立っています。無料だから有料よりもアドバイスの質が低いということではありません。
FPに相談する前に自分でFP資格を取得すると相談内容がすんなり頭に入ってくるのでおすすめ
FPへの相談に対する評価のなかで「専門用語が難しく、よく理解できなかった」というものがあります。
確かに税金や保険、投資などは専門的な知識が多く、まったくお金の知識がない方ではFPの解説を理解するのに時間がかかってしまうことが考えられます。
そこで、自分のお金の勉強のために、FP資格を自分で取得してみるという方法がおすすめです。
FP資格は以下の6つの分野に関する「お金」の知識を身につけられる資格で、不動産会社や保険会社など関連する仕事で働く以外に、日常生活でも応用できる知識が多くあります。
- ライフプランニングと資金計画
- リスクマネジメント(生命保険・損害保険)
- 金融資産運用
- タックスプランニング(税金)
- 不動産運用設計
- 相続・事業承継
特に「ライフプランニング」の知識は家計の見直しや将来の人生設計に直接役に立つものです。
FPの仕事についてまったく知らないより、自分でもある程度の知識を身に着けたうえで相談するほうが、プロの視点や目線がわかって勉強になります。
例えばFP3級なら受験資格がなく、保険会社などでの実務経験がなくても受験できます。
同じくFP2級も、3級に合格すればほかの受験資格が不要で受験できます。
2級または3級を取得したうえで自身の家庭の家計改善案を出してみてから、プロのFPに相談すれば疑問点がより明確にわかるようになるでしょう。
ネットの「保険不要論」は鵜呑みにせずに専門家の意見を聞いてみよう
ファイナンシャルプランナーの無料相談について検索してみると、「保険は不要」だったり「ファイナンシャルプランナーへの相談は無意味」といった評判・口コミをみかけることがあります。
例えば、子どもの教育資金を準備するために「学資保険」という商品があり、FPからおすすめされる可能性もあります。
ただ、保険料に対して得られる解約返戻金の割合(返戻率)は高いところでも101~105%程度と、資産運用の投資信託や株式投資と比較して期待値が高いとはいえません。
返戻率の低さなどを理由に「貯金を投資に回す方が効率的だから保険は不要」という評価をする人もいますが、必ずしも学資保険が不要とは言い切れません。
学資保険は特約をつけることで、契約者である親が万が一死亡した場合に残りの保険料支払いが免除になります。
また、利率こそ低いものの、将来に受け取れる金額が決まっているため学費の計画が立てやすいです。
一方、投資の場合、学費を支払うために資産を売却する直前に株価が暴落して必要な学費が用意できなくなるリスクもあります。
確実に学費を用意するという目的では学資保険が優秀であることは間違いないでしょう。
利率や利回りだけにとらわれずに人生設計をするためにも、FPへの相談は重要といえます。
まとめ:ファイナンシャルプランナー(FP)への無料相談は危険ではない!お金に悩むなら試してみるのがおすすめ
今回は実際にFP相談を体験した方の体験談を踏まえながら、FP相談のメリットやデメリットを紹介してきました。
ファイナンシャルプランナー(FP)への相談について不安を感じている方もいるかもしれませんが、決して危険がともなうものではありません。
無料のFP相談を利用すると保険などの金融商品のおすすめをされる可能性はありますが、理想的なライフプランの実現の役に立つ商品なので紹介してもらうことは無駄にはなりません。
相談することで、払いすぎている保険料や家計の無駄が明らかになるメリットがあります。
気になっている方は、あまり恐れずにFPの無料相談を利用してみることをおすすめします。
インターネットで検索するとさまざまなマネーセミナーやライフプラン診断などのイベントがあります。少しでも早く家計改善に取り組むほうが目標を実現しやすいので、今すぐ検索して自分が参加できそうなイベントやセミナーがないか探してみましょう。