- 「コープ共済って評判は良いの?」
- 「悪い口コミも見かけるけど実際はどうなの?」
- 「民間保険や県民共済と比べてどっちがいいの?」
このように考えている方もいるでしょう。
結論から言うと、コープ共済には次のような評価が多く見られます。
- 良い口コミ
- 「掛け金が安い」
- 「妊娠中でも加入できた」
- 「入院給付が手厚い」
- 悪い口コミ
- 「支払い審査が厳しい」
- 「対応が遅れることがある」
- 「高齢になると保障が減る」
本記事では、コープ共済の加入者の実際の声を基にメリットとデメリットを整理し、主要プランの内容や他の共済との違いについても詳しく解説します。
加入を検討して迷っている方や、他の共済と比較したい方はぜひ参考にしてください。
- コープ共済の口コミから見えるメリットとデメリット
- 代表的なプラン(たすけあい・ジュニア1000・ずっとあいなど)の特徴
- 実際の給付事例(いくらもらえるのか・いくらおりたのか等)
- 県民共済・こくみん共済・JA共済との違い
- 向いている人・向かない人の具体像
- 妊娠中や帝王切開の場合の保障範囲
- 共済金が支払われないケースと注意点
コープ共済の口コミ・評判総評

コープ共済は、生協の組合員が利用できる非営利の保障制度です。医療・生命・がん・介護・自動車・火災と幅広い分野を対象としており、生活に身近な共済として知られています。
大手口コミサイト「みん評」では、2025年9月時点での平均評価は約3.13と顧客満足度は平均的な水準です。掛け金の安さや割戻金に満足する声が多い半面、終身型ではなく満期があるため、「老後の保障が不十分」とする意見も目立ちます。
また、事故対応やコールセンターの対応についても評価が分かれており、「スムーズだった」という声がある一方で、「対応が最悪だった」との指摘も見受けられます。
コープ共済の良い口コミからわかる5つのメリット

コープ共済の口コミを見ていくと、加入者が満足している理由がいくつも浮かび上がります。ここでは、実際の口コミで語られているメリットを5つに整理します。
掛け金が安く年齢差が少ない
口コミで最も多く取り上げられているのは掛け金の安さです。コープ共済は非営利団体が運営しているため、民間の保険に比べて掛け金が抑えられています。
口コミでも「家計にやさしい掛け金で必要な保障が得られる」といった声が寄せられています。
入院保障が長く長期入院に強い
長期入院に対応できる点も大きな強みです。公式ガイドブックによれば、「告知緩やかコース」や「あいぷらす」では、20歳以上なら最長184日、0〜19歳のこどもは最長360日まで入院保障が続きます。さらに「入院1日目から180日分、通算1,000日まで保障」と明記されており、入院日額限度日数の長さは他の保険と比較しても手厚い内容です。
口コミでも「入退院を繰り返しても給付金を受け取れた」との声が見られ、長期的に安心できる保障として評価されています。
割戻金がある
コープ共済は非営利の協同組合であるため、決算後に剰余金が生じた場合、組合員に割戻金(配当)として返還されます。ガイドブックにも「組合員が掛け合いで成り立つ共済であり、剰余金が出た際には割戻金として返す」と明記されています。
口コミでは「少額でも毎年戻ってくるのがうれしい」「掛け金が実質的に安くなる」といった声が多く寄せられています。ただし、割戻金は決算状況によって額が変動するため、おまけ程度に考えておくとよいでしょう。
妊娠中でも加入できる
コープ共済の医療・たすけあいプランは、告知条件が比較的緩やかであり、妊娠中でも加入できる点が口コミで高く評価されています。
実際の口コミでも「妊娠中でも入れたので安心した」「帝王切開でも共済金が出た」といった喜びの声が多く見られます。
妊娠中の帝王切開や吸引分娩などは、公的な出産育児一時金や自治体の助成だけではカバーされないこともあり、コープ共済で保障を受けられるのは大きなメリットです。
ただし、加入の時期や妊娠週数によっては待機期間が設定されることもあるため、必ず約款や重要事項説明書で確認することが重要です。
マイページで簡単請求&支払いが早い
請求手続きの容易さと支払いの迅速さは、口コミで高く評価されています。コープの加入者からは「マイページからすぐ請求できて、入金まで本当に早かった」といった声が上がっています。日帰り手術や通院治療でも、スムーズに給付金を受け取れたと好評です。

コープ共済の悪い口コミからわかる5つのデメリット

コープ共済の悪い口コミ・評判からわかる5つのデメリットは以下のとおりです。
共済金支払いの審査が厳しい
否定的な口コミで最も多く見られるのは「共済金が支払われなかった」という苦情です。口コミサイトには、入院や事故で請求を行ったものの、理由を付けて支払いを拒否されたという投稿が複数寄せられています。
加入を検討する際は、どんなケースが保障対象になるのか、支払い条件はどうなっているのかを事前に確認しておくことが大切です。不安な点は、加入前に必ず問い合わせておきましょう。
事故対応・コールセンターの対応が悪い
自動車保険(マイカー共済)や火災共済など、損害保険系の商品に関する口コミでは、事故対応やコールセンターの対応に対する不満が多く寄せられています。
たとえば、駐車場内で相手車両に衝突された加入者は「相手の過失が100%であるにもかかわらず、コープ共済が一切交渉してくれなかった」「担当者が不在で、何度電話をしても話が進まなかった」と不満を述べています。
保障期間が限定的で高齢になると減額される
コープ共済の医療保障は長期入院に対応できる反面、終身保障ではない商品が多い点がデメリットとされています。
実際の口コミでも「多くのプランには満期があり、一生涯保障が続くわけではない」「65歳以降は保障額が減少する場合がある」と指摘されています。
満期後に継続可能なプランもありますが、掛け金が上昇したり、保障が減額される場合があるため注意が必要です。また、55歳以降に加入する場合は選択できるプランが限られるため、40〜50代のうちに保障を準備しておくことが望ましいでしょう。
掛け金が途中で上がる・保障額が低い
コープ共済は掛け金の安さが魅力ですが、更新時に掛け金が上がる商品がある点には注意が必要です。
そのため、高額な医療費や長期的な生活費を十分に賄うには不足する可能性があります。必要に応じて、民間保険や他の共済と組み合わせて検討することが望ましいでしょう。
商品ラインナップが複雑で分かりにくい
口コミでは、「たすけあい」「あいぷらす」「ずっとあい」といった商品名が多数あり、どれを選択すべきか分かりにくいとの声が寄せられています。
実際、各プランは共済期間・保障額・加入年齢が異なり、さらに入院特約やがん特約を付加しなければ十分な保障にならない場合もあります。

コープ共済の主要ラインナップと保障内容

コープ共済には医療・生命分野に加え、自動車や火災、介護、ケガ保険など多様な商品が揃っています。以下に代表的なプランをまとめます(掛け金・保障内容は一例)。
商品名 | 主な保障内容 | 月掛金の目安 | 共済期間 |
---|---|---|---|
あいぷらす(生命+医療+がん) | 生命保障に入院特約・新がん特約を組み合わせたプラン。手頃な掛金で最高3,000万円の生命保障が付けられる。入院特約付きなら手術・通院も保障。 | 月掛金は加入時から10年間同額(18〜60歳で2,000円台から | 10年更新(満70歳プランは15年) |
プラチナ85 | 65歳以降に加入できる終身型の医療共済。入院・手術の保障があり、満85歳まで継続。 | 月2,000円~5,000円(年齢により変動) | 1年更新(85歳まで) |
ずっとあい終身生命 | 終身タイプの生命共済。死亡保障や高度障害保障が一生涯続く。掛け金は加入時から変わらない。 | 月2,000円程度から | 終身 |
火災共済+自然災害共済 | 持ち家や賃貸住宅の家財を火災・台風・落雷などで損害を受けたときの保障。口コミでは経年劣化を理由に支払いを拒否されたとの声もある。 | 保障額により数百円〜数千円 | 1年更新 |
介護保険(介護共済) | 要介護2以上で共済金が支払われるタイプ。一定期間保険料を払うとその後は払込みが不要になるプランもある。 | 月1,000円台〜 | 定期または終身 |
出典:co-op共済「プラチナ85」
出典:co-op共済「《ずっとあい》終身生命〈低解約返戻金型〉」
出典:co-op共済「火災共済+自然災害共済」
出典:co-op共済「コープの介護保険」
あいぷらす新がん特約・生命保障プラン
「あいぷらす」は、生命保障に入院特約と新がん特約を付加できる商品です。がんと診断された場合にはがん治療共済金を受け取れるほか、手頃な掛け金で最大3,000万円の生命保障を確保できます。
加入年齢は18〜60歳で、月掛金は加入時から10年間は変わりません。ただし、満期後に同じ保障内容で継続する際には掛け金が上昇します。60〜70歳を対象としたプランもあり、70歳で更新手続きを行えば最高85歳まで保障が継続します。
なお、がん特約は単独では加入できず、必ず生命保障と組み合わせる必要があります。
プラチナ85・ずっとあい終身生命
高齢者向けには「プラチナ85」や「ずっとあい終身生命」といった商品が用意されています。
「プラチナ85」は65歳以降に加入できる医療共済で、入院1日目から日額5,000円の給付を受けられ、満85歳まで継続可能です。健康告知が緩やかで、持病があっても加入しやすい点が特徴ですが、保障期間が85歳までに限られること、掛け金が年齢に応じて上昇する点はデメリットといえます。
一方、「ずっとあい終身生命」は終身型の生命共済で、月2,000円から加入でき、掛け金が生涯変わらないのが大きな魅力です。死亡保障に加えて高度障害にも対応しており、老後の備えとして選択する人が増えています。
火災共済・介護保険など
コープ共済は医療・生命共済に加え、損害保険的な商品も提供しています。
「火災共済+自然災害共済」は火災保険に相当する内容で、建物や家財が火災・台風・落雷などで損害を受けた際に共済金が支払われます。ただし、経年劣化が原因と判断された場合は支払いが認められないこともあるため、補償範囲を十分に確認する必要があります。

コープ共済と他の共済の比較

コープ共済だけでなく、県民共済(都道府県民共済)、国民共済(こくみん共済coop/全労済)、JA共済などさまざまな共済があります。それぞれ特徴が異なるため、ライフスタイルに合った商品を選ぶことが重要です。
県民共済との違い|掛け金は安いが85歳満期
県民共済は、都道府県単位で加入できる非営利の共済であり、掛け金の安さが魅力です。ただし、多くのプランは満期が85歳に設定されており、終身保障ではありません。そのため、老後も保障を継続したい人には不向きといえます。
一方、コープ共済には終身保障のプランもあり、70歳まで月額2,000円から加入できる終身生命保障が用意されています。老後の保障を重視する場合には、コープ共済のほうが適しているといえるでしょう。
こくみん共済との違い|全国加入OKと保障の柔軟性
こくみん共済(全労済)は全国規模で展開されており、居住地を問わず加入できる点が特徴です。掛け金の安さに加え、火災・自動車(マイカー共済)・住宅ローン保障など、幅広い商品をそろえています。
ただし、終身保障や長期入院保障はコープ共済の方が手厚いため、「長生きリスク」「高額医療費への備え」を重視する人にはコープ共済が向いています。
両方とも割戻金制度はありますので、最終的には「地域の生協を利用したいか」それとも「全国規模の共済を選びたいか」で決めるのがおすすめです。
JA共済との違い|プランが多くシミュレーションが充実
JA共済は農協が運営する共済であり、万一の保障をはじめ、医療・介護・就労不能・老後・学資まで幅広いプランを用意しています。プラン数が多く、ライフプランに沿った詳細なシミュレーションができる点が大きな強みです。
一方で、掛け金はコープ共済より高めであり、地域の農協店舗に足を運ぶ必要が生じる場合もあります。

コープ共済の口コミ・評判から判明した加入するべき人・向かない人

ここからは口コミを踏まえた上で、コープ共済が向いている人と向かない人を紹介します。
向いている人|低コスト重視・長期入院に備えたい人
コープ共済は掛け金が安く、医療・生命保障をシンプルに備えたい方に適しています。特に以下のような方は検討する価値があります。
- 家計に負担をかけず最低限の保障を確保したい方
月1,000〜2,000円程度で基本的な医療・生命保障が得られ、さらに割戻金によって実質的な負担が軽減される可能性があります。 - 長期入院に備えたい方
入院日数の上限が長く、0〜19歳は最長360日、成人は180日まで保障されるため、重病や長期療養を心配される方に適しています。 - 妊娠中や子育て世代の方
妊娠中でも加入でき、帝王切開や高リスク妊娠も保障の対象となるため、妊娠・出産を控える女性や子育て家庭に有用です。 - 生協のサービスを利用している方
日常的に生協を利用し、地域の組合活動に参加している方にとっては、保険を含めて生協でまとめられる安心感があります。
向かない人|高額保障や手厚いサービスを求める人
次のような人は、コープ共済だけでは物足りないかもしれません。他の保険と組み合わせるのがおすすめです。
- 大きな保障が欲しい人
死亡保障3,000万円超や入院日額1万円以上を希望するなら、コープ共済ではカバーしきれず、民間保険が必要です。 - 終身保障や貯蓄を重視する人
終身医療や貯蓄型プランが少なく、更新時に掛け金が上がるため、貯蓄性を求める人には不向きです。 - サービス対応を重視する人
自動車・火災共済では「事故対応が遅い」「コールセンターの対応が悪い」との口コミがあり、手厚いサポートを求めるなら民間保険が安心です。 - 自由にカスタマイズしたい人
プランや特約の選択肢が限られるため、オーダーメイドで設計したい人にはJA共済や民間保険の方が合っています。

コープ共済の安全性・信頼性

なかには「怪しい」「やばい」「いらない」といった声もありますが、ここではコープ共済が安心して利用できると評価されている根拠を解説します。
非営利の生活協同組合連合会
コープ共済は「日本コープ共済生活協同組合連合会(コープ共済連)」が運営する非営利組織です。加入者が掛け合いによって助け合う仕組みを採用しており、営利企業のように株主へ利益を分配することはありません。
剰余金が発生した場合には「割戻金」として加入者に返還することが明記されており、掛け金の実質的な負担を抑えられるのもメリットです。
所轄官庁の監督を受けている
コープ共済は保険業法の適用を受けませんが、共済事業を営む団体として厚生労働省の監督下にあります。
さらに、毎年の財務諸表や事業計画を公表しており、経営の健全性を示す「ソルベンシー・マージン比率」などの指標も確認可能です。
コープ共済に関するよくある質問

最後に、コープ共済に関するよくある質問と回答をまとめました。
コープ共済だけで大丈夫?民間保険や県民共済と併用すべき?
コープ共済は、掛け金が安く一定の保障を得られる点が大きな魅力です。しかし、その一方で保障額は比較的低く、また保障期間が限定されている商品も少なくありません。
そのため、長期療養や高額な医療費、老後資金などを十分に準備したい場合には、コープ共済単独では不十分な場合があります。必要に応じて、民間保険や県民共済との併用を検討することが望ましいでしょう。
妊娠中に加入しても保障されますか?帝王切開は対象?
妊娠中でも加入できるプランがあり、帝王切開や吸引分娩など出産に関わる手術も保障の対象となります。ただし、契約発効日から一定期間は妊娠関連の給付が対象外となる場合があるため、加入時期には十分注意が必要です。
共済金が支払われないケースはありますか?
契約約款に定める支払条件に該当しない場合や、経年劣化・持病による治療など保障対象外となるケースでは共済金が支払われません。口コミでも支払い拒否の不満が報告されています。加入前に対象となる病気・事故と支払条件をよく確認し、不明点は事前に問い合わせてください。
割戻金は必ずもらえますか?
決算で余剰金が発生した場合に割戻金が支払われますが、剰余金が出ない年は割戻金なしの場合もあります。また、割戻金の額は年によって変動します。
加入や請求の手続きは難しいですか?
近年は共済マイページからインターネットで加入や請求ができ、スマートフォンで書類をアップロードするだけで完了します。口コミでも「マイページ請求が便利で支払いが早い」と評価されています。郵送での請求も可能ですが、書類不備や記入漏れがあると審査が長引くので注意しましょう。
告知義務違反になるとどうなりますか?
告知義務とは加入時に既往症や健康状態を申告する義務のことで、故意または重大な過失によって事実を告げなかった場合は、共済契約が解除されたり給付金が支払われないことがあります。健康状態に不安がある場合でも正確に告知しましょう。
コープ共済のがん保険で先進医療費は補償されますか?
現行の新がん特約には先進医療特約が含まれていないため、先進医療費を全額保障することはできません。先進医療への備えが必要な場合は、民間保険の先進医療特約を併用することをおすすめします。
コープ共済の口コミ・評判まとめ
この記事では、コープ共済の口コミから見えたメリットとデメリット、そして他の共済との違いについて解説しました。
掛け金の安さや長期入院への強さは魅力ですが、保障額の少なさや高齢期の不安は注意点です。
「家計にやさしく最低限の保障で安心したい!」という方にはコープ共済は相性が良いでしょう。一方で、一生涯の手厚い保障を望む方は民間保険や他の共済を併用するのがおすすめです。
将来の生活を守るために、自分に合った保障を見極めて選んでください。