- 「給料はあるのに、なぜかお金が貯まらない」
 - 「気づいたら今月も赤字。何に使ったのか思い出せない」
 - 「買い物のあとにまた無駄遣いしたかもと後悔する」
 
このように考えている方もいるでしょう。
- 使う目的を決めてからお金を動かす
 - 固定費を定期的に見直す
 - 幸福度の高い支出を優先する
 
本記事では、お金の使い方が下手と言われる人の特徴から、上手い人が実践している考え方ややりくり術を解説します。
この記事を読めば、なぜお金がいつも足りなくなるのかが分かり、お金を上手に使えるようになります。
家計を立て直したい方や、ムダ遣いを減らして将来の安心を得たい方は、ぜひ参考にしてください。
- お金の使い方が下手な人の共通点と特徴
 - 上手い人が実践しているお金の使い方
 - 「やりくり脳」を鍛える具体的な方法
 - 見直すべき支出項目と改善ステップ
 - 無駄遣いを防ぐための考え方と行動習慣
 
お金の使い方が下手な人の共通点とは?

お金の使い方が下手な人によくある特徴を見てみましょう。お金の使い方が下手な人の特徴は、主に以下の8つです。
安いから買う思考が抜けない
バーゲンやセールの文字を見ると、つい財布がゆるんでしまう人もいます。そのような人は「必要かどうか」よりも「安いかどうか」で買うかを決めている傾向があるのです。
たとえば洋服を買うときは、次のように自分に問いかけてみてください。
- 今持っている服で足りていないのか?
 - その服を着る機会はどのくらいあるのか?
 
安さにつられる前に「本当に必要か」を考えるだけで、無駄な出費を減らせます。
参考:金融庁「将来に向けて知っておきたいお金の話」
固定費を放置している
スマホ料金や保険、サブスクなどの固定費は、見直しを怠ると家計を圧迫します。毎月自動で引き落とされるため、支出の感覚が薄くなりやすいです。
一度見直せば、努力を続けなくても節約効果が持続します。家計を整えたいと考える方、特に主婦や共働き世帯の方は、まず以下の項目から見直してみましょう。
| 見直し対象 | チェックポイント | 
|---|---|
| スマホ料金 | 格安プラン・家族割の適用 | 
| 保険 | 補償内容の重複・不要契約の確認 | 
| サブスク | 月1回以上利用しているか | 
収支を把握していない
お金の使い方が下手な人の多くは、自分の収入と支出を正確に把握していません。「なんとなくお金が足りないけど原因がわからない」と感じているだけでは、どこで無駄が生まれているのか原因を見つけられません。
| 項目 | 内容例 | 
|---|---|
| 収入 | 給与・副業収入・ボーナス | 
| 固定費 | 家賃・通信費・保険料 | 
| 変動費 | 食費・交際費・日用品 | 
数字で見えるようにすると、無意識の浪費に気づきやすくなります。まずはお金の流れを見える化することから始めましょう。
お金を使う目的があいまい
「何に使えばいいのか」を決めずに使ったお金は、あとから振り返ると何も残らなかった出費になりやすいです。
| 分類 | 具体例 | 
|---|---|
| 使うお金 | 生活費・趣味・娯楽 | 
| 貯めるお金 | 旅行・結婚・教育資金 | 
| 増やす・備えるお金 | NISA(少額投資非課税制度)・保険・老後資金 | 
満足感のない出費を繰り返している
「お金を使っても満たされない」「買った瞬間だけ楽しい」という出費が続くと、お金は減るのに心は豊かになりません。
たとえば、次のような習慣は注意が必要です。
- 暇つぶしのスマホ課金
 - なんとなく買う缶コーヒー
 - 惰性で続けるコンビニスイーツ
 
こうした支出を1年間続けると、思った以上の金額になります。1日300円でも、1年で約11万円です。
満足度の低い出費を書き出し、なくても困らないものから減らすことが大切です。
コンビニで目的のもの以外も買ってしまう
お金の使い方が下手な人に見られる習性の1つが、コンビニでの不要な買い物です。コンビニには、新商品や魅力的なホットフードなどが並んでいます。そのため、入店前は買い物をするつもりが無くても、つい目的以外のものも買ってしまいがちです。1回あたりの購入額がさほど大きくなくても、回数が増えると出費も膨らみます。
外食が過度に多い
外食の回数が多すぎると出費がかさみやすいため、お金の使い方として上手とは言えません。外食にはサービス料なども含まれているため、自炊と比較するとどうしても高くなります。
仕事などで時間がない場合に戦略的に選択した外食であれば、明確な目的のあるお金の使い方と言えます。しかし、面倒だからと外食を選び続けると食費が高くなり、生活費を圧迫しかねません。外食は必要な場合にのみにして、適切な利用回数に留められるようなルールを設定しておくことをおすすめします。
ギャンブルをしている
ギャンブルは、お金の使い方として賢いとは言いづらいです。ギャンブルの性質として、総合的には使ったお金よりも戻ってくるお金が減るように設計されているためです。
ギャンブルは、参加者が出したお金の一部が主催者の取り分とされ、残りを賭けに勝った人に分配されるようになっています。この仕組みはマイナスサムゲームと言われ、お金の流れ上、得よりも損が大きくなりやすいのが特徴です。

お金の使い方が下手になる思考のクセとは?

お金がなかなか貯まらない人は、行動よりも考え方に原因があることが多いです。いくら節約術を学んでも、考え方が変わらなければ支出のパターンは同じように繰り返されます。
ここでは、お金の使い方が下手になりやすい人に見られる代表的な思考のクセを紹介します。
節約は我慢と思い込んでいる
節約という言葉に「楽しいことをやめる」「生活が窮屈になる」といったイメージを持つ人も多いでしょう。
しかし、本来の節約とは必要のない支出を減らすことです。好きなことまで我慢する行為ではありません。
次のような支出は減らしても、生活の満足度が下がりにくいです。
- 使っていないサブスクの解約
 - 補償が重なっている保険の見直し
 - 高すぎる通信プランの切り替え
 
将来のコストを想像できない
今の支出だけに目を向けていると、将来かかるお金を見落としやすいです。結婚、子どもの教育、住宅購入など、人生の節目には大きな資金が必要になります。
たとえば、次のように将来の資金計画を立ててみましょう。
| 目的 | 必要時期 | 目標金額 | 今からできる準備 | 
|---|---|---|---|
| 教育費 | 10年後 | 500万円 | 積立投資を始める | 
| 住宅購入 | 5年後 | 300万円 | 頭金の貯金を強化する | 
| 老後資金 | 30年後 | 2,000万円 | NISA(少額投資非課税制度)などで長期運用する | 
未来の自分にプレゼントを贈る気持ちで貯蓄を始める意識があれば、無駄遣いを控える習慣が自然と身につきます。
使うことを悪いことと思っている
使う・貯める・増やす・備えるの4つのバランスがとれてこそ、健全な家計が成り立ちます。必要な支出を減らしすぎると生活の満足度が下がり、リバウンド浪費につながるおそれがあるからです。
我慢ばかりの節約はストレスをため、後から大きな無駄遣いにつながることがあります。
- 家族との旅行
 - 健康のための運動や食事
 - スキルアップのための学び
 
お金を使うことを悪と考えず、目的のある支出としてとらえることが大切です。
SNSや周囲と比べて浪費してしまう
SNSを見ていると、他人の生活が華やかに見えて「自分もあんな暮らしがしたい」と感じることもあるでしょう。その気持ちが刺激となり、必要のない買い物や外食が増えてしまう人も少なくありません。
けれども、収入や家計の事情は人それぞれ異なります。他人の基準でお金を使っても、満足感は一瞬で消えてしまうものです。

お金の使い方が上手い人の特徴

お金の使い方が上手な人と下手な人の違いは、お金を使う明確な狙いや理由を持って活動をしているか否かにあります。お金の使い方が上手か下手かは、日々の買い物の仕方やお金の使いどころの違いから見えてきます。
お金の使い方が上手な人の主な特徴は、以下の4つです。
予算を決めている
お金の使い方が上手い人は、あらかじめ使うお金に対して予算を決めています。予算が決まっていれば「本当に必要なものか」「金額は適正か」と考えるようになり、自然と無駄遣いを抑制できます。
おすすめなのは、貯蓄・固定費と生活費を別で考える方法です。給与が支給されたらまずは先取り貯金をし、固定費も差し引きます。その残りの金額を生活費として振り分けるのです。さらに、生活費の銀行口座を別にし、予算範囲内のみしか使えないよう物理的に制限している人もいます。
浪費をしていない
お金の使い方が上手な人は、衝動的な買い物や浪費をあまりしません。なぜなら、お金の使い方が上手な人は、お金を使う目的や理由を常に意識している人が多いためです。
ただ出費を抑えるだけではありません。無駄な出費を極力控えつつ、収入を増やすため・貯蓄を増やすための投資は惜しまない特徴があります。お金を上手に使うには、自分にとって何が価値があるのかを見極める力も必要です。
クレジットカードを活用している
お金の使い方が上手な人は、クレジットカードを賢く活用する特徴もあります。クレジットカードやキャッシュレス決済には、過去の買い物履歴を確認でき、ポイントも受け取れるメリットがあります。
現在ではクレジットカードとの連携で自動記録できる家計簿アプリもあり、支出の見直しに効果的です。また、カード利用により付与されたポイントで、優待や特典を得られたり、カードの支払額を減らしたりもできます。クレジットカードを活用すれば、出費の無駄を省きながら特典を手に入れられるのです。
幸福度の高い出費を優先している
お金の使い方が上手い人は、値段の安さよりも心が満たされるかどうかを基準に判断しています。同じ1万円を使うなら、モノを増やすよりも思い出や経験に投資する方が幸福感が長く続くのです。
支出の満足度を知るために、「お金を使ったあとにどれだけ心が動いたか」を記録してみましょう。次のように簡単なメモを残すだけでも、自分の傾向が見えてきます。
| 支出内容 | 金額 | 満足度(5点満点) | 一言メモ | 
|---|---|---|---|
| 友人との日帰り旅行 | 8,000円 | ★★★★★ | 思い出に残った | 
| カフェでの衝動買い | 1,200円 | ★★☆☆☆ | 一瞬だけ満足 | 
| 習い事の受講料 | 10,000円 | ★★★★★ | 成長を実感できた | 

賢いお金の使い方とは?どうするべきかをチェック

無駄のない賢いお金の使い方は、将来の生活や人生における満足度の向上につながります。賢いお金の使い方として、5つのケースが挙げられます。
①資産投資をする
お金の一部を資産投資に利用して将来や老後への備えを厚くするのは、賢いお金の使い方の1つです。株式投資や投資信託を購入して得られる配当金や売買益は、労働による収入とは別の収入源になります。
国も国民が自ら金融資産を増やすことを後押しすべく、税優遇制度を活用できる仕組みを整えています。例えば、将来の資産形成のためにNISAを活用すれば、配当金や売買益にかかる税金が非課税となり免除されます。効率よく金融資産を増やせます。
人生はさまざまなイベントでお金が必要なため、将来の自分に向けたお金の使い方として資産投資はおすすめです。
②価値観に合うものにお金を使う
自分の価値観に合わせてお金を使うと、お金の使い方に対して高い満足感や納得感を得られます。例えば、趣味を生きがいにしている人なら、節約をしてお金を貯めるよりも趣味にお金を使った方が満足感が得られるでしょう。
つまり、お金の使い手にとって使い先が納得いくものであれば、それは有意義な使い方なのです。自分の価値観に合うお金の使い方をして、安定した精神状態や楽しいと感じられる生活状況を作り出しましょう。
③健康のためにお金を使う
健康にお金を使うのは、近い将来にも遠い将来にも有効なお金の使い方です。やりたいことを実行するための前提として、健康な状態は不可欠だからです。
不健康になると、収入が減ったり使い先が限られたりする可能性もあります。治療費がかさみ、娯楽に使える余裕すらないかもしれません。生活を楽しく営む大前提には健康があるため、健康を保ち続けることをお金を使う目的の一つに加えることをおすすめします。
④資格取得やスキルに投資する
資格取得やスキル獲得のためにお金を使うのは、賢いお金の使い方です。資格取得やスキル獲得を通じてキャリアアップが進めやすくなれば、収入増加も見込めます。
少子高齢化社会に入り、働き手が減少している日本では、単純作業の仕事はロボットやAIなどに置き換わっていく可能性が高いです。一方で、新たな知識や技術を取得して高度なスキルが証明できれば、価値の高い人材と評価されて収入増も期待できます。自己投資にお金を使いスキルアップを図り、収入増加のためのキャリアップを実現させましょう。
⑤好きなものにお金を使う
今しかできない「好きなもの」にお金を使うのも、賢いお金の使い方です。今しかできないことにお金を使うのは、後悔を残さない生活の実現に繋がります。
例えば、お金を使うのをためらい、期間限定イベントに参加しなかった場合、後から参加すれば良かったと思うかもしれません。時間は後戻りできず、若い時にしかできない経験は貴重なため、本当に好きなものならば躊躇せずにお金を使いましょう。

お金の使い方が上手い人に学ぶ「やりくり脳」の作り方

日々の生活の中で考えや行動を少し改めると、自ずと賢いお金の使い方を実践できます。身近なところから始められる、賢くお金を使うためのヒントは以下の4点です。
賢いお金の使い方を取り入れて、お金の使い方が上手になりましょう。
「安いから買う」買い物をやめる
どんなに安くても不要なものであれば、それは無駄な買い物です。「安いから買う」のは、賢い買い方ではありません。例えば、食料品の安売りで大量に購入しても、食べきれずに腐らせたら、その分の費用は無駄になります。
また、購入したものの使わずに収納されたままでは、貴重な収納スペースを無駄にしているだけです。つまり、「安いから買う」ではなく、必要なものを必要な分だけ「安く買う」のが賢いお金の使い方なのです。
家計簿をつける
家計簿をつけると、無駄なお金の使い方を見つけやすくなります。家計簿は支出を可視化できるだけでなく、出費の相場を肌感覚で把握可能です。さらに、記録を取り続けていると、経時変化も追えるようになります。
今では、レシートを写真で撮影するだけで簡単に記録できるスマホアプリもあるため、手軽に家計簿をつけられます。簡単に記録できる家計簿を使って出費の無駄を改善し、賢いお金の使い方に変えましょう。
感情ログを残して浪費パターンを把握する
無意識の浪費は、感情の揺れがきっかけになることが多いため、浪費防止の意識を持つことが大切です。イライラしたときに衝動買いをしたり、退屈な時間を埋めるためにネットショッピングをしてしまったりなどなど。お金の使い方を変えるには、まず感情と支出のつながりを知ることが大切です。
そのために役立つのが「感情ログ」です。買い物をしたときに、どんな気持ちで買ったのかを一言メモしてみましょう。書き方は次のようにシンプルで構いません。
| 日付 | 買ったもの | 金額 | 買ったときの気持ち | 満足度(5段階) | 
|---|---|---|---|---|
| 5/10 | スイーツ | 500円 | 疲れて甘い物が欲しかった | ★★☆☆☆ | 
| 5/11 | 書籍 | 1,500円 | 学びたい内容だった | ★★★★★ | 
記録を続けると、疲れている日に甘い物を買いすぎるなど、自分の浪費パターンが見えてきます。そこに気づいたら、おやつを持参する・散歩で気分転換をするなど、感情に代わる行動を準備しましょう。
お金を使う目的地を決める
お金を使う目的があいまいだと、何に使ったのか分からないまま消えてしまいます。反対に、あらかじめお金の行き先を決めておくことで、使い方に軸が生まれます。
たとえば、毎月の手取りをもとに次のように振り分けてみましょう。
| 目的 | 内容 | 目安割合 | 
|---|---|---|
| 使う | 生活費・趣味・交際費 | 50〜60% | 
| 貯める | 旅行・教育・結婚資金など | 10〜20% | 
| 増やす | 新NISA・つみたて投資 | 10〜20% | 
| 備える | 医療・保険・緊急資金 | 10%前後 | 
目的ごとに口座や封筒を分けると、どのお金が何に使えるのかが一目でわかります。たとえば、増やす用の口座から生活費を引き出さないようにするだけでも、自然と資産形成の習慣が身につきます。

お金の使い方が下手な人が見直すべき支出項目

続いては、固定費と変動費のそれぞれをどのように見直せば良いのかを解説します。
固定費(スマホ・保険・サブスク)
支出を見直すときは、固定費の削減を優先することをおすすめします。固定費には、住居費・通信費・保険料・サブスク・ローン返済など、毎月決まって出ていくお金が含まれます。
主な固定費と見直しのポイントは次のとおりです。
| 項目 | 見直しのポイント | 
|---|---|
| スマホ料金 | 格安プランへの乗り換え、不要なオプションの解約 | 
| 保険料 | 補償内容の重複や過剰な契約を見直す | 
| サブスク | 利用が少ないサービスを解約、年間契約の割引を比較 | 
| ローン返済 | 繰上げ返済や借り換えを検討する | 
固定費の見直しは、一度の手間で長く効果が続く節約法です。家計簿アプリで毎月の引き落としを確認し、使っていないサービスや過剰な契約を整理しましょう。
変動費(食費・交際費・日用品)
変動費は月ごとに金額が変わりますが、意識と工夫でコントロールできる支出です。大切なのは、支出の目的を明確にし、予算を決めて使うことです。無計画にお金を使うよりも、あらかじめ使う上限を決めておく方が浪費を防げます。
項目ごとに、改善のヒントを見ていきましょう。
- 食費:まとめ買いと自炊を基本にし、献立を立ててから買い物をする。特売品に流されず、冷蔵庫の在庫を確認してから出かける。
 - 交際費:誘われた飲み会にすべて参加せず、心から行きたい場を選ぶ。自宅での持ち寄り会など、費用を抑えた交流もおすすめ。
 - 日用品:まとめ買いで安くなる商品も、使う頻度や収納スペースを考えて購入する。使い切れない在庫は隠れ浪費になる。
 
変動費は、今月いくら使ったかを家計簿アプリなどで見える化するのが効果的です。予算の範囲で支出を管理できるようになると、計画的にお金を使う力が身につきます。

お金の使い方を立て直す3ステップ

お金の使い方を変えたいと思っても、「何から始めればいいのか分からない」と感じる人は多いです。いきなり節約や投資を始めるのではなく、順序を意識して立て直すことが大切です。
家計を整える流れは、次の3ステップで進めるのがおすすめです。
現状把握:キャッシュフロー表を作る
最初に取り組むべきは、自分のお金の流れを見える化することです。家計簿のデータをもとに、月単位でキャッシュフロー表を作りましょう。収入・固定費・変動費・貯蓄を一覧にまとめるだけで、現状が一目で把握できます。
作成例は以下のとおりです。
| 項目 | 金額(月) | メモ | 
|---|---|---|
| 収入 | 300,000円 | 給与・副収入含む | 
| 固定費 | 160,000円 | 家賃・通信費・保険など | 
| 変動費 | 100,000円 | 食費・交際費など | 
| 貯蓄・投資 | 40,000円 | NISA・預金など | 
「どこを減らせば黒字になるか」を数字で確認しながら、次の改善ステップへ進みましょう。
改善:固定費と浪費の削減
キャッシュフロー表を作ったら、支出の中で効果が出やすい固定費から見直しましょう。一度削減すれば毎月の支出が自動的に減り、節約の負担を感じにくくなります。
具体的には以下のような行動が効果的です。
- 不要なサブスクを解約する
 - 高額な保険を見直す
 - 外食やコンビニ利用を減らす
 
節約とは我慢ではなく、使い方を選び直すことだと意識しましょう。
成長:自己投資と資産運用にシフトする
支出が整い、家計が黒字化したら、次は増やすステージへ進みます。
余ったお金を、以下のような自分を成長させる使い方に回してみましょう。
| 投資対象 | 内容 | 期待できる効果 | 
|---|---|---|
| 自己投資 | 資格取得・スキルアップ・副業学習 | 収入アップ・キャリア形成 | 
| 金融投資 | NISA・投資信託・株式など | 資産の増加・複利効果 | 
| 健康投資 | 運動・食生活改善 | 医療費削減・生産性向上 | 
収支の流れを整えたうえで、将来の安心につながる使い方へシフトしていきましょう。

お金の使い方を誤るとどうなる?よくある失敗例

ここでは、お金の使い方に関する代表的な2つの失敗パターンを紹介します。
クレカのリボ払い・分割地獄
クレジットカードのリボ払いは、支払総額が膨らみやすい危険な使い方です。リボ払いや分割払いは「後払い」であり、利息や手数料が発生する点に注意が必要です。
利用額を把握しないままリボ払いを重ねると、元本が減らず、返済が終わらない状態に陥ります。
支払いを健全に管理するためには、次のようなルールを設けましょう。
- カードの利用は「翌月一括払い」を原則にする
 - リボ払いの設定はオフにしておく
 - 利用明細を毎月チェックし、使いすぎを防ぐ
 
無意識のサブスク課金
音楽・動画配信・オンライン学習など、サブスクサービスが小額でも積み重なると、年間で数万円の出費になることがあります。
見直しの際は、以下のポイントを意識しましょう。
| チェック項目 | 見直しのポイント | 
|---|---|
| 利用頻度 | 1か月使っていないサービスは解約候補 | 
| 契約方法 | 年間契約より月払いに変更して柔軟に管理 | 
| 複数サービス | 同ジャンル(音楽・動画など)の重複契約を防ぐ | 

お金の使い方が下手に関するよくある質問

ここでは、「お金の使い方が下手…」と悩む方のよくある質問を紹介します。
「お金の使い方が下手」は病気?
お金の使い方が下手なこと自体は病気ではありません。ただし、ギャンブル依存症のように衝動的な浪費を自分で止められない場合は、精神疾患が背景にあることもあります。
使いすぎを防ぐアプリはどれがいい?
使いすぎを防ぐには、家計簿アプリで支出を自動管理する方法が最も効果的です。銀行口座やクレジットカードと連携できるアプリなら、入出金を自動で記録してくれます。
無料でも高機能なものが多く、予算設定やグラフ表示で浪費の傾向を可視化できます。
お金の使い方が上手い人は何に使っている?
お金の使い方が上手い人は、「今の満足」と「未来の成長」につながる支出を大切にしています。たとえば旅行や読書、趣味の活動、健康投資、資格取得などが代表的です。
無駄遣いをしたときの立ち直り方は?
無駄遣いをしてしまったときは、落ち込むよりもなぜ使ったのかを振り返ることが大切です。家計簿や感情ログを振り返ると、浪費のパターンが見えてくるでしょう。
家計管理がきついときの優先順位は?
家計が苦しいと感じるときは、まず生きるために必要なお金を最優先にしましょう。
優先順位の目安は次のとおりです。
| 優先度 | 支出内容 | 
|---|---|
| ① | 住居費・食費・医療費など生活に必要な費用 | 
| ② | 保険・通信費などの固定費(見直し対象) | 
| ③ | 娯楽費・嗜好品・外食などの自由支出 | 
まとめ
この記事では、「お金の使い方が下手」と言われる人の特徴や、上手い人が実践するやりくり術を紹介しました。
お金が貯まらない原因の多くは、「考え方のクセ」や「支出の見えづらさ」にあります。まずは、自分の家計の流れを把握し、固定費を見直すことから始めましょう。さらに、感情に流されない買い物を意識し、「必要だから買う」を習慣にすると、浪費は自然と減ります。



