30代独身女性の貯金額は平均いくら?今すぐ始めたい現実的な貯蓄術と資産形成プランを紹介!

30代独身女性の貯金額は平均いくら?今すぐ始めたい現実的な貯蓄術と資産形成プランを紹介!

  • 「このまま貯金なしで将来どうなるんだろう」
  • 「そもそも30代独身女性の平均貯金額っていくら?」
  • 「老後に向けて、何から始めればいいのか分からない…」

このように考えている方もいるでしょう。

結論、データで見る30代独身女性の貯金事情は以下の通りです。

指標金額または割合
平均貯金額407.9万円
中央値75万円
貯金がある人の割合90.14%
100万円未満の割合約14%
参考:厚生労働省 政府統計の総合窓口「国民生活基礎調査 令和4年国民生活基礎調査(所得・貯蓄)
参考:総務省統計局「2019年全国家計構造調査

本記事では、30代独身女性の平均貯金データ収支バランスを明らかにしたうえで、現実的な貯金術資産形成のはじめ方を紹介しています。

この記事を読むと、自分の貯金額が世間と比べてどれくらいなのかが分かり、将来に向けた動き方をイメージできます。

「お金に漠然とした不安がある」という方は、ぜひ参考にしてください。


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目次

30代独身女性の貯金額はどれくらい?平均・中央値・分布

30代独身女性の貯金額はどれくらい?平均・中央値・分布

まずは公的データをもとに、30代独身女性のリアルな貯金事情を解説します。

30代独身女性の平均貯蓄額|407.9万円

30代の独身女性が持っている金融資産の平均は407.9万円とされています。

参考:総務省統計局「2019年全国家計構造調査

平均貯蓄額には預金だけでなく以下のような金融商品も含まれています。

平均貯蓄額に含まれるもの
  • 株式や投資信託
  • 保険商品(満期時にお金が返ってくるタイプ)

また、平均は「資産1,000万円以上を持っている人」が一部にいるだけで大きく引き上げられてしまうものです。

10人の中に1人だけ2,000万円持っている人がいると、それだけで平均が跳ね上がります。実際は、そこまで貯金がない人のほうが多い可能性もあるということです。

30代単身世帯の貯蓄額中央値|75万円

平均よりもリアルな生活感が見える数字「中央値」ですが、30代の単身世帯における貯蓄額の中央値は75万円です。

参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査 2022年

<中央値とは>
貯金額を少ない順に並べたとき、ちょうど真ん中に位置する人の金額のこと。

平均が400万円を超えている一方で、実際は100万円未満の人もたくさんいるという裏付けでもあります。

75万円という金額をどう感じるかは人それぞれですが、たとえば…

  • 毎月2万円ずつなら約3年ちょっとで到達
  • ボーナスを年2回使えば2年以内に可能

といった目安になります。

「全然貯められていない…」と感じていても、75万円は現実的に手が届くラインといえるでしょう。

30代独身女性の貯蓄ありの割合|90.14%

厚生労働省が発表した調査によると、30代の独身女性(単身世帯)の約9割(90.14%)が何らかの貯蓄を保有しているという結果が出ています。

一方で、約1割(9.86%)は貯金がまったくない状態であることも判明しました。

貯金の有無割合(30代女性単身世帯)
貯金あり90.14%
貯金なし9.86%
参考:総務省統計局「2019年全国家計構造調査

「貯蓄あり」とは、預貯金のほか、有価証券、保険、社内預金なども含まれています(※総務省統計局の家計調査定義に基づく)。

また、同調査は「世帯主が30代の女性単身世帯」に限定されるため、実家暮らしで世帯主ではない人や婚姻歴のある人は含まれていない可能性がある点に注意しましょう。

30代独身女性の貯金分布|100万円未満が約14%

貯金があると答えた30代独身女性の貯蓄額の分布を見てみると、その金額には大きなばらつきがあることがわかります。

厚生労働省によると、最も多いのは「100万円以上300万円未満」で、約4人に1人(26.56%)がこの層に入ります。

また、「100万円未満」の層も14.06%存在しており、全体の約4割が貯金300万円未満という現実が浮き彫りになりました。

以下に分布をまとめた表を示します。

貯蓄額の範囲割合
貯蓄額不詳4.68%
100万円未満14.06%
100~300万円未満26.56%
300~500万円未満9.38%
500~700万円未満12.50%
700~1,000万円未満10.94%
1,000万円以上21.88%
参考:厚生労働省 政府統計の総合窓口「国民生活基礎調査 令和4年国民生活基礎調査(所得・貯蓄)

貯金300万円未満が全体の約45%、500万円未満まで広げると約55%が該当し、半数以上が大きな余裕を持っているわけではないことがわかります。

一方で、「1,000万円以上」と答えた人も2割超(21.88%)にのぼっており、すでに堅実な資産形成を進めている人も一定数存在しています。

30代独身女性の収入と支出|貯蓄余力の目安

30代独身女性の収入と支出|貯蓄余力の目安

30代独身女性のリアルな収入と支出を把握することで、どれくらいの金額を貯蓄に回せるのか現実的な目安が見えてきます。

ここでは、収入・生活費・支出内訳・貯蓄率について、公的データをもとに整理していきます。

30代独身女性の平均年収|約315.1万円

30代独身女性の平均年収は約315.1万円です。1年を通して働いた場合の総支給額(額面)であり、そこから税金や社会保険料が差し引かれます。

参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況

差し引いたあとの手取り額の目安は年間250万円前後です。月で割るとおよそ20万円ちょっとになります。

年収のイメージを具体化すると次の通りです。

年収イメージ例
  • 月収:約26万円(額面)
  • 手取り:約20万〜21万円

会社員であればボーナスの有無や残業代、福利厚生などによって実際の可処分所得(自由に使えるお金)は変わってきます。

「思っていたより少ないかも」と感じた方もいるかもしれませんが、あくまで全体の平均値。自分の年収が上記より高ければ貯金がしやすい環境にあるはずです。

女性の平均支出|約16.7万円/月

総務省の家計調査によると、女性の平均支出は1ヶ月あたり約16.7万円とされています。年間ではおよそ200万円ほどです。

具体的な費目ごとの平均支出は以下の通りです。

費目平均支出(1ヶ月)
食費34,920円
住居20,184円
光熱・水道11,614円
家具・家事用品6,592円
被服及び履物9,107円
保健医療8,351円
交通・通信18,862円
教育170円
教養娯楽19,165円
その他の消費支出38,199円
参考:総務省統計局「平成26年全国消費実態調査 単身世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果 結果の概要

家賃が安めに出ているのは、実家暮らしや社宅・地方在住の方も含まれているためです。一人暮らしで都市部に住んでいる場合は、家賃が月7〜8万円になることもあります。

30代独身女性の平均貯蓄余力|約20%

収入と支出を見比べたときに残せるお金がいわゆる貯蓄余力です。

年収315万円のうち、手取りはおよそ250万円。そこから生活費(年間約200万円)を引くと、残るのは年間50万円程度になります。これがそのまま「貯蓄に回せる金額」です。

つまり、手取り年収に対する貯蓄余力は約20%。毎月に換算すると約4万円前後が貯金に回せる計算になります。

イメージしやすいようにまとめると、以下のようになります。

平均貯蓄余力のイメージ例
  • 年収(手取り):250万円
  • 支出:200万円
  • 年間の貯金可能額:50万円
  • 毎月の貯金可能額:約4.2万円

「理想は20%貯めたいけど、現実は毎月1万円が限界…」という方も問題ありません。大切なことは金額の多さよりも継続できる仕組みを作ることです。

とはいえ、「自分の家計のどこに無駄があるのか」「もっと効率よく貯める方法はないか」と悩む方も多いのではないでしょうか。

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30代独身女性が備えるべきライフイベント

30代独身女性が備えるべきライフイベント

30代はライフイベントが多く発生する年代です。結婚や出産だけでなく、病気・ケガへの備え、老後や親の介護など、将来的に発生しうるリスクを見越した貯金計画が必要です。

ここでは、ライフイベントごとの必要資金の目安を紹介します。

結婚資金|約200万円

ゼクシィの最新調査(2024年)によると、結婚式や披露宴にかかる平均費用は約343.9万円です。

とはいえ、多くのカップルはご祝儀や親からの援助を活用しており、実際の自己負担額は平均で161.3万円となっています。

主な費用の目安は以下の通りです。

項目金額の目安
挙式・披露宴約343.9万円
婚約・結婚指輪約74万円
新婚旅行+お土産約60万円
ご祝儀約205.6万円
自己負担額約160~170万円前後
参考:株式会社リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査2024

実家からの援助がない、少人数挙式など人によって状況が異なるため、200万円前後を準備しておくとよいでしょう。

出産費用|約50万円~

出産にかかるお金は妊婦健診・分娩・入院費用の3つが中心です。

まず、妊婦健診(妊婦の定期的な検査)は14回程度受けるのが一般的で、1回あたり1,000〜5,000円ほど。自治体による助成があるものの、自己負担が1万〜10万円ほど発生する場合があります。

次に、出産そのものの費用です。厚生労働省のデータによると、分娩と入院にかかる平均額は約47万円です。

参考:厚生労働省「出産育児一時金について

なお、通常の出産は保険が効かず全額自己負担になりますが、出産育児一時金として50万円が支給されるため大部分はカバーできます。

ただし、初診料・個室代・差額ベッド代などは別途費用がかかることも。また、ベビー用品やマタニティウェアの購入も必要です。

すべてを合算すると、最低でも50万円前後の自己負担を見込んでおいたほうが安心です。

教育資金|500万円~2,000万円

子どもが生まれたあと、最も長くお金がかかるのが教育費です。文部科学省の調査によると、教育費は学校の種類によって大きく変わります

教育段階公立通学時の費用私立通学時の費用
幼稚園~高校約574万円約1,838万円
大学(4年間)約250万円~約800万円~
合計目安約800万円~約2,000万円以上
参考:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査
参考:文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移
参考:文部科学省「令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金 平均額(定員1人当たり)

もちろん、すべてを親が全額出す必要はなく、奨学金やバイトなどで子ども本人が負担する部分もあります。ただ、最初に必要な入学金や制服代などは親の支払いになるケースが多く、急な出費に慌てることも。

「うちはまだ子どもいないし…」と思っている方も、少しずつでも教育費用として積立貯金をしておくと、あとあと助かります。

マイホーム(住宅)購入資金|頭金300~600万円

住宅金融支援機構の調査によると、住宅タイプ別の平均頭金は以下の通りです。

住宅タイプ平均頭金
注文住宅約699万円
建売住宅約294万円
分譲マンション約1,188万円
中古マンション約530万円
参考:住宅金融支援機構「2023年度フラット35利用者調査

頭金の目安は物件価格の2〜3割、または手取り年収の半年〜1年分程度とされています。例えば、3,000万円の物件なら600万〜900万円ほどが理想的な頭金です。

最近は頭金ゼロでもローンが組める場合もありますが、頭金が多いほど借入額が減るので月々の返済も楽になります。

30代独身女性におすすめ!今日からできる貯金の仕方

30代独身女性におすすめ!今日からできる貯金の仕方

誰でも今日から始められて、続けやすい貯金の工夫を3つ紹介します。

先取り貯金で自動化する

貯金を確実に続けたいなら先取り貯金がおすすめです。

<先取り貯金とは>
給料が振り込まれたタイミングで、先に貯金を取り分けてしまう方法のこと。

月収が25万円の場合、2.5万円(10%)を毎月自動で貯蓄用口座に移すように設定すれば、1年で30万円の貯金がほぼ自動でできます。

使う銀行のネットバンキングには「自動振替」や「定期積立」の機能がついている場合が多く、設定は5分程度で完了します。

ポイントは、「残ったお金で生活する」こと。あらかじめ貯金を引いておけば、使いすぎを防ぐクセも自然とつきます。

無理のない金額からでOKです。月5,000円でも、続ければ1年で6万円になります。「毎月残ったら貯金しよう」より、「最初に貯金を抜いておく」ほうが確実に貯まるでしょう。

生活防衛資金(予備費)として30万円を確保する

貯金の目的のひとつは、もしものときに自分を守ることです。

急な病気やケガ、会社を辞めざるを得なくなったとき、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電が突然壊れたときなど、想定外の出費は誰にでも起こり得ます。

そんなときのために用意しておきたいのが、「生活防衛資金」と呼ばれる予備費です。最低でも生活費3ヶ月分である約30万円は現金として手元に持っておくと安心です。

旅行や趣味のためではなく、絶対に使わない非常用の貯金です。普段使っている口座とは分けて、別口座に入れておくと管理しやすくなります。

目的別にお金を管理する

なんとなく貯めようとすると途中で使ってしまうことが多いもの。そんなときは、目的を明確にして貯金を分けるのがおすすめです。

目的使い道のイメージ
教育資金将来子どもができたときの学費・塾代など
住宅資金賃貸更新やマイホーム購入の頭金など
老後資金年金では足りない生活費の補填

それぞれに専用のサブ口座を作って管理すると、目標が明確になりモチベーションを維持しやすくなります。

「マイホーム資金口座」や「老後積立口座」など、スマホアプリやネットバンクの機能を使えば簡単に分けらることが可能です。

「何のための貯金か」が明確になると、無駄な支出にも敏感になります。「このお金を使うと、マイホームが遠のくかも…」と自然にブレーキがかかるようになるからです。

目的別貯金はお金と心の整理整頓にもつながるので、楽しみながら始めてみてください。

生活スタイルに合わせて節約する

「節約しなきゃ」と思っても、ただ我慢するだけでは長続きしません。大切なのは、自分の暮らしに合ったムリのない節約を見つけることです。

実家暮らしと一人暮らしでは生活費の内容が違うため、それぞれに合った工夫を取り入れることが大切です。

ここでは、実家暮らしと一人暮らしそれぞれの特徴を活かした節約術を紹介します。

実家暮らし|固定費を抑えて貯蓄加速

実家暮らしのメリットは固定費を節約できることです。

家賃に光熱費・食費などを加えると、一人暮らしでは月10万円以上かかるのが一般的ですが、実家に住んでいる場合はこの負担がほとんどなくなります。

つまり、同じ収入でも実家暮らしの方が毎月5万円以上多く貯金に回せる可能性があるということ。1年で60万円、5年で300万円の差になる計算です。

ただし注意したいのは、「浮いたお金を気づかないうちに使ってしまう」こと。お金が残ると思っていると、つい買い物がゆるくなりがちです。

だからこそ、先取り貯金の仕組みを活用して、使う前に自動で貯めるクセをつけるのがおすすめです。

実家での時間を「将来の資金づくりのチャンス」ととらえて、有効活用していきましょう。

一人暮らし|家賃・光熱費の見直しで貯蓄余力を確保

一人暮らしの場合、毎月の支出の中でもっとも大きな割合を占めるのが家賃と光熱費です。

家賃については手取り収入の3割を超えていると貯金がしづらいので、まずは家賃が手取りの25%以内に収まっているか確認しましょう。

もしオーバーしているなら、家賃の安い地域に引っ越す・間取りを見直す・実家に戻るなどの選択肢も検討してみてください。

また、家賃以外にも節約できるポイントはたくさんあります。たとえば…

家賃以外の節約ポイント
  • 電気・ガスの契約プランを見直す
  • 格安スマホに乗り換える
  • 使っていないサブスクを解約する

これらを組み合わせるだけで月1万円以上の節約も十分に可能です。無理に削る必要はありませんが、固定費を一度見直しておくことが貯金を増やすためにも必要です。

とはいえ、「自分の支出のどこがムダなのかよくわからない」「何から手をつければいいのか迷ってしまう…」という方も多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめなのが、マネーコーチのオンライン家計診断です。

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30代独身女性に最適な資産形成方法3選

30代独身女性に向けて、将来に備えながら安心してスタートできるおすすめの資産形成方法を3つ紹介します。どれも無理なく続けられるので、ぜひ自分に合った方法を見つけてみてください。

投資信託|積立型でリスク分散

「いきなり株は怖い…」という方におすすめなのが投資信託です。たくさんの人から集めたお金をプロが代わりに運用してくれる金融商品です。

毎月一定額を自動で積み立てていく方法で、時間を味方につけながらリスクを減らせます。

投資信託が初心者に向いている理由は以下の通りです。

  • 毎月決まった金額でOK(500円〜でも始められる)
  • 専門知識がなくてもプロが運用してくれる
  • 1つの商品に複数の株や債券が含まれていてリスクが分散されている

株式投資|少額NISAでコツコツ資産形成

新NISA制度によって利益が非課税になるため、時間をかけたくない、株式投資は難しいと感じている方にもおすすめです。

新NISAの特徴は以下の通りです。

  • 年間360万円までの投資が非課税
  • 成長投資枠とつみたて投資枠を両方使える
  • 利益に対する税金(通常約20%)がかからない

株価は日々変動するため、元本割れ(投資額を下回ること)のリスクがあります。ただ、少額から始めれば心理的な負担も少なく、経験を積むにはちょうどいい手段です。

最初は「自分がよく使うサービスや商品を提供している企業」から選ぶと理解しやすく、愛着も持てます。少しずつ知識をつけながら、将来に向けた資産育成を楽しんでみましょう。

貯蓄型保険|万が一と貯金を両立

「もしもの備え」と「将来の貯金」をまとめてできる方法として注目されているのが貯蓄型の保険です。

通常の保険(掛け捨て型)はお金が戻りませんが、貯蓄型は契約期間を終えたときにお金が戻ってくるのが特徴です。いわば「保険をかけながら強制的にお金を貯める」方法とも言えます。

代表的な貯蓄型保険は以下の通りです。

保険の種類特徴
終身保険解約返戻金が受け取れる
養老保険満期で満額受け取り
学資保険子供がいる方向け
個人年金保険分割かつ年金形式で受け取れる

保険の内容によっては、生命保険料控除や個人年金保険料控除の対象になり、節税にもつながります。

30代独身女性が老後資金として貯めるべき最低額とは?

30代独身女性が老後資金として貯めるべき最低額とは?

独身女性が65歳まで働いて老後を迎える場合、どの程度老後資金が必要でしょうか。最新調査では、女性の平均寿命は87.57歳となっており、定年退職後は平均約22年間の老後生活が待っていると推定されます。

参考:厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況

お勤めの場合と自営業の場合では、老後の収入額が異なります。状況別に老後の必要資金額22年分を試算してみましょう。

  • お勤めの場合:収入2,877万6,000円-支出3,616万8,000円=739万2,000円の貯蓄が必要
  • 自営業の場合:収入1,478万4,000円-支出3,616万8,000円=2,138万4,000円の貯蓄が必要

お勤めと自営業のいずれにしても、年金だけでは不足するため700万~2,000万円代の貯蓄が必要になることがわかります。各計算の詳細について解説します。自分の現状の生活費などと照らし合わせて、老後のシミュレーションをしてみてください。

独身女性の老後の収入(年金額)は?

老後の主な収入は年金になる場合が多いため、年金額を試算します。お勤めの場合は厚生年金を、自営業の場合は国民年金を受給します。調査によると、65歳以上の女性が受け取れる厚生年金の平均年金月額は約10万9,000円です。

また、国民年金保険料を満額納めていた場合、受給できる国民年金はおよそ月5万6,000円です。老後22年間の総収入(受給年金総額)を計算すると、以下のとおりになります。

  • お勤めの場合:月10万9,000円×12カ月×22年=2,877万6,000円
  • 自営業の場合:月5万6,000円×12カ月×22年=1,478万4,000円

参考:厚生労働省年金局「令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況

厚生年金と国民年金では、受給額が大きく異なるため、自営業の場合はより多く貯蓄が必要だと推測できます。

独身女性の老後の支出は?

65歳以上の独身女性は、生活費(消費支出)として毎月約13万7,000円支出しています。支出における割合が多い項目およびその金額は、次のとおりです。

支出内容金額
食料3万6,216円
住居1万2,495円
光熱・水道1万3,156円
保険・医療8,424円
交通・通信1万2,843円
交際費1万7,827円
参考:総務省統計局「家計調査報告家計収支編(2021年)」

生活費だけでも、22年間で13万7,000円×12カ月×22年=3,616万8,000円となり、受給年金額を大きく上回ります。さらに、非消費支出として税金や社会保険料が月1万2,000円程度かかります。

独身女性の老後資金の注意点

「老後も働いて年金以外の収入を得る」と考える人もいるでしょう。しかし、「平均寿命が長い=長く働ける」というわけではありません。女性が健康に過ごせる健康寿命は約75歳であり、平均寿命の87歳とは12年の差があります。

つまり、12年間は医療や介護が必要となり得ます。また、女性は男性よりも平均寿命と健康寿命の年数差が長いため、より多くの医療費や介護費用が必要となる可能性も高いです。

生活費だけではなく、医療・介護関連費も貯めておかねばならない点に注意が必要です。

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一人暮らしの女性が老後資金を準備する3つの方法

一人暮らしの女性が老後資金を準備する3つの方法

年金頼みでは独身女性の老後は苦しいかもしれませんが、今から老後資金を準備することで老後の生活に余裕を持つことができます。老後資金を準備するおすすめの方法は、次の3つです。

方法①:暮らし方を変える

まず、暮らし方を変えると相当な金額を節約できます。現役世代の支出に大きな割合を占めているのは、家賃や水光熱費、通信費、保険などの固定費である場合が多いです。

これらの固定費を減らすと、自動的に節約できストレスフリーで貯蓄を増やせます。

具体的には、以下の方法が挙げられます。

  • 家賃:安い物件に引っ越しをする
  • 水光熱費:さまざまなプランを比較して契約を見直す
  • 通信費:携帯電話は、格安SIMや格安プランに切り替える
  • 保険:契約を見直し、不要な保険は解約する

住居の変更は引越し費用もかかるため、なかなか決断できないかもしれません。しかし、家賃以外の固定費の削減は、今すぐ始められます。ぜひ、現在の各契約内容を見直してみてください。

方法②:支出を見直して削減する

大きな固定費を減らした後は、日々の支出を見直し削減しましょう。食費や被服費、娯楽費、美容費、交際費は毎日の生活を豊かに過ごすためにも、一定の支出はやむを得ません。しかし、自分が思う以上に使っている場合もあります。

項目ごとに、1カ月の支出を記録してみると「趣味にこんなに使っていたのか」など驚くかもしれません。無理のない範囲で、節約してみましょう。固定費の削減および日々の節約は、早い時期から計画的に進めると、無理なく貯蓄できます。

その他、独身の人におすすめの節約方法については、以下の記事を参考にしてください。

方法③:資産運用などで貯蓄する

固定費や日々の支出の削減でためた資金は、貯金するだけではなく資産運用にもまわしましょう。貯金のみでは金利が低く、資金を増やせません。たとえば、メガバンクの金利は、普通預金0.001%、定期預金0.002%です。

現在は政府が資産運用を積極的に勧めており、投資初心者も取り組みやすいつみたてNISAやiDeCoなどの制度があります。税制面での優遇措置が受けられリスクも低めなのが特徴です。

「どのように資産運用すればいいのかわからない」という人もいるかもしれません。その場合、お金の専門家であるマネーコーチに相談してみてください。資産運用だけではなく、ライフプラン設計や生活の見直しなど、お金に関する幅広い疑問に答えてくれます。

しかも、何度でも無料で相談可能です。ぜひ、マネーコーチを活用して、あなたに合う資産運用を始めましょう。


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30代独身女性の貯金に関するよくある質問

30代独身女性の貯金に関するよくある質問

最後に、30代独身女性の貯金に関するよくある質問と回答を紹介します。

30代独身女性で貯金なしってどれくらいやばい?

総務省の調査によると、30代独身女性のうち9.86%の方が貯金なしとなっています。

参考:総務省統計局「2019年全国家計構造調査

もちろん、将来に備えるという意味では楽観できませんが、「今からでも遅くない」というのが大事なポイントです。まずは少額からでも貯める習慣をつけていきましょう。

35歳独身で貯金100万円しかない・100万以下だけど大丈夫?

35歳で「貯金100万円しかない」と焦ってしまう方も多いですが、実は100万円以下の貯金額は決して少数派ではありません。

厚生労働省の調査によると、30代独身女性のうち約14%の方が貯金100万円以下であると回答しています。

参考:厚生労働省 政府統計の総合窓口「国民生活基礎調査 令和4年国民生活基礎調査(所得・貯蓄)

とはいえ、結婚や病気、転職といったライフイベントに備えるにはやや心許ない金額です。焦らず、先取り貯金や支出の見直しで積み上げていくことが大切です。

30代独身女性で貯金3000万円ってどれくらいすごい?

結論から言えば、貯金3000万円はかなりすごい水準です。30代でここまで貯められている人はごく一部に限られ、多くは100万円~500万円の範囲です。

1000万円貯金するのに月々いくら必要?

1000万円の貯金を目指すには、「いつまでに貯めたいか」を決めることが大切です。

10年で1000万円を目指すなら、毎月約8.3万円の積立が必要です。20年なら、毎月約4.2万円で済みます。

利回り3%程度の積立投資(例:NISA)を組み合わせると、実質の負担をもっと軽くすることも可能です。

ぶっちゃけ老後にいくらあれば安心?

独身女性の老後に必要とされる生活資金は、最低でも2,000万円程度と言われています。年金だけでは生活費が不足する可能性が高いためです。

毎月の赤字が3万円だとすると、老後の25年間で約900万円の不足になります。医療費や介護費用、ゆとりある生活を加味すると、さらに金額は膨らみます。

月々1〜2万円の積立でも20年後には大きな差が生まれるので、できるところから備えましょう。

病気・ケガ・緊急事態に備えた貯金はいくら必要?

突然の病気やケガ、失業といった「もしも」に備えるには、生活費の3~6ヶ月分を目安に貯金しておくと安心です。

月の生活費が20万円なら、60万〜120万円程度が理想です。独身の場合は頼れる人が限られている分、自分で備える必要があります。

医療保険や就業不能保険と貯蓄のハイブリットでリスクに備えるのも効果的です。

30歳で貯金ゼロってどうなの?危機感を持つべきタイミングとは?

30歳で「貯金ゼロ」と聞くと焦る方も多いですが、実際にはアラサー世代で貯蓄がない人も少なくありません。とはいえ、結婚や転職、親の介護など、これから訪れるライフイベントを考えると、そろそろ本格的に備えるべきタイミングです。

まずは生活費1ヶ月分の貯金から始めて、「緊急資金」「ライフイベント資金」「老後資金」と段階的に増やしていくと無理がありません。

まとめ:貯金は平均より「自分に合った戦略」が大切

この記事では、30代独身女性の平均貯金額や収支バランス、現実的な貯金術と資産形成の始め方について解説しました。

平均貯金407.9万円という数字だけに振り回されず、自分の収入と支出をふまえて今の自分に合った貯め方を見つけることが大切です。

今日からできる工夫で、未来のお金にゆとりを持たせてください。

とはいえ、「何から始めればいいか分からない」「自分の貯金ペースで本当に大丈夫?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

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