年収1000万円で買える身の丈に合った車とは?ローン・維持費・おすすめ車種を徹底シミュレーション

年収1000万円で買える身の丈に合った車とは?ローン・維持費・おすすめ車種を徹底シミュレーション

  • 「年収1000万円なら、どんな車に乗るのが普通なんだろう?」
  • 「フェラーリやポルシェ、正直ちょっと憧れてるけど…現実的?」
  • 「維持費とかローンとか、実際どこまでなら背伸びせずに買えるの?」

このように考えている方もいるでしょう。

結論、年収1000万円の方が身の丈に合った車を購入する際は、以下の基準を守ると安心です。

項目推奨基準理由
車両本体価格年収の50%以内(500万円)ローン負担と維持費のバランスが取りやすい
維持費総額年収の5%以内(50万円)生活を圧迫せず、趣味や旅行にもお金を回せる

本記事では、年収1000万円という高収入の中でも無理せず購入・維持できる車の選び方を徹底解説します。ローンの組み方や維持費のリアル、新車・中古車・外車それぞれのおすすめまで網羅しました。

この記事を読めば、年収1000万円らしい車選びで充実したカーライフを送れるでしょう。

“見栄じゃなく納得できる一台”を探したい方は、ぜひ参考にしてください。


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目次

年収1000万円の「身の丈に合った車」の定義とは?

年収1000万円の「身の丈に合った車」の定義とは?

まずは「身の丈」という言葉を具体的な金額や比率で可視化します。「欲しい車」が「買っても困らない車」になるための条件を整理しましょう。

年収の5割以内が身の丈に合った価格帯

多くの銀行・保険・中古車大手が「車両本体+諸費用=年収の5割まで」を推奨しています。年収1,000万円なら購入総額500万円が安全圏です。

諸費用は車両価格の約10〜15%になるため、車両本体450万円前後が目安となります。

年収1,000万円
推奨購入総額500万円
車両本体上限450万円

維持費を年収の5%以下に収めるのが現実的

車は「買った後にかかるお金」が意外に大きく、年収の5%(1000万円なら年間50万円)以内に収めるのが現実的です。

都内に住んでいる場合は駐車場代が跳ね上がるため、維持費が年60万円を超えることも珍しくありません。逆に地方在住で駐車場無料、燃費が良い車種を選べば30万円台に抑えることも可能です。

年間維持費が一定のラインを超えると、ローンとの二重苦で家計がひっ迫しやすくなります。「趣味の出費や投資に回すお金がない」といった声が出やすいのも、維持費の過剰負担が原因です。

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年収1000万円で組めるマイカーローンの限界

年収1000万円で組めるマイカーローンの限界

「年収が高ければ、ローン審査は簡単に通る」と思われやすいですが、実際はそう単純ではありません。金融機関には明確な審査基準があり、年収が1,000万円あってもいくらでも借りられるわけではないのです。

ここでは「いくらまで借りられるか」「カードローンと何が違うのか」「銀行ローンならどこまでいけるのか」などを具体的な数字で整理していきます。

審査通過の目安は年収の25〜35%まで

マイカーローンを申し込む際、金融機関が重視するのは「返済負担率」です。「年間返済額が年収に対して何%か」を示す指標で、一般的には25~35%以内が審査通過の目安とされています。

つまり、年収1,000万円の方であれば、年間返済額が250~350万円以内に収まることが一つの基準です。

ただし、あくまで「理論上の上限」です。教育費や住宅ローンなど他の返済があれば審査に影響しますし、生活の余裕を確保するには実際の借入額は500万〜800万円前後にとどめるのが現実的です。

ローンに通るかどうかだけでなく、「借りてからも家計が回るかどうか」が何より大切です。

カードローンは総量規制で年収の3分の1が限界

カードローンやフリーローンは便利に見えますが、借入可能額には法的な制限があります。消費者金融や信販会社が扱うローンは「総量規制」の対象となるため、年収の3分の1を超える金額は原則として借りられません

年収1,000万円の方の場合、カードローンの上限額は以下のとおりです。

年収総量規制の上限(3分の1)
600万円約200万円
800万円約267万円
1000万円約333万円

カードローンは審査が早く手続きも簡単ですが、借入額が限られるうえ金利が高くなりやすい傾向にあります。車両価格が500万円を超えるような場合は、銀行系のマイカーローンを利用するのが現実的です。

銀行マイカーローンの上限は1,000万円が主流

多くの都市銀行・地方銀行では、マイカーローンの上限額を1,000万円に設定しています。カードローンとは異なり、総量規制の対象外であり、金利も2〜4%台と比較的低めに設定されているのが特徴です。

以下は主要な銀行系マイカーローンの比較表です。

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銀行名商品名金利借入可能額借入期間特徴
三菱UFJ銀行ネットDEマイカーローン1.65%~2.6%50万円~1000万円6ヶ月~10年・事前審査は最短即日回答・原則来店不要
横浜銀行横浜銀行マイカーローン0.9%~2.8%10万円~1000万円1年~10年新車/中古車/借り換えでも同一利率を適用
イオン銀行イオンアシストプラン(自動車ローン)3.8%~13.5%10万円~700万円1年~8年一部繰上返済/全額繰上返済ともに手数料0円
住信SBIネット銀行自動車ローン2.275%~4.475%10万円~1000万円1年~10年繰上返済は1円~、何度でも手数料0円
三井住友銀行マイカーローン2.95%10万円~300万円1年~10年運転免許証の取得資金等にも利用OK

銀行系ローンを利用すれば、年収1,000万円の方でも無理なく高品質な車を購入できます。ただし、審査はカードローンより厳しめな点にご注意ください。

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年収1000万円で購入できる車の維持費

年収1000万円で購入できる車の維持費

車の維持費は自動車税・保険・駐車場代・車検・燃料費などさまざまです。年収1,000万円の方でも油断すれば生活のゆとりが奪われるため、各コストを具体的に把握しておくことが大切です。

自動車税|年4.35万〜11万円

自動車税は、所有している車の排気量に応じて毎年課税される地方税です。軽自動車は一律ですが、普通自動車は排気量ごとに細かく金額が異なります。

納税通知書は毎年5月頃に届き、5月末までに金融機関・コンビニ・オンラインで支払う必要があります。

以下は、購入時期別の年間税額です。

排気量2019年10月以降
※()内は2019年9月以前
軽自動車10,800円
~1,000cc25,000円(29,500円)
1,001~1,500cc30,500円(34,500円)
1,501~2,000cc36,000円(39,500円)
2,001〜2,500cc43,500円(45,000円)
2,501~3,000cc50,000円(51,000円)
3,001~3,500cc57,000円(58,000円)
3,501~4,000cc65,500円(66,500円)
4,001~4,500cc75,500円(76,500円)
4,501~6,000cc87,000円(88,000円)
6,001cc以上110,000円(111,000円)
参考:東京都主税局「自動車税種別割

自動車保険|年間5〜12万円

自動車保険には2種類あり、どちらも加入が必要です。

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種類加入義務補償内容年間保険料の目安
自賠責保険義務相手のケガ・死亡のみ約7,897円~11,500円※契約期間によって異なる
任意保険任意車両の損傷、自分・同乗者のケガなど広範囲約50,000円~120,000円
参考:三井住友海上「自賠責保険 保険料例
※任意保険の金額は車種・年齢・等級・補償内容で変動します

駐車場代|都内は月3万円超、地方は無料も

自宅に駐車スペースがない場合、月極駐車場を借りる必要があります。地域によって料金に大きな差が生じるのが特徴です。

▼地域別の月極駐車場料金目安

地域月額料金年間総額
地方都市4,000~10,000円約50,000円~120,000円
郊外住宅地10,000~20,000円約120,000円~240,000円
東京都心部30,000円~50,000円以上約360,000円~600,000円以上

都心部で2台所有する場合、駐車場代だけで年間70万円を超えることもあります。逆に、地方で自宅にスペースがある場合は0円で済むこともあります。

車検・メンテナンス|年間6〜15万円が相場

車検は新車登録から3年後、以降は2年ごとに義務があります。メンテナンス費用と合わせて見積もるのが現実的です。

▼車検・整備にかかる費用内訳(普通自動車)

項目費用目安詳細
自賠責保険料約20,000円車検ごとに更新
重量税約15,000円重量・年式によって異なる
印紙代1,000~2,000円業者ごとに差あり
車検基本料金30,000~50,000円整備工場・ディーラーで変動
部品交換・整備0~40,000円走行距離や年数によって加算

年間換算すると約6万円〜15万円が相場です。定期点検を怠らず、車検前に故障を防ぐ整備をしておくとコストを抑えられます。

燃料費|月1万〜2万円

ガソリン代は車の燃費・使用頻度・走行距離によって大きく変わります

▼燃料費の目安(月間)

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車種タイプ平均燃費月間走行距離1,000kmの場合ガソリン代(180円/L換算)
軽自動車20km/L50L約9,000円
コンパクトカー15km/L67L約12,000円
SUV/外車10km/L100L約18,000円

週末しか乗らない方なら月5,000円台で収まることもありますが、日常的に使う方は月1万〜2万円を見込んでおくのが現実的です。

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年収1000万円にふさわしいおすすめ車種一覧【新車・中古車・国産・外車別】

年収1000万円にふさわしいおすすめ車種一覧【新車・中古車・国産・外車別】

年収が1,000万円あれば、高級感・快適性・走行性能を兼ね備えた車を選ぶことが可能です。とはいえ、無計画に高額な車を購入すれば、維持費やローン負担で家計が圧迫されるリスクもあります。

購入価格500万円以内+維持費年間50万円以内を目安にすれば、無理なく満足度の高いカーライフが実現できます。

ここでは、国産の高品質SUV・外車のバランス型セダン・中古で狙える憧れの一台をそれぞれ紹介します。

年収1000万円にふさわしい国産車(新車)

国産車は価格に対する機能の高さと、維持費の安さが魅力です。税金や修理費が抑えられるため、長期的に持ちやすいファミリーカーや通勤車として高年収層からも支持されています。

おすすめの3台を以下にまとめました。

車名車両価格特徴
トヨタ ハリアー Z418万円~上質な内装+静かな走り+高リセール
三菱 アウトランダーPHEV526万円~電動走行+4WD性能+補助金対象
レクサス UX300h455万円~都内でも扱いやすいサイズ+ブランド力

ハリアーZは燃費性能が高く、都市部でも郊外でも快適に走れるオールラウンダーです。レクサスUXはレクサス入門車ながら所有満足度が高く、法人用途にも適しています。

年収1000万円にふさわしい外車(新車)

輸入車は所有満足感・ブランド力・走行性能の高さを重視したい方に適しています。価格はやや高めでも、適正価格帯に収まるモデルを選べば維持費も現実的です。

以下は、コストバランスに優れた外車3選です。

車名価格帯特徴
BMW 120493万円~コンパクトでも走行性能が抜群+上質装備
メルセデス C 200 AVANTGARDE720万円~小排気量+ISG採用で燃費と力強さを両立
アウディ Q5 TFSI quattro 150kW advanced760万円~ラグジュアリーな内外装が魅力のSUV

BMWは都市部での取り回しも良く、走る楽しさを体感したい方に最適です。C200はハイブリッド要素を含んだ先進機構で、燃費を気にする方でも選びやすい設計になっています。

中古で狙う憧れの一台は「ポルシェ・レンジローバー」

「せっかく買うなら夢の一台に乗りたい」という方には、中古市場での掘り出し物を狙うという手もあります。

新車価格で1,000万円超の車でも、中古になれば500〜700万円で購入できるモデルも存在します。状態の良い個体を選べばリセールバリューも高く、資産性の高い所有が可能です。

▼憧れの中古車モデル一覧(500万〜700万円帯)

車名中古相場特徴
ポルシェ 911約650万円圧倒的な走行性能+資産価値も期待
レンジローバー イヴォーク約530万円英国SUVの高級感+女性人気も高い

ポルシェ911は年式や走行距離によって価格が変わりますが、リセールも期待できる“所有する歓び”を感じられる一台です。

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年収1000万円で2000万円の車は買える?現実的シミュレーション

年収1000万円で2000万円の車は買える?現実的シミュレーション

年収が4桁あると「高級車も買えるのでは?」と考えてしまうものですが、実際に2,000万円の車を購入するには、ローン審査だけでなく家計全体とのバランスが重要です。特にマイカーローンは1,000万円を上限とする金融機関が多いため、上限額のローン+1,000万円の現金という組み合わせが前提となります。

仮に借入額1,000万円を金利2.5%、返済期間5年で設定すると、月々の返済は約17.8万円、年間で約213万円です。年収ベースで見ると返済比率は約21%ですが、手取り(約720万円)で考えると約30%をローンに充てる計算になります。

マイカーローン1,000万円・5年返済・金利2.5%
  • 月々の返済額:約178,000円
  • 年間返済総額:約213万円
  • 返済比率:約21%(額面)/約30%(手取り)

審査には通りやすいものの、家計への影響は決して軽くありません。教育費や住宅ローン、老後資金などと重なると、貯蓄や突発的な出費への対応が難しくなる恐れがあります。また、頭金として現金1,000万円を動かすことにより、生活防衛資金が大きく目減りする点にも注意が必要です。

さらに、車は資産ではなく耐久消費財です。年数が経つごとに価値は下がり、売却益も期待できません。同じ1,000万円を年5%で運用すれば、5年後には約127万円の運用益が見込めます。そうした資金の使い道を冷静に比較したうえで、「本当に2,000万円の車が身の丈に合っているか」を再考することが大切です。

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年収別比較で見える「相応な車」とは?

年収別比較で見える「相応な車」とは?

車は購入額だけでなく、維持費・保険・駐車場などの固定支出が続くため、収入とのバランスを事前に判断しましょう。

ここでは、年収ごとの「安心ライン」と「限界ライン」を比較しながら、どんな車が相応といえるのかをわかりやすく整理していきます。

年収400万~1000万円の車予算比較表

年収に応じて無理なく購入できる車の価格帯は大きく変わります。

目安としては「年収の3割までが安心」「5割までがギリギリ」とされています。

以下に、年収別の車予算の目安をまとめました。

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年収(税込)上限額(年収の50%)安全圏(年収の30%)現実的に購入できる車の例
400万円200万円120万円トヨタ・ヤリス、スズキ・ソリオ
600万円300万円180万円日産・セレナ、マツダ・CX-5
800万円400万円240万円トヨタ・ハリアー、ホンダ・ステップワゴン
1,000万円500万円300万円レクサス・UX、BMW・1シリーズ

年収が上がるほど選べる車種が増えるのは当然ですが、維持費も同時に増えるため、上限ギリギリでの購入はリスクが高くなります。

生活や貯蓄に無理が出ない価格帯を目安に考えるのが現実的です。

年収800万円と1000万円の差は車選びの自由度に出る

年収が800万円と1,000万円では、見える世界がまったく変わります。

単純に車両価格だけでなく、ブランドや装備、デザイン性にこだわる余裕が生まれるため、選択肢の幅が一気に広がるのです。

800万円でも十分に上質な車を購入できますが、1,000万円なら「所有する満足感」まで考慮した車選びができるようになります。

車選びが“実用性”から“趣味性やブランド性”へとシフトしていくイメージです。

手取り30万円台では高級車を維持できないのが現実

家族持ち・住宅ローンあり・教育費がかかる世帯では、手取り30万円台で高級車を維持するのは難しいのが現実です。

一括購入していればギリギリ耐えられるかもしれませんが、ローンでの購入となれば話は別です。車関連の支出に35~40%、下手をすれば50%以上を占める可能性もあるでしょう。

この状態で住宅ローンや教育費も重なると、生活費や貯蓄にしわ寄せが来てしまい、結果的に車を手放す判断を迫られるかもしれません。

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収入に見合わない車が後悔を招く理由

収入に見合わない車が後悔を招く理由

「ローンさえ通れば何とかなると思った」そうして手にした高級車が、日常の足枷や精神的な重荷になってしまう例は少なくありません。

車は購入して終わりではなく、維持・管理・見られ方まで含めて付き合う資産です。収入に見合わない車を買ってしまうと、数年後に手放すどころか、乗り換えすらできなくなる状況に陥ることもあります。

ここでは、背伸びした車購入が引き起こすリアルな後悔について、3つの視点から具体的に解説します。

維持費に追われて乗り換え不能になる

高額な車は、購入時だけでなく持ち続けるコストも高くなります。自動車税や任意保険、燃料、車検、消耗品、駐車場代など、あらゆる維持費がワンランク上がるため、日常的にかかる負担は想像以上です。

特に問題となるのが、次の車に乗り換えるための資金を準備できなくなることです。維持費で手いっぱいになり、貯蓄もままならない。さらに高級車は年数が経つと急激に下取り価格が下がる傾向があるため、いざ手放そうとしても値がつかず、身動きが取れなくなる可能性すらあり得ます。

憧れや一時の高揚感で購入してしまうと、「乗り換えたくても乗り換えられない」というジレンマに陥りやすくなります。冷静な視点で、維持費の累積とライフプラン全体への影響を見極めることが大切です。

見栄で買ったことが周囲にバレやすい

高級車は周囲に与える印象が強いため、その人の中身と釣り合っていない場合に違和感として伝わりやすくなります

以下のような場合では、特に「無理して買った感」が出やすいものです。

見栄が疑われやすいシチュエーション
  • 車は高級だが服装や持ち物が生活感満載
  • 高級車で来たのに駐車場が激狭アパート敷地
  • 飲み会や外食を極端に節約している
  • 車の話題になると話をそらす、反応が薄い
  • 車内が掃除されておらず雑然としている

見栄で買った車は、維持に疲れて手入れも行き届かず、周囲に「無理してるな」と見抜かれてしまう結果になります。

「憧れられるはずが、内心では引かれていた」という事態を避けるためにも、自分にとってちょうどよい車を選ぶことが大切です。

趣味・旅行・資産運用など他の選択肢が削られる

車に過剰なお金をかけてしまうと、日常のゆとりや将来の備えが削られやすくなります

以下に、支出バランスの比較例をまとめました。

項目車偏重タイプバランス型
車関連費用年300万円越年80万円前後
旅行・趣味年2万円以下年30万円前後
教育・自己投資なし年20万円前後
資産運用なし年50万円以上
貯蓄なし年150万円以上

車に偏りすぎると、家族旅行にも行けず、運用資金も作れず、学びも止まり、将来の不安が増していきます。

一方で、車にかける金額を抑えることで、人生全体の満足度を高めるお金の使い方が可能になります。

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年収1000万円の車選びに関するよくある質問

年収1000万円の車選びに関するよくある質問

ここでは、よくある疑問をわかりやすくQ&A形式で解説していきます。自身のライフスタイルや収支に照らしながら、納得できる一台を見つけるための参考にしてください。

車は経費で落とせる?サラリーマンの場合は?

サラリーマンが車を経費として計上することは基本的にできません。会社員は「給与所得者」であり、個人事業主のような経費精算の自由はありません。

ただし、会社から社用車として貸与されている場合や、業務上で自家用車を使うような職種(営業・保険・建築など)の一部には、通勤手当やガソリン代支給などの形で会社負担がある場合もあります。

個人でローンを組んで通勤用に使っていても、税務上はプライベート利用とみなされるため税控除や経費処理の対象にはなりません。

年収1000万円でも外車2台持ちは危険?

年収が1,000万円あっても、外車2台を同時に所有・維持するのは負担が大きくなります

都市部での駐車場代や保険料、定期メンテナンス・部品交換などを含めると、年間100万円以上の出費になることも珍しくありません。片方が趣味用で年間走行距離が少ない場合でも、車検や保険は必要なため固定費は継続的にかかります。

見栄や憧れだけで2台持ちを決断すると、資産運用・旅行・教育費など他の支出にしわ寄せが出やすくなるでしょう。

年収1000万円の人にカーリースは向いている?

カーリースは「所有せずに乗る」スタイルで、月額払いで車に乗れます。頭金不要・税金込み・定額払いという特徴から、キャッシュフローを安定させたい方には向いています。

一方で、契約終了後に車が手元に残らない・走行距離制限がある・中途解約に違約金が発生するなどの縛りも存在します。年収1,000万円の方でも、「使い方が明確」「短期的に新車を使いたい」場合に活用するのが現実的です。資産として残したいなら、購入型の方が向いています。

車選びの優先順位が定まらないときの考え方は?

何を重視するか迷った場合は、使用目的・駐車環境・家族構成・年間走行距離などを整理してみましょう。たとえば通勤・子どもの送迎・アウトドア・旅行など、実際の使い方から必要なサイズや走行性能が見えてきます。

また、都市部ではコンパクト性と駐車しやすさが優先され、郊外では走行距離や荷室容量が重視される傾向があります。最終的には「買ったあとに後悔しないか?」を軸に選ぶのが基本です。使い方に対して過剰な装備や価格は後悔のもとです。

年収1000万円の独身ならどんな車を選ぶべき?

独身であれば、実用性より趣味性やデザインを重視した車選びができるタイミングです。たとえばコンパクトな輸入車、2ドアのスポーツカー、ベンツのゲレンデ、ランドローバー、ランドクルーザーなどは満足度が高いでしょう。

走行性能や内装の質感、ブランド性にこだわった一台を選ぶことで、「今だから楽しめる車」との付き合いが生まれます。ただし、将来的に結婚や転居を考えているならリセールの良い車種を選んでおくと損しにくくなります。

世帯年収1000万円・40代の車の選び方は?

40代で世帯年収が1,000万円の場合、家族構成や教育費、住宅ローンとのバランスを考慮する車選びが大切です。たとえば子どもが小学生〜高校生の場合、アルファードやSUVなど積載力・安全性・快適性の高い国産車が人気です。

一方で、ローン残債・貯蓄額・老後資金など中長期の支出も視野に入るため、車両価格は年収の30%以内(300万円程度)に収めておくと安心です。走行距離が多い方は、燃費効率やメンテナンス費用も含めて比較すると満足度が上がります。

高級車を所有するメリットとデメリットは?

高級車の所有メリットは内外装の質感・乗り心地・ブランド性による満足感の高さです。所有すること自体がステータスとなり、運転するたびに気分が上がる要素を持っています。

一方で、購入価格に加えて維持費(保険・税金・部品代)が高くなる点は見逃せません。また、周囲からの視線や期待がプレッシャーになることもあります。リセール価値が落ちやすいモデルもあるため、維持まで含めて余裕があるかを冷静に判断する必要があります。

スーパーカーに憧れるけど買えない…しょぼいと思われない車は?

スーパーカーに手が届かない場合でも、「地味にすごい」車を選べば十分満足できます。たとえば型落ちレクサス・マツダのロードスターなどは、性能・ブランド性・コスパの三拍子が揃った一台です。

また、外観は控えめでも中身が充実しているモデル(アウディA3・ボルボV40など)も注目されています。大切なのは自分の生活にフィットし、誰かに誇れるポイントがあるかどうかです。

まとめ:車にかけるのは年収の半分までが安心ライン

この記事では、年収1,000万円で無理なく買えるクルマの価格帯や維持費、ローンの考え方まで具体的に解説しました。高収入でも油断すると、車にかかる出費がじわじわ家計を圧迫します。

車選びの安心ラインは以下のとおりです。

項目推奨基準
車両本体価格年収の50%以内(500万円)
維持費総額年収の5%以内(50万円)

購入後に後悔しないためにも、まずは月々の支出を整理し、手元に残るお金でどう暮らしたいかを想像してみましょう。家計と気持ちの両方にフィットする車選びを意識して、満足のいくカーライフを始めてください。

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