- 「新NISAを使って1800万円をどう運用したらいくらになるのか分からない」
- 「毎月どれくらい積み立てれば1800万円を埋められるのか知りたい」
- 「夫婦で使えば3600万円になると聞いたけど実際はどうなるのか気になる」
このように考えている方もいるでしょう。
結論から言うと、新NISAを使えば一人あたり最大1800万円、夫婦なら3600万円まで非課税で資産形成が可能です。
具体的なシミュレーションは以下のとおりです。
投資スタイル | 積立額と期間 | 到達額の目安 |
---|---|---|
最速で埋めたい | 月30万円×5年 | 約1800万円 |
コツコツ派 | 月10万円×15年 | 約1800万円 |
長期じっくり | 月5万円×30年 | 約1800万円 |
夫婦で活用 | 月60万円×5年(2人分) | 約3600万円 |
本記事では、新NISAの制度概要から積立額別の具体的なシミュレーション、さらに1800万円を使い切った後の運用法まで解説していきます。
新NISAをどう使えばいいのか悩んでいる方、最短で1800万円や夫婦で3600万円を目指したい方はぜひ参考にしてください。
- 新NISAの制度と投資枠の仕組み
- 積立額ごとのシミュレーション結果
- 夫婦で活用した場合の到達目安
- 1800万円を埋めた後の運用戦略
新NISAとは?1800万円シミュレーションの前に知っておく制度概要

新NISAを使って1800万円の資産を育てるシミュレーションを考える前に、まずは制度の基本をしっかり理解しておきましょう。投資初心者にとっては「難しそう」と感じやすい部分ですが、実際はルールを知ればシンプルです。
ここでは大きく3つのポイントに分けて解説します。
非課税枠と年間投資上限
新NISAは2024年から始まった非課税投資制度であり、「生涯で投資できる非課税の上限額」が1800万円に拡大されたのが最大のポイントです。内訳は次のとおりです。
- つみたて投資枠:600万円(年間上限120万円)
- 成長投資枠:1200万円(年間上限240万円)
つまり、年間360万円まで投資可能となり、毎年上限まで投資すれば最短5年で1800万円に到達する計算です。
参考:金融庁「NISAを知る-NISAのポイント」
つみたて投資枠と成長投資枠の違い
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類があります。対象商品や特徴が異なるので、まずはその差を押さえておきましょう。
- つみたて投資枠(年間120万円)
金融庁が指定した投資信託のみが対象で、長期・積立・分散投資に適した商品が中心です。値動きが比較的安定しており、投資初心者でも取り組みやすい枠といえます。 - 成長投資枠(年間240万円)
上場株式やETFなど、幅広い商品に投資できます。大きなリターンを狙える反面、値動きも大きいためリスク管理は必須です。
「安定的に積み立てたい場合はつみたて枠」「一定のリスクを取ってリターンを狙いたい場合は成長枠」と考えると分かりやすいでしょう。
1800万円のシミュレーションを行う際には、2つの枠をどのように組み合わせるかが重要です。
枠復活と非課税期間無期限の意味
新NISAの大きな進化ポイントは、「非課税期間が無期限」になったことと「売却分の枠が復活する」ことです。
内容を整理すると以下のとおりです。
- 非課税期間は終了がなく、生涯にわたり投資利益が非課税となる。
- 100万円分の株式を売却すれば、その年の投資可能枠が100万円分復活する
制度改正により、「一度使い切ったら終わり」ではなく、「運用→売却→再投資」を繰り返しながら資産を育てていけるようになりました。
たとえば、1,800万円をすべて使い切っていても、途中で売却すれば同額の枠が復活し、また新しい投資を始められます。

新NISA1800万円シミュレーション

続いては、つみたて年数別に新NISAのシミュレーション結果を紹介します。
月30万円/5年間の新NISAシミュレーション
毎月30万円を投資し続ければ、5年間でちょうど1800万円を積み立てられます。
想定利回り別に見た資産推移は以下のとおりです。
- 利回り0%:約1800万円
- 利回り1%:約1845万円
- 利回り2%:約1891万円
- 利回り3%:約1937万円
- 利回り4%:約1985万円
- 利回り5%:約2034万円
- 利回り6%:約2085万円
- 利回り7%:約2136万円
- 利回り8%:約2188万円
- 利回り9%:約2242万円
- 利回り10%:約2297万円
参考:金融庁「つみたてシミュレーター」
利回りが0でも元本が積み上がり、運用成果が出ればさらに伸びることが分かります。
ただし、月30万円を投資に回すにはそれなりの収入や余裕資金が必要です。共働きの高収入世帯や退職金・相続金を運用するケースなら現実的ですが、無理に同じペースを目指すと生活費を圧迫しかねません。
また、最速で新NISAの投資枠を埋めることには、次のようなメリットとデメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
非課税効果を早期から最大化できる 投資余力の高い層にとっては効率的 制度変更を気にせず運用に集中できる | 一度に大きな金額を投じるリスク ドルコスト平均法の効果が得にくい 家計を圧迫する可能性がある |
月15万円/10年間の新NISAシミュレーション
月額15万円を新NISAでつみたてると、年間180万円。10年後には合計1800万円となり、非課税枠をちょうど使い切る計算です。
5年で最速達成するプランと比べてスピードは半分ですが、長期投資だからこそ「ドルコスト平均法」の効果を活かせるのが大きなポイントです。
利回り別の資産推移は以下のとおりです。
- 利回り0%:約1800万円
- 利回り1%:約1892万円
- 利回り2%:約1989万円
- 利回り3%:約2092万円
- 利回り4%:約2200万円
- 利回り5%:約2315万円
- 利回り6%:約2437万円
- 利回り7%:約2566万円
- 利回り8%:約2702万円
- 利回り9%:約2846万円
- 利回り10%:約2998万円
参考:金融庁「つみたてシミュレーター」
数字を見ると、5年では小さかった利回り差が10年では大きく広がることが分かります。
月15万円/10年間の新NISAシミュレーションにおける主なメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
月30万円に比べ家計を圧迫しにくい 価格変動のリスクを平均化できる 複利の効果が明確に現れる | 非課税メリットを最大化できる時期が遅れる 制度変更の可能性があり、10年間継続できる保証はない 投資スピードが緩やかなため、「もっと早く投資すべきだった」と感じる可能性がある |
月10万円/15年間の新NISAシミュレーション
月額10万円を新NISAで積み立てると、年間120万円。15年間継続すると合計でちょうど1800万円となり、非課税枠を満額活用できます。
10年間よりもさらに長いため、積み立て期間中の値動きを平均化しやすく、複利の効果もより大きくなります。
利回り別の資産推移は以下のとおりです。
- 利回り0%:約1800万円
- 利回り1%:約1940万円
- 利回り2%:約2094万円
- 利回り3%:約2262万円
- 利回り4%:約2447万円
- 利回り5%:約2648万円
- 利回り6%:約2869万円
- 利回り7%:約3111万円
- 利回り8%:約3376万円
- 利回り9%:約3666万円
- 利回り10%:約3984万円
参考:金融庁「つみたてシミュレーター」
月10万円/15年間の新NISAシミュレーションにおける主なメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
月10万円と金額が抑えめで、家計への負担が小さい 15年間の長期で、リスクを分散しやすい 利回り差が大きく出るため、複利効果を実感しやすい | 投資スピードが遅いため、資産形成を急ぎたい人には不向き |
月7.5万円/20年間の新NISAシミュレーション
月7.5万円をコツコツ積み立てると、年間90万円。20年後には合計1800万円に到達します。
「じっくり時間を味方につける」タイプの投資法であり、ドルコスト平均法と複利の効果を最大限に受けられるのが特徴です。
利回り別の資産推移は以下のとおりです。
- 利回り0%:約1800万円
- 利回り1%:約1991万円
- 利回り2%:約2207万円
- 利回り3%:約2451万円
- 利回り4%:約2729万円
- 利回り5%:約3044万円
- 利回り6%:約3401万円
- 利回り7%:約3807万円
- 利回り8%:約4267万円
- 利回り9%:約4791万円
- 利回り10%:約5387万円
参考:金融庁「つみたてシミュレーター」
月7.5万円/20年間の新NISAシミュレーションにおける主なメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
無理なく続けやすい リスク分散効果が極めて高い 高利回りの場合は大きな資産増加が期待できる | 非課税メリットを得るのが非常に遅い 投資環境(制度・税制)が20年間変わらない保証はない 途中でやめてしまうと効果が半減する |
月6万円/25年間の新NISAシミュレーション
月額6万円を投資すれば、年間72万円。25年間積み立てると合計でちょうど1800万円となります。
25年という長期投資は、退職後の資産形成や教育資金の準備など「人生の長い視点」で取り組むのに適しています。
利回り別の資産推移は以下のとおりです。
- 利回り0%:約1800万円
- 利回り1%:約2043万円
- 利回り2%:約2327万円
- 利回り3%:約2661万円
- 利回り4%:約3053万円
- 利回り5%:約3514万円
- 利回り6%:約4058万円
- 利回り7%:約4698万円
- 利回り8%:約5454万円
- 利回り9%:約6346万円
- 利回り10%:約7400万円
参考:金融庁「つみたてシミュレーター」
月5万円/30年間の新NISAシミュレーション
月5万円をコツコツ積み立てると、年間60万円。30年後には合計で1800万円に到達します。
最も長期的なシミュレーションであり、時間を最大の武器にする投資法です。複利の効果を存分に活かせるのが大きな特徴です。
利回り別の資産推移は以下のとおりです。
- 利回り0%:約1800万円
- 利回り1%:約2097万円
- 利回り2%:約2456万円
- 利回り3%:約2894万円
- 利回り4%:約3426万円
- 利回り5%:約4077万円
- 利回り6%:約4873万円
- 利回り7%:約5847万円
- 利回り8%:約7043万円
- 利回り9%:約8511万円
- 利回り10%:約1億314万円
参考:金融庁「つみたてシミュレーター」
月4.3万円/35年間の新NISAシミュレーション
月額約4.3万円(正確には42,857円程度)を投資すると、年間約51.4万円。35年間継続すると合計で約1,800万円となり、非課税枠を埋めきることができます。
35年という超長期では、積み立て金額がさらに抑えられる一方で、複利効果が大きく資産形成を後押しします。
利回り別の資産推移は以下のとおりです。
- 利回り0%:約1800万円
- 利回り1%:約2160万円
- 利回り2%:約2603万円
- 利回り3%:約3163万円
- 利回り4%:約3870万円
- 利回り5%:約4766万円
- 利回り6%:約5906万円
- 利回り7%:約7359万円
- 利回り8%:約9213万円
- 利回り9%:約1億1583万円
- 利回り10%:約1億4615万円
参考:金融庁「つみたてシミュレーター」
月3.75万円/40年間の新NISAシミュレーション
月額3.75万円を投資すれば、年間45万円。40年間続けることで合計1800万円に到達します。
最も長いシナリオで、若いうちから始めれば「老後資金づくり」の王道の方法となります。
利回り別の資産推移は以下のとおりです。
- 利回り0%:約1800万円
- 利回り1%:約2210万円
- 利回り2%:約2743万円
- 利回り3%:約3439万円
- 利回り4%:約4354万円
- 利回り5%:約5559万円
- 利回り6%:約7154万円
- 利回り7%:約9268万円
- 利回り8%:約1億2079万円
- 利回り9%:約1億5822万円
- 利回り10%:約2億814万円
参考:金融庁「つみたてシミュレーター」

夫婦で新NISAを活用し3600万円を目指すシミュレーション

新NISAを夫婦で活用すれば「年間720万円」、最終的には「合計3600万円」の非課税枠を利用することが可能です。
この章では、月額積立額から見る積立期間を始め、利回り別の資産推移をシミュレーションします。
夫婦合算で3600万円を達成する目安
合計3,600万円の非課税枠を埋め切るには、積立額と期間のバランスが重要です。どんなペースで積み立てれば到達できるのか、目安をシナリオとしてまとめました。
月額積立額(夫婦合算) | 年間積立額 | 積立期間 | 合計投資額 |
---|---|---|---|
60万円 | 720万円 | 5年 | 3600万円 |
30万円 | 360万円 | 10年 | 3600万円 |
20万円 | 240万円 | 15年 | 3600万円 |
15万円 | 180万円 | 20年 | 3600万円 |
12万円 | 144万円 | 25年 | 3600万円 |
10万円 | 120万円 | 30年 | 3600万円 |
月額積立額別の新NISAシミュレーション
この章では、下記3つの月額積立別に新NISAのシミュレーションをします。
- 月40万円/7年半の新NISAシミュレーション
- 月50万円/6年間の新NISAシミュレーション
- 月60万円/5年間の新NISAシミュレーション
月40万円/7年半の新NISAシミュレーション
夫婦で毎月40万円を積み立てると、年間480万円。およそ7年6か月で非課税枠の3600万円を埋め切ることができます。
利回り別の資産推移は以下のとおりです。
- 利回り0%:約3600万円
- 利回り1%:約3995万円
- 利回り2%:約4117万円
- 利回り3%:約4327万円
- 利回り4%:約4503万円
- 利回り5%:約4688万円
- 利回り6%:約4880万円
- 利回り7%:約5081万円
- 利回り8%:約5290万円
- 利回り9%:約5509万円
- 利回り10%:約5736万円
参考:金融庁「つみたてシミュレーター」
※計算の仕様上、積立期間を8年としています
月50万円/6年間の新NISAシミュレーション
夫婦で毎月50万円を投資すると、年間600万円。わずか6年間で3600万円を積み立てられます。
利回り別の資産推移は以下のとおりです。
- 利回り0%:約3600万円
- 利回り1%:約3708万円
- 利回り2%:約3819万円
- 利回り3%:約3934万円
- 利回り4%:約4052万円
- 利回り5%:約4174万円
- 利回り6%:約4299万円
- 利回り7%:約4428万円
- 利回り8%:約4561万円
- 利回り9%:約4697万円
- 利回り10%:約4838万円
参考:金融庁「つみたてシミュレーター」
月60万円/5年間の新NISAシミュレーション
毎月60万円を積み立てると、年間720万円。わずか5年間で3600万円を埋め切ることができます。
利回り別の資産推移は以下のとおりです。
- 利回り0%:約3600万円
- 利回り1%:約3690万円
- 利回り2%:約3781万円
- 利回り3%:約3875万円
- 利回り4%:約3971万円
- 利回り5%:約4069万円
- 利回り6%:約4169万円
- 利回り7%:約4272万円
- 利回り8%:約4377万円
- 利回り9%:約4484万円
- 利回り10%:約4594万円
参考:金融庁「つみたてシミュレーター」

新NISAで1800万円を使い切った後の運用戦略

新NISAは最短5年で満額を埋められますが、大切なのは「その後どうするか」を考えておくことです。枠を使い切った後も、売却で枠を復活させたり、リバランスで運用を最適化したり、ライフイベントに合わせて出口戦略を設計したりと、資産を守りながら育てていく方法はいくつもあります。
この章では、満額到達後の運用戦略を3つの視点からわかりやすく整理していきます。
売却後の枠復活を利用した再投資
新NISAの売却した分の枠が復活する仕組みをフル活用しましょう。1800万円をすべて投資している場合でも、300万円を売却すれば、その分の非課税枠が新たに利用可能となります。
再投資を考えるときは、「すぐに使うお金」と「長期運用に回せるお金」をきちんと分けておくことが大切です。
ほったらかし投資とリバランス戦略
新NISAで満額まで積み立てた後は、多くの人がほったらかし投資に移行します。配当や値上がり益(運用益)を非課税で受け取りながら、長く持ち続けるシンプルな運用スタイルです。
ただし、完全に放置することは望ましくありません。理由は、市場の動きでポートフォリオのバランスが崩れるからです。たとえば、最初は株式70%・債券30%で運用していたのに、株価が大きく上がって株式比率が90%になれば、リスクが偏りすぎてしまいます。
そこで必要になるのが「リバランス」です。株式を一部売って債券に振り分けることで、バランスを元に戻せます。作業自体は単純ですが、資産の安定性を維持しつつ成長を図ることが可能になります。
ライフイベントに合わせた出口戦略
1800万円を積み立てた後は、「いつ・どのくらい取り崩すか」を考える出口戦略の段階に入ります。人によって目的が違うので、自分に合った設計が必要です。
たとえば、住宅購入を予定している場合は、数年以内に必要となる資金を安全性の高い資産へ移しておくと安心です。教育費に充てる場合は、子どもの入学時期を逆算し、株式比率を段階的に下げることが望ましいでしょう。老後資金として利用する場合は、20〜30年後を見据えて債券や安定型ファンドの割合を増やすことで、リスクを抑えながら運用を継続できます。
シミュレーションは「投資を始めるまで」で終えるのではなく、「どのように引き出すか」まで含めてこそ意味を持ちます。ゴールから逆算する発想を持つことで、新NISAを一層効果的に活用できるでしょう。

新NISAの成長投資枠の活用法

新NISAのつみたて投資枠がコツコツ積み立てる「守り」なら、成長投資枠はリターンを狙う「攻めの投資」と言えます。
代表的な投資対象は以下のとおりです。
- S&P500連動型ETF:米国を代表する500社へ分散投資できる商品
- 全世界株式インデックスファンド:先進国から新興国まで幅広く分散可能
- 高配当株ETF:株価成長に加え、配当収入も狙える
- REIT(不動産投資信託):不動産市場に投資でき、株式とは異なる値動きを持つ
運用成果を左右するのは、ポートフォリオの組み方です。株式中心にすればリターンは伸びやすいですが、暴落時の下落幅も大きくなります。したがって、成長投資枠を活用する際には「分散投資」が基本方針となります。
分散方法には以下の3つがあります。
- 資産の分散:株式だけでなく、債券やREITも組み入れる
- 地域の分散:米国株に偏らず、全世界株式や新興国株式も加える
- 時間の分散:一括購入ではなく、複数回に分けて投資する
シミュレーションでは高利回りの商品が魅力的に映りますが、実際の市場は予測どおりには動きません。「攻めつつ守る」工夫を取り入れることが、成長投資枠を長く活かすコツです。守りと攻めのバランスを意識して、自分に合ったポートフォリオを組み立てましょう。

新NISA1800万円シミュレーションに関するよくある質問

ここでは「枠を使い切ったらどうなるのか」「売却しない場合はどうなるのか」など、新NISAの初心者が知っておきたいポイントを分かりやすく整理しました。
枠を使いきったらその後どうなる?
非課税枠1800万円をすべて使い切っても運用は終わりません。売却すれば売った金額分だけ投資枠が復活するからです。
売却しないとどうなる?
売却せずに保有を続ける場合でも、非課税期間は無期限なのでそのまま非課税で保有し続けられます。放置しても制度上は問題ありません。
S&P500だけに投資して意味ある?
S&P500は米国を代表する500社に分散投資でき、過去の平均リターンも年利7%前後と魅力的です。意味がないわけではなく、むしろ長期運用で実績を残してきた商品といえます。ただし米国市場に集中するリスクは避けられません。
最速で埋めるべき?タイミングは?
最速で埋めるかどうかは収入や貯蓄の余力、そしてリスクをどれだけ許容できるかで判断します。資金に余裕がある人は早く埋めて非課税メリットを最大限に享受できますが、相場下落時に一括投資すると大きな含み損を抱える可能性もあります。
新NISA1800万円シミュレーションまとめ
この記事では、新NISAで1800万円をどう積み立てるか、夫婦で3600万円を目指す方法、そして枠を使い切った後の運用まで解説しました。
同じ到達額でも積立額や期間によって得られる効果は変わります。利回りがプラスに働けば将来の資産はさらに膨らみますし、長期投資なら複利の力も期待できます。
「少しずつでいいから老後の安心をつくりたい」そんな方にもNISAはおすすめです。今日からでも積立を始めて、未来の自分や家族のために資産を育ててください。