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家計

5人家族の生活費はいくら?理想的な生活費や赤字になる原因、節約のためのコツ・ポイントを解説

5人家族で赤字にならずに生活する方法について、気になる方は多いでしょう。この記事では5人家族の理想的な生活費や赤字になってしまう原因、節約して家計を黒字化するためのコツ・ポイントなどを見ていきます。5人家族の家計を黒字化したい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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5人家族は夫婦に加えて子どもが3人だったり、3世帯家族だったりとさまざまなパターンが考えられますが、3~4人家族と比べても食費をはじめとして多くの生活費がかかります。

「5人家族ではどのくらいの生活費が必要なの?」
「赤字にならないためのコツやポイントを知りたい」
上記のような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

5人家族は多くの生活費がかかる傾向にあり、何も対策しないと赤字になってしまう可能性があります。5人家族でも家計が黒字になるような方法を知り、安心して毎月の生活を送りたいですよね。

本記事では5人家族の平均的な生活費や理想的な生活費のシミュレーション、5人家族の家計が赤字になってしまう理由、家計を見直すコツ・ポイントなどをご紹介します。本記事を読めば、5人家族の生活費の目安や、黒字化のためのポイントを理解できるでしょう。

5人家族の平均的な生活費は「約34万円」

一般的に生活費は家族の人数が多ければ多いほど増加していく傾向にあります。特に食費や水道光熱費の負担が大きくなることが予想できますが、実際の負担額はどのくらいなのでしょうか?

総務省統計局が公表している「家計調査(家計収支編)」の2023年版によれば、5人世帯の生活費(消費支出)」は平均で341,971円です。消費支出は、食費や住居費、教育費など生活にかかる費用全般を指しています。

参考:総務省統計局 家計調査(家計収支編)2023年(令和5年)平均 用途分類3-1

5人家族の消費支出の各項目の内訳は以下のとおりです。

食費 101,806円
住居費 12,549円
光熱・水道 27,100円
家具・家事用品 13,915円
被服および履物 12,579円
保健医療 11,346円
交通・通信 54,140円
教育 30,339円
教養娯楽 34,276円
その他の消費支出 43,923円

5人家族のなかで特に大きな支出になっているのが「食費」という結果でした。人数が多いほど購入する食材の量が増えるためでしょう。

また、光熱・水道や交通・通信費用も比較的高額です。

家族が多くなるほど利用する部屋数が多くなることでエアコンや照明による電気代がかさみやすく、お風呂やシャワーで利用する水量も増えます。また、家族が多いと大きな車が必要になり、ガソリン代や車検費用などが大きな出費になるでしょう。

5人家族の食費の平均

前述した通り、5人家族の生活費でもっとも必要になるのが「食費」です。家計調査では101,806円もの費用が毎月かかりますが、その内訳は以下のようになっています。

  平均費用
穀類(米、パンなど) 8,754円
魚介類 5,739円
肉類 12,060円
乳卵類 5,189円
野菜・海藻 9,142円
果物 2,501円
油脂・調味料 4,724円
菓子類 10,570円
調理食品 14,341円
飲料 6,141円
酒類 3,689円
外食 18,956円

食費には外食費も含まれており、食費全体の20%近くを占めています。また5人家族で小さい子どもがいる家庭であれば菓子・調理食品も多くなってしまうでしょう。

5人家族の光熱費の平均

5人家族の生活費のなかでも高額になりやすいのが「光熱・水道費」です。全体的な平均は内訳をみると27,100円で、細かな内訳は以下のようになっています。

  平均費用
電気代 14,373円
ガス代 5,131円
他の光熱 889円
上下水道料 6,706円

光熱・水道代のなかで、高額になりやすいのはやはり電気代です。地域ごとに電気代の水準は差があるため、実際には平均以上の負担をしている地域もあるでしょう。

近年はオール電化でガス代が不要な家庭も多く、一方で電気代が高くなっていることが考えられます。

5人家族の生活費を手取りごとに「黄金比」を使ってシミュレーションしてみよう

前項では「家計調査」という公的データで5人家族の全国平均の数字を紹介しました。ただ、実際には家庭によって消費する項目や金額が異なるので、平均値だけでは実際の生活費との乖離が大きいことが考えられます。

理想的な生活費をシミュレーションしたいときは、前述の全国平均に加えて「黄金比」という考え方を知ると良いでしょう。

黄金比とは、各家庭の収入に対して理想的な支出のことです。黄金比を各家庭の世帯収入に当てはめることで、一般的に理想とされている生活費の確認が可能です。

黄金比の例①:家賃は「収入の30%まで」がひとつの目安

前述の家計調査での「住居費」は12,549円ですが、これは戸建て住宅や実家住まいもカウントされているためでしょう。

賃貸物件に住んでいる場合に限っていえば、毎月の家賃負担は5万円以上、地域によっては10万円以上になるケースもあるかもしれません。

過去の高度経済成長期の日本では「家賃目安は収入の3分の1」とされたこともありますが、収入の上昇率が低く不況とされている現在では節約のために家賃を抑える必要があります。

理想的な収入の目安は「収入の30%以下」です。世帯月収が30万円の場合、家賃は多くても10万円以内に抑える必要があります。

子どもが多い家庭は将来に向けた貯金も必要になるので、20~25%以下に抑えたほうが良いでしょう。

黄金比の例②:食費はエンゲル係数を参考にする

食費については、子どもの成長や健康維持のために必須であり、切り詰めることはあまりおすすめできません。外食費に予算を設定するなど、必要十分な対策に留めておく方が良いでしょう。節約はほかに削りやすい項目があるので、そちらで削れば節約目標の達成は十分に可能です。

毎月の食費の目安になるのは、「エンゲル係数」です。エンゲル係数は毎月の消費支出に占める食費の割合のことで、外食費が多くなったり食材が値上がりしたりすると上昇する傾向にあります。

前述の家計調査によれば、5人家族のエンゲル係数は29.8%です。食材費や外食費などを合計した金額が生活費全体の30%未満におさまっていれば、それ以上に過剰な節約はしなくても良いでしょう。

黄金比の例③:生命保険料は5~10%が目安といわれている

一般的に、生命保険料の目安は「収入の5%」とされています。家族の人数が多いほど必要な保障額は増えるのであくまで目安ですが、毎月の保険料が収入の10%以内に収まっているのが理想的です。

家計の大黒柱に万が一のことがあると生活できないため、もしもを考えた保障を用意しておくことは重要です。ただ、必要以上の保障を用意すると保険料が家計を圧迫してしまい、貯蓄に回すお金が減ってしまいます。

必要な保障は家族のライフステージによっても変わるので、定期的に見直して不要な保障は契約を解除しましょう。

5人家族の生活費・家計が赤字になってしまう理由

5人家族は支出が大きいため、独身や2~4人世帯と比べても家計を黒字にするのは簡単なことではありません。ただ、なかにはしっかり貯金をして黒字を実現している家庭もあるでしょう。ではなぜ、赤字の家庭は黒字にならないのでしょうか?

ここでは5人家族の家計が赤字になってしまう理由について、以下の4つを解説します。赤字が常態化している5人家族のご家庭は、以下の理由から原因を探ってみましょう。

  • 収支を把握していない
  • 支出のルールが明確ではない
  • 生活水準が収入と釣り合っていない
  • 無駄な支出が多い

収支を把握していない

家計を黒字化できずに赤字になってしまう原因として、毎月の収入と支出を把握できていないことが挙げられます。

毎月の収入がいくらなのか、毎月の生活費で何にいくら必要なのかを把握していなければ、毎月どの項目にいくら回せるのかの判断ができません。

支出を把握する際はただ「月に〇万円がなくなった」という大雑把な情報だけでなく、何にいくら使ったのか正確な情報を集めることが必要です。

用途不明なお金は原因や対策ができないので、放置しておくと黒字化の障壁になってしまいます。

例えば、毎日のお買い物を現金で支払っているなら、レシートを捨てずに保管しておきましょう。その情報を家計簿に転記することで用途不明の支出が発生することを未然に防げます。

収支を把握していないと、そもそも「家計が赤字であること」に気付かずに口座のお金がどんどん減っていってしまうことになるので注意が必要です。

支出のルールが明確ではない

家計が赤字になる理由の1つに支出、つまり「お金を払うこと」に対して明確なルールが設定されていないことが挙げられます。

節約の基本は、毎月の支出の項目と金額を記録しておき、項目ごとに支出していい金額をルール化することです。

黒字を達成できるように各項目の予算を決めておき、予算内でやりくりできれば支出の総額が収入を上回ることはないでしょう。

逆に、食費や交際費など項目ごとに毎月使って良い金額をルール化できておらず、必要になった都度で口座から引き出して使ってしまうと、毎月安定して黒字を達成するのは難しいでしょう。

生活水準が収入と釣り合っていない

節約しているつもりでも赤字になっている家庭は、生活水準と収入が釣り合っていないことが考えられます。

例えば食費や通信費を切り詰めているつもりでも、家賃が収入の5割近くを占めている場合は家計を黒字化するのは大変になります。また、美容や服飾など我慢しようと思えばできる出費について、収入に見合わないくらいの使い方をしているケースも赤字が常態化しやすいです。

お金を貯める方法は収入を増やす、あるいは支出を減らすの2種類です。収入が同じであれば支出を切り詰めなくても黒字にすることは可能ですが、転職や役職の降格、残業時間の減少などで収入が下がったなら、下がった収入で黒字化できるように生活水準を見直すことが必要です。

無駄な支出が多い

生活水準を改善して大きな支出を節約していても黒字にならない場合、毎日の細かい出費が家計を圧迫している可能性があります。

よくありがちなのが、「仕事帰りにスイーツや晩御飯を購入する」「月1,000円のサブスクリプションを利用して自宅で映画を観賞している」といったものです。

毎日数十円~数百円の出費ですが、それが1ヶ月続くことで大きな金額になり、せっかく食費や水道光熱費を節約しても赤字になってしまうこともあります。

コンビニスイーツを全くゼロにするという対策ではストレスを溜めてしまうので、「毎月のスイーツ購入の予算を組み、その金額内で収まるように工夫する」など、黒字になる予算のなかに自分へのご褒美もうまく組み込むとストレスなく黒字化が実現可能になります。

生活費の「見える化」をして現状把握をしよう

黒字化を目指す方法としては「収入を増やす」「支出を減らす」のどちらか、あるいは両方を実践して収入から支出を引いてもお金が残る状態を作るのが基本です。

収入をアップさせるには残業・昇進・転職・独立などの方法がありますが、いずれも簡単ではありません。スピーディに家計の黒字化を目指すなら無駄な支出を切り詰めるほうがおすすめです。

ただ、家計で改善すべきポイントが分からないまま無茶な節約をしても長続きしません。生活費の「見える化」をして現状を正確に把握することが、長期的に節約をするためには重要です。

ここでは5人家族の生活費を「見える化」するためのポイントをご紹介します。

  • 収支を見える化してみる
  • 見える化の結果から改善点を探し出す
  • 家計把握の第一歩は家計簿を作ること

収支を見える化してみる

「収支を見える化」と聞くと敷居が高いように感じるかもしれませんが、要するに「家計簿をつけること」です。

毎日の買い物や支払いで受け取るレシートや支払い明細を項目ごとにわけてノートに書いたりExcelにまとめたりすることのほかに、家計簿アプリを利用する方法もあります。

家計簿アプリのなかにはレシートを撮影するだけで自動的に家計簿に記録され、項目の仕訳まで完了するものもあります。毎日の子育てや仕事で忙しく隙間時間が少ない人や、面倒くさがりな人でも毎日の支出の記録をつけやすいでしょう。

また、収支の見える化のために支払いを現金からクレジットカードに集約する方法もあります。クレジットカードで支払ったものは自動的にアプリの利用明細に記録されるので、それだけで簡易的な家計簿として利用できます。

見える化の結果から改善点を探し出す

生活費の支出の項目や金額を可視化したあとは、「どの項目の支出が多いのか」を考えられるようになります。

例えば冒頭で紹介した、5人家族の平均的な生活費を参考にする方法があります。ご自身の家庭の支出と一般的な平均を比較して平均よりも高い支出項目があれば、なぜ平均よりも高いのか原因を調査してみましょう。

また、同じく本記事で紹介した「黄金比率」を知ることでも、今の生活が身の丈に合っているかを知る助けになるでしょう。

以下の5人家族の生活費の理想的な比率(黄金比)を再度まとめておくので、ご家庭の支出と比較してみてください。黄金費を超える出費があった場合、原因を分析して次月の対策を考えられるようになります。

  • 家賃:収入の30%まで
  • 食費:エンゲル係数以下
  • 生命保険料:収入の5~10%まで

家計把握の第一歩は家計簿を作ること

収支の見える化をするには家計簿を作ることが重要なポイントです。ノートでもアプリでも家計簿を作るには時間と手間が発生するので、最初は「思ったよりも大変…」と感じてやめてしまいたくなるかもしれません。

ただ、大変だからといって諦めてしまうと、いつまで経っても黒字化は実現できません。クレジットカードの利用明細を家計簿代わりにするなど、最初は簡易的な家計簿かつ手間がかからない方法でも構いません。

家計簿といえば会社の経理のように「1円もミスできない」と身構えてしまう方がいるかもしれませんが、必ずしも収支を細かく合わせる必要はありません。100円~1,000円単位での大まかな記録でも、家計の見直しは十分に可能です。

半年~1年以上の長期にわたって家計管理ができるようなやり方を模索してみてください。

5人家族の家計を見直すポイント・コツ

家庭の毎月の支出を大きく分けると「固定費」と「変動費」があります。生活費を見直すときは、このうち「固定費」から優先して取り掛かるのが効率良く黒字を目指すうえで有効です。

もちろん、変動費の節約や、その他の方法も知っておくとさらに効率的です。ここでは出費が多い5人家族の家計を見直して黒字化を目指すコツ・ポイントについてご紹介します。

  • 固定費を優先して削減すると改善効果が大きい
  • 電気代は支出が大きいので節約効果も絶大
  • 賃貸は都市ガスの部屋を選ぶ
  • 変動費は割合が大きな「食費」をメインで見直す
  • ノーマネーデーを作る
  • ポイント割引や特典などをフル活用する

固定費を優先して削減すると改善効果が大きい

家計を見直すときは、毎月固定でお金が発生する「固定費」を優先して見直しましょう。

固定費として代表的なものには以下の項目があります。

  • 通信費
  • 車の維持費
  • 保険料
  • 光熱費
  • 家賃

食費などの変動費は状況次第で変動するため見直しが難しいこともありますが、固定費は一度見直せば今後ずっと節約効果が持続します。

なかでも節約効果が高いのは「インターネット代」「スマホ代」などの通信費です。

インターネットとスマホをセット契約したり、スマートフォンを格安SIMに変更したりといった方法で月に数千円の通信費を簡単に節約できる場合があります。

また、賃貸物件に住む5人家族にとって、食費と並んで負担が重くなるのが「住居費(家賃)」です。

食費や養育費を増やすなら同じ間取りで少しでも家賃が安い物件を探しましょう。一度決まるとなかなか交渉はできませんが、契約前に「ここに決めるから安くしてほしい」と交渉することで月数千円の家賃の割引をすることも可能です。

電気代は支出が大きいので節約効果も絶大

電気代は水道・光熱費のなかでも特に大きな項目であり、5人家族の電気代を節約することで家計の黒字化に大きく前進します。

家族で1つの部屋で過ごす

5人全員で別々の部屋で過ごすと、それぞれ照明とエアコンを利用することになり、電気代が大きくなりがちです。

家にいるときは家族団らんの時間を可能な限り増やしましょう。エアコンの稼働台数が4~5台から1台に減ることで、電気代の大幅節約が可能になります。

子どもが小さいうちは同じ部屋で寝ることでも節約できるはずです。

電力会社を乗り換える

現在は電力が自由化されており、利用者は自分が好む電気会社に乗り換えることができます。エアコンの稼働台数を減らしても上手に節約できないと感じたら、電力会社の乗り換えも検討してみましょう。

料金プランは電力会社ごとにさまざまで、昼の電力消費量が多い人向けに「日中の電気代が安くなるプラン」や、逆に夜間の電気代が安くなるプランもあります。

賃貸は都市ガスの部屋を選ぶ

マイホームではオール電化にする家庭も少なくありませんが、賃貸においては電気とガスが別々の契約という物件も多いです。

賃貸によって「都市ガス」「プロパンガス」のどちらと契約するかが異なりますが、一般的には都市ガスの方がおすすめです。

プロパンガスは企業ごとに値段が変わる自由料金設定であるため市場価格によって変動しやすく、節約には向いていません。

都市ガスは採用される地域が限定的というデメリットがあるため、物件探しの際に都市ガスであることを確認してから家賃などの交渉に入ると良いでしょう。

変動費は割合が大きな「食費」をメインで見直す

固定費の次に見直すべきは「変動費」ですが、毎月変動する項目であるため、節約が比較的難しいです。

特に育ち盛りの子どもがいる家庭では、大幅に節約することは難しいでしょう。

食費を見直す際は栄養バランスを崩さず、無駄な部分を可能な限り減らすようにしましょう。ここでは食費の節約の際に参考にしてほしい方法について解説します。

自炊を増やして外食回数を減らす

食費の節約の基本は、外食を減らして自炊の回数を増やすことです。人件費などが上乗せされているぶんだけ自炊より外食のほうが高額になるので、可能な限り自炊をしましょう。

平日のランチをコンビニ弁当から自炊弁当に切り替えるだけでも十分に節約が見込めます。

飲み会や食事会の回数を減らす

飲み会は社員や仲間同士のコミュニケーションの場として非常に有効ですが、1回参加するごとに4,000円~5,000円は必要になるでしょう。二次会や三次会に参加してタクシーで帰宅すると2万円近い金額になることも少なくありません。

ある程度は付き合いとして仕方ない部分もありますが、毎週のように飲み会がある方は参加頻度を減らしましょう。

食品の買い物回数を週1回にする

買い物を毎日するのではなく、1週間に1回の頻度でまとめ買いをするのも節約には有効です。

買い物回数が増えると「お買い得な商品」「自分が好きなお菓子・お酒など」が目に入る回数が増え、無駄遣いのリスクが上昇してしまいます。毎日の買い物では1回に支払う金額が少ないことで罪悪感なく余計なものを買ってしまいますが、年間では大きな出費になります。

無駄遣いを意識的に辞めるためにも、買い物回数を減らしてみると良いでしょう。

キャッシュレス決済を導入する

現金派の人は、クレジットカードやQRコード決済などキャッシュレス決済を導入することも検討しましょう。

キャッシュレス決済では利用明細がアプリに記録されるため、それを家計簿代わりにして気軽に家計管理に活用できます。

また、利用金額に応じて付与されたポイントを商品に交換することで家計改善にも役立ちます。

ノーマネーデーを作る

家族で相談して「ノーマネーデー」を作るのも効果的です。文字通りお金を全く使わない日のことで、月に数回ノーマネーデーを作るだけでも大きな金額を節約することができます。

また衝動的に欲しいものがあったとき、ノーマネーデーを超えるまで我慢してみるという節約方法があります。実際はそこまで欲しくなかった物の場合、ノーマネーデーを挟むことで冷静に判断できるようになるかもしれません。

ポイント割引や特典などをフル活用する

スーパーやコンビニによっては独自のポイントがつくこともあります。クレジットカードやQRコード決済のポイントと合わせることで簡単にポイント二重取りが可能です。

これらのポイントやお店ごとの特典をフル活用することで、通常よりも安い値段で買い物ができ、節約にも有効です。

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5人家族が無理なく挫折せず節約を続けるコツ

5人家族に限ったことではなく、お金をうまく貯められない方のなかには「無理に節約している」ケースが多いです。

貯金を続けるコツを知らずに無理に節約ばかりしているとストレスがたまって続けられなくなったり、自分にご褒美のつもりで散財してしまったりといったことも考えられます。将来の目標に向けて長く黒字を維持して貯金を増やすには、無理なく続けられる仕組み作りが重要です。

ここでは、出費が多い5人家族でも無理なく貯金を続けるためのポイントをご紹介します。

  • 節約をしたあとのゴールや目的を明確にする
  • 給料日に必要な予算の確保と振り分けを行う
  • 計画を立てたうえで実行する
  • 必要な支出を削減するようなことはしない
  • 給料日前に目標との差を確認する

節約をしたあとのゴールや目的を明確にする

節約や貯金は、何の目的もなく始めても長続きしません。目的やゴールが見えないまま節約や貯金を頑張っても辛さに耐えきれず、モチベーションが維持できずに途中で諦めてしまうことが考えられます。

「なぜお金を貯めるのか」という目的を明確にしたうえで「いつまでに、いくらの貯金が必要なのか」というゴールを決めることが大切です。

目標の立て方が分からないときは、家族に「将来実現したい目標や夢」を聞くという方法が有効です。それぞれの夢や目標を達成するために必要な金額や締め切りが分かれば、それを貯金や節約の目標に設定できます。

給料日に必要な予算の確保と振り分けを行う

貯蓄をするためには、まず収入を適切に振り分けることが大切になります。

給料が入金されたあと、まずは光熱費や家賃、サブスクなど必要な支払いごとに予算を設定して、お金を振り分けましょう。

毎月固定でかかる水道光熱費や家賃などの「固定費」分のお金を先に確保したうえで、食費や医療費などの変動費を振り分けることでお金が不足する事態を未然に防げます。

給料が入金された時点で支払う項目ごとの予算を決めてお金を振り分けておくことで、支払いが遅れたり金額が不足したりする心配なく1ヶ月を過ごすことができるでしょう。

効率良く貯蓄するなら、振り分けの時点で貯金を先に確保する「先取り貯金」を実施しましょう。先に貯金を確保して別の口座に入金してしまえば、毎月確実に貯金ができます。残されたお金でやりくりする癖をつけることで、節約にも慣れていくでしょう。

計画を立てたうえで実行する

お金を貯める目的と、長期的な貯金額の目標が明確になったあとは、短期・中期・長期にわけて細かく計画を立てましょう。

目標金額に関係なく、月単位まで細かく分解して短期目標を設定することをおすすめします。

もし1年単位でしか目標を設定しないと途中で大きく赤字になっていても分からず、気付いた頃には取り返しのつかない赤字に膨れ上がっている可能性もあります。

1ヶ月単位で短期目標を設定すれば、万が一赤字になってしまったときもまだダメージは小さく、すぐに支出の見直しなどの対策を打つことができます。

必要な支出を削減するようなことはしない

長く節約するうえで大切なことは、「何でも節約しようとしない」ということです。食費や必要最低限の交際費などを切り詰めてもストレスがたまるだけでなく、さまざまな弊害も考えられます。

  • 食費を無理に切り詰めることで栄養が取れず、体調が悪化する
  • 交際費を無理に切り詰めることで人付き合いができず、人間関係が悪化する
  • 通信費を節約し過ぎて、スマートフォンでインターネットに接続できる時間が少なくなる など

特に、必要以上の食費のカットは悪影響が大きいので注意が必要です。安く買える特定の食材ばかりに頼ることでバランスよく栄養が取れなくなります。

また、少しでも安い食材を買おうとさまざまな店を渡り歩くことで余暇の時間が減り、ストレスから節約が続かないことも考えられます。

節約を始める以上は目標達成を目指すべきですが、「辛い・苦しい」だけでは到底長続きしません。10年以上の長期の目標を達成するためには、無理なく楽しみながら節約することが求められます。

給料日前に目標との差を確認する

目標は「1ヶ月」「半年」「1年」の短期・中期・長期のスパンで設定することがおすすめというのはすでに解説したとおりです。

1ヶ月の目標が達成できているかは、給料日の直前に確認することがおすすめです。この時点で目標通りの貯金ができていれば、その1ヶ月の節約や貯蓄の活動は成功だったと評価することができます。目標どおりに達成していた場合は、そのまま節約と貯金を継続しましょう。

問題になるのは「目標が達成できなかった(収支が赤字だった・目標の貯金ができなかった)」場合です。1ヶ月の支出と収入をまとめて書き出し、何が原因で黒字化を達成できなかったのかを調べて来月に活かしましょう。

また「予想以上にお金が余った」場合も要注意です。お金が多く余るのは良いことですが、必要以上に節約していると我慢が長続きしないこともあります。1ヶ月で切り詰めた内容を見直し、過剰に切り詰め過ぎたと思うところは節約を緩くする形で修正しましょう。

5人家族が上手に貯蓄するためのポイント

ここまで長期的に貯金・貯蓄を進めるための考え方について解説しました。ただ、単にお金を貯める行為だけを繰り返すだけではうまくいかないこともあります。

例えば生活費用の口座に貯金している場合、いま残っている口座のうち、いくらが貯金でいくらが生活費用のお金かが判断しにくいです。「口座のお金に余裕があるから」とつい魔が差して高額な買い物をしてしまうことも考えられます。

長期的に貯金を増やすには簡単に貯金を引き出せないようにしたうえで、貯金するという行為も自動化することをおすすめします。

ここでは、効率的かつ確実に貯金額を増やすためのコツ・ポイントをご紹介します。

  • 生活用の口座と貯蓄用の口座を分ける
  • 自動積立や給与天引きを活用して自動で貯金をする
  • 定期預金を利用して効率良く利息を増やす

生活用の口座と貯蓄用の口座を分ける

効率良く資産形成を進めるなら、貯蓄用の口座と生活用の口座を分けましょう。生活用の口座では水道光熱費や家賃、クレジットカード代金など引き落とされるお金だけを準備しておき、余剰資金は貯金専用の口座で積み立てます。

口座を一緒にしてしまうと、残高のうち何円が貯金で、何円が支払い用のお金なのかが分かりにくくなります。一見するとお金に余裕があるように見えることから出費が増え、貯金部分のお金を使ってしまうことも考えられます。

余剰資金は貯金用の口座に集約することで間違って使ってしまうミスを防げます。また貯金額が一目瞭然になることからモチベーション向上にもつながるでしょう。

定期預金を利用して効率良く利息を増やす

「貯金していても、ついつい使ってしまう」
このような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?

普通預金はコンビニATMで簡単に引き出してしまうため、飲み会や外食が続くなど生活費が足りなくなったときに便利です。ただ、簡単に引き出せるとせっかくの貯金が減ってしまい、いつまでも資産形成が進みません。

そこで頼りになるのが、「定期預金」です。定期預金は満期を迎えるまでは簡単に引き出すことができないため、ついつい貯金を使ってしまう人でもお金が減る心配がありません。

また、一定期間は簡単に引き出せない制約と引き換えに普通預金よりも金利が高めに設定されています。

「子どもが大学に入学するまで」「定年退職を迎えるまで」など目標に合わせて預入期間を選択できるため、5人家族の目標達成のために貯金する手段として優秀です。

自動積立や給与天引きを活用して自動で貯金をする

効率的に貯金をするなら貯金用の口座に分けるのが良いと解説しましたが、自分で支払い用の口座から出金して貯蓄用の口座に入金するのは手間がかかります。

多忙なあまり貯蓄用口座に資金を移動させられないと、結局は貯金を使って散財してしまうかもしれません。

そこで、毎月一定のタイミングで自動的に貯蓄ができる仕組みを活用しましょう。

例えば「積立定期預金」。

毎月一定のタイミングで自動的に定期預金に一定額を積み立ててくれるので、口座が残高不足にならない限りは確実に貯金できます。普通預金と違って気軽にお金を下ろせないため、ついつい貯金を下ろして使いがちな方でも貯金を進めやすいです。

また、会社員の方であれば「財形貯蓄」も有力な方法です。

財形貯蓄は、給与や賞与からの天引きで自動的に積み立てられる貯蓄制度のことです。「一般財形」「住宅財形」「年金財形」の3つのコースがあり、住宅財形と年金財形は2つ併せて元利合計550万円までが非課税になります。

ただ、財形住宅制度を採用しているかは企業ごとに異なるため、会社員なら全員が利用できるとは限りません。会社に財形貯蓄制度がない場合は民間銀行の積立定期預金などを選択してみましょう。

貯蓄の目的が「老後資金」「マイホームの頭金」など10~15年以上先のものなら、投資信託などを積み立てる「積立投資」も有効です。財形貯蓄や定期預金と違って元本割れのリスクがあるものの、年利3~5%程度の利回りを得ることも可能です。

時間や銘柄を分散して長期的に投資することでリスクをコントロールすることもできるため、「投資は怖い」と諦めずに一度調べてみると良いでしょう。

5人家族の将来設計には「ライフプランニング」を立てることが大切

5人家族の家計を黒字化している方は無駄な出費をコントロールしたうえで、計画的に貯金ができています。「毎月どのくらい貯金すれば良いかわからない…」とお困りの方は、ライフプランを詳細に作ってみることをおすすめします。

将来の人生設計を書き出してみると「このタイミングまでに〇万円が必要」ということが分かり、逆算すれば毎月いくらの貯金が必要か明確になります。

人生の節目で金欠になって後悔しないためにも、家族で将来のことを話し合ってライフプランを立ててみましょう。

  • ライフプランニングとは
  • ライフプランニングの重要性
  • ライフプランの立て方

ライフプランニングとは

ライフプランニングとは、家族のライフプラン(人生の夢や目標)を表にして可視化したうえで、実現のための計画を練ることです。

5人家族なら、5人それぞれ「〇年後にマイホームが欲しい」「〇年後に電動自転車が欲しい」「〇年後に国立大学に進学したい」など人生の目標があります。

5人の目標を1枚の紙に時系列ごとに書き出し、夢や目標を実現するために必要な資金・収入、支出を一覧にすることで貯金計画に役立てることができるでしょう。

ライフプランニングの重要性

ライフプランニングが重要である理由は、ずばり「人生の三大出費」を用意するための道筋を立てやすくなることです。

【人生の三大出費とは】

住宅資金、教育資金、老後資金のこと

家族全員の目標を達成したうえで三大出費に備えるには、どのタイミングまでにいくらの貯金が必要なのかをイメージすることがとても大切です。

何も準備をしないままでは、貯金がないために家族の夢は実現できなくなる可能性もあります。

もちろんライフプランニングをしたから全てのお金の準備ができると決まったわけではありませんが、お金の目標が具体化することでモチベーション向上や安心感につながるでしょう。

ライフプランの立て方

前提として、ライフプランの立て方に詳細な決まりはありません。

一般的な方法としては「ライフイベント表」「キャッシュフロー表」の2つを作る方法が知られています。

ライフイベント表は、5人家族がそれぞれの年齢を軸に定年までのライフイベントの予定や目標・夢と、それに必要なお金を記載します。それぞれの夢や目標に対する目標金額は、可能な限り具体的に記載します。

キャッシュフロー表は、ライフプラン表をもとにして、現在の家計の収支状況や貯蓄残高の長期的な推移を表にまとめて、将来の分まで見える化する表のことです。

年間の支出はライフイベントを達成するためのお金だけでなく、食費や水道光熱費などの基本的な生活費や家賃・ローン・保険料などの固定費、冠婚葬祭といった臨時費用まで詳細に記入します。

キャッシュフロー表を作ることで、年ごとの生活やライフイベントを達成しても家計の黒字化ができるのか、一時的に赤字でも老後を迎えるまでに十分な貯金ができるのかといった、長期的なお金の流れが明確になります。

5人家族でも生活費を節約して黒字化は可能!

5人家族になると生活費のなかでも食費や水道光熱費が家計の負担になりやすく、何も対策をしないと赤字になってしまう可能性があります。子どもが多い世帯ほど将来的に必要になる教育費用が増えていくので、まだ子どもが小さいうちに黒字化を達成して毎月コツコツと貯金を進めましょう。

家計の黒字化には、5人家族の生活費の「見える化」をすることが第一です。家計の改善点を明確にして、無理のない範囲で節約して黒字化を目指しましょう。

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