「自分のお小遣いは、同僚や友人と比べて多いのか少ないのか」と気になるサラリーマンは多いです。しかし、他人のお財布事情をくわしく知ることは案外難しいです。
そこで本記事では、サラリーマンの平均お小遣い額や、ライフスタイルや年齢による金額の違い、お小遣いの使いみちと節約術についてご紹介します。2020年4月10日~4月14日に行なわれた最新調査によるデータにもとづいているので、まさにサラリーマンのリアルな現状がわかります。気になるお小遣い相場や、節約術は要チェックです。
サラリーマンの平均お小遣い額は39,419円
出典:新生銀行グループ「2020年サラリーマンのお小遣い調査」
「サラリーマンの1カ月の平均お小遣い額」は3万9,419円です。直近の10年間のお小遣い平均額は、2010年までは4万円を超えていましたが、2011年以降は4万円未満の状態が続いています。2019年には3万6,747円まで下がり、約40年ぶりの低水準額だと騒がれました。
2020年は喜ばしいことに3万9,419円まで回復しました。しかし、働き方改革による残業の減少や経済成長の見通しが不透明な現状などにより、年収アップを目指すのが難しい状況です。そのため、お小遣いの平均額が4万円未満という状態はしばらく続く可能性があります。
サラリーマンの平均お小遣い額は既婚者と未婚者で差がある
出典:新生銀行グループ「2020年サラリーマンのお小遣い調査」
サラリーマンのお小遣い額は、ライフスタイルによって大きく異なります。既に上でご紹介したグラフを参照すると、既婚か未婚かでお小遣いの平均額が違います。未婚者の平均お小遣い額は4万6,741円と、全体平均額より7,000円以上多いです。
いっぽう、既婚者は子どもの有無や配偶者の収入の有無にかかわらず、いずれも全体平均額を下回っています。さらに、「子どもの学齢別によるサラリーマンの平均お小遣い額」を見ると、子どもが小学生~高校生の間は平均お小遣い額が少ないです。子どもの教育費が必要な時期なので、親として家計に協力している様子がうかがえます。
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サラリーマンのお小遣いは年代によって異なる
出典:新生銀行グループ「2020年サラリーマンのお小遣い調査」
「年代別の平均お小遣い額」を示す上記グラフを見ると、2020年は20代と50代が全体平均額を上回る4万円台を突破しています。反対に、30代と40代は全体平均額を下回っています。いずれも、教育費が必要な子どもをかかえることが多い世代です。
前年の2019年は世代ごとに大きな差はなく、40代のみが全体平均額を下回る以外は、どの世代も全体平均額に近い金額です。2019年と2020年を比較すると、全体的に増加傾向にある中でも特に20代と50代が前年より大幅にお小遣いが増えています。
サラリーマンのお小遣いの多くは「昼食代」に消えていた
出典:新生銀行グループ「2020年サラリーマンのお小遣い調査」
「自分以外のサラリーマンは何にお金を使っているのだろう」と気にしているかもしれません。「サラリーマンの出費上位10項目」をまとめた上の図表から、携帯電話代と昼食代がずば抜けていることがわかります。昼食代は「お小遣いの使途として必要不可欠なもの」という調査でも、1位となっています。
携帯電話代と昼食代に加え、車関係・ガソリン代、飲み代、趣味代までが出費トップ5です。携帯電話代と昼食代にお小遣いを使う人が80%以上いるのに対し、飲み代から後は40%台と全体の半分以下です。サラリーマンにとっての、お小遣いにおける携帯電話代と昼食代の重要性がわかります。
78.8%の男性が実施!サラリーマンのお小遣い節約術
出典:新生銀行グループ「2020年サラリーマンのお小遣い調査」
他のサラリーマンはお小遣いを勝手気ままに使っているのか、やりくりしながら持ちこたえているのかも、気になる点です。「サラリーマンのやりくり実施率と具体例」の上の図表によると、全体の78.8%が節約を試みています。
具体的な節約術の1位は「昼食費を安くする努力」です。世代を問わず、最も多く行なわれている方法です。「外飲み回数を減らす」は、総合・各世代の双方で2位にランクインしており、やはり多く行なわれています。
ちなみに「お小遣いが足りなくなったらどうするか」の問いには、64.2%が「我慢する」と回答しました。節約努力に励むサラリーマンが行なうやりくり術を5点に分類し、以下でご紹介します。
①昼食費を安く抑える
お小遣いのやりくりのために、昼食費を抑える努力がなされています。先ほどご紹介した調査結果では、具体的なやりくり術の中に昼食費関連が3つもあります。以下がその3点です。
- 昼食費を安くするように努力している
- 水筒を持参するようにしている
- 弁当を持参するようにしている
昼食を安くしようと工夫していることがわかります。安い外食はもちろん選択肢の1つですが、水筒と弁当を持参すると昼食費が0円で済みます。家計からの出費や朝の弁当作りなどの点で、パートナーの協力が必要です。お小遣いを節約するために、パートナーに頼んでみることもおすすめです。
②外で飲む回数を減らす
仕事疲れをお酒で解消する方も多いでしょう。そのため、お酒を外で飲む回数を減らすという節約術が2位にランクインしています。調査では、「仕事後に飲む」と答えた人が76.3%と、4人中3人が飲酒しています。外飲みの1回あたり平均額が5,232円に対し、家飲みは平均2,945円です。
外飲みと家飲みでは2,000円以上の差があるため、外で飲む回数を減らすと1回ごとに平均2,000円以上を節約できます。お酒をたしなむ場合は「ふだんは家飲みでお祝いは外飲み」など、ルールを決めると無理なく節約できます。
③ネット通販やバーゲンでは価格が安いものを買うようにする
ネット通販やバーゲンで価格が安いものを買うようにして、やりくりしているサラリーマンが全体の17.5%を占めています。今は、複数のお店での販売価格の比較をスマホで簡単に行なえるため、同じ商品を買うならどこが安いかを前もって検討することが可能です。必要な商品を買う場合でも、出費はできるだけ抑えたいという思いが読み取れます。
④衝動買いをしない
全体の22.2%が「衝動買いをしないようにしている」と回答しています。衝動買いをしない人は買い物を計画的に行ない、「その場の雰囲気で何となく」や「ひとめぼれで」などの理由では買いません。衝動買いを避けると、予定外の支出を防げるうえに「あの時はいいと思ったのに」などの後悔をせずに済みます。
⑤タクシーに乗らず少しでも歩くようにする
「タクシーなどに乗らない」「少し遠くても歩く」ことで、交通費を節約する人もいます。いずれも全体の20.4%を占めており、5人に1人が交通費の節約に励んでいます。タクシーをやめて公共交通機関を使ったり、歩いたりすると節約だけでなく健康改善にもつながり、一石二鳥です。
まとめ:サラリーマンのお小遣いは約4万円
サラリーマンのお小遣いの実態を最新調査にもとづいてご紹介しました。以下の3つのポイントをおさえておきましょう。
- 平均お小遣い額は約4万円である
- だと多く使えるが既婚者は平均より下回りがちである
- 昼食代の節約などいろいろやりくりをしている
他人の懐事情は、親しい関係であってもなかなか知ることができません。本記事で、お小遣いの相場やどのようにやりくりをしているかがわかりました。今すぐ始められる節約術が多いので、やりくりに困っている方は挑戦してみてください。