「貯金しなければならないのはわかっているのに、いつも挫折してしまう」と落ち込んでいるあなた。実は、毎月1,000円を貯めるだけで貯金が増やせます。1カ月に1,000円なら、今まで貯金に挫折した方も無理なく、実行できるのではないでしょうか。
本記事では、無理なく貯金するための3ステップと、貯金の具体的方法、継続のコツをご紹介します。貯金が苦手な方も本記事を読むと、思った以上に簡単にお金を貯められます。1日34円の節約で実行できる貯金術をぜひお試しください。
【早見表】1000円から貯金をはじめると10年後にはどうなる?
「毎月1,000円貯金しても、大して変わらないのでは」と疑う方もいらっしゃるでしょう。そこで、1,000円貯金を継続することでどの程度貯められるのかを検証してみます。
最初の1年間は無理のない金額で、毎月1,000円、プラス年2回のボーナスでは3,000円ずつ貯めます。この1年間で貯金の習慣ができるため、月額の貯金額とボーナス時の貯金額を1年ごとに少しずつ増やします。コツコツ10年継続したシミュレーション結果が、以下の表です。
年数 | 毎月の貯金額 | ボーナス時貯金額 | 年間貯金額 | 累計貯金額 |
---|---|---|---|---|
1年目 | 1,000円 | 3,000円 | 1万8,000円 | 1万8,000円 |
2年目 | 2,000円 | 6,000円 | 3万6,000円 | 5万4,000円 |
3年目 | 3,000円 | 9,000円 | 5万4,000円 | 10万8,000円 |
4年目 | 4,000円 | 1万2,000円 | 7万2,000円 | 18万円 |
5年目 | 5,000円 | 1万5,000円 | 9万円 | 27万円 |
6年目 | 6,000円 | 1万8,000円 | 10万8,000円 | 37万8,000円 |
7年目 | 7,000円 | 2万1,000円 | 12万6,000円 | 50万4,000円 |
8年目 | 8,000円 | 2万4,000円 | 14万4,000円 | 64万8,000円 |
9年目 | 9,000円 | 2万7,000円 | 16万2,000円 | 81万円 |
10年目 | 1万円 | 3万円 | 18万円 | 99万円 |
上記の表より、10年間無理のない範囲で小さく貯金を続けた結果、99万円貯まっていることがわかります。月1,000円から始める貯金は決して侮れません。自分が楽に貯められる金額であっても、継続することでまとまった貯金が得られます。
【貯金が苦手な人必見】無理なく貯金するための3ステップ
「今まで何回も貯金しようとして諦めてきたから、少額でもできるかどうか」と不安になっていらっしゃるかもしれません。そこでおすすめしたいのが、以下にご紹介する無理なく貯金するための3ステップです。
- 毎月1000円など少額から貯めることを習慣化する
- 毎月の貯金額を上げる
- 貯まった貯金を「使える貯金」と「使わない貯金」に分ける
これら3ステップを順番に進むことで、貯金に対して苦手意識のある方も、思った以上に気楽に貯金ができるようになります。以下で各ステップについてご説明します。
①毎月1000円など少額から貯めることを習慣化する
まず、毎月1,000円程度の少額から貯金をスタートさせ、貯めることを習慣化します。今の自分には難しい高すぎる目標を掲げると、続けることができず挫折しがちです。ついつい「老後のために2,000万円いるから」などと、厳しいハードルを自分に課してしまうと、無理が続いて貯金できません。
貯金に挫折すると「自分は貯金できない」と、失敗の感覚だけが残ります。その点、毎月1,000円なら無理なく貯められるので、貯金に対する自信と習慣が身につきます。自分は貯金できるという実感を得て、貯金を習慣化することが第1歩です。
②毎月の貯金額を上げる
貯金する習慣が身についた段階で、毎月の貯金額を上げます。毎月1,000円から、自分の無理のない範囲で少しずつ貯金額を増やし、徐々に慣れていきましょう。たとえば、毎月1,000円から2,000円に上げると、使えるお金が少し減った気がするかもしれません。
しかし、毎月2,000円の貯金を続けるうちに、自然とその状況に慣れます。毎月2,000円の貯金になじんだら、また貯金額を増やしましょう。貯金額のアップと習慣化を繰り返すことで、無理なく効果的にお金が貯まります。
③貯まった貯金を「使える貯金」と「使わない貯金」に分ける
一定額が貯まったら、貯金を「使える貯金」と「使わない貯金」に分けます。まとまった金額に到達し「欲しかったブランドバッグが買える」と全額使い切ると、その後の貯金がなぜか続けられません。貯金を一気に0円にしてしまうことで、今までの気持ちが途切れてしまうのでしょう。
貯金のために全てを我慢する必要はありません。「使っていい貯金」と「使わずに貯めておく貯金」に分けて、使える貯金の範囲で楽しくリフレッシュしましょう。貯金を分けておくことで、ストレスフリーで着実に貯金が続けられます。
この記事の内容の他にも、「お金が貯まる29の知恵」を1冊にまとめました。
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確実に貯金するための貯蓄術3選
無理なく貯金するための3ステップを理解したうえで、具体的な貯金方法をご紹介します。以下にご紹介する3つの方法なら、確実に貯金できます。
- 小銭貯金・貯金箱貯金
- 先取り貯金
- つみたてNISAやiDeCoなどの資産運用
いずれも、ちょっとしたアイテムや手続きのみで始められる方法です。自分がやりやすいと思う方法から試してみてください。以下で各方法についてご説明します。
Q.「毎月いくら貯金できていますか?」
貯金額については収入面だけでなく、貯蓄効率も大変重要な指標です。
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今すぐ無料診断する①小銭貯金・貯金箱貯金
小銭貯金・貯金箱貯金は今すぐ始められる貯金方法です。毎日コツコツと小銭を貯金箱に貯めていきます。続けやすくするために、次のようなバリエーションがあります。
- 500円玉貯金:毎晩、財布の中の500円玉を貯金箱に入れる
- 365日貯金:毎日、1~365の数字をランダムに選びその金額を貯金箱に入れる
- カレンダー貯金:週ごとに「1日○円の週」を決め、毎日その金額を貯金する
- 歩数貯金:「○歩以上歩けばX円貯金、○歩以下ならY円貯金」と設定する
- つもり貯金:たとえばおやつを我慢して、おやつ分の金額を貯金箱に入れる
いずれも毎日の生活に取り入れやすいシステムです。貯金箱は気に入ったデザインのものなら貯金箱を見るたび楽しい気持ちになります。透明タイプならお金が貯まるのが見えて、モチベーションアップにもつながります。
②先取り貯金
先取り貯金とは、給料の一部などを先に貯金にまわしてしまい、残ったお金を実質の手取り額と考える貯金方法です。一度申し込めば、自動的に貯金できる点がメリットです。自動積立定期預金なら、毎月指定日に自分で決めた一定額が、普通預金口座から定期預金口座へ移されます。給料が入るたびに自動的に貯金ができるシステムです。
先取り貯金なら、貯金をし忘れることがありません。自分の意欲と無関係に貯金が自動的にできるので、忘れっぽい方も貯金ができます。「自分は意志が弱い」という方も、先取り貯金なら意志の強弱とは無関係に貯金する仕組みなのでおすすめです。
③つみたてNISAやiDeCoなどの資産運用
つみたてNISAやiDeCoなら、貯金感覚で資産運用ができます。つみたてNISAは、毎月積み立てる方式で年間最大40万円以内、投資信託で資産運用する制度です。手数料が低く、得た利益が非課税になるのでお得です。月額1,000円程度からできるので、資産運用初心者も
気軽に始められます。
個人型確定拠出年金のiDeCoは、老後の年金を自分で作るシステムです。毎月の掛け金や投資運用先を自分で決められるので、無理のない範囲で行なえます。貯金のような方法で老後の年金が準備できます。
無理なく貯金を続けるための考え方
「貯金しようと思うのにいつもなぜか挫折してしまう」と悩む方もいらっしゃいます。以下の5つのポイントを意識しておくと、無理なく貯金が続けられます。
- 目的・目標を具体的にする
- 支出入の見直しにより家計を把握をする
- 固定費から支出を減らす
- 先取り貯蓄を習慣化する
- とにかく継続する
これらのポイントを理解せず、やみくもに貯金に挑戦しても難しいです。5つのポイントを実行するだけで、予想以上に気楽に貯金ができます。それぞれのポイントについて以下でご説明します。
①目的・目標を具体的にする
貯金の目的・目標を具体的にしておくと、貯金がしやすいです。「貯金が必要だからする」「老後はお金がいるから貯金する」などあいまいな目的で貯金を始めると、なかなか続けられません。ましてや「余裕がある時に貯金する」という感覚では貯金の継続は難しいです。
「何のために・いつまでに・いくら必要か」を明確にしておくと、毎月どの程度貯めればよいか具体的な金額がわかります。また、目的・目標が具体的だと貯金への意欲が上がり、積極的に行なうことができます。
②支出入の見直しにより家計を把握する
毎月の支出入を見直して家計を把握すると、貯金につながります。貯金が苦手な方は「毎月の収入と支出がいくらなのか、何に支出しているのか」を把握していないことが多いです。何となく手元にお金があるからダラダラと使ってしまい、貯金ができない状態に陥っていることもあります。
自分の収入金額を把握し、そのうちいくらを何に支出しているのかを確認すると、予想外に無駄遣いが多いことに気づきます。自分の家計を把握して無駄遣いを減らすだけで、貯金が増やせます。
③固定費から支出を減らす
固定費の支出額を減らすことで、貯金がしやすくなります。貯金するために「食費を節約」「レジャーを減らす」など変動費の削減に取り組みがちですが、実は効果が少ないです。食費などを減らしても家計の改善にはさほどつながらず、ストレスだけが増えてしまいます。
携帯電話の月額利用料金や家賃などを下げると、大幅な節約につながります。生命保険や各種サブスクリプションも含め、固定費を見直すと支出額が一気に減らせるので、ぜひ見直してみてください。
④先取り貯蓄を習慣化する
収入を得るとすぐに一定額を貯金する先取り貯蓄を習慣化すると効果的です。お金を使って余った金額を貯金するのではなく、先取り貯蓄を行なって残りのお金の範囲で生活することを習慣づけます。
手元にお金があるとつい使ってしまいがちですが、先取り貯蓄をすることで自動的に節約できます。自分で口座を移し替えるのが面倒な場合は、自動積立定期預金がおすすめです。毎月自動的に貯蓄が行なわれるため、意志の強弱に関係なく貯金ができます。
Q.「毎月いくら貯金できていますか?」
貯金額については収入面だけでなく、貯蓄効率も大変重要な指標です。
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今すぐ無料診断する⑤とにかく継続する
貯金を達成するためには、とにかく継続することが重要です。貯金開始時に気合を入れて、毎月の貯金額を高めに設定しても続けられません。その結果、貯金の累計額はごくわずかに留まってしまいます。
毎月の貯金額は少額でも、コツコツ継続することでお金が貯まっていきます。貯金を続けていると、貯金の習慣が身について貯金額を上げることも可能です。無理なく続けられる金額に設定することで、貯金が継続でき、結果的にまとまったお金を貯められます。
まとめ:1000円からコツコツ貯金をして無理なく続けよう
無理なく貯金するための3ステップと、確実に貯金できる3つの方法、無理なく貯金できる5つの考え方をご紹介しました。毎月1,000円の貯金なら、気楽に始められる人が多いでしょう。
たった1,000円であっても、着実に貯金をして貯金習慣を身につけることで、貯金が増えていきます。今まで貯金に失敗した人も、1,000円貯金なら無理なく貯金を続けることができます。まずは1,000円からコツコツと貯金をしてみましょう。