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家計のバランスシートを作って資産形成をすすめよう!作成方法や注意点を解説

資産管理をするためにバランスシートを使ってみませんか。

多くの人は家計簿を使うかもしれませんが、家計簿だけでは財産の全体像を正確に把握できません。家計簿は毎月の収支を見るときに役立ちますが、資産状況を整理するなら家計のバランスシートが最適でしょう。

この記事では、バランスシートを使って家計を見直す方法を紹介していきます。最後まで読むことで、バランスシートとは何かという基礎知識から、すぐに実践できる具体的な使い方まで分かります。

バランスシートをうまく使って、家計の見直しや資産運用の方向性を決めてみてください。

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家計のバランスシートとは

バランスシートとは、企業などの資産と負債がどれだけあるかをまとめた決算書(財務諸表)のひとつです。資産と負債から純資産が算出できます。バランスシートは「貸借対照表」とも呼ばれ、財政状況をあわらすことを目的として作られます。 企業だけだなく、家計でもバランスシートを使用する価値はあるでしょう。

家計のバランスシートは、現在のあなたの資産や負債を書き出してまとめたものです。とくに住宅ローンなどの融資を受けている場合、家計の全体像が見えにくいため、バランスシートが役に立ちます。

バランスシートについて理解を深められるように、以下の2点を詳しく説明していきます。

  1. 資産、負債、純資産
  2. バランスシートで分かること

資産や負債がどのようなものか分からないと、誤ったバランスシートを作成してしまいかねません。それぞれの定義と具体例を紹介するので、バランスシートを作る前に確認しておきましょう。 バランスシートを使うと見えてくるものについても改めて紹介します。

資産、負債、純資産

バランスシートは「資産」「負債」「純資産」の3つの部分で構成されます。それぞれの定義を確認しましょう。

  • 資産:お金に換えることができるプラスの財産のこと
  • 負債:ローンなど返さなければいけないマイナスの財産のこと
  • 純資産:資産から負債を差し引いて最終的に手元に残るお金のこと

バランスシート3つの構成要素の関係は、以下の式であらわせます。 資産ー負債=純資産 定義だけだとイメージしにくいので、それぞれの具体例を紹介します。

  • 資産:現金、預金、株式、不動産、保険、債券、持ち家、金、宝石など
  • 負債:奨学金、住宅ローン、その他各種ローン

なお、純資産は資産と負債から導き出される差額であるため、具体例はありません。 資産は現時点で現金化したとして実際に受け取れる金額、負債は現時点で返済が必要な金額(残高)を計上してください。借入金の金利は含めません。

バランスシートで分かること

バランスシートを見れば、あなたが持っている財産の総額がひと目で分かります。

負債がある場合でも資産がそれ以上にあれば、財産は多いといえます。資産が多くても負債のほうが大きければ、保有する資産をすべて売っても、借りているお金をすべて返せない状態です。資産と負債をまとめて計算することで、財産の量やバランスを知ることができます。

家計の見直しに役立ち、投資にどれくらいお金をかけても良いのかなども見えてくるでしょう。あなたの財産を管理したり運用したりするための目安になります。

定期的に見直せば、貯金が増えたかどうか、財産を失うリスクが大きくないかなどが分かります。バランスシートをうまく使いこなして、家計を安定させましょう。

家計のバランスシートの作り方

家計のバランスシートの概要を解説しました。定義が明らかになったことでより理解が深まったでしょう。 ここでは、バランスシートの作り方を紹介していきます。以下の3ステップでバランスシートを作れます。

  1. 「資産の部」を作る
  2. 「負債の部」を作る
  3. 「純資産の部」を作る

資産をパッと見てすぐに分かるようにまとめるコツも紹介するので、ぜひ取り入れてみてください。

「資産の部」の作り方

まずは、資産をまとめます。紹介した具体例を見ながら、抜け漏れのないように書き出してください。 まとめるときは、現金化しやすい資産から順番に並べることを推奨します。 資産は現金化のしやすさで2種類に分けられます。資産の種類が多い場合は、資産の部を以下の2つに分けて書くと整理しやすいです。

  • 流動資産:1年以内に現金化することができるもの
  • 固定資産:流動資産以外(長期間保持する予定の株式なども固定資産に分類)

株や債券などは、取引期間によって「流動資産」もしくは「固定資産」のどちらなのか決まります。どのくらい保持するつもりなのか確認すると、投資の見直しもできるでしょう。

「負債の部」の作り方

続いて、負債をまとめます。負債は返済期限が近いものから順番に並べると分かりやすいでしょう。 負債の種類が多い場合には、2つに分類するとバランスシートが見やすくなります。

  • 流動負債:1年以内に返済が必要なもの
  • 固定負債:流動負債以外の負債

住宅ローンなど、長期にわたり分割して返済する負債については、1年以内に返済する金額を流動負債、それ以降に返済する金額は固定負債に計上します。バランスシートの基本的な作り方には絶対的な正解があるわけではありません。家計が見直しやすいようにあなたの好きなようにアレンジしてみてください。

「純資産の部」の作り方

純資産には資産から負債を引いた金額を書きます。資産と負債それぞれの合計を導き出してください。その後、資産の合計から負債の合計を引きましょう。

計算間違いがないように複数回計算すると確実です。純資産があなたの本当の資産であり、この金額を増やしていくために、工夫をしていくことになります。

家計のバランスシートが作れるツール

バランスシートはノートに手書きしても作れます。しかし、手書きの場合は合計金額を計算しなければならず、データの管理を少し面倒に感じてしまうかもしれません。

より手軽に作りたい場合やデータ管理をカンタンにしたい場合には、ツールを利用することをおすすめします。

この章では、バランスシートが作れるツールを2つ紹介します。

  1. Excel
  2. Fortune Pocket

それぞれ特徴があるので、あなたにあったツールを選んでください。

①Excel

Excel(エクセル)を使えば、あなた好みのバランスシートを作ることができます。項目名もレイアウトも自由自在で、カスタマイズ性の高さが特徴です。

手書きの場合は表を作らなければならず、電卓の使用は欠かせません。Excelを使えば、すぐに表を作成でき、計算式を入力するだけで計算完了です。

一度フォーマットを作ってしまえば、来年以降はフォーマットをコピーするだけ。5年ごとにシートを分ける、グラフを作成するなど工夫をすれば、資産額の変化もカンタンに分かります。

Excelによるバランスシート作成は、自由にカスタマイズしたい人におすすめです。

②Fortune Pocket

Fortune Pocket(フォーチュン ポケット)は、iPhoneでもAndroidでも利用できるスマートフォンアプリです。

すでにフォーマットが出来上がっているので、資産や負債の金額を入力するだけでバランスシートが完成します。

ライフプランを入力することもでき、実際の資産額がプランに沿っているのかすぐに分かる点も魅力です。年齢やライフスタイルなどに関するカンタンな質問10個に答えると、資産管理についてアドバイスを受けられます。

Fortune Pocketによるバランスシートの作成は、バランスシートをうまく活用できるか不安な人に向いています。

Fortune PocketをApp storeでダウンロードする
Fortune PocketをGoogle Playでダウンロードする

家計のバランスシートを作成する際の4つの注意点

バランスシートの仕組みはシンプルなので初めてでも作りやすいでしょう。ただし、バランスシートを作るときに注意するべきこともあります。 より正確にあなたの財産を把握するためにも、以下の4点に注意してください。

  1. 価値が変動するものは作成時点の価値を調べる
  2. 専門業者に査定してもらった金額を記入する
  3. 奨学金を忘れないようにする
  4. 各種ローンは作成時点での残高を書く

資産の中には価値が変動するものがあり、負債は支払いをすると金額が変化します。価値が変動するものの価格をどう表記するのか決めておかないと、正確な計算ができません。 バランスシートで家計の状況を正確に把握するためにも、これから紹介する注意点をしっかり取り入れてください。

①価値が変化するものは作成時点の価値を調べる

住宅や自動車などは価値が変動します。同じタイミングでの価値を表記しないと、資産額を正確に把握できません。

価格が変動する資産については、バランスシートを作成しているときの価値を書くように注意してください。バランスシートの初心者にありがちなミスのひとつが、購入時点での価値を書いてしまうことです。

基本的に家や自動車は、購入から時間がたつほど価値が下がります。一方、土地の相場が上がるなど、思いがけず価値が高くなる可能性もあります。価値が上がっていることが分かれば現金化するのも手です。

このように資産価値を明らかにすることで、どう資産を管理していくべきか見えてきます。少し面倒に感じるかもしれませんが、それぞれの価値を調べて記入するようにしましょう。

②専門業者に査定してもらった金額を記入する

宝石類や骨董品なども価値が変動します。専門業者に査定してもらって、正確な価値を割り出しましょう。より正確に価値を知りたい場合は、複数の業者に査定してもらうことを推奨します。

傷がついてしまうと価値が下がってしまうので、査定に出す際には注意してください。
 

③奨学金を忘れないようにする

つい忘れがちな負債が奨学金です。現在奨学金を受け取っている段階であっても、負債として計上しましょう。将来的に返済が必要であることに変わりないためです。

「まだ受け取っているから書かなくてもいいかな」と考えてしまうかもしれません。しかし、バランスシートは資産の全体像を正確に把握して資産管理のヒントを得るためのものなので、すべての負債をしっかり記入しましょう。

早めに負債として捉えると、返済のモチベーションを高めたり、将来の資産形成方法を判断したりする材料となります。

④各種ローンは作成時点での残高を書く

住宅ローンや自動車ローンなどの各種ローンもバランスシートを作成しているときの残高を記入してください。

資本と負債の価値は変動することが多いですが、タイミングをあわせてバランスシート作成時点の金額を記録することで正確なデータをとることができます。

なお、ローンについては予定している返済期間などもメモすることで、「◯年後には負債が△円減る」と見通しもつくでしょう。将来の資産がどう変化していくか予測することで、家計管理をしたり投資計画を立てたりしやすくなります。

作成した家計のバランスシートをチェックする際のポイント3つ

バランスシートを活用するときのチェックポイントを3つ紹介します。どれも重要なポイントなので、しっかり覚えておきましょう。

  1. 純資産がマイナスではないか
  2. 前年より純資産が増えているか
  3. 資産と負債のバランスはどうか

バランスシートは作った後、資産管理や運用に活用してこそ真価を発揮します。作って満足するのではなく、これから紹介する3つのポイントをしっかりおさえて活用してください。

①純資産がマイナスではないか

純資産がプラスになっているかどうか確認しましょう。純資産がマイナスである場合には、現状は家計が問題なく回っていたとしても、将来的に問題が起こる可能性が高いです。

「純資産を増やす」というと難しく感じるかもしれませんが、ひとまず貯金を増やすように心がければ問題ありません。

貯金を増やすためには、貯金の優先順位を高くすることが重要です。「余ったら貯金する」のではなく、「毎月決まった金額を貯金して、残りで家計をやりくりする」ようにしましょう。

純資産がマイナスあるいは少ない場合には、貯金が最優先で、貯金が問題なくできそうであれば、ローンを早めに返済することも検討しましょう。金利が高い場合には、返済が長引くほど負担が大きくなるからです。ただし、緊急時用の現金は必ず残しておくようにしてください。

②前年より純資産が増えているか

純資産額に問題がない場合には、前年と比べて増えているか確認しましょう。増えていない場合には、家計管理や投資計画に何らかの問題があると考えてください。

投資の効果があまり出ていないものがあるなら、投資方法を見直してみましょう。投資にはお金だけでなく、時間も投資されています。効果が感じられないものなら、思い切ってやめて時間を確保するのもひとつの手でしょう。

あるいは、投資に効果が出ていても、負債の金利に消えていっているのかもしれません。状況にもよりますが、投資に使っているお金で負債を早めに返済してしまうという方法もあります。

③資産と負債のバランスはどうか

単純に純資産の額だけでなく、「負債が多すぎる」「資産も負債も少ない」といった資産と負債のバランスを意識しましょう。

資産と負債のバランスを見極める基準として、自己資本比率があります。自己資本比率は、会社の経営にも使われている基準です。

家計における自己資本比率は以下の計算式で導き出します。
自己資本比率=純資産÷総資産

会社の経営においては、自己資本比率が50%超えていれば財務状態の優良な企業とされます。家計においても参考になるでしょう。

自己資本比率が高くなるように、資産を増やしたり、負債を減らすように心がけてください。

まとめ:1年に一度はバランスシートを作成して、家計の収支バランスを把握しよう

今回は、家計のバランスシートの作り方や活用方法について紹介しました。 バランスシートを使うことで、あなたの資産額が明確になります。1年ごとに作成して動きを見れば、家計管理や資産運用がうまくできているか振り返りができるでしょう。

家計管理にうまく活用するためには、バランスシートを作るときに以下の4点に注意してください。

  1. 価値が変動するものは作成時点の価値を調べる
  2. 専門業者に査定してもらった金額とする
  3. 奨学金も借入金になるので忘れないようにする
  4. 各種ローンは作成時点での元本残高を書く

4つのポイントをおさえることで、活用しやすい正確なバランスシートを作ることができます。

今回、バランスシートの作り方や便利なツールも紹介しました。記事の内容を参考にして、バランスシートを家計管理に活用してください。

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