通学や通勤で決まったルートを利用する際に便利な定期券。西武鉄道の定期券は、通常のものに加えて、1枚で複数のルートを利用できる通勤定期券があります。
気になっていても「自分が利用できるかわからない」「買い方がわからない」という悩みを持っている人もいるでしょう。
そこで、この記事では、複数ルートで使える西武鉄道の定期券を紹介します。この記事を読めば、複数ルートで使える定期券の買い方から、現在持っている定期券を変更する手順について理解できます。
西武鉄道の複数ルートで使える定期券は2種類ある
西武鉄道で複数のルートを利用できる定期券には、以下の2種類があります。
- Oneだぶる♪
- だぶるーと
「Oneだぶる♪」と「だぶるーと」は、通勤で使える定期券です。通学には使えないので注意してください。2つの定期券はそれぞれ使える区間が異なります。あなたが利用できるものはあるのか、以下で確認してみてください。
Oneだぶる♪
「Oneだぶる♪」は、西武鉄道の新宿線で使える定期券です。
「Oneだぶる♪」について詳しく理解するために、以下3つを見ていきましょう。
- 対象区間
- 価格
- 購入方法
通勤で新宿線を利用している人は、対象区間を確認して、自分が使えるかどうか判断してください。
対象区間
「Oneだぶる♪」は乗り換えが複数利用できる定期券です。西武線の各駅と山手線の内回りを経由する駅が対象区間です。
通常の定期券の場合、西武線各駅から西武新宿駅までの定期券とJR線の定期券の2つが必要となります。しかし、「Oneだぶる♪」ならPASMO1枚で良いため、より便利に利用できます。
また、西武新宿駅から高田馬場駅(西武線)と新宿駅から高田馬場駅(JR)のどちらも利用可能です。乗り換えで都合が良い方に乗車できるため、通勤が楽になるでしょう。
価格
「Oneだぶる♪」の価格は、西武線各駅から西武新宿駅までの運賃とJR高田馬場駅~JR線着駅までの運賃を合わせたものです。細かい金額は、あなたがどの駅を利用するかによって異なります。
例えば、田無駅から渋谷駅の区間を利用する場合、田無駅から西武新宿駅とJR高田馬場駅から渋谷駅までの運賃を併せた金額となります。
参考までに、通常定期券と「Oneだぶる♪」の価格(1ヶ月)は以下の通りです。
- 通常定期券(高田馬場駅経由):14,370円
- 通常定期券(西武新宿駅経由):15,220円
- Oneだぶる:15,550円
「Oneだぶる♪」は少し割高になりますが、利便性を考えるのであればおすすめです。
電車に乗るタイミングによって、高田馬場駅と新宿駅のどちらで乗り換えた方が早いかが変わります。「Oneだぶる♪」なら、都合の良い方を利用できるので、時間の節約になります。
購入方法
続いて、購入方法を紹介します。
「Oneだぶる♪」は西武線各駅で買えます。窓口もしくは、「定期券」の表記がある券売機のどちらかです。
券売機で買う場合には、経由駅を選択した後に「Oneだぶる♪」のボタンをタッチします。タッチし忘れると、通常定期券の購入になってしまうので、注意してください。
また、通学定期券や磁気定期券の取り扱いはありません。PASMOの通勤定期券のみですので、注意しましょう。
だぶるーと
「だぶるーと」は西武鉄道の池袋線で利用できる定期券です。
「だぶるーと 」について詳しく知るために、以下の流れで解説していきます。
- 対象区間
- 価格
- 購入方法
池袋線を使っている人は、あなた自身が利用できるかどうか判断してください。
対象区間
「だぶるーと」では、出発駅と到着駅が西武線各駅と東京メトロ線各駅にある場合に利用で可能です。
池袋線から東京メトロへの乗り換えでは、池袋駅で乗り換える方法と小竹向原駅で乗り換える方法の2つがあります。
通常の定期券では乗り換え方法のどちらかひとつを選んで、定期券を2枚(池袋線と東京メトロ)購入することになります。
しかし、「だぶるーと」なら、1枚の定期券で済みますし、池袋駅と小竹向原駅のどちらでも好きな方で乗り換えが可能です。より早く到着する電車を利用できるため、時間を無駄にしたくない人におすすめです。
価格
「だぶるーと」の価格は、だいたい、池袋駅乗り換えの場合の通常定期券に2,000円足した金額です。例えば、石神井公園駅から有楽町駅まで利用する場合の通常定期券と「だぶるーと」の1ヶ月の価格は以下のようになります。
通常定期券(池袋駅経由):15,710円
通常定期券(小竹向原駅経由):15,040円
だぶるーと:17,790円
通常定期券よりも価格が上がりますが、利便性が高いです。
仮に、池袋駅経由の通常定期券を買ったとしましょう。平日、仕事の都合で急いでいるときなどに小竹向原駅経由で乗り換えしたり、直通電車を利用したりすると追加で315円かかります。
「だぶるーと」ならどちらの乗り換え方法でも、追加料金はかかりません。
購入方法
「だぶるーと」は、西武線各駅にある窓口もしくは、「定期券」の表記がある券売機で買えます。
券売機で買う場合には、経由駅を選択した後に、「だぶるーと」のボタンをタッチしてください。タッチし忘れると、通常定期券の購入になってしまいますので、注意しましょう。
また、PASMOの通勤定期のみの取り扱いです。通学定期券や磁気定期券の取り扱いはありません。
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お使いの定期券から変更する方法
前章までは「Oneだぶる♪」と「だぶるーと」について紹介しました。それぞれ使える区間が異なるため、注意してください。
現在すでに通常の定期券を利用している場合でも、「Oneだぶる♪」と「だぶるーと」に変更できます。変更する際には、以下の2ステップで行います。
- 購入
- 既存の定期券を払い戻し
払い戻しの際には理由を聞かれるため、先に購入しておくと払い戻しの手続きがスムーズです。先に払い戻しをしたくなる気持ちはわかりますが、手続きをスムーズに済ませるためにも、先に新しいものを購入しましょう。
購入
まずは、「Oneだぶる♪」もしくは「だぶるーと」を購入してください。
どちらも西武鉄道の各駅にある窓口、もしくは、「定期券」の表記がある券売機で購入できます。券売機では、対応してくれる駅員さんがいないため、初めての購入である場合や間違えないか不安である場合には、窓口で購入した方が確実でしょう。
通常の定期券を払い戻し
購入が済んだら、あなたが持っている通常定期券の払い戻しを行います。
払い戻しは西武線と西武線以外の場合で、方法が異なります。
- 西武線の定期券
- 西武線以外の定期券
それぞれどこで払い戻しされるのか、払い戻しされる金額などを確認してください。
西武線の定期券
西武線の場合には、西武線各駅で払い戻しが可能です。
「Oneだぶる♪」や「だぶるーと」の購入窓口で、「持っている定期券から変更する旨」を伝えてください。残っている日数分を計算して払い戻しされます。
払い戻しの計算は以下のとおりです。
定期券運賃-(定期券運賃の日割額×10×使用した旬数)-手数料220円
日割額は、定期券の価格を使用期間で割った金額のことで、旬数とは10日を1単位としたものです。
旬数は常に切り上げるので注意してください。例えば、11日であれば2旬、48日であれば5旬となります。
お得に変更したい場合には、旬数が丁度になるタイミングで変更しましょう。例えば、10日や40日といったタイミングで変更すれば、残っている定期券代を最大限払い戻してもらえます。
西武線以外の定期券
西武線以外の定期券は、それぞれの路線にある駅の窓口で払い戻しをします。
払い戻しの際には、「Oneだぶる♪」もしくは「だぶるーと」を購入したことを証明する書類が必要です。
購入の際に、「手持ちの定期券から変更する旨」を伝えれば、購入と同時に証明書を発行してくれます。スムーズに払い戻しを受けるためにも、証明書を忘れずに提示するようにしてください。
払い戻し金額の計算は、各路線によって異なります。例えば、JRの定期券の場合には以下の計算式で払い戻し金額を計算します。
定期券発売額-使用済月数分の定期券運賃-手数料220円
西武線とは違い、旬数ではなく使用済み月数で計算します。1ヶ月に満たない場合は切り上げです。例えば、58日間であれば2ヶ月といった具合です。
詳しい払い戻し金額については、それぞれ公式サイトで確認するようにしましょう。
まとめ:ライフプランに合わせて、西武鉄道の定期券を利用しよう!
西武鉄道の定期券である「Oneだぶる♪」と「だぶるーと」を紹介しました。
路線をまたいで乗り換えをするときに便利です。乗り換え方法を柔軟に変更できるため、乗り換えの手間や乗り換え時間を少なくしたい人におすすめです。
それぞれ使える区間が異なるため、あなたに合ったものを選ぶようにしましょう。「Oneだぶる♪」や「だぶるーと」を使って、普段の通勤を便利にしてみてください。