銀行口座はいくつ持つのが適正?世間の平均や3つの使い分けのポイント、口座のおすすめの選び方を解説!

「みんなは銀行口座をいくつ持っているの?」
「使い分けがおすすめって聞いたけど理由が知りたい…」
「どうやって使い分ければいい?」
と悩んでいませんか?

お金を管理するのに必要不可欠な銀行口座。しかし、世間の人が何個持っているのか知る機会はなかなかありません。また、1つの銀行口座でも困ることはなく、使い分けていない人もいるでしょう。

しかし、銀行口座は今や、複数口座を管理し活用することが一般的です。長期的な貯蓄を成功させるためには、銀行口座の使い分けがおすすめです。

本記事では、世間の平均的な銀行口座数とその理由・使い分けのポイント・口座の選び方についてわかりやすくまとめました。最後まで読めば、あなたに必要な口座数がわかり、効果的な使い分け方が理解できるでしょう。

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目次

みんなは銀行口座をいくつ持っている?その理由は?

世の中の人は、いくつ銀行口座を持っているのでしょうか。気軽に話せる知人がいても、なかなか銀行口座の話にはなりません。

近年ではインターネットで開設できる銀行も増え、自宅から簡単に口座が開設できるようになりました。そのため、複数の銀行口座を所有し、使い分けている人は多いです。

本章では、マイボイスコム株式会社が実施したアンケート調査結果を元に、銀行口座の所有数・複数持つ理由を探ります

所有している銀行口座は3つと回答した人が多い

まずは、持っている口座の数をお伝えします。2023年4月に実施されたアンケート調査によると、以下のような結果になりました。

銀行口座は「3個」がボリュームゾーンです。
5個以上ある人は全体の3割強です。男性、特に男性50~60代での比率が高く、口座所有数が多い傾向です。

引用元:MyEL「銀行の使い分けに関するアンケート調査(第4回)2023年4月」

銀行口座を「3個」所有している人が最も多く、2021年と2018年にも実施された同調査でも同じ結果となりました。1個と答えた人は全体の1割程度で、ほとんどの人が複数の口座を所持していることがわかります。また、全体の3割以上の方は、5個以上所有していると回答しました。

気になる複数所有する理由について、引き続き解説します。

銀行口座を2つ以上持つ人の理由は利便性・使い分けが多い

現在では複数の銀行口座を持っていることが一般的とわかりました。同調査では、2個以上口座を所有する人を対象に理由についても聞き取りを実施しています。気になる理由について、確認してみましょう。

2個以上の口座所有者の理由は「ATMや店舗が近くにある銀行を使える」「口座開設の必要があった」「引き落とし用、貯蓄用など目的別に使い分ける」が各3割強、「金利・手数料など利便性に応じて使い分ける」「入金・出金を整理し効率よく資産管理」が各20%台。

引用元:MyEL「銀行の使い分けに関するアンケート調査(第4回)2023年4月」

銀行は住んでいるエリアにATM・店舗がないと使い勝手が悪いです。そのため、就職や引っ越しのタイミングで、新たな銀行口座を開設する必要も出てくるでしょう。

1回数百円の手数料も、トータルすると大きな負担になります。手数料を節約するためにも、口座の使い分けは有効的です。また、貯金や資産管理を効率的に行うために、口座を使い分けている人も多いようです

銀行口座をいくつ持つのが適正?使い分けの3つのポイント

銀行口座を使い分けることが一般的とわかりましたが、具体的には何個が適正なのでしょうか。むやみにたくさん開設しても、管理が難しく活用できない可能性があります。そこで、以下の3つのポイントを押さえて、用途の使い分けを意識してみてください。

銀行口座の使い分けのポイント:

  1. 給与が振り込まれる口座をメインバンクにする
  2. 貯蓄用の口座は別にして基本的に引き出さない
  3. 突発的な出費に備えて緊急用口座をつくる

口座ごとに役割を定めておくことが大切です。ルールを決めていれば、自然とお金が貯まるでしょう。それぞれのポイントを詳しく解説します。

①給与が振り込まれる口座をメインバンクにする

まずは、毎月の給与が振り込まれる口座を、あなたのメインバンクにしてください。家賃やクレジットカード・光熱費の支払いなど、毎月発生する大きな出費は、このメインバンクから引き落としましょう。頻繁に使う口座になるので、あなたの住むエリアにATMや店舗がある銀行がおすすめです。

ここで、給与が振り込まれたあと、一定額を後述する貯蓄用口座に入金することをおすすめします。銀行によっては自動送金サービスがあるので、毎月の入金が面倒な人は是非活用してください。

②貯蓄用の口座は別にして基本的に引き出さない

メインバンクとは別に貯蓄用の口座を作り、普段は引き出さないようにしてください。自動車購入やリフレッシュ旅行など、大きな出費があるときに使いましょう。子どもの教育費や将来の老後資金を貯める方法にも適しています。

残ったお金を入れるのではなく、毎月◯◯万円入金する、と金額を定めて、貯蓄を成功させましょう。ゆとりある金額を設定し、残ったお金は自由に使えるようにすれば、ストレスなく続けられます。

③突発的な出費に備えて緊急用口座をつくる

緊急用口座を作り、急な出費に備えておくと安心です。考えられるのは、冠婚葬祭や家電の故障・災害などです。

大きな金額が必要になるため、その度に貯蓄口座から使っていたら貯蓄はなかなか増えません。イレギュラーな事態に対応できるよう、別口座でお金を確保しておきましょう。また、緊急用口座に手を付けたあとは、使った分を補填しておくことをおすすめします。

いくつかの銀行口座を使い分ける3つのメリット

ここからは、銀行口座を使い分けることで生じるメリットを3つお伝えします。現在1つの口座で満足している人でも、メリットを知れば複数個持ちたくなるかもしれません。損をしないためにも確認してみましょう。

銀行口座を使い分けるメリット:

  1. 目的別に管理すると貯蓄を増やしやすい
  2. 銀行のトラブルや破綻のリスクが分散される
  3. 各銀行の特典やサービスが受けられる

口座を使い分けることは、貯蓄が増えるだけでなく銀行の破綻リスクの分散にも繋がります。メリットをそれぞれ詳しく解説します。

①目的別に管理すると貯蓄を増やしやすい

目的によって口座を使い分けると、貯蓄を増やしやすくなります。1つの口座でお金をやりくりすると、毎月いくら使っていくら貯めているのかが分かりにくくなります。なかには口座にあるだけ使ってしまう人もいるでしょう。

口座を分けることで使いすぎ防止になり、現在の貯金額がわかりやすくなります。目に見えて貯蓄が進めば、モチベーションアップにも繋がるでしょう。貯蓄用の口座を作り、その分は絶対に使わないと決めていれば自然とお金は貯まります。目的別に口座を管理し、お金が貯まる仕組みを作りましょう。

②銀行のトラブルや破綻のリスクが分散される

口座を使い分けることで、銀行のトラブルや破綻リスクが分散されます。2022年度に金融機関から報告されたシステム障害の件数は約1,900件。前年度より増えており、どの銀行でもいつトラブルに見舞われるかわかりません。急にお金が下ろせなくなるかもしれないので、複数の口座に分けておくと安心です。

また、銀行が破綻する可能性もゼロではありません。万が一銀行が破綻した場合、1,000万円までは保護されます。預貯金が1,000万円以上ある人は、複数の口座に分散することが最善です。

③各銀行の特典やサービスが受けられる

銀行によっては、特典やサービスが利用できることがあります。利用に応じてポイントが付与されたり、振込手数料が一定回数無料になったり。銀行によって内容が違うため、複数の銀行口座を持つことでよりたくさんの特典が受け取れます。

新たに口座を開設する場合は、特典やサービスの内容も確認してみてください。うまく活用すれば、より効果的に貯蓄ができるでしょう。

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いくつかの銀行口座を使い分ける2つのデメリット

口座の使い分けは、メリットがある一方で、デメリットも存在します。あとから知って後悔しないよう、内容を理解しておいてください。

銀行口座を使い分けるデメリット:

  1. 銀行口座間でのお金の移動に振込手数料が必要になる
  2. 銀行口座が多いと管理の手間がかかる

2つのデメリットを確認した上で、あなたが口座を使い分けるかどうか検討してください。それぞれのデメリットを詳しく解説します。

①銀行口座間でのお金の移動に振込手数料が必要になる

振込機能を使って別の銀行口座へお金を移動させる場合は、振込手数料が発生します。同じ銀行間であれば無料の場合もありますが、他行に移す場合は基本的に有料と思っておきましょう。

数百円の手数料でも、積み重なれば大きな負担に。振込手数料の金額は、金融機関・振込金額・振込方法によって異なります。

メインバンクから移したい口座への振込手数料がいくらになるのかは必ず確認しておきましょう。銀行によっては、振込手数料が一定回数無料の場合もあります。手数料を抑えたい人は、条件を確認した上で、メインバンクを変えることも検討してください。

②銀行口座が多いと管理の手間がかかる

銀行口座がいくつもあると、その分管理の手間がかかります。通帳やキャッシュカードが増え、暗証番号やパスワードなどの管理も必要に。

また、資産を分散すれば、総額が分かりにくくなるといったデメリットもあります。銀行口座の使い分けで成功するためにも、管理しやすい口座の数だけ開設しましょう。使わなくなった銀行口座は解約することも可能です。

貯蓄用の銀行口座を作る際のおすすめの2つの選び方

メリット・デメリットを理解した上で、新たな口座を開設しようと考えている人もいるはずです。しかし、近年はネット銀行も普及しており、選択肢が多くてどの銀行にすればいいか悩むでしょう。

そこで本章では、迷っている人に向けて、貯蓄用の銀行口座のおすすめの選び方を2つご紹介します

貯蓄用の銀行口座の選び方:

  1. 給与口座から移動しやすい銀行口座を選ぶ
  2. できるだけ金利が高い銀行口座を選ぶ

貯蓄用口座の開設に迷ったときは、上記2つを意識して選んでください。おすすめする理由を詳しく解説します。

①給与口座から移動しやすい銀行口座を選ぶ

貯蓄用の口座を作る場合は、毎月の給与が入るメインバンクからお金を移動しやすい銀行口座を選んでください。貯蓄用口座を作っても、入金がないとお金は貯まりません。

入金を忘れそう・面倒くさいという人は、自動送金サービスや自動積立定期預金を活用してください。一部の銀行では、振込手数料が無料になるサービスもあります。

銀行ATM同士が隣にある銀行なら、ATMから出金・入金すれば振込手数料はかかりません。あなたの生活スタイルにおいて、無理なく続けられる仕組みを作りましょう。

②できるだけ金利が高い銀行口座を選ぶ

貯蓄用口座からは基本的にお金を引き出さないため、長期間預けることになります。そのため、できるだけ預け入れ金利が高い銀行を選びましょう。

メガバンクの金利は、現在0.002%程度で、100万円を1年預けても20円しか増えません。しかし、ネット銀行なら金利0.2%の銀行もあり、1年で100倍の2,000円増やすことも可能に。

メインバンクは使い勝手の良いメガバンクを使っている人でも、貯蓄用口座は金利の高いネット銀行がおすすめです。しばらく使う予定がない貯蓄で、利息分を増やしましょう。

まとめ:銀行口座をうまく使い分けて貯蓄を増やそう

銀行口座を複数持つことは一般的で、多くの人が意識して使い分けています。いくつ持てばいいかわからない人は、メインバンク・貯蓄用・緊急用の「3つ」に分けて活用してみましょう。

口座を使い分けることは、貯蓄が増えるだけでなく、システムトラブル回避にも繋がります。貯蓄用口座の開設先に迷ったら、お金の移動がしやすい銀行・金利が高い銀行を選んでください。

無理なく続けられるお金の移動方法を見つけ、貯蓄用口座に移す習慣を身につけることが大切です。銀行口座をうまく使い分けて、効率よくお金を貯めましょう。

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