現在カードローンを利用している場合、もっと条件のいいカードローンに借り換えたいと考えたこともあるのではないでしょうか。しかし、「借り換え審査が甘い金融機関はどこなのか」「借り換えはすべきかどうか」など、借り換えへの実行のハードルは低くありません。
そこで、本記事ではカードローンの借り換えで注意すべきチェックポイントや、借り換えのメリット・デメリットなどを解説しています。借り換えにおすすめのサービス11選も紹介しているので、サービス選びに悩んだ場合はぜひ参考にしてください。
本記事では、カードローン借り換えのために必要な知識を分かりやすくまとめています。本記事読了後は、自分の状況に合ったサービスを選んで、適切な借り換えができます。
カードローンの借り換え審査が甘い金融機関はない

「金融機関によっては、借り換え審査が甘いかも」と期待する人もいるでしょう。しかし、実際のところ、借り換えの審査が甘い金融機関はありません。カードローンの契約時と比較しても、借り換えの審査はより厳しいのが現実です。
理由は、借り換えの場合、カードローンよりも借入額が大きい場合が多いためです。万一返済されなかった場合、金融機関が受ける損失額が大きくなります。
貸し倒れのリスクを避けるため、審査基準は厳しく設定されています。消費者金融よりも銀行は低金利で貸し出すと知られていますが、その分銀行ローンは審査が厳しいのです。申し込んでも利用できるとは限りません。
なお、審査基準は各金融機関によって異なるうえに非公開なので、「どの金融機関なら審査が甘い」という比較はそもそも不可能です。借り換え審査は甘くないと、認識しておきましょう。
カードローン借り換え審査で見られるポイント4つ

カードローン借り換え審査の際には、下に挙げた4つのポイントがチェックされます。
- 借入総額
- 収入
- 住居情報や勤務情報などの属性
- 個人信用情報
以下でそれぞれについて、詳しく解説します。各ポイントにおいて、自分の状況は審査に通りやすいのか厳しいのかを、申し込む前に確認しておきましょう。
①借入総額
現段階での借入総額がいくらなのかが、最も重要なポイントです。カードローンの契約では、「借入総額が年収の3分の1を超えてはならない」と法的に規制されています。既に複数の金融機関で借り入れている場合、気づかない間に「年収3分の1」に近づいていることもあります。
たとえ年収の3分の1を下回っていても、借入総額が大きいと判断されると、返済能力が疑われて審査に通りづらくなってしまうでしょう。金融機関としては貸し倒れリスクを避けるために、借入総額が大きい人への融資は慎重に判断する必要があるためです。
そのため、借り換え審査を申し込む前に、できるだけ借入総額を減らしておくことが、審査通過のポイントです。借入件数も減らすと、より審査に通りやすくなるでしょう。なお、借入総額には住宅ローンも含まれます。見落としがちなので、借入総額を計算する際は注意してください。
②収入
収入の金額および状況は、カードローン借り換えの審査において、不可欠な要素です。収入が高く安定していると、返済能力が高いため融資しても安全だと判断されます。一方、収入が低いと返済能力が疑われ、審査に通らないことがあります。
また、収入が高くても不安定な場合は、返済能力が低いとみなされることがあるため注意してください。金融機関が求めているのは、貸し倒れのない、確実に返済してくれる顧客です。そのため、収入の金額だけではなく安定性も評価に含まれます。
③住居情報や勤務情報などの属性
住居情報や勤務関連情報などの属性によって、カードローン借り換え審査の通りやすさが異なってきます。
住居情報としては、住まいが賃貸物件か購入物件かを比較した際、購入物件を持っている方が審査を通りやすいと言われています。購入物件は資産であり担保にできるため、貸し倒れリスクが低いからです。ただし、賃貸だから通らないということはありません。
勤務関連情報に関しては、雇用形態と勤務先、勤続年数がチェックされます。大手企業の正社員で勤続年数が一定以上あれば、収入が安定しており返済能力が高いと評価されます。
非正規のパートや派遣でも、審査に通らないわけではありません。毎月の安定した収入や長期の勤続年数があれば評価されるでしょう。
④個人信用情報
個人信用情報とは、次の3点です。
- 返済実績:延滞や滞納、債務整理があると審査通過は厳しい
- 他社の借入金額:総額が年収の3分の1に達している、または近いと厳しい
- 他社の借入件数:件数が多いと厳しい(3件程度におさめたい)
個人信用情報を確認して、金融機関は貸し倒れリスクの有無を判断します。過去の返済がすべて指定通りに行われており、借入金額や件数も妥当なら、好印象を与えるでしょう。しかし、個人信用情報が悪いと、融資に不安を感じるため審査通過は厳しくなるおそれがあります。
カードローンの借り換えと似たサービスに「おまとめローン」がある

カードローンの借り換えと似ているのが「おまとめローン」です。どちらも、毎月の返済額や金利を減らすためのサービスです。両サービスの違いを以下で解説します。
基本的に、おまとめローンは、複数の金融機関から借り入れている場合に利用します。例えば、A社・B社・C社の3社からの借入を、D社のおまとめローン専用のローンを購入し、1本化するサービスです。返済期日や毎月の返済額など、返済管理が楽になります。追加借入が原則不可なので、返済が着実に進みます。
一方、借り換えローンは、借入先が1社の場合に、別の会社へのローンに乗り換える商品です。現在利用中のA社から、毎月の返済額や金利が低いB社へ借り換えて、支払い負担を軽減させます。借り換え専用サービスの場合、追加借入は不可で返済に特化しています。ただし、プランによっては追加借入が可能です。
いずれも、毎月の返済金額を減らせる可能性があります。
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カードローンの借り換えにおすすめのサービス11選

「カードローンの借り換えをしたいけれど、どこを選べばいいのかわからない」と悩んでいる人もいるでしょう。そこで、多数のカードローンの中から、借り換えにおすすめのサービス11選をご紹介します。
借り換えに適しているだけではなく、それぞれが異なる強みを有しているため、あなたの状況や使い勝手にぴったり合うサービスが見つかります。
①楽天銀行 カードローン:ネット銀行ならではの低金利が特徴
楽天銀行のカードローンは、年1.9%~14.5%というネット銀行ならではの低金利が特徴です。リアル店舗を構えていないため、その分の費用が不要となり、利用者がよりお得にサービスを利用できるのが、ネット銀行の強みです。
楽天経済圏で生活している場合、さらにお得に利用できます。楽天会員ランクに応じて審査の優遇措置が受けられるため、特に上位ランクを有している人にとって大きなチャンスです。
低金利なだけではなく、楽天会員メンバーなら優遇措置が受けられるのが、楽天銀行のカードローンです。さらに詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
②みずほ銀行 カードローン:申込は24時間対応でWEB完結
3大メガバンクのひとつであるみずほ銀行のカードローンなら、WEBで申込が完結するため24時間いつでも手続きが可能です。来店や郵送は一切不要で、審査用の必要書類もスマホ撮影で登録するだけで済みます。自分の都合がいい時にできるので、忙しい人にとって便利です。
みずほ銀行を既に利用している場合、みずほ銀行のキャッシュカードでそのままカードローンを利用できます。なお、カードローン専用のカードも希望すれば利用できるため、好みの方法を選んでください。
③auじぶん銀行 じぶんローン:月額1,000円からの小額返済が可能
毎月の返済額が負担になっている人におすすめなのが、auじぶん銀行のじぶんローンです。最小返済額が月額1,000円なので、無理のない返済が可能です。お金に余裕がある時は多めに返済できるため、返済をスムーズに行えます。
また、au IDを保有しているなら、金利の優遇措置やPONTAポイントプレゼントなどお得なサービスが受けられます。スマートフォンやネット回線契約などでauを利用している人なら、既にau IDを保有しているので特におすすめです。
④横浜銀行 カードローン:借り入れ限度額が最大1,000万円
横浜銀行のカードローンは、借入限度額が最大1,000万円と高額なのが特徴です。借入総額が少し増えてしまっても、必要な時に借り入れられるので安心して生活できます。借入額にもよりますが、毎月の返済額は最小2,000円から設定できるので、無理のない返済計画を立てられます。
利用できるのは、東京都と神奈川県、群馬県の前橋市、高崎市、桐生市に居住または勤務している人限定です。それらのエリア内の人のみが使えるサービスなので、該当する人はぜひ検討することをおすすめします。
⑤住信SBIネット銀行 カードローン:1円から繰上返済が可能
住信SBIネット銀行のカードローンでは、最小1円から1円単位での繰上返済が可能です。繰上返済と聞くと、「ボーナス時にするもの」というイメージがあるかもしれません。
しかし、この住信SBIネット銀行のカードローンなら、少し余裕ができた段階でこまめに繰上返済ができます。毎日のちょっとした節約で繰上返済をすると、返済をより早く終わらせられるので、使い勝手の良いサービスです。
⑥ろうきん カードローン:低金利での借り入れが可能
関東の1都7県に居住または勤務しているなら、ろうきんのカードローンがおすすめです。ろうきん(中央労働金庫)のマイプラン(カードローン)は、団体会員の構成員である場合、金利が年3.875%~7.075%と格段に低いのが特徴です。
団体会員の構成員でない場合でも、1都7県に居住または勤務していれば、年5.275%~8.475%の金利で利用可能です。関東エリアの人のみが使えるお得なサービスなので、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。
カードローンの相場と比較すると、ろうきんの金利が際立って低いことがわかります。詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
⑦プロミス:最短3分※で融資可能
消費者金融のプロミスなら、カードローンを申し込んでから最短3分※で融資が可能です。借り換えだけではなく、キャッシュの必要性に迫られている時は、プロミスなら短時間で借りられるのでおすすめです。
WEB申込なら来店不要なので、他の人にプロミスを利用していると知られることもありません。お金が必要で急いでいるなら、最短3分※で借りられるプロミスが便利です。
※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
⑧SMBCモビット:返済や借り入れでVポイントがたまる
Vポイントユーザーにぜひおすすめしたいのが、SMBCモビットです。返済や借入のたびに、額面に応じてVポイントがたまります。しかも、たまったVポイントを1ポイント=1円で返済に使えるので、お得です。
また、三井住友銀行でATMを使う場合、手数料が無料です。三井住友銀行を利用しており、Vポイントをためている人にとって、SMBCモビットはとてもお得で使いやすいといえるでしょう。
⑨アイフル:即日融資に対応
急にお金が必要になった場合は、アイフルのカードローンがおすすめです。即日融資に対応※しています。※お申込時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。
⑩オリックス VIPフリーローン:PayPay銀行利用者なら年中無休で借入可能
PayPay銀行を利用している人には、オリックスのVIPフリーローンが便利です。PayPay銀行の口座で登録しておくと、24時間365日いつでも即時振込してくれます。お金が必要になったらすぐに振り込んでもらえるのは、大きなメリットといえるでしょう。
また、PayPay銀行以外の金融機関の口座であっても、平日の8時40分から15時までの受付分には即時振込で対応しています。
⑪千葉銀行 カードローン:派遣社員やパートでも申込可能
千葉銀行のカードローンは、派遣社員やパート、アルバイトでも申込可能です。上記で既に説明したように、通常は正社員が審査を通りやすく、非正規はやや難しくなります。しかし、千葉銀行なら非正規の人も不安を感じずに申し込めます。
ただし、千葉県・東京都・埼玉県・茨城県・神奈川県の横浜市と川崎市に居住または勤務している人のみが利用可能なサービスです。このエリア内に居住または勤務している非正規の人に、ぜひおすすめします。
カードローン借り換えのメリット4つ

「カードローンの借り換えをすべきかどうか、決断できない」と悩む人も多いでしょう。そこで、借り換えのメリットを解説します。メリットは次の4点です。
- 金利を下げられる
- 月々の返済額を減らせる
- 返済の利便性が上がる
- 利用限度額を増やせる
各メリットについて、以下で解説します。
①金利を下げられる
借り換えをすると、金利が下がり支払利息を減らせます。カードローンの金利は各金融機関やサービスによって異なるので、現在利用中のカードローン金利が、他社より高い場合があります。
金利の公表が義務付けられているため、各金融機関のホームページを見ると金利の比較が可能です。金利が低いところに借り換えるだけで支払い額を減らせるのが、借り換えの大きなメリットです。
②月々の返済額を減らせる
毎月の返済額を減らせることも、借り換えのメリットです。月々の返済がかなり苦しい場合、ちょっとしたことで返済遅延や延滞に陥ってしまうおそれがあるため、危険です。
その点、少額返済が可能なカードローンに借り換えると、無理のない返済計画を立てられます。延滞リスクを避けられるうえに、毎月の収入に対する返済額の割合が下がるため、生活にゆとりができ精神的にも楽になります。
③返済の利便性が上がる
借り換えによって、返済の利便性が上がり返済しやすくなるメリットがあります。金融機関によって、返済方法はさまざまです。
例えば、コンビニATMと提携ATM、WEB、口座振込、窓口支払など、返済方法が多数ある場合は自分の都合に合う方法を選べます。現在、返済方法に不満があるなら、返済方法を豊富にそろえたカードローンを選ぶと、より自分の生活に合わせて返済できます。
④利用限度額を増やせる
利用中のカードローンから別のカードローンに借り換えると、利用限度額を増やせる可能性があります。例えば、現在利用しているカードローンの限度額が80万円でも、別のカードローンなら150万円になる場合、借りられるお金が70万円増えます。
利用限度額が大きくなると、いざという時の借入が可能です。精神的にもゆとりを持てます。ただし、利用限度額が大きいほど、審査が厳格になるおそれがあるので注意してください。
カードローン借り換えのデメリット4つ

カードローンの借り換えには大きなメリットがありますが、デメリットも同時に存在します。次の4点です。
- 新たな借入先を選ぶ時間や手間がかかる
- 審査を通過できないリスクがある
- 返済期間が長くなることがある
- 返済額が増える可能性がある
借り換えの申込前に、デメリットを熟知しておくと後悔のない選択ができます。以下で、各デメリットについて解説します。
①新たな借入先を選ぶ時間や手間がかかる
カードローンを借り換えるためには、新たな借入先を選ぶ時間や手間がかかります。カードローンを扱う金融機関は多数あり、それぞれの金利やサービス内容などを調べ、比較するのはかなり大変な作業です。
忙しくて時間がない場合、借り換えたくてもあきらめてしまうかもしれません。忙しい人は上記で紹介した11のサービスをスキマ時間で目を通してみましょう。
②審査を通過できないリスクがある
借り換えを申し込むと、審査を通過できないリスクがあると理解しておきましょう。「前のカードローンは審査が通ったから、借り換えも大丈夫」と思うかもしれません。しかし、借り換えの審査は新規申込よりも厳しい場合が多くあります。
万が一、借り換えの審査に通らなかった場合、「審査落ち」の記録が残ります。のちに別のカードローンを申し込んだ時に「審査落ちの記録があるから不可」というケースもありえるため、借り換えの申込は慎重に行いましょう。
③返済期間が長くなることがある
借り換えをすると、返済期間が長くなる場合があります。毎月の返済額が少額になったり、返済方式が変わったりするためです。返済期間が長くなると、支払利息がより多く発生するため、返済総額が増えるおそれがあります。
「毎月の返済額が少額で払いやすい」という点のみに着目するのではなく、返済期間にも注意して借り換え先を選びましょう。
④返済額が増える可能性がある
借り換えで返済方式が変わると、返済額が増える可能性があります。カードローンの返済方式は、次の2種類です。
- 元金定額方式:「一定額の元金+利息」を毎月返済
- 元利定額方式:「元金+利息の一定額」を毎月返済
両者を比較すると、元金定額方式がより早く元金を減らせます。従来のカードローンが元金定額方式だった場合、借り換え後が元利定額方式になると返済額が増えるおそれがあります。返済方式を確認して、借り換え先を選びましょう。
まとめ:審査基準をクリアして返済金額を減らそう
カードローン借り換えの審査ポイントや、借り換えをするメリット・デメリットを解説しました。また、借り換えにおすすめのカードローン11選も紹介しました。最後に、カードローンの借り換えについて重要な3点をまとめます。
- 借り換えの審査が甘い金融機関はなく、借入時より審査は厳しい
- 審査通過のために、申込前に借入総額を減らしておく
- 借り換えには大きなメリットがあるが、デメリットもある
借り換えのデメリットを熟知しておくと、自分に合ったより良い借り換え先を見つけることができます。借入総額をできるだけ減らして、借り換えの審査に通る確率を上げましょう。上手に借り換えをすることで、返済金額が減り、生活に余裕が生まれるでしょう。






