つみたてNISAは元本割れする?20年後に損する確率とリスク回避の方法を解説

つみたてNISAは元本割れする?20年後に損する確率とリスク回避の方法を解説

  • 「つみたてNISAで元本割れするって本当?」
  • 「20年後に損していたらどうしよう」
  • 「途中で解約したら借金になるのでは?」

このように考えている方もいるでしょう。

結論、つみたてNISAは短期では元本割れのリスクがありますが、長期で続ければ損をする確率は大きく下がります

具体的には以下のとおりです。

つみたてNISAの元本割れリスク
  • 5年以内→元本割れする確率は約10%前後
  • 20年以上→元本割れの可能性は限りなく低い

参考:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック

本記事では、つみたてNISAと元本割れの基礎知識を始め、元本割れが起こる確率元本割れしたときの正しい対処法を解説します。

この記事を読むことで、長期投資のメリットを数字でイメージでき、元本割れが起きたとしても冷静に判断できるようになります。

将来のお金を少しでも増やしたい投資初心者の方は、ぜひ参考にしてください。


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目次

つみたてNISAと元本割れの基礎知識

つみたてNISAと元本割れの基礎知識

まずは「元本割れとは何か」「借金リスクの有無」「短期で損が出る理由」を整理します。

元本割れとは?投資額を下回る仕組みを整理

元本割れとは、投資した合計金額よりも時価評価額が下回っている状態を指します。たとえば毎月1万円を積み立てて合計50万円になった時点で、評価額が45万円であれば差額の5万円がマイナスです。

ただし、この時点では損失が確定したわけではありません。売却しなければ「含み損」のままで、相場が持ち直せば再びプラスに転じることもよくあります。

実際、株式市場の歴史を振り返ると、一時的な下落の後に数年単位で持ち直す場面は数多く見られます。

つみたてNISAで扱う投資信託は、株式投資や債券の値動きによって価格が上下します。そのため短期的に元本割れするのは自然なことです。

つまり、「元本割れしたらどうなるのか」といえば、投資を続ける過程で一時的に評価額が減っているだけの状態。実際に売却して初めて損失が確定することを理解しておくことが大切です。

つみたてNISAには元本保証がなく、借金リスクもない

つみたてNISAで購入できる投資信託には元本保証がありません。銀行預金のように必ず投資額が守られるわけではないため、値下がりすれば元本割れは起こり得ます。

ただし、元本保証がないことと借金リスクは別の話です。つみたてNISAは現物取引なので、損失が投資額を超えることはありません。

信用取引のように証拠金を超える損失が発生するものではないため、リスクは「投資した金額の範囲内」にとどまります。

「元本割れ=借金」という誤解は根強くありますが、つみたてNISAの場合はその心配は一切ありません。損失はあくまで自分が投資した金額の範囲内にとどまるのです。

短期ではマイナスになる可能性がある理由

つみたてNISAは非課税保有期間を前提とした長期的な資産形成を目的としていますが、短期間では元本割れになる可能性があります

その理由は、市場の値動きに左右されるからです。株価や債券価格は景気、金利、為替、国際情勢などに影響されて上下するため、数カ月〜数年のスパンで見ると大きくブレるのです。

リーマンショックやコロナショックのように市場が暴落したら、積立金額を大きく下回る状態が長期間続くこともあります。

とはいえ、下落局面こそ積立を継続する意義があります。価格が下がったときに多くの口数を購入できるため、平均購入単価が下がり、後の回復局面で利益を得やすくなるからです。

つまり短期的にマイナスになっても、それは長期投資のプロセスの一部。むしろ下落時にこそ将来の利益につながる仕組みが働いていることを理解しておきましょう。

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つみたてNISAで元本割れが起こる確率

つみたてNISAで元本割れが起こる確率

つみたてNISAで元本割れが起こる確率は以下のとおりです。

5年以内は元本割れ確率が高めに出る(10%前後)

金融庁のシミュレーションでは、分散投資型の投資信託に毎月積み立てを行った場合でも、5年間の運用ではマイナスになる確率が約10%前後とされています。

短期では景気後退や金融危機の影響を十分に吸収できず、評価額が投資額を下回りやすいためです。

投資を始めた直後に大きな下落が発生すると、積立額がまだ少ないため損失を和らげる効果が小さく、元本割れに直結しやすくなります。そのため「5年運用すれば必ず利益が出る」と考えるのは危険です。

投資の原則は、余裕資金を使うことです。数年以内に使う予定のあるお金をつみたてNISAに充てると、市場の下落時に生活資金が圧迫される恐れがあります。

参考:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック

20年続ければ元本割れの可能性は極めて低い

同じ金融庁のデータでは、20年間積立を続けた場合の元本割れ確率はほぼ0に近いと示されています。長期にわたって下落と回復の両局面を経験することで、相場の変動リスクが平準化されていくためです。

積立投資では「ドルコスト平均法」が働きます。価格が高いときは少なく、安いときは多く購入することにより平均購入単価がならされます。期間が長くなるほど平均単価は低下しやすく、回復局面で利益を得やすくなるのです。

加えて、世界経済は長期的に右肩上がりで成長してきた歴史があります。20年という期間をかければ成長の流れに乗れる可能性が高く、長期的にはほぼ元本割れしない水準まで下落リスクを吸収できるのです。

つまり短期では不安定でも、長期で見れば損をする確率は極めて低くなるのがつみたてNISAの強みといえます。

参考:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック

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つみたてNISAで元本割れしたときの正しい対処法

つみたてNISAで元本割れしたときの正しい対処法

評価額が下がると不安になりやすいですが、元本割れを経験しても慌てて動く必要はありません。売却すべきか、保有を続けるかは状況によって異なります。

ここでは「売らない判断」「現金化する判断」「損切りを検討する判断」を整理します。

あせって売却せずに長期保有を続ける

元本割れの局面で最も避けたいのは、焦って売却してしまうことです。投資信託の価格は常に上下しており、下落直後に手放すとその時点で損失が確定します。

たとえば合計50万円を積み立てた時に評価額が40万円に下がっていたとしても、売らなければ含み損のままです。景気の回復や企業業績の改善により相場が持ち直せば、再びプラスになる可能性は十分にあります。

長期投資を前提とするつみたてNISAにおいては、一時的な下落に動揺せず保有を続ける姿勢が合理的といえるでしょう。

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必要に応じて途中解約・現金化をする

すべての状況で「売らないのが最適」とは言えません。ライフイベントに伴ってまとまった資金が必要なときや、これ以上の下落リスクに耐えられないと感じたときには、途中解約を選ぶのも一つの方法です。

つみたてNISAは非課税期間内であればいつでも売却可能で、解約によるペナルティもありません。教育費や住宅購入資金など、どうしても現金が必要な場面では含み損を抱えていても売却を優先することがあります。

大事なのは「自分の資金計画に沿った判断」をすることです。長期保有が基本とはいえ、生活を圧迫してまで続ける必要はありません。

出口戦略を意識して損切りを判断する

投資では「どのタイミングで売るか」を決めておくことも重要です。元本割れが長く続いたり、ファンドの方針変更で成長が見込めないと判断した場合には、損切りを検討する余地があります。

損切りをすれば一時的に損失は確定しますが、その資金をより成長性のある投資先に振り向ければ、結果的にリターンを取り戻せる可能性があります。重要なのは感情に流されないことです。

出口戦略をあらかじめ定めておけば冷静な判断が可能です。たとえば「数%の下落ならそのまま保有」「10%を超えたら再検討」といった基準を自分で決めておくと、相場に振り回されにくくなります。

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元本割れリスクを軽減する3つの基本対策

元本割れリスクを軽減する3つの基本対策

つみたてNISAは値動きのある商品を扱うため、元本割れの可能性を完全になくすことはできません。ただし投資方法を工夫すればリスクを減らせます。

ここでは「長期積立」「分散投資」「少額投資」という3つの基本対策を解説します。

長期間積立を続けてドルコスト平均法を活かす

つみたてNISAの強みは、長期投資と積立投資を同時に実践できることです。

短期的には評価額が投資額を下回る場面があっても、時間をかけることでリスクを吸収しやすくなるのです。

過去の市場を見ても、一時的に大きな下落が起きても数年から十数年で回復した実例は多くあります。積立をやめずに続けることが、元本割れを避けつつ資産を育てる王道の方法といえるでしょう。

株式・債券・地域を分散投資して暴落リスクを抑える

分散投資は、暴落リスクを抑えるための基本的な考え方です。

株式に資金を集中させると、景気後退や金融危機の影響を直接受けて大きな値下がりにつながります。一方で債券やリートなど異なる資産を組み合わせれば、値動きが逆に作用して全体の変動を和らげられます。

さらに地域の分散も効果的です。国内のみに投資すると日本経済の停滞に直結しますが、米国・欧州・新興国に広げれば、一国の景気後退による影響を緩和できます。

つみたてNISAの対象には、全世界株式ファンドやバランス型ファンドといった商品が揃っています。これらを選べば少額の積立でも世界中に投資でき、自然に分散効果を得られるのです。

一括投資より少額の積立投資を優先する

一度に大きな金額を投じた方が効率的に思えるかもしれませんが、一括投資は相場のタイミングに強く左右されます。高値圏で一気に買ってしまうと、その直後に下落して大損を抱える恐れがあるのです。

これに対し、毎月の少額積立なら相場が上がっても下がっても一定額を投じるため、購入時期の失敗を避けやすくなります。

暴落局面では安い価格で多くの口数を買えるため、平均購入単価を抑えられるのも強みです。

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つみたてNISAの元本割れ以外のデメリット

つみたてNISAの元本割れ以外のデメリット

つみたてNISAは長期投資を後押しする制度ですが、元本割れ以外にも知っておきたい制約があります。

ここでは代表的なデメリットを整理します。

短期では儲からないため「ダメ」「オワコン」と感じやすい

つみたてNISAは短期間で儲けるのではなく、10〜20年以上にわたって運用して初めて非課税の効果を十分に活かせます

そのため、開始から数10年以内では資産が増えにくく、むしろ評価額が減ることもあり「思ったより成果が出ない」と感じやすいのです。

ネット上で「ダメ」「オワコン」と評されるのも、多くの人が短期での成果を求めてしまうからです。開始から数年で元本割れしていれば、不安になり制度に疑問を抱くのも自然な反応といえるでしょう。

損益通算や繰越控除ができない

つみたてNISAで発生した損失は、他の口座(課税口座を含む)の利益と損益通算できません。通常の証券口座なら利益と損失を合算し課税額を減らせますが、NISA口座では適用されないのです。

また、損失を翌年以降に繰り越して税金を軽減する「繰越控除」も利用できません。仮に特定口座で株式運用により50万円の利益が出て、同じ年につみたてNISAで20万円の損失が出た場合でも、その損失はなかったものとして扱われ、利益50万円に課税されます。

このように、NISAには非課税という大きなメリットがある反面、損失を税金面で有効活用できない特徴があります。

投資対象が投資信託・ETFに限られる

つみたてNISAで投資できる商品は、金融庁が定めた基準を満たした投資信託とETFに限定されています。

個別株やREIT、高リスク・高リターン型の商品には投資できません。「成長株を直接買いたい」「短期で利益を狙いたい」と考える人にとっては、選択肢が少なく不自由に感じる面もあるでしょう。

しかし裏を返せば、初心者がリスクの高い商品に手を出して大きな損失を負うリスクを抑える制度設計になっているともいえます。安全性を優先しつつ資産形成を目指せる制度であることを理解すれば、納得しやすいはずです。

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つみたてNISAはやるべきか?判断基準と適した人

つみたてNISAはやるべきか?判断基準と適した人

ここでは、つみたてNISAが「向いている人」「向かない人」の特徴を整理し、制度を選ぶ判断材料を紹介します。

長期・積立・分散を実践できる人は利益を得やすい

つみたてNISAに向いているのは、「長期・積立・分散」を実践できる人です。

短期的なリターンを求める人には不向きですが、「将来に向けて20年かけて資産を築きたい」と考える人には最適です。

コツコツ積み立てを続けられる習慣がある人ほど、利益を得やすい制度といえるでしょう。

生活資金を切り崩さず余裕資金で投資できる人向け

つみたてNISAに適しているのは、生活資金とは別に余裕資金を投資に回せる人です。

一方で、生活費や急な出費に備える資金を投資に充ててしまうと、いざという時に売却が必要となり、その時の相場次第で損失が確定してしまう恐れがあります。

教育費や医療費といった大切な資金を無理に投資に使うのは危険です。そのため毎月1万円程度など、生活に影響のない範囲で継続できる人にこそ向いています。

元本保証を求める人には向かない制度

つみたてNISAが向いていないのは、「必ず元本が守られないと安心できない」という人です。投資信託やETFは相場の動きに左右されるため、短期的に元本割れが起こり得ます。

定期預金や個人向け国債のように「元本が必ず守られる」商品ではない以上、損を避けたい人には適していません。

一方で、「リスクはあっても長い時間をかけて資産を増やしたい」と考えられる人にとっては有効な制度です。元本保証を重視するか、リスクを許容して成長を狙うかによって、つみたてNISAの向き不向きは明確に分かれます。

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つみたてNISAの元本割れに関する知恵袋の声

つみたてNISAの元本割れに関する知恵袋の声

つみたてNISAの元本割れに関する知恵袋の声を2つ紹介します。

投稿「NISAを短期でやるのは意味ないですか? 例えば、1年間は絶対に使わない100万円があったとして、1年だけNISAに投資するのはどうでしょうか。 もちろん元本割れもあると思いますが、普通口座に入れておくよりはマシな気がします。」
引用:Yahoo!知恵袋

回答「意味がないとは思いませんが売却するときにちょうど暴落している可能性もあるわけです。そのリスクを理解したうえでならいいと思います。」
引用:Yahoo!知恵袋

このやり取りは、「短期でNISAを使う意味があるのか」という疑問に対する典型的な議論といえます。確かに普通預金より増える可能性はありますが、NISAの本来の目的は20年間の非課税枠を活かした長期運用です。

1年だけの利用では、市場の下落局面にぶつかったときに損失が確定するリスクを避けられません。

投稿「つみたてNISAは元本割れすることもあるのは知っていますが、長期なほど元本割れのリスクは低くなるといわれるのはなぜですか?
元本割れのリスクが低くなるというだけで、利益が出る可能性が上がるというわけではないですか?」
引用:Yahoo!知恵袋

回答「一般的によく言われるのは15年以上保有しているとどの時期に始めても元本割れしなかった等の実績が有るからです。 積立NISA等で投資するインデックスは、世界の人口が増えている限り、消費活動が増えて結果、企業業績が良くなる為、長期的には株価上昇すると言う考え方なので、個別の企業がどうというより世界の経済成長に投資しているのです。」
引用:Yahoo!知恵袋

このやり取りでは「なぜ長期で元本割れのリスクが下がるのか」という問いに対し、世界経済の成長を根拠に説明されています。実際、過去のデータでは15年以上の長期保有では元本割れがほとんどなかったという実績があります。人口の増加と消費の拡大により企業活動が成長しやすく、それが株価上昇につながるからです。

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つみたてNISA元本割れに関するよくある質問

つみたてNISA元本割れに関するよくある質問

つみたてNISA元本割れに関するよくある質問は以下のとおりです。

つみたてNISAは0円になることはある?

つみたてNISAで投資した資産が完全に0円になる可能性は極めて低いです。理論上、世界中の株式や債券すべてが同時に無価値にならない限り「0円」にはなりません。ただし、暴落時には一時的に大幅な元本割れをすることはあり得ます。

借金を抱えるリスクはある?

つみたてNISAは信用取引ではなく現物取引なので、投資した以上の損失が出ることはありません。

「デメリットしかない」という意見は正しい?

インターネット上では「つみたてNISAは儲からない」「デメリットしかない」といった意見も見られます。しかし実際には、短期的に利益が出にくいことや損益通算ができないといった制約がある一方で、長期的に見れば元本割れの確率を大幅に下げ、非課税の恩恵を受けながら資産形成が可能です。

途中解約しても大丈夫?

つみたてNISAは非課税期間内であればいつでも解約可能で、違約金やペナルティはありません。ただし、解約時点で含み損があればそのまま損失が確定します。

元本割れしたら税金はどうなる?

NISA口座では損失に対して税金がかかることはありません

積立停止したら損になる?

積立を途中でやめても、それまでに積み立てた資産はそのまま運用を続けられます。積立を停止すること自体で損失が生じるわけではありません。

20年後にプラスにならなかったら意味がない?

20年経ってもマイナスになる可能性はゼロではありませんが、金融庁のデータでは20年の長期積立で元本割れ確率はほぼ0%と示されています

まとめ:短期では元本割れする可能性あり、長期ならリスクは大幅に下がる

この記事では、つみたてNISAの元本割れリスクや長期投資の考え方、さらに損を避けるための工夫について解説しました。

短期では元本割れの可能性があるものの、20年以上積み立てれば損をする確率は限りなく低下します。

「将来に備えてお金を増やしたい!」という方は、焦らずコツコツ積み立ててください。相場が下がってもあわてて売らず、分散投資と積立を続けることが結果を生みます。

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