「貯蓄したい」「無駄遣いを減らしたい」といった理由で家計簿の利用している人もいるのではないでしょうか。しかし、毎月なんとなく家計簿をつけているだけではなかなかお金を貯めることができません。
そこで本記事では家計簿の役割を解説した上で、お金が貯まる家計簿のつけ方をご紹介します。自分に合った家計簿のつけ方がわかるので、家計簿をつけながら無理なくお金を貯めることができます。
家計簿の役割は2つ
家計への悩みを抱く人は多く、家計の改善のために家計簿を利用することもあるでしょう。毎月の収支を管理する家計簿の役割は以下の2つです。
- 収支の現状を把握する
- 収支の改善点を見つける
①収支の現状を把握する
家計簿をつけることでお金の出入りがわかります。住宅費や食費といった項目を設けることで、家計が黒字か赤字かを把握することが可能です。
収支の現状がわかると「支出の癖」を客観的に見つけることができるため、無駄遣いの防止につながります。
②収支の改善点を見つける
家計簿を利用しなくてもある程度の収支を把握することは可能です。しかし、家計簿を利用することで「外食費としてかなりの金額を使っている」「収入における保険料の割合が高いのではないか」といった改善点をより早く見つけることができます。
支出の改善点を早めに見つけて改善し、貯蓄スピードをさらに加速させましょう。
お金が貯まる家計簿のつけ方とは
お金が貯まる家計簿をつけるには、以下の3項目を意識しましょう。
- 費目を3つに分けて予算を決める
- 家計簿をつける手段を選ぶ
- 支出内容を検証する
①費目を3つに分けて予算を決める
貯蓄を意識した家計簿をつける際、まずは費目を決めましょう。費目とは使途で分類した費用の名目のことであり、ここでは貯蓄・固定費・変動費の3つに分けます。支出を内容に応じて分けることで、常に「ほかの費目と比較して多かったか」と支出の振り返りが可能になります。
貯蓄・固定費・変動費についてくわしく見ていきましょう。
貯蓄
家計簿をつける際、食費や水道光熱費といった費目を真っ先に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。しかし、固定費や変動費を先に確保し、残ったお金を貯蓄に回すという方法ではなかなかお金は貯まりません。
そのため、まずは毎月どれくらい貯蓄するかを考え、残りの金額でやりくりする方法を取り入れることで貯蓄スピードをアップさせることが可能です。
固定費
固定費は、毎月同じ金額を支払う必要がある費用を指します。
一般的な固定費は以下の通りです。
- 住居費
- 保険料
- 給食費
- 新聞代
- 習い事の月謝
変動費
変動費に分類される費用は、固定費以外の支出です。
- 水道光熱費
- 通信費
- 食費
- 病院代
- 交際費
病院代や交際費のように、毎月必要でない費用であっても、あらかじめ月間予算として割り振っておくことで貯蓄を切り崩す必要がなくなります。
②家計簿をつける手段を選ぶ
家計簿はできるだけこまめにつけるのが良いと言われています。アプリか手書きか、無理なく続けられる家計簿を選びましょう。
アプリ
アプリで家計簿をつける最大のメリットは入力が簡単という点です。最近ではレシートをカメラで読み込んで家計簿に反映してくれるアプリもあります。収支結果は円グラフで表示されるなど、数字の変化を把握しやすいことも特徴です。
一方、入力間違いがないか確認が必要なことや、アプリの機能を使いこなすことができないことも考えられるため注意しましょう。スマホやパソコンでの作業が苦にならない人は家計簿アプリがおすすめです。
手書き
紙とペンさえあれば始められるのが手書きで家計簿をつけるメリットです。お気に入りのノートやペン、封筒など好きなものを使って好きなようにカスタマイズできるため、自分にぴったりな家計簿を作ることができます。
しかし、収支の計算や残金の算出は全て手作業で行わなければならず、レシートからの転記ミスも発生するかもしれません。普段から「書くこと」が好きで、家計簿をつける時間が十分に取れる人は手書きの家計簿が良いでしょう。
③支出内容を検証する
家計簿は単に記録するだけでは意味がありません。貯蓄・固定費・変動費の3つの費目について実際の支出がどうだったかを検証します。予算オーバーになった理由を考え、費目ごとの金額を調整するのも良いでしょう。
また、さらに貯蓄金額を増やせないか考えることも必要です。家計簿はつけるだけでなく、定期的な検証を踏まえて常に改善していくことを意識しましょう。
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家計簿に関するよくある疑問点を解説
収支を把握するために始める家計簿は、利用しているとさまざまな疑問点が浮かんでくることがあるでしょう。ここでは代表的なの3つの疑問点をそれぞれ解説します。
- いつから始めると良い?
- 挫折しないためにどうすればいい?
- いつまで続けると良い?
いつから始めると良い?
家計簿はいつ始めるべきかと悩む人がいますが、家計簿はいつ始めても良いと言われています。1月1日といったキリの良い日付を選ぶよりも、できるだけ早く家計簿をつけ始めて収支を把握するほうが良いでしょう。
なお、家計簿は12月31日もしくは年度末で一度締め、1年間の収支を確認する必要があります。年単位での収支を把握し、貯蓄スピードすることが大切です。
挫折しないためにどうすればいい?
家計簿をつけ始める場合、まずは続けることを意識して取り組むことが重要です。つい多くの項目を設定して細かく収支を把握しがちですが、支出内容の仕分けに手間がかかってしまいます。最初はできるだけ大まかに項目を設定し、慣れた段階で必要に応じて項目数を増やしましょう。
また、1円単位で収支を合わせようと追求することは、ストレスの原因になりかねません。1円単位の誤差を追うのではなく、大きなお金の流れを確認することで挫折を防ぐことができます。
いつまで続けると良い?
まずは家計簿を半年間つけることを意識しましょう。半年間の収支を把握すると、1年間のおおよその収支を計算することができます。
また、家計簿利用を半年間継続できれば、すでに家計簿をつけることは習慣化して挫折しにくくなっています。半年、1年と、徐々に長期的な目線を取り入れながら家計簿を付けると良いでしょう。
なお、家計簿をつけることで毎月の貯蓄額が増え、ある程度まとまった金額の貯蓄が出来た場合は、投資信託を利用するなど積極的な運用も検討しましょう。
まとめ:家計簿の役割を確認した上でお金が貯まる家計簿を目指そう
本記事では家計簿の役割とお金が貯まる家計簿のつけ方、さらに家計簿に関する疑問点を解説しました。家計簿は単に記録するだけでなく、記録した結果を検証し、さらに貯蓄につなげていくことが大切です。
アプリ、もしくは手書きの家計簿のうち自分にあう方法を選んで、お金が貯まる家計簿をつけてみましょう。