「無駄遣いを減らすためにも、家計簿をつければいいとわかっているけど面倒くさくて続かない」と悩む人も多いです。確かに、家計簿はこまめに書き写したり計算したりする手間がかかります。
忙しいあなたには、家計簿アプリがおすすめです。家計簿アプリなら簡単に家計を管理できます。しかし、家計簿アプリは種類が豊富なので、どう選べばいいのか迷ってしまうことも。
そこで本記事では家計簿の選び方とおすすめの7つのアプリを紹介します。最後まで読むと、ぴったりの家計簿アプリを選ぶことができ、家計がラクに改善できるようになるでしょう。
家計簿アプリの魅力
家計簿アプリとは、スマートフォンで家計簿をつけられるアプリです。
手書きの家計簿は買い物の品目や金額をこまめに記録し、定期的に計算をする必要があります。そのため、なかなか続けられません。パソコンの表計算ソフトで行なう場合でも、手間がかかるのは同様です。
家計簿アプリと手書きの家計簿を比較すると、大きな違いが2点あります。
- 収支を自動で計算してくれるため、集計の手間が省ける
- スマートフォンがあれば空き時間に入力や確認がいつでもできる
忙しい人でも家計簿アプリなら、スキマ時間で家計管理ができます。
家計簿アプリでできることは大きく以下の3つ。
- 支出の把握:現金・クレジットカード・電子マネーでの支払い、口座引き落としなど
- 収入の把握:給料の振り込みなど
- 資産の管理:銀行や証券口座・ポイント・マイルの残高など
※機能はアプリによって異なり、支出の管理に特化したシンプルな家計簿アプリもあります。
このように日々の買い物や支出だけではなく、お金関係をまとめて管理できます。そのため、家計全体を見直し節約にもつながるでしょう。
家計簿アプリを利用するメリット
家計簿をつける方法はいくつかありますが、家計簿アプリを利用することで以下のようなメリットが得られます。
- 収入と支出をすぐに計算できる
- スマホがあればどこでも家計簿をつけられる
- 複数人で家計簿に記入をすることも可能
- 家庭のお金の流れが可視化できて無駄な部分が分かる
収入と支出をすぐに計算できる
家計簿を手書きする場合、項目ごとに自分で合計額を計算する必要があります。これだけでもかなり大変であり、人の手による作業では計算ミスが発生することもあります。
一方の家計簿アプリなら収支を自動的に計算してくれるので電卓を打つ手間がなく、計算ミスの発生も防げます。内訳などを分かりやすく表示してくれる機能もあるため、計算結果をすぐに家計の改善に利用できます。
スマホがあればどこでも家計簿をつけられる
紙の家計簿の場合、自宅に帰って机に座って作業をしないと記録をすることができません。
一方の家計簿アプリでは、休み時間や移動時間、ちょっとした家事の合間などの時間や、外出しているときでも更新作業ができます。
外出先ですぐに家計簿アプリに入力できるので、レシートを自宅に持ち帰る必要もありません。
クレジットカードや銀行口座を家計簿アプリに紐づけしておくと自動で収支を計算してくれる機能もあり、自宅でクレジットカードの支払い内容を手書きせずに記録がどんどん更新されていきます。
複数人で家計簿に記入をすることも可能
紙の家計簿の場合、複数人で同時に1つのノートに記録をするというのは難しいです。家計簿アプリなら複数の人と共同で家計簿を作ることも可能なので、各自の支出を都度記録にまとめていくことで正確な家計簿ができあがるでしょう。
固定費や特別費など、家族ごとに費用が発生するタイミングはバラバラです。家計簿アプリなら任意のタイミングで記録できるので、お互いに気を遣うこともありません。
家庭のお金の流れが可視化できて無駄な部分が分かる
家計簿アプリでは、入力した支出内容をグラフにすることで分かりやすく可視化してくれます。一定期間のあいだに自分がどの項目にどれくらい出費したのかが分かるため、無駄遣いの原因や対策を考えやすいです。
節約するべき部分を考えることで貯金用のお金を残しやすくなり、将来設計にも役立つでしょう。
また、アプリによっては「カレンダー機能」が付帯している場合があります。カレンダー機能は月の収支がカレンダーに表示される機能のことで、使った金額やタイミングがひとめで分かるようになっています。
家計簿アプリを利用するデメリット
場所を選ばず、支出と収入をその場で計算でき、複数人で記録をつけることも可能な家計簿アプリ。ただ、利用する前に、以下のようなデメリットがあることを知っておきましょう。
- 一部機能は有料になっている
- レシート読み取りをしても精度が低い場合がある
一部機能は有料になっている
家計簿アプリではほとんどの機能が無料で利用できますが、一部の機能は有料になっているケースもあります。
「無料では口座の連携数に制限がある」「レシート撮影は有料プランでのみ対応」などの違いがあり、サービスによっては無料プランだけでは使い勝手が悪いこともあります。
最初から有料プランを利用するのに抵抗がある方は、トライアルで有料版を利用できるアプリを選びましょう。トライアル期間で使用感を実際に確かめて、必要不可欠だと思ったなら有料版を利用することで効率的に家計管理ができます。
レシート読み取りをしても精度が低い場合がある
レシートの読み取り機能は家計簿アプリならではの魅力ですが、読み取りの精度はアプリごとにバラバラです。機能性の低いアプリの場合、文字化けしてしまったり正確に読み込めなかったりする可能性もあります。読み込めていない部分は手作業で修正することになり、自動読み取りのメリットを享受できません。
レシート読み取り機能の機能性はアプリの公式サイトで書かれているので、気になるアプリ同士を比較検討してもっとも精度の良さそうなものを候補にすると良いでしょう。
家計簿アプリの利用がおすすめな人
家計簿アプリには向き不向きがあるため、ご自身が家計簿アプリにおすすめな人の特徴に
当てはまっているかを知っておきましょう。
以下のいずれかに当てはまっている方は、家計簿アプリの利用がおすすめです。
- 現金以外での決済が多い
- こまめに手書きをするのが面倒
- すぐにお金の動きを把握したい
現金以外での決済が多い
普段から「クレジットカード」「QRコード決済」「電子マネー」など、キャッシュレス決済で買い物をしている方は、家計簿アプリが向いています。
アプリの連携機能を利用すればキャッシュレス決済をした部分について自動で家計簿が作られていくので、入力作業が少なくてすみます。
電子データは反映までの時間も早く、いつでもどこでも気になったときに家計簿の状況をチェックすることができます。
アプリによっては、アラート機能を利用することもでき、うまく設定することで使い過ぎを未然に防げます。
こまめに手書きをするのが面倒
コツコツと手書きでノートに書いていくことが面倒という方も、家計簿アプリが向いています。
家計簿アプリではレシート読み取り機能が利用できることがあり、レシートをスキャンすれば自動で家計簿が更新されるので便利です。自分でコツコツ手書きをする必要がなく時短になるので、忙しい会社員や主婦の方でも空いた時間に気軽に家計簿を作れます。
すぐにお金の動きを把握したい
気になったときにすぐお金の動きを把握したい方にも、家計簿アプリはおすすめです。
家計簿アプリなら買い物をした次の瞬間には支出の推移を確認することができます。証券口座なども更新作業さえすればリアルアイムでの資産の増減が分かるため、いつでもどこでもお金の流れを知っておきたいと考える方にはぴったりでしょう。
家計簿アプリ選び方のポイント
家計簿アプリの選び方にはポイントがあります。さまざまな家計簿アプリがリリースされているため、なんとなく選ぼうとしても迷って結局選びきれないでしょう。
次の7つのポイントをおさえておくと、今の自分にぴったりの家計簿アプリを選べます。
- 連携機能で自動化できる範囲はどこまでか
- 入力の手間を省けるレシート読み取り機能の有無はあるか
- 無料で使える機能はどこまでか
- 様々なアプリとの連携が取れるか
- アプリ自体が使いやすいか
- 収支をグラフ化して分析できるか
- データのダウンロードは可能か
それぞれの選び方のポイントについて詳しく説明します。
連携機能で自動化できる範囲はどこまでか
連携機能があれば自動的に記録されるので、ずぼらさんも継続しやすいでしょう。連係機能とは、銀行口座やクレジットカードと連携して自動で入出金を記録する機能です。
公共料金の支払いなども、銀行口座引き落としやクレジットカード決済にしていると自動的に記録します。日々の買い物や毎月の定期的支払いを自動で集計するので、ラクに家計管理ができるでしょう。
証券口座や電子マネー、ポイントと連携するアプリもあります。どんなサービスと連携しているのか、どの程度自動化できるかを基準に判断すると、最適なアプリを選べます。
入力の手間を省けるレシート読み取り機能の有無はあるか
スマートフォンでレシートを撮影するだけで記録が完了するレシート読み取り機能があるかどうかもポイントです。いちいち入力する手間がないので、ラクに続けられます。買い物内容を食品や日用品などカテゴリに仕分けしてくれるアプリもあります。
ただし、撮影精度はアプリによって多少の誤差があるかもしれません。気になる家計簿アプリをいくつか無料版で使用し、撮影精度を確認することを推奨します。
無料で使える機能はどこまでか
たいていの家計簿アプリが、基本使用料は無料です。無料で使えるため悩まず気ラクにはじめられます。ただ、有料版にすることで使える機能が増えたり、広告が非表示になったりするアプリも多いです。
無料で使える機能が充実していると、お得に利用できます。アプリにお金をかけたくない場合、それぞれのアプリの無料で使える機能を比較し、自分にとって便利な家計簿アプリを選ぶといいでしょう。
様々なアプリとの連携が取れるか
家計簿アプリが連携しているクレジットカードや銀行口座の種類・数も、アプリ選びには重要です。アプリにもよりますが、証券口座、QRコード決済、電子マネー、共通ポイントと連携する家計簿アプリもあります。
家計簿アプリによって連携できるアプリやキャッシュレス決済の種類や数が異なるので、ご自身が家計簿に連携させたいサービスと全て連携できる家計簿アプリが有力な選択肢になるでしょう。
アプリ自体が使いやすいか
家計簿アプリは、できるだけシンプルかつ、ご自身にとってなじみやすい・使いやすいデザインのものを選ぶことをおすすめします。
家計簿アプリを導入する目的は「家計の無駄づかいを分析して翌月の節約につなげる」というものです。
いくら高機能でも画面が小さかったり、見にくかったりすると上手に分析ができない可能性があります。
無料版をインストールしてみて、まずは使用感を確かめてから利用するか決めることをおすすめします。
収支をグラフ化して分析できるか
家計簿アプリで入力したデータをグラフ化して分析に利用できるか否かも、事前にチェックしておきましょう。
家計簿を作っても、文字の羅列だけではうまく分析ができないことが多いです。一方、棒グラフなどにすれば支出内容を可視化でき、「何にお金を使いすぎているか」という原因を究明して、翌月に何を節約すれば良いのかの対策が立てやすいです。
また、過去の家計簿との比較検討をしたい方は、データをさがのぼれる期間についても要チェックです。
データのダウンロードは可能か
家計簿アプリ内のデータをダウンロードできるかどうかも、アプリ選びの重要な要素です。家計簿アプリに入力したデータはスマートフォンやアプリ運営元が持つデータベースであり、何らかのトラブルで取り出せなくなると家計簿アプリを使っている意味がありません。
そのような万が一に備えてExcelなどのファイルをこまめにダウンロードできると良いでしょう。
家計簿アプリのおすすめ7選【使いやすくて人気のアプリを厳選】
おすすめの家計簿アプリ7選をご紹介します。いずれも使いやすさに定評がある人気のアプリです。家計簿アプリの選び方のポイント3点を基準に、自分の用途にあうアプリを選んでください。自分に合うアプリなら継続して使うことができ、家計管理も好調に進みます。
今回は以下の7つの家計簿アプリを紹介します。
- Zaim
- マネーフォワードME
- Moneytree(マネーツリー)
- LINE家計簿
- 家計簿Dr.Wallet
- らくな家計簿
- 2秒家計簿おカネレコ
それぞれの家計簿アプリのメリットとデメリットの両方から特徴を紹介します。長所と短所を知っておくことで、より適切に選べるでしょう。
①Zaim|無課金でも連携登録数やデータ保存期間の制限なし
Zaimは、無料版でも連携登録数およびデータの保存期間が無制限です。カテゴライズもしやすいので、どのような出費をしているかがひと目でわかります。
ただし、連携情報の手動更新は有料版でないとできません。Zaimにはレシート読み取り機能や現金振替機能もあるため、自動連携と手動入力を併用して細かく管理したい人にぴったりです。
Zaim | |
---|---|
自動連携機能 | 有 |
レシート読み取り機能 | 有 |
無料機能の例 | 連携登録数が無制限 データの保存期間が無制限(今後制限される可能性あり) 予算管理 |
有料機能の例 | 連携情報の手動更新 残高グラフの表示 給付金検索 医療費控除検索 全データのダウンロード |
有料プランの月額料金 | 480円(App Store・Google Play 経由) |
対応デバイス | Android・iOS・PC(Web版) |
参考:Zaim
②マネーフォワードME|リアルタイムで連携データを確認できる
マネーフォワードMEはいろいろなサービスと連携できます。銀行口座やクレジットカードだけではなく電子マネー、ポイント、マイルなども連携可能なため、資産管理を一括で行いやすいです。また、連携データの手動更新を無料版でもできる点が魅力です。
無料版では連携登録数が4件以内に限られていることが弱点。銀行口座や証券口座、クレジットカードなど利用しているサービスが10件以内なら無料でじゅうぶん使えます。「4件を超えるけど課金は気にしない」という人にもおすすめです。
マネーフォワードME | |
---|---|
自動連携機能 | 有 |
レシート読み取り機能 | 有 |
無料機能の例 | 4件まで連携登録可能 過去1年分のデータを確認可能 予算管理 連係情報の手動更新 |
有料機能の例 | 連携登録数が無制限 データ保存期間が無制限 |
有料プランの月額料金 | Android版・Web版:500円iOS版:480円 |
対応デバイス | Android・iOS・PC(Web版) |
参考:マネーフォワードME
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③Moneytree(マネーツリー)|通知機能がありポイント失効で損をしない
Moneytree(マネーツリー)の特徴は、ポイントやマイルの有効期限を知らせてくれる通知機能があることです。うっかりポイントを失効させてしまう悲劇を避けられます。無料版でも広告が表示されず、すっきりとシンプルな画面で使いやすいと評判です。
有料無料を問わず、レシート読み取り機能がないのが弱点です。また、現金の振替機能もありません。現金は使わず、支払いはほぼキャッシュレス決済という方なら手軽に便利に使いこなせます。
Moneytree(マネーツリー) | |
---|---|
自動連携機能 | 有 |
レシート読み取り機能 | 無 |
無料機能の例 | 50件まで連携登録可能 データの保存期間が無制限 広告非表示 通知機能 |
有料機能の例 | 予算管理 最長2年分のデータをダウンロード 連携データをバックグラウンドで自動更新 |
有料プランの月額料金 | パーソナルプラン:360円 |
対応デバイス | Android・iOS・PC(Web版) |
④LINE家計簿|LINEから簡単に記録できる
広く使われているSNSのLINE。LINE家計簿はアプリ版もありますが、LINEのウォレットからも使用できます。使い慣れたLINEで利用できるので初めて家計簿をつける人でも導入しやすいでしょう。LINEのトーク画面で、手動入力とレシート送信のどちらでも支出の入力が可能です。
LINE家計簿はスマートフォンでのみ利用できます。そのためパソコンでデータの管理や出力をしたい方には不向きかもしれません。むしろスマートフォンだけで家計管理したい場合は、便利なうえにすべて無料で済むためおすすめです。
LINE家計簿 | |
---|---|
自動連携機能 | 有 |
レシート読み取り機能 | 有 |
無料機能の例 | 予算管理 マンスリーレポート |
有料機能の例 | ー(すべて無料) |
有料プランの月額料金 | ー |
対応デバイス | Android・iOS |
参考:LINE家計簿
⑤家計簿Dr.Wallet|レシートの入力をオペレーターに任せる
家計簿Dr.Walletのレシート読み取り機能は、機械による自動読み取りではなくオペレーターが目視で手入力することが特徴。99.98%の高精度で記録され、カテゴライズも修正不要です。また、アプリ内のキャンペーンに参加するとポイントがたまり、Amazonギフト券と交換できるので家計の助けになるでしょう。
ほかの家計簿アプリと比べると連携できるサービスが少ないのが難点です。キャッシュレス決済をあまり使わず、おもに現金で支払いをおこなう人に向いています。
家計簿Dr.Wallet | |
---|---|
自動連携機能 | 有 |
レシート読み取り機能 | 有 |
無料機能の例 | レシート単位で金額やカテゴリを自動登録 固定費の自動入力 |
有料機能の例 | 商品ごとの明細をデータ化 データをダウンロード |
有料プランの月額料金 | 600円 |
対応デバイス | Android・iOS・PC(Web版) |
参考:家計簿Dr.Wallet
⑥らくな家計簿|手書きの家計簿から移行しやすい
らくな家計簿は、シンプルな画面構成ですが実は複式簿記にも対応しています。そのため本格的な資産管理も可能です。会員登録が不要ですぐに使えるので、らくな家計簿なら手書き家計簿からすぐに移行できます。
自動連携機能とレシート読み取り機能はありません。しかし、機能が制限されているぶん、データを登録するときに迷いが生じにくいです。手動で記録をしたい方にぴったりです。
らくな家計簿 | |
---|---|
自動連携機能 | 無 |
レシート読み取り機能 | 無 |
無料機能の例 | 予算管理 繰り返し機能 GoogleDriveやメールでバックアップ |
有料機能の例 | PC版の使用 広告非表示 |
有料プランの月額料金 | プレミアム:1,000円 |
対応デバイス | Android・iOS・PC(Web版) |
参考:らくな家計簿
⑦2秒家計簿おカネレコ|支出管理に特化!起動後すぐに記録できる
2秒家計簿おカネレコの特徴は、アプリを起動してから2秒で支出を記録できる手軽さです。「カテゴリ選択」「金額入力」「入力ボタンを押す」という3ステップで済むので、お会計のときにさっと入力ができます。
ただし、支出管理に特化しており資産管理はできません。そのためトータルな家計管理をしたい場合は不向きでしょう。しかし、家計簿でお金の流れだけを把握しておきたい方にとっては、とても使い勝手がいいアプリです。
2秒家計簿おカネレコ | |
---|---|
自動連携機能 | 無 |
レシート読み取り機能 | 有 |
無料機能の例 | 予算管理 カテゴリのカスタマイズ リマインダー機能 |
有料機能の例 | レシート読み取り データバックアップ カテゴリ数無制限 |
有料プランの月額料金 | 480円 |
対応デバイス | Android・iOS・PC(Web版) |
参考:2秒家計簿おカネレコ
家計簿アプリの利用を習慣化するコツ
これまで紹介してきた通り家計簿アプリは非常に便利なアプリではありますが、毎日の習慣にするには時間がかかることがあります。途中で挫折してしまわないよう、習慣化するポイントを知っておきましょう。
家計簿アプリの利用を習慣化するコツとしては、以下のような例があります。
- 簡単に操作できるものを選ぶ
- ルールは大雑把に決める
- 貯金や支出の削減など目標を立てる
- 家計簿をつけた後は内容を見直す
簡単に操作できるものを選ぶ
家計簿アプリを長く使うなら、可能な限り操作方法がシンプルかつ簡単なものを選ぶのがおすすめです。ご自身の性格によっては複雑な操作でも長続きするかもしれませんが、多くの場合は操作方法が複雑で分かりにくいと挫折の原因になります。
あくまでも個人の家計簿の見直しが目的なので、「無駄な出費を減らす」ことができれば機能性はシンプルなアプリでも問題ありません。
ルールは大雑把に決める
節約するためには「毎月の遊興費は〇万円まで」などのルール作りは必要です。ただし、細かなルールを作りすぎるとストレスを感じやすく、挫折の原因になることもあるので注意が必要です。
項目ごとに1円単位まできっちりとした節約をしなくても、家計全体で節約ができていれば貯金を増やすことは十分に可能です。
ルールは最低限かつ大まかで構わないので、長く節約を続けられるようにモチベーションを維持できる節約方法を考えることをおすすめします。
貯金や支出の削減など目標を立てる
家計簿をつけ始めた当初はお金の流れを把握するだけで精いっぱいですが、だんだんと慣れてくると貯金が容易になってくることがあります。
ある程度貯金できるようになってきたら、貯金額や「自分にご褒美」などの目標を設定すると良いでしょう。「〇万円貯まったら少し豪華に旅行する」といった目標があれば節約を続けるモチベーションになります。
目標達成のためにひんぱんに家計簿をチェックする癖がつけば、お金の流れや無駄遣いを把握して節約しやすくなります。
家計簿をつけた後は内容を見直す
家計簿アプリをつけていて、よくある失敗が「家計簿をつけただけで満足してしまって対策をしない」ということです。
家計簿をつけただけでは単なる数字の羅列であり、そこから節約や貯金に向けて対策しないと意味がありません。
月に1回だけでも十分なので、家計簿をつけたら必ず振り返りをおこないましょう。
家計簿アプリは安全に利用できるの?
家計簿アプリについて、プライバシーに関する情報をまとめるアプリであることから安全面に不安を感じる人もいるでしょう。
ここでは家計簿アプリを安全に利用できるのか、以下の点を解説します。
- 個人情報が流出するリスクはゼロではない
- スマホを紛失した場合に個人情報が抜かれる恐れがある
個人情報が流出するリスクはゼロではない
家計簿アプリではそれぞれセキュリティ対策がおこなわれています。利用者の個人情報が流出しないように細心の注意が払われていますが、残念ながら「100%安全」と言い切ることはできません。
個人情報をアプリに登録している以上、個人情報流出のリスクはゼロにはならないでしょう。
ハッキング用の技術やウイルスは常に進化しており、企業側のセキュリティを突破する可能性も考えられます。また、セキュリティが強固でも、運営側のヒューマンエラーで流出する可能性も否定できません。
家計簿は立派な個人情報です。レシートに購入場所や日付、時間などの情報が含まれている場合、これらの情報が流出すると居住地や毎日の行動パターンが特定されて犯罪に巻き込まれる可能性もあります。
とはいえ、大手を中心に、多くの家計簿アプリの運営会社ではセキュリティ対策に力を入れています。セキュリティ事故が起きると運営会社の信頼が失墜してサービス終了などの危険があるため、各企業はセキュリティ対策を重点的におこなっています。
「情報漏えいリスクがあるなら絶対にやらない」というのは、家計簿アプリの機能性の高さを考えてももったいないでしょう。
スマホを紛失した場合に個人情報が抜かれる恐れがある
スマートフォンで利用する家計簿アプリの場合、スマートフォンの紛失が大きなリスクになります。
スマートフォンを紛失して第三者の手にわたってしまうと、家計簿アプリに保存された個人情報が盗み見られる可能性があります。いかに家計簿アプリのセキュリティが強固でも、ログインされると第三者に情報が漏れてしまうでしょう。
第三者にスマートフォンが取られてしまうリスクを考え、家計簿アプリには必ずパスワードロックをしておきましょう。
家計簿アプリに関するよくある質問
紙の家計簿との違いはなんですか?
家計簿アプリと紙の家計簿の違いは以下のとおりです。
- 収支を自動で計算してくれるため、集計の手間が省ける
- スマートフォンがあれば空き時間に入力や確認がいつでもできる
紙の家計簿の場合、収入や支出について、全て手書きで記入する必要があります。また、ノートに記録している関係上、家計簿の確認は自宅ですることになるでしょう。
一方の家計簿アプリはレシートの読み取り機能やクレジットカード等の連携機能によって自動的に記帳されます。また、スマートフォンがあれば外出中のちょっとした空き時間に家計簿を確認できます。
家計簿アプリを使うメリットはなんですか?
紙の家計簿ではなく、家計簿アプリを利用することのメリットは以下のとおりです。
- 収入と支出をすぐに計算できる
- スマホがあればどこでも家計簿をつけられる
- 複数人で家計簿に記入をすることも可能
- 家庭のお金の流れが可視化できて無駄な部分が分かる
収入や支出を瞬時に記録できることやスマートフォンさえあればいつでも最新の状況を確認できるほか、複数人で同時に同じ家計簿をつけられたり、グラフ化することで家計簿を可視化できたりするメリットがあります。
家計簿アプリを使うデメリットはありますか?
家計簿アプリのデメリットとして考えられるのは、主に以下の2つです。
- 一部機能は有料になっている
- レシート読み取りをしても精度が低い場合がある
一部の機能は有料になっていて、無料だけでは機能性に満足できない可能性もあります。また、レシート読み取り機能の精度はアプリによって異なり、精度が低いと文字化けの可能性もあります。
実際に家計簿アプリをお試しで使ってみて、使用感を確かめてから本当に利用するアプリを決めると良いでしょう。
スマホを失くしたらデータはどうなりますか?
スマートフォンをなくしてしまうと、家計簿アプリにログインされて個人情報が盗み見られる可能性があります。
いかに家計簿アプリがセキュリティ対策を強固にしていても、スマートフォン自体が第三者の手にわたると個人情報を盗まれてしまうでしょう。
第三者にスマートフォンがわたっても家計簿アプリにアクセスされないように、パスワードでロックしておくことが大切です。
情報漏洩のリスクはありますか?
家計簿アプリはセキュリティ対策に力を入れていますが、それでも情報漏えいのリスクは0%にはなりません。例えば、クレジットカードの不正利用の被害額は令和5年で540.9億円で、過去5年間で最高額となっています。
参考:一般社団法人日本クレジット協会|(一社)日本クレジット協会の調査結果に基づく統計
セキュリティに不安がある場合は、情報が暗号化された上で管理されているアプリを選ぶと良いでしょう。また、家計簿アプリに連携させるクレジットカードや銀行口座は必要最低限に留めておくと良いでしょう。
広告のないアプリはありますか?
無料版の家計簿アプリでは広告が表示され、有料版に切り替えると広告が表示されなくなることが一般的です。
ただし、なかにはMoneytree(マネーツリー)のように無料版でも広告が表示されず、すっきりとシンプルな画面で使いやすいアプリもあります。
おすすめのアプリはどれですか?
ひとくちに「家計簿アプリ」といってもさまざまな種類がありますが、なかでもおすすめできるのは以下の7つです。
- Zaim
- マネーフォワードME
- Moneytree(マネーツリー)
- LINE家計簿
- 家計簿Dr.Wallet
- らくな家計簿
- 2秒家計簿おカネレコ
それぞれの機能や特徴・メリットは「家計簿アプリのおすすめ7選【使いやすくて人気のアプリを厳選】」でご紹介していきます。いずれも家計の改善に役立つアプリなので、気になる方は読み進めてみてください。
複数人でアプリを共有することはできますか?
アプリによっては、複数人で同じ家計簿を連携して各自好きなタイミングで記録を更新することができます。
家族で1つの家計簿を作ることで内容がより正確になり、家計の見直しが容易になるでしょう。
アプリは無料で利用できますか?
家計簿アプリの多くは無料で提供されています。ダウンロードするだけでは料金が発生せず、無料版でも十分に家計の改善に役立つはずです。
ただ、アプリによっては有料機能が用意されていることがあります。有料版は機能の制限がなく、さらに使いやすいので、無料版が気に入ったら有料版に移行することも検討しましょう。
金融口座と連携が取れるものはありますか?
家計簿アプリのなかには金融口座(証券口座)と連携している商品もあります。
例えば「マネーフォワードME」なら無料版でも最大4件の銀行口座・金融口座(証券口座)・クレジットカードなどと連携できます。
紙の家計簿のメリットはありますか?
今回は家計簿アプリを紹介していますが、紙の家計簿にも良いところはたくさんあります。
例えばデザイン性。表紙やページに人気キャラクターの絵柄がついている家計簿があり、キャラクターのファンの方はページをめくる度にモチベーションが向上するでしょう。
また、空欄の項目を自分流にカスタマイズすることも可能です。例えば「食費以外は空欄」という家計簿があります。食費以外の項目はライフスタイルごとに自由に設定できるので、自分だけの使いやすい家計簿になるでしょう。
また、紙の家計簿では余白に好きな内容やメモを残せる点もメリットです。家計管理の際に気付いたことをメモすることで、翌月以降の節約に役立つでしょう。
収納力があることも紙の家計簿を選ぶメリットになります。スライドファスナーポケット付きの家計簿なら家計管理の反省メモやレシート、筆記用具などを収納できます。
そのほか「本冊と別冊をわけて記録できる」など家計簿ごとに柔軟な記録方法が用意されています。カード払いにはレ点チェックができる冊子もあり、クレジットカード専用の項目を分けて欠くよりも分かりやすいと感じることもあるでしょう。
まとめ:家計簿アプリを使って家計管理でラクしよう
家計簿アプリの魅力と選び方のポイント、おすすめアプリ7選をご紹介しました。手書き家計簿が続かなかった人も、アプリなら続けられると確信できたのではないでしょうか。これまで始めるタイミングなかった人も自分に合いそうなアプリが見つかればそのときが始めどきです。
数多くリリースされている家計簿アプリの中からぴったりのものを選ぶためにおさえたい、3つのポイントを再掲します。
- 連携機能で自動化できる範囲
- 入力の手間を省けるレシート読み取り機能の有無
- 無料で使える機能
忙しいと細かい記録や集計は後回しになってしまいがちです。あなたの用途にあった家計簿アプリを選び、ラクに家計管理を行なってください。比較検討を繰り返すうちに、ご自身に合う家計簿アプリが見つかるはずです。