低金利が続く中、投資によって資産を増やしたいけれども、どのようにして投資方法を学んでいいか分からないという人もいるでしょう。そんな時は、投資本によって投資に関する基本知識や専門知識を勉強してみるのもいいでしょう。
今回の記事では、おすすめの投資本を紹介します。初心者向けと中・上級者向けに分けて紹介するので、自分の知識や経験に応じて活用ください。
投資を始める前に投資本で基本を勉強しよう
投資を始めるには、一定の基本知識が必要です。事前に勉強することなく株や不動産を売買した場合、短期的には利益が出ても、長い目で見るとうまくいかない可能性は高くなるでしょう。
投資商品はさまざまな種類があり、商品ごとに仕組みや特徴は異なります。また、資産運用に対する考え方や投資スタイルも人によって異なります。全てのことを一度で学ぶことは難しいですが、初心者向けの投資本を読むことで、投資全般に対する基本知識や代表的な投資商品の概要がわかります。
これから投資を始める人にはおすすめの入門書、ある程度投資経験のある人にはおすすめの専門書などを紹介します。
投資についての勉強方法について詳しく知りたい人は、次の記事をご覧ください。
初心者におすすめの入門書
初心者におすすめするのは、次の6つの入門書です。
おすすめ①:いちばんカンタン!株の超入門書
株式投資について、初歩からわかりやすく解説した入門書です。株式の仕組みから銘柄選び、売買のタイミング、ポイント投資などの最新情報まで幅広い情報を紹介しています。これから株式投資を始めようと考えている初心者におすすめです。
「いちばんカンタン!株の超入門書」の目次
1 基礎の基礎 株のこと、これだけわかれば大丈夫!
2 超カンタン!実際に株を買ってみよう
3 必ず見つかる!いい株の選び方
4 チャートで分析!絶好の売買タイミングを知る
5 さらにトクする!+αのテクニック
6 要注意!やってはいけない投資法
7 使える!役立つ!ココで差がつく基礎知識
おすすめ②:超簡単 お金の運用術
株式だけでなく資産運用全般について書かれた解説書です。社会人として知っておきたいNISAや確定拠出年金、生命保険など、お金に関することが幅広く学べます。投資について何もわからないという人がまず最初に読むべき本と言えるでしょう。
「超簡単 お金の運用術」の目次
第1章 超簡単お金の運用法の具体的な手順
第2章 超簡単お金の運用法をめぐるあれこれ
第3章 NISAと確定拠出年金の運用方法
第4章 お金のあれこれ簡単レクチャー
おすすめ③:臆病者のための億万長者入門
資産運用で損をしないために、賢いお金の増やし方について書かれた本です。お金に関して常識と言われることも、状況次第で必ずしも正解ではないことなど、初心者に限らず視野を広げてくれる1冊です。株以外にも年金や保険、不動産などお金に関するさまざまな常識が学べるでしょう。
「臆病者のための億万長者入門」の目次
第1章 資産運用を始める前に知っておきたい大切なこと
第2章 「金融の常識」にダマされないために
第3章 臆病者のための株式投資法
第4章 為替の不思議を理解する
第5章 「マイホーム」という不動産投資
第6章 アベノミクスと日本の未来
終章 ゆっくり考えることのできるひとだけが資産運用に成功する
おすすめ④:知らないと損する池上彰のお金の学校
テレビのニュース解説などでおなじみの池上彰氏の著書です。投資やお金、経済の仕組みなどをわかりやすく解説しています。お金の歴史や仮想通貨についても説明があるなど、投資本としてだけでなく社会人の教養書としてもおすすめです。
「知らないと損する池上彰のお金の学校」の目次
1限目 お金の歴史
2限目 仮想通貨
3限目 銀行
4限目 投資
5限目 保険
6限目 税金
特別授業1 ニュースの中のお金
特別授業2 身近なお金
おすすめ⑤:一番やさしい!一番くわしい!はじめての「投資信託」入門
投資信託の仕組みや種類、運用戦略など、1冊で投資信託のすべてがわかる解説書です。初心者におすすめの長期・分散投資のポイントも理解できるため、つみたてNISAやiDeCoでの資産運用を検討している人にもおすすめです。
「一番やさしい!一番くわしい!はじめての「投資信託」入門」の目次
第1章 そもそも投資信託って何!?
第2章 投資信託の儲けと損はどう決まる?
第3章 投資信託はどのように運用されている?
第4章 投資信託でお金をふやすための「3つの戦略」
第5章 納得できる正しいアクティブ投信の選び方
第6章 投資信託はこうして買いなさい
おすすめ⑥:世界一やさしい不動産投資の教科書1年生
不動産投資というと難しく感じる人も多いですが、不動産投資の仕組みや始め方などをわかりやすく解説した本です。中古物件の現金購入から投資を始める方法など、リスクを抑えた投資方法が紹介されています。不動産投資を検討している人におすすめです。
「世界一やさしい不動産投資の教科書1年生」の目次
0時限目 不動産投資って何?
1時限目 不動産投資って本当に儲かるの?
2時限目 不動産のコストにはどんなものがあるの?
3時限目 不動産投資で成功するための3つのシンプルステップ
4時限目 失敗しない物件選びのための3つのステップ
5時限目 気に入った物件が見つかったら、契約をしよう!
6時限目 将来的に安定した運用を目指すために、今からしておくこと
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中・上級者におすすめのベストセラー書や専門書
中・上級者におすすめするのは、次の6つのベストセラー書と専門書です。
おすすめ①:フィッシャーの「超」成長株投資―普通株で普通でない利益を得るために
「最小のリスクで資産を最大化」することを目的に、成長株投資を推奨する世界的なベストセラー書です。万人向けとは言えませんが、株式投資の経験者でより大きな利益を目指す人には参考になるでしょう。
「フィッシャーの「超」成長株投資―普通株で普通でない利益を得るために」の目次
1 いま、そこにある投資チャンス―幸運とセンスがものを言う
2 投資家よ、外に出よ
3 最高の株を選び出すための15のポイント
4 何を買うべきか―『超』成長株を買え!
5 いつ買うべきか―もっとも危険に見える安全な道
6 いつ売るべきか―その株に売り時はあるのか?
7 配当の正しい考え方―もしくは無視してしまえ
8 賢い投資家になるための5don’t
9 さらに賢くなるための5don’t
10 徹底的に絞り込む―わたしの経験
11 株式投資の要諦
おすすめ②:相場サイクルの見分け方
株式市場の4つの相場とそのサイクルについて解説する専門書です。景気や金利の変動による株式相場への影響、相場ごとに主役となる銘柄などを詳しく解説しています。相場サイクルに応じて積極的に株式の売買を行う人におすすめです。
「相場サイクルの見分け方」の目次
第1章 リスクを避けるために
第2章 景気循環と株式市場
第3章 強気相場
第4章 弱気相場
第5章 実例に見る相場の四局面
第6章 銘柄を選ぶ
第7章 タイミングを捉える
第8章 機関化現象に揺れる株式市場
第9章 ファンドマネジャー群像
おすすめ③:デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術
アメリカのトレーダー養成機関の創業者の著書で、トレーダーとして勝ち抜く心構えを解説しています。テクニカルな投資手法ではなく成功するための思考方法に重点が置かれています。デイトレーダーを目指す人におすすめです。
「デイトレード」の目次
第1章 トレーディングの勝者への誘いー熟練したトレーダーの世界を理解する
第2章 優れたトレーダーへの精神修行ートレーディング行動を修正する鍵
第3章 「逆境」と「損失」-トレーディングで成功するための必要条件
第4章 真の勝者を目指すトレーニングー失ったマネーと時間を取り戻すために
第5章 トレーディングにおける7つの大罪ーいかに戦い、打ち勝つか
第6章 熟練トレーダーへの道ー成功をつかむための12の法則
第7章 究極のトレーダーの秘密ーすべてのトレーダーが知るべき15の掟
第8章 10の教訓ー究極のトレーダーになるために
第9章 究極のトレーダーから最後の言葉
おすすめ④:賢明なる投資家 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法
バリュー投資(割安な銘柄に投資する運用手法)の第一人者であるベンジャミン・グレアムのベストセラー書です。バリュー投資は、企業そのものの価値に注目し投資の判断基準とし、長期的な視点からの資産運用を行うものです。株価について深く理解するのにも役立ちます。
「賢明なる投資家 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法」の目次
・投資と投機―賢明なる投資家が手に入れるもの
・投資家とインフレーション
・株式市場の歴史―一九七二年初めの株価
・一般的なポートフォリオ戦略―保守的投資家
・防衛的投資家のための株式選択
・積極的投資家の分散投資―消極的な方針
・積極的投資家の投資―積極的な方針
・投資家と株式市場の変動
・投資ファンドへの投資
・投資家とそのアドバイザー
・一般投資家のための証券分析
・一株当たり利益に関して
・上場四企業の比較
・防衛的投資家の株式銘柄選択
・転換証券とワラント
・特別な四社の例
・八組の企業比較
・株主と経営陣―配当方針
・投資の中心的概念「安全域」
おすすめ⑤:ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理
1973年の初版以来、アメリカで150万部超を販売したロングセラー投資本です。長期的な利益を得るために、インデックス投資(日経平均などの株価指標に連動した運用)を推奨しています。ファンダメンタル分析など専門的内容をわかりやすく勉強するのにも役立ちます。
「ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理」の目次
第1部 株式と価値
第1章 株式投資の二大流派
第2章 市場の狂気
第3章 1960年代から90年代にかけてのバブル
第4章 21世紀は巨大なバブルで始まった
第2部 プロの投資家の成績表
第5章 株価分析の二つの手法
第6章 テクニカル戦略は儲かるか
第7章 ファンダメンタル主義者のお手並み拝見
第3部 新しい投資テクノロジー
第8章 新しいジョギング・シューズーー現代ポートフォリオ理論
第9章 リスクをとってリターンを高める
第10章 行動ファイナンス学派の新たな挑戦
第11章 「スマート・ベータ」と「リスク・パリティー」--新しいポートフォリオ構築方法
第4部 ウォール街の歩き方の手引
第12章 財産の健康管理のための10カ条
第13章 インフレと金融資産のリターン
第14章 投資家のライフサイクルと投資戦略
第15章 ウォール街に打ち勝つための三つのアプローチ
おすすめ⑥:先物市場のテクニカル分析
表題に先物市場とありますが、この本はテクニカル分析に必要な理論を基礎から学べるという意味でおすすめです。専門的な内容になるため中級者~上級者向けですが、テクニカル分析による投資を行う人にはおすすめです。
「先物市場のテクニカル分析」の目次
第1章 テクニカル分析の哲学
第2章 ダウ理論
第3章 トレンドの概念
第4章 主要なリバーサル・パターンの研究
第5章 コンティニュエーション・パターン
第6章 出来高と建玉
第7章 移動平均
第8章 オシレーターと反対意見
第9章 イントラ・デー・P&Fチャート
第10章 3枠反転基準と最適P&F
第11章 エリオット波動理論
第12章 タイム・サイクル
第13章 マネー・マネージメントとトレード戦略
第14章 要約と統合
少額投資やデモトレードから投資を始めよう
初心者向けの入門書や中・上級者向けの専門書などを紹介しましたが、少し勉強しただけで一人前の投資家になれるわけではありません。また、勉強を積み重ねるだけでも同様です。最低限の知識を身につけたら、実践しながら勉強を継続することが投資に慣れる早道です。
初心者は少額での投資を始め、大きな損失を避けましょう。目先の利益よりも投資に慣れること、学ぶことが目的です。また、ネット証券などが提供するデモトレードもおすすめです。リスクを負うことなく、投資の勉強ができます。
また、投資に対する勉強は本だけではありません。金融商品や資産運用の知識を学べるマネーセミナーに参加する方法もあります。マネーセミナーについて詳しく知りたい人は、次の記事を参照ください。
まとめ:仕組みやリスクを理解して投資で資産形成を図ろう!
投資を始めるには、一定の基本知識が必要です。本記事を参考にして、投資本で基本知識を学び投資商品や投資方法を選択しましょう。少額投資やデモトレードを活用して、実践しながら勉強を継続することがおすすめです。
低金利が続く中、貯蓄だけでは十分な資産形成は難しい状況です。投資によってお金を効率的に運用し資産形成を図りましょう。