「家計簿をつけずに家計を管理できたら……」
家計簿は、お金の動きがある度に、最低でも日付・内容・金額を記録するのが一般的です。家計簿をつけた経験がある人ならご存知のとおり、家計簿を毎日つけ続けるのは簡単ではありません。
一方で、金融庁などの国の機関においても、家計管理が重要なものだと捉えられています。具体的には、金融庁が一般社会人や学生に向けて配布している「基礎から学べる金融ガイド」(PDF)に記載があります。この資料は、金融リテラシーを育むことを目的に配布されています。
ただし家計簿をつけるのは軽い負担ではないことから、家計簿をつけずに家計管理したいと考えるのも当然でしょう。
そこで本記事では、家計簿をつけないで家計管理する方法5選を紹介。節約・貯金・家計の見える化などの目的に合わせて、ぜひ実践してみてください。
まずは家計を管理する目的を明確にすることが大切
家計簿なしで家計を管理する方法を実践する前に、必ず目的を明確にしましょう。家計簿をつけても、目的を満たさなければ意味がないからです。
家計を管理する一般的な目的は次の2つです。ご自身の目的はどちらなのか、あるいはどちらともなのか把握しておきましょう。
- 家計収支に余裕がないので家計を見える化したい
- 学費や老後・趣味のために貯金したい
家計収支に余裕がないので家計を見える化したい
家計収支に余裕がないために、まずは家計を見える化したいと考える人は多いです。
家計に余裕を持ちたいのであれば、収入に対してどのくらいの支出があり、結果としていくら貯金できているのかを把握することが重要です。
逆説的には、余るほど収入がある人は家計に余裕があります。このような人にとっては、家計管理して収支を見える化する必要性はそれほど高くないでしょう。
学費や老後・趣味のために貯金したい
子どもの学費や自身の老後、あるいは趣味のために貯金をしたいと考える人も少なくないはずです。
貯金は家計収入から家計支出を引いた額であるため、家計収入を増やすか家計支出を減らすかどちらかしか方法はありません。
この際、家計簿をつけるなど家計管理を行うことで、支出を減らす効果が見込めるのです。
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家計簿をつけなくても家計管理する方法5選
手間がかかり、精神的にも時間的にも負担が生じる家計簿。このような負担を抑えながら、家計を管理する方法があります。
- 社内預金や財形貯蓄で収入を強制的に貯金する
- 銀行からお金を下ろすのは月に1回と決める
- 費目ごとに複数の封筒や財布で予算を分ける
- クレジットカードや電子マネー決済を利用する
- 家計簿アプリやExcelを利用した家計簿を試す
以上の5つの家計管理方法について、具体的に紹介していきます。
①社内預金や財形貯蓄で収入を強制的に貯金する
もし家計を管理する目的が貯金なら、社内預金や財形貯蓄で強制的に貯金してしまう方法がおすすめです。この方法は先取り貯金と呼ばれています。
先取り貯金とは、手元のお金が入る前に強制的に貯金に回す方法です。つまり、わざわざ家計簿をつけずとも貯金という目的を達成できるのです。
家計簿が続かない。どうしても無駄遣いをしてしまう。このようなことから自身のことをズボラだと感じていたとしても、先取り貯金なら強制的に貯金できます。
なお、社内預金や財形貯蓄以外にも先取り貯金する方法もあります。詳しく知りたい人は、ぜひ以下の記事も確認してみてください。
②銀行からお金を下ろすのは月に1回と決める
家計を管理する目的が貯金なら、銀行からお金を下ろす回数を制限するのも有効です。先ほど紹介した先取り貯金が最も確実ですが、この方法は自分自身で制限を設ける方法と言えるでしょう。
手元にあるお金だけで家計をやりくりしなければならないので、自然と使い過ぎを抑える効果が見込めます。
また、あえてATM出金手数料がかかってしまう銀行を選ぶのも1つの手です。ATMでお金を下ろすことに抵抗がなければ、制限を守ることが難しい場合があるからです。
以下は主な2つの銀行におけるコンビニATMの利用手数料を比較したものです。
前者の場合、月1回ならまだしも、月3回出金してしまうと年に7,920円もの手数料が発生。家計を見直したい人にとって無視できる金額ではありません。
このような状況から考えれば、ATM手数料が高いほど、お金を下ろしすぎることを防げるのではないでしょうか。
一般的には手数料が無料で使いやすい銀行を選びたいところですが、家計を管理する目的があれば、あえて手数料がかかる銀行を選ぶのも良いでしょう。
③費目ごとに複数の封筒や財布で予算を分ける
ここまでは、使い過ぎを抑える家計管理方法を紹介してきました。しかし、食費や娯楽費などの費目ごとに予算を設けて、きっちりと家計を管理したい人もいるでしょう。
その場合、やや原始的な方法ですが、費目ごとに複数の封筒や財布で予算を分けておくのもおすすめです。具体的には、給料が入ったら以下のように予算を設けて現金を分けておきます。
- 食費6.0万円
- 日用品費1.0万円
- 電気代1.5万円
- 娯楽費2.0万円
費目ごとに財布や封筒で分けておくことにより、「今月はあとどのくらい食費に使えるんだっけ?」となったときに、すぐ把握できます。
結果的に、家計簿なしでも計画的にお金を使えて、計画的に節約・貯金ができるのです。
④クレジットカードや電子マネー決済を利用する
クレジットカードや電子マネー決済を利用するのも、家計を管理する方法の1つです。これら電子決済(キャッシュレス決済)を利用すれば、アプリや会員ページから手軽に残高と利用明細を確認できます。
他にも次のようなメリットがあるのです。
- いつ・どの店で・いくら使ったのかを家計簿をつけずにスマートフォンで確認できる
- 決済サービスによってはポイントが付いてお得
- 家計簿アプリなどと連携すれば自動で家計簿を作成してくれる
現金決済が多く家計簿をつけない場合、レシートまたは記憶でしかお金の流れを把握できません。その点、キャッシュレス決済を利用すればお金の流れを把握するのが容易です。結果として家計を管理しやすくなるでしょう。
⑤家計簿アプリやExcelを利用した家計簿を試す
「家計簿をつけずに家計管理する」といった趣旨から外れてしまいますが、より手軽に家計簿をつける方法も検討しましょう。
家計簿をつけるうえで、絶対に手書きでなければいけない理由はありません。PCやスマホのアプリなどを活用すると意外にもラクに家計簿をつけることができる場合もあるのです。
ちなみに、個人事業主における家計簿(帳簿)も、会計ソフト(アプリ)を利用した帳簿付けが普及してきています。
家計簿アプリのなかには、自動でキャッシュレス決済の明細を取り込んで家計簿をつけてくれるものもあります。さらに、現金決済であってもレシートを撮影すれば自動入力してくれる機能があるものも。
便利で高機能な家計簿アプリですが、種類が多く実際にどのアプリを使うか迷うことでしょう。以下の記事では、家計簿アプリのおすすめ7選を徹底比較しているのでぜひ参考にしてみてください。
表計算ソフトを扱うのが得意なら、Excel(エクセル)や、スプレッドシートで家計簿をつけるのもおすすめです。
どちらのソフトも家計簿用のテンプレートが用意されており、お金の流れを入力するだけで収入・支出および予算・実績がひと目でわかります。
まとめ:家計簿なしでも家計の管理可能!自分にあったやり方で継続しよう
毎日のお金の流れをきっちり記録したいという目的でない限り、節約・貯金・家計の見える化のためであれば家計簿なしで家計を管理できます。
以下のように、家計管理の方法を検討してはいかがでしょうか。
- 自分がズボラだと感じている人であれば強制的に貯金ができる先取り貯金がオススメ
- 先取り貯金ができなければ、キャッシュレス決済を利用しながら家計簿アプリや表計算ソフトでラクに家計簿をつける
- 現金決済が多いのであれば、費目ごとに現金を封筒や財布にわけて管理する
また、家計簿が続かない理由やコツを知りたい人は、以下の記事もあわせて確認してみましょう。
ぜひ本記事を参考に、家計簿なしでも家計を管理する自分に合った方法を見つけて継続してみてください。