ニュースレター登録

家計

「貯金はしたいが思うようにお金を貯められない」というのは、多くの人の共通の悩みです。特に、住宅ローンや子どもの教育費にお金がかかる40代の人は、老後資金の準備なども気になるがなかなか手がまわらないという人も多いでしょう。

この記事では、40代の人の貯金額について解説します。貯金目標達成に向けたシミュレーションやおすすめの貯金方法も紹介するので、将来の夢の実現に向けて貯金を始めましょう。

\ 「オリジナル家計診断書」無料プレゼント /

無料診断する

40代の平均的な貯金額

まず最初に、40代の人の平均的な貯金額を紹介します。

2人以上世帯の平均は825万円、中央値は250万円

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、2人以上世帯の貯金額の平均(2022年)は825万円です。住宅ローンや子どもの教育費にお金がかかる時期であることを考えると、ある程度貯金ができているように見えますが実態は異なります。

同調査によると、貯金額の分布状況は次の通りです。

40歳代2人以上世帯の貯金額の分布:

貯金額 2人以上世帯に占める割合
0円 26.1%
0円超100万円未満 11.1%
100万円以上200万円未満 7.2%
200万円以上500万円未満 15.1%
500万円以上1000万円未満 15.2%
1000万円以上 21.3%

参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」

1,000万円以上の貯金がある世帯は全体の約21%にすぎず、貯金ゼロ世帯が約26%、200万未満世帯が約44%を占めます。一部の高額貯金世帯によって平均額は引き上げられていますが、中央値(※)は250万円と、実際にはあまり貯金できていない世帯が多いことがわかります。

※貯金額を多い順(または少ない順)に並べたとき、ちょうど真ん中に来る人の値のことです。

単身世帯の平均は657万円、中央値は53万円

前述の調査によると、単身世帯の貯金額の平均(2022年)は657万円です。2人以上世帯より金銭的に余裕がありそうですが、単身世帯のほうが平均貯金額は168万円少ない状況です。

貯金額の分布状況は次の通りです。

40歳代単身世帯の貯金額の分布:

貯金額 単身世帯に占める割合
0円 35.8%
0円超100万円未満 14.8%
100万円以上200万円未満 5.9%
200万円以上500万円未満 13.9%
500万円以上1000万円未満 5.9%
1000万円以上 20.1%

参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」

貯蓄額が少ない人が多い状況は2人以上世帯と同じですが、貯金ゼロ世帯や200万未満世帯の割合は2人以上世帯を10%前後上回ります。その結果、単身世帯の中央値は53万円となり、まとまった貯金ができていない世帯が多い状況がわかります。

40代の貯金目的は?

40代の人の主な貯金目的を紹介します。金融広報中央委員会の調査(2人以上世帯)で、上位の貯金目的は次の通りです。

貯金目的①:老後資金

40代の人の貯金目的で1番多かったのは、老後資金の準備です。会社でも家でも忙しい時期ですが、老後を意識し始める年代でもあります。、住宅ローンや子どもの教育費がかかるため、老後資金準備にまで手が回らないという人も多いでしょう。

老後資金については、少額から始められる積み立て投資がおすすめです。毎月5,000円でも1万円でも投資に充当し、少しずつお金を貯めるとともに投資に慣れることができるからです。

貯金目的②:教育資金

2番目に多かったのは、子どもの教育資金の準備です。塾代などは日常生活費から捻出するケースも多いですが、大学進学時の入学金や授業料はまとまったお金が必要になるからです。

教育資金の準備には学資保険という選択肢もありますが、予定利率が低い現在では支払った保険料を大きく上回る満期金や祝い金は期待できません。10年くらいを目安に貯金する場合は、投資(株式投資信託など)も選択肢の1つとして検討しましょう。

貯金目的③:万一の備え

3番目は、万一の備えとしての貯金です。急な病気やケガ、失業など予期せぬ事態で、収入が減少(または消滅)したり大きな出費が必要となる場合もあります。そのため、一定金額の貯金は必要です。

一定金額をいくらで設定するかは明確な答えがありませんが、最低限生活費の1、2ヶ月分は準備しておきたいところです。また、可能なら半年分くらい準備できれば安心です。

この記事の内容の他にも、「お金が貯まる29の知恵」を1冊にまとめました。
今ならLINE登録するだけで、無料でプレゼントしています。
この機会に是非一度LINE登録して、特典を今スグ受け取ってください。

40代からの貯金シミュレーション

40代から貯金を始める場合、目標金額を貯めるには毎月いくら積み立てが必要かをシミュレーションしてみましょう。積立利回りを0%、3%、6%で試算します。

シミュレーション①:10年で教育資金500万円貯金

大学の入学金と授業料として10年後に500万円貯めることを目標として設定し、毎月の積立額を試算すると次の通りです。年1回の複利で計算しています。

10年で500万円貯めるための積立額:

利回り 毎月の積立額 積立金累計額
0% 4万1,667円 500.0万円
3% 3万5,780円 429.4万円
6% 3万0,510円 366.1万円

運用利回りによって、毎月の積立額も積立累計額も大きく異なります。高い利回りを狙うと損するリスクが高く、リスクを減らそうとすると利回りは期待できません。リスクを抑えながら、一定の利回りを確保できるように資産運用方法を検討してみましょう。

シミュレーション②:20年で老後資金1500万円貯金

老後資金として20年後に1,500万円貯めることを目標に、積立金をシミュレーションします。

20年で1,500万円貯めるための積立額:

利回り 毎月の積立額 積立金累計額
0% 6万2,500円 1,500.0万円
3% 4万5,690円 1,096.6万円
6% 3万2,465円 779.2万円

利回り0%の場合と比較すると、利回り6%で運用できれば毎月の積立金額は約半分で済みます。毎月6万円以上の貯金は無理でも、3万円強なら可能かもしれません。

運用期間が長くなるほど利回りの差による積立金額への影響は大きくなります。リスクが少ないというメリットはありますが、長期の積立で利回りが0%に近い預金などを利用するのは勿体ないと感じる人もいるでしょう。

おすすめの貯金方法

貯金目的別におすすめの貯金方法を紹介します。

貯金方法①:万一の備えは「定期預金」

万一の備えとして貯金するときは、定期預金などがおすすめです。万一の事態はいつ発生するかわからないため、値下がりするリスクが少なくすぐに換金できる貯金方法が向いているからです。

定期預金を途中解約すると利息が減ることもありますが、元本割れはありません。

貯金方法②:教育資金は「つみたてNISA」

教育資金の準備は、つみたてNISA(少額投資非課税制度)の利用がおすすめです。運用益が非課税になるため、効率的にお金を増やせるからです。

つみたてNISAでは、投資先を自分で選択します。リスクとリターンをよく検討して、株式投資信託や不動産投資信託、債券投資信託などを選択しましょう。投資商品は値上がりや値下がりを繰り返すのが一般的であるため、値上がりした時に売却して一定の利回りを確定させましょう。

ただし、大学進学など学費が必要な時期に投資商品が値下がりしていたら、損をする可能性があります。資金が必要になる前に余裕をもって投資商品を売却するようにしましょう。

貯金方法③:老後資金は「iDeCo」

老後資金の準備は、iDeCo(個人型確定拠出年金)の利用がおすすめです。運用益が非課税になるだけでなく、掛金は全額所得控除され受け取る年金や一時金にも税制上の優遇措置が適用されます。

投資先として定期預金も選択可能ですが、長期運用することでリスクを抑えることも可能であるため、一定のリスクを取りながら利回りを追及することをおすすめします。

まとめ:目標を決めて最適な貯金方法を選択しよう

40代世帯の平均的な貯金額は次の通りです。平均貯蓄額はある程度の金額になりますが、あまり貯金できていない世帯が大半を占めます。

  • 2人以上世帯:平均は825万円、中央値は250万円
  • 単身世帯:平均は657万円、中央値は53万円

教育資金や老後資金はいつまでにいくら貯めないといけないかをある程度想定できるため、目標を決めて計画的に資金準備しましょう。また、長期運用では一定の利回りを確保することが重要になるため、リスクとリターンを検討して最適な貯金方法を選択しましょう。

\ 「オリジナル家計診断書」無料プレゼント /

無料診断する

CONTENTS 注目のコンテンツ

THIS WEEK’S RANKING 今週の記事ランキング