生命保険や医療保険に加入する際に「保険料払込免除特約は付けますか?」と質問された人は多いのではないでしょうか。保険において保険料払込免除特約は重要なものですが、何も考えずに付加してしまうと保険料が上昇し、家計を圧迫することに繋がります。
本記事では、保険料払込免除特約の概要とデメリットや注意点を解説した上で、どのような人に必要になるのかを紹介します。
保険料払込免除特約とは
保険料払込免除特約とは、被保険者がある一定の状態になった場合に保険料の払込が免除される特約です。
通常の保険では、被保険者が重大な病気に罹患した場合や働くことができなくなってしまった場合であっても、保険料の支払いは必要です。万が一の状態で収入が得られなくなった時の保険料の負担を回避するために、特約を付加することができます。
保険料払込免除特約の条件
保険料払込免除特約といっても、全ての保険料払込免除特約が同じ条件で適用されるとは限りません。ここでは、条件が適用される場合を解説します。
①三大疾病に罹患した場合
まず始めに紹介するのは、三大疾病に罹患した場合に適用される保険料払込免除特約です。被保険者が、がん(癌)、心筋梗塞、脳卒中の三大疾病に罹患した場合に、以後の保険料の払込が免除されます。
三大疾病に罹患してしまうと収入の減少や医療費の負担により家計が苦しくなる場合が多いですが、三大疾病の特約を付加していれば、保険料負担をなくすことができます。
②就労不能状態になった場合
被保険者が働くことができなくなってしまった場合に、保険料の払込が免除される保険料払込免除特約も存在します。
就労不能状態になってしまうと収入がダウンする可能性が非常に高いですが、就労不能状態での特約を付加していれば、保険料負担をなくすことができます。
③その他の場合
保険会社や保険種類によっては他にもさまざまな保険料払込免除特約があります。例えば、被保険者が要介護状態に認定された場合や、肝硬変や糖尿病に罹患した場合などに保険料の払込が免除される特約などです。
また、学資保険では、被保険者の子供ではなく契約者である親の死亡時に保険料の払込が免除される特約があります。
保険料払込免除特約のデメリットや注意点
保険料払込免除特約は万が一の場合に、保険料負担をなくしてくれる非常に優れた特約です。しかし、メリットだけでなくデメリットや注意点もあります。
①保険料が高額になる場合がある
保険料払込免除特約を付加することで保険料が上昇します。特約を付加する保険自体の保険料が低額であれば、特約の保険料もそれほど大きくはなりませんが、そもそもの保険料が高額の場合、保険料も大きくなる傾向にあります。
②条件が複雑でわかりにくい場合がある
先ほども紹介したように、保険料払込免除特約にはさまざまな種類があり、自分がどの状態になったら適応されるのかわかりにくい場合があります。「がんに罹患した場合」が条件であっても悪性新生物のみなのか、上皮内新生物を含むのかは保険会社によって異なります。
そのため、特約を付加する場合には、適用条件を正確に理解して自分に合ったものに加入することが必要です。
③特約の恩恵を受けずに保険期間が終了する場合がある
保険料払込免除特約の保険料を支払い続けても、条件に該当する前に保険期間が終了した場合や、ご自身が亡くなられてしまった場合には、特約の恩恵を受けることができない可能性もあります。
保険は”万が一”のための保障なので、損得ではありませんが、保険料を払い続けて何も見返りがなければ、無駄な出費と感じる人もいるかもしれません。
この記事の内容の他にも、「お金が貯まる29の知恵」を1冊にまとめました。
今ならLINE登録するだけで、無料でプレゼントしています。
この機会に是非一度LINE登録して、特典を今スグ受け取ってください。
保険料払込免除特約を付加すべき人
保険料払込免除特約にはデメリットや注意点がありますが、特約を付加すべき人はどのような人なのでしょうか。
①自身が働けなくなった場合に収入源がない人
自身が働けなくなった場合に収入源がない人には、保険料払込免除特約の付加をおすすめします。
働けなくなることで収入がダウンする、もしくはゼロになるという状況で保険料を負担し続けることは非常に困難です。一方で、自身が働けなくなっても、投資などによる不労所得や配偶者による十分な収入がある場合には、特約を付ける必要はない可能性が高いです。
そのため、世帯の収入状況を把握したうえで、自身が働けなくなった場合に収入源がなくなってしまう人は保険料払込免除特約を検討してみてください。
②終身型の保険に加入している人
終身型の保険に加入している人にも、保険料払込免除特約はおすすめです。例えば、60歳までの医療保険に加入している人が期間中にがんに罹患して特約が適用される可能性は非常に低いです。しかし、終身保険に加入していて、三大疾病の保険料払込免除特約が付加されている場合は、計算上2人に1人以上の割合で特約が適用されます。
特約保険料を無駄に支払いたくないと考えている人は、終身型の保険に加入している場合に特約の付加を検討してみてください。
③病気になったときの不安をできるだけなくしたい人
保険料払込免除特約に該当するような三大疾病や就労不能状態になってしまった場合に、どのくらいの費用がかかるのかを予想することはできません。治療費や入院費用、その間に失われる収入などはその人によって異なるためです。
病気になってしまったときは、自身の体調だけでなく金銭面での心配もあるでしょう。先行きがわからない状態での金銭面の不安を少しでもなくしたいと考える人は、特約の付加を検討してみてください。
まとめ:メリット・デメリットを理解し、自分に必要なのかを考えよう
保険料払込免除特約に限らず、保険に付加する特約はメリットが大きいですが、保険料の増加をはじめとするデメリットや注意点も存在します。保険に加入する際には、自分にこの特約が必要なのかを考えることが重要です。
もし、ご自身で判断ができない場合は、保険募集担当者や家族をはじめとした周囲の方々に相談してみましょう。