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年金

皆さんは、ご自分が「国民年金の何号の被保険者であるか」を把握していますか?

国民年金の被保険者には「第1号」「第2号」「第3号」の3種類の被保険者の区分があります。第2号被保険者のように号数で区分するということは、明確な違いがあるということです。

本記事では、国民年金の被保険者の種類の違いについて解説します。ご自身がどの被保険者であるのか、それがどういう意味なのかについて把握するためにも本記事の内容を把握して今後の参考にしてください。

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国民年金の「被保険者」の種類

国民年金の被保険者の種類は、以下の3つの区分があります。それぞれの区分は該当者が明確に記載されているので、本文の説明を確認するだけですぐにご自分が何号の被保険者であるのか把握できるでしょう。

  • 第1号被保険者
  • 第2号被保険者
  • 第3号被保険者

第1号被保険者

「第1号被保険者」は、自営業者や学生、無職の人などが該当します。後述する被保険者の区分とは異なり、給与から天引きで保険料を納付するのではなく、納付書による納付や口座振替で保険料を納付する形式です。

第2号被保険者

「第2号被保険者」は、会社に雇用されている人などが加入する「厚生年金」の被保険者が該当します。保険料は、厚生年金保険料と同じく給料からの給与から天引きで納付する仕組みです。

第3号被保険者

「第3号被保険者」とは、第2号被保険者の配偶者が該当します。第3号被保険者の年金保険料は、第2号被保険者の配偶者の保険料に含まれる形になっています。

なお、配偶者が第2号被保険者である他に、本人が「20~60歳未満である」「年収130万円未満で健康保険の被扶養者である」ことが条件です。これに該当しない場合は、第1号被保険者として本人も年金保険料を負担しなければなりません。

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第1号被保険者と第2号被保険者の違い

働いている方の多くは「第1号被保険者」または「第2号被保険者」に分類されます。被保険者の区分の違いは、当然ながら名前の違いだけではありません。被保険者本人に関係する内容としては、以下の2つのポイントを特に押さえておきましょう。

  • 年金保険料の違い
  • 将来もらえる年金の違い

年金保険料の違い

1号と2号の違いの1つ目は「年金保険料の違い」です。20~60歳のすべての国民が加入する「国民年金」と、第2号被保険者が加入している「厚生年金」では、保険料の負担額の計算式が異なります。

  • 国民年金:令和2年は月額16,540円<\li>
  • 厚生年金:標準報酬月額×保険料率(18.3%、会社と折半するので自己負担分は9.15%)
  • 年金保険料や、年金制度の仕組みについてもっと詳しく知りたいという方は、こちらの記事もご覧ください。
     

将来もらえる年金の違い

国民年金だけに加入している第1号被保険者と、厚生年金にも加入している第2号被保険者では、将来もらえる年金額にも違いがあります。第2号被保険者は、国民年金と厚生年金の両方を受給可能です。

基本的に、厚生年金を上乗せできる第2号被保険者の方が、多くの年金をもらえる仕組みになっています。具体的にいくらもらえるのか、計算式などの仕組みについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

第2号被保険者についての考察

先ほど「第2号被保険者の方が多くの年金をもらえる」という話をしましたが、制度としては具体的にどうなっているのか気になりませんか?そこで、第2号被保険者について2つのポイントにフォーカスして考察します。

  • 厚生年金は所得に比例する制度である
  • 厚生年金は将来の年金を手厚くするが、老後の生活に十分かは検討が必要である

厚生年金は所得に比例する制度である

厚生年金は、保険料やもらえる年金額が「被保険者の所得に依存する」という性質を押さえておく必要があります。

詳しくは先ほどの関連記事2つをご覧になっていただきたいのですが、第2号被保険者が加入する厚生年金は、被保険者の収入が多いほど保険料も、受給できる年金額も多くなる性質があります。

例えば、報酬月額が23万~25万円の方は厚生年金保険料が21,960円で、報酬月額63万5千円以上の方は保険料が59,475円になります。もらえる年金額も計算式に被保険者の報酬に関連する数値が含まれますので、収入が多い人ほど保険料負担が大きい代わりに、将来もらえる年金額も多いです。

参考:令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表
 

厚生年金は年金を手厚くするが、老後生活に十分かは検討が必要である

厚生年金の分、第1号被保険者と比較して多くの年金がもらえる可能性が高い第2号被保険者ですが、だからといって将来が絶対に安泰だとも言い切れません。

国民年金も厚生年金も、将来的な受給額は保険料負担の内容に影響を受けるという性質があります。例えば、国民年金は未納や免除の分だけ受給額が減り、厚生年金も標準報酬額が少ないと受給額が少なくなります。

そして、「お金の問題」は、各世帯ごとに事情が異なります。例えば「住宅ローンの支払いが残っている」「借金の返済が続いている」「両親の介護や治療にお金がかかる」といった事情で必要になる金額はさまざまです。

一般的に第2号被保険者の年金額は第1号被保険者よりも多くなりますが、老後に必要なお金が人それぞれ異なることを考えると一概に安心ともいえません。お金の問題にフォーカスして、将来を見据えた人生設計を綿密に計画することが必要不可欠です。

将来に備えるために年金関係でできること

第2号被保険者は、日本の年金制度の特徴である「2階建ての仕組み」の2階部分(厚生年金)も受給できますが、一概に将来安泰とも言い切れません。そこで、将来に備えるために「年金関係でできること」について考察します。

  • 受給要件を満たすことを確認しておく
  • 年金をいくらもらえるのかシミュレーションしておく
  • 年金の「3階部分」を活用する

受給要件を満たすことを確認しておく

将来、本当に年金を受給できるのか確認するために、年金の受給要件を満たしていることを確認してください。

例えば、老齢基礎年金は受給資格期間が10年以上あることが、受給要件の1つとなっています。年金の受給資格や、これまでの保険料納付状況(納付期間・納付金額)を確認するには、年金事務所に問い合わせるのが確実です。

また、制度の違いなどに関しては以下の記事も参考になりますのでご覧ください。
 

年金をいくらもらえるのかシミュレーションしておく

将来を見据えるためには、年金をいくらもらえる見込みであるのか、前もってシミュレーションしておくことも重要です。

前述の関連記事内でも解説しているように、年金の受給額は、それまでに保険料をどのくらい負担してきたかが特に重要です。計算は簡単ではないケースもありますので、公式のシミュレーションツールを活用することをおすすめします。

参考:日本年金機構 年金見込額試算
 

年金の「3階部分」を活用する

年金額の見込みを試算して、将来的に不安を感じるのであれば、「年金の3階部分」を活用することをおすすめします。

先ほど「厚生年金は2階部分である」という話をしましたが、実は日本の年金制度には任意で利用できる「3階部分」が存在します。そのひとつが「個人型確定拠出年金」、通称「iDeCo(イデコ)」です。

上乗せする分だけ、保険料負担は増加しますが、将来への備えをより盤石にできます。

まとめ:国民年金の第2号被保険者は厚生年金加入者

本記事では、国民年金の被保険者の区分の違いについて解説しました。以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

  • 国民年金には「1号」「2号」「3号」の被保険者がある
  • 第2号被保険者は厚生年金の加入者
  • 将来に不安があれば事前のシミュレーションと3階部分の制度を活用する

第2号被保険者は厚生年金の加入者なので、厚生年金の分だけ将来への備えができます。しかし、必ずしも国民年金+厚生年金だけで将来に備えられるというわけではありません。

重要なのは「将来どれだけお金が必要か」「将来どれだけ年金がもらえるか」をシミュレーションし、過不足を確認しておくことです。不安があれば年金制度の3階部分などで備えを強化しましょう。

保険料の履歴など、年金制度に関する疑問や不安があれば、年金事務所に問い合わせるなどして解消しておくことをおすすめします。

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