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家計

実家暮らしをしている社会人の中には、「みんなは実家にどれくらいお金を入れているのだろう?」「一人暮らしの人と比べてどれだけ得なのか?」「実家暮らしで節約したお金をどのくらい貯金すればいいの?」などと考えている人もいるでしょう。

今回の記事では、実家暮らしの人が実家に入れているお金について解説します。実家暮らしで必要な生活費や貯金のポイントも紹介するので、実家暮らしのメリットを活かした資産形成について考えてみましょう。

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実家暮らしの状況|同居率と実家に入れているお金

まず最初に、実家暮らしの人が実家に入れているお金の平均金額など実家暮らしの人の現状についてみていきましょう。

同居している人の割合

国立社会保障・人口問題研究所の「第15回出生動向基本調査(2015年)」によると、18~34歳の未婚者のうち、男性の72.2%、女性の78.2%は親と同居しています。

正社員の同居率が最も低く、無職・家事手伝いの人の同居率が高いことから、収入が少なくなるほど実家暮らしする人の割合が高くなる傾向が見られます。

実家にお金を入れている人の割合

各種の調査によると、実家暮らしの人の中で実家にお金を入れている人の割合は6~7割です。

収入が少ないなどの理由で実家暮らしを選択する人も多いですが、一定額を実家に入れることで社会人としての責任を果たそうとしている人もいるでしょう。

実家に入れているお金の平均金額

各種の調査によると、実家に入れているお金の平均金額は3~4万円です。年齢が高くなるほどその金額は高くなる傾向にあります。

年齢とともに収入が増えたり、社会人としての自覚が強くなったりすることが、理由の1つだと考えられます。また、定年などで親の収入が減少するなどのケースもあるでしょう。

一人暮らしの生活費からみる実家暮らしの生活費

次に、実家暮らしの人の生活費はいくらかについて解説します。統計データがないため、一人暮らしの人の生活費から推定します。

一人暮らしの生活費と内訳

総務省の「家計調査」によると、一人暮らしの人の1ヶ月の平均生活費(2021年)は約15.5万円(社会保険料や生命保険料などは除く)です。生活費の内訳は次の通りです。

一人暮らしの人の1ヶ月あたり生活費の内訳:

支出項目 支出金額 支出項目 支出金額
食料 3万8,410円 保健医療 7,625円
住居 2万2,116円 交通・通信 1万8,856円
光熱・水道 1万1,383円 教育 7円
家具・家事用品 5,687円 教養娯楽 1万7,106円
被服及び履物 4,606円 その他の消費支出 2万9,251円

参考:e-Stat 政府の統計窓口「家計調査/家計収支編 単身世帯 詳細結果表」

食費と住居費の合計は約6万円で生活費全体の約4割を占めます。

想定される実家暮らしの生活費

一人暮らしの人の生活費内訳より、実家暮らしの生活費を推定してみます。

生活費のうち、実家暮らしによって浮く可能性の高い支出項目は、食費や住居費、光熱・水道費です。一人暮らしの人の各支出金額を合計すると約7.2万円です。単純に計算できない部分もありますが、実家暮らしによって支出が約7.2万円減り、生活費を約8万円に抑えられます

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実家暮らしでも貯金できないケース

一人暮らしよりも実家暮らしのほうが生活費を抑えられますが、実際には実家暮らしでも貯金できないケースもあります。やむを得ないケースもありますが、本人の行動次第で貯金できるケースもあるでしょう。

ケース①:家族の面倒を見なければいけない

実家暮らしでも貯金できない1つ目のケースは、年老いた親の資産や収入が少ないなどの理由で家族の面倒をみる必要がある場合です。

自分の力だけでは解決できないこともありますが、リバースモーゲージの活用など対処法がないか検討してみましょう。

老後の生活費への備えについて詳しく知りたい人は、次の記事をご覧ください。

ケース②:奨学金の返済や自己投資にお金がかかる

2つ目は、奨学金の返済や自己投資にお金がかかり貯金できないケースです。

奨学金の返済はやむを得ないもので、資格取得やスキルアップを目的とした自己投資にお金がかかるのも仕方ない面があるでしょう。

しかし長期的に見れば、こうした自己投資が将来の大きな収入につながることもあります。

ケース③:もらった給与をすべて浪費する

3つ目は、もらった給与をすべて浪費するケースです。

給与が上がってもその分支出が増えて貯金ができないという人は、お金を浪費(無駄使い)している可能性があります。給与には限りがあるため、浪費額が大きくなるほど貯金はできなくなります。

ケース①、②などと異なり、支出を見直せば貯金は可能です。次の紹介する貯金のポイントを参考にして、上手なお金の使い方を覚えましょう。

浪費を減らしお金を効果的に使う方法について詳しく知りたい人は、次の記事を参照ください。

実家暮らしで浮いたお金を貯金するポイント

最後に、実家暮らしで浮いたお金を貯金するためのポイントを紹介します。

ポイント①:将来の目標をイメージする

1つ目のポイントは、お金を貯めて将来何をしたいかという目標をイメージすることです。

マイホームが欲しい、子どもが望む教育環境を準備したい、などです。目標が決まれば、いつまでにいくら必要かが明確になり、貯金計画も具体化します。

また、目標を夢見ることで、貯金に対するインセンティブも高まります

ポイント②:給与天引きや口座引き去りで毎月貯金する

2つ目のポイントは、給与天引きや口座引き去りで毎月貯金することです。

長期的に一定の金額を貯めるのには、毎月コツコツ貯めるのが有効です。給与や口座から毎月定額が自動的に引き落とされるため、貯金を意識することなく継続できます。

節約して余ったお金を貯蓄するという考え方もありますが、収入から貯金分を差し引いた残りのお金で生活するほうが確実です。

ポイント③:NISAやiDeCoなどの優遇税制度を活用する

3つ目のポイントは、NISA(ニーサ・少額投資非課税制度)やiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)などを利用して税制上のメリットを活かすことです。

どちらも国民の資産形成や投資を促進するために国が設けた制度で、掛け金が所得控除できたり運用益が課税されないなど、税制上の優遇措置が設けられています。これらの制度を長い期間にわたって利用することで、大きな節税効果と資産アップが期待できます。

NISAやiDeCoについて詳しく知りたい人は、次の記事を参照ください。

まとめ:実家暮らしのメリットを活かして計画的な資産形成を始めよう!

実家暮らしの人の中で実家にお金を入れている人の割合は約7割で、平均金額は約4万円です。実家暮らしの生活費は約8万円で、一人暮らしの人と比べると毎月約7.2万円も抑えることができます。

実家暮らしのメリットを活かして、将来に向けた貯金を始めましょう。確実に貯金するには、給与天引きや口座引き去りの利用がおすすめです。また、NISAやiDeCoなどの税制上の優遇措置を活かすと、節税しながら効率的に資産形成できます。

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