ワンルームマンション投資は、少額から始められる不動産投資の一つとして人気があります。しかし、信頼できる企業を選ばないと、思わぬトラブルに巻き込まれるリスクもあります。実際に、投資家を騙す悪質な業者も存在し、高額な損失を被った人も少なくありません。
本記事では、ワンルームマンション投資において「やばい会社」の見分け方や、実際に問題のある企業の特徴について解説します。特に初心者の方は、これから紹介するポイントをしっかりチェックし、安全な投資を行いましょう。


ワンルームマンション投資でやばい会社5選
ワンルームマンション投資において、悪質な業者を見抜くことは非常に重要です。ここでは、特に注意すべき「やばい会社」の特徴を5つ紹介します。
悪評が多い企業
インターネット上の口コミサイトやSNSで悪評が目立つ企業には注意が必要です。「契約後に説明と違うことを言われた」「管理がずさんで空室が続いている」といった口コミが多数見られる場合、その企業との取引は避けた方がよいでしょう。
また、悪評がある企業ほど、自社の評判を隠すためにステマを行っている可能性もあります。信頼できる情報源からの評価を確認することが大切です。
強引な営業をする企業
ワンルームマンション投資の営業で、しつこく電話をかけてきたり、無理に契約を迫ったりする企業には注意が必要です。強引な営業をする企業は、投資家の利益よりも自社の利益を優先している可能性が高いため、冷静な判断が求められます。
特に「今すぐ契約しないと損をする」などと焦らせてくる場合は危険です。一度持ち帰って検討することを拒むような業者は信用しないようにしましょう。
契約内容が不透明な企業
契約書の内容が複雑で、わかりにくい企業は要注意です。細かい部分までしっかり説明を受け、納得できるまで確認することが大切です。
また、「契約前にはっきりとした収支計画を見せてくれない」「重要事項説明を急いで終わらせようとする」などの企業も疑うべきです。信頼できる企業であれば、契約前に十分な情報を提供してくれるはずです。
過去に行政指導を受けた企業
不動産業界では、悪質な業者が行政指導を受けるケースも少なくありません。過去に行政処分を受けた企業は、再び問題を起こす可能性があるため、慎重に判断する必要があります。
国土交通省や消費者庁の公式サイトでは、行政処分を受けた企業の情報を確認できるため、契約前に調べておくことをおすすめします。
利回りを誇張する企業
投資の魅力を強調するために、過剰な利回りを宣伝する企業には注意が必要です。例えば、「年利10%以上確実」「30年間家賃保証」といった誇張表現をしている場合は、疑ってかかるべきでしょう。
現実的な利回りは、一般的に4〜6%程度です。過去の実績や市場データと比較し、冷静に判断することが大切です。
ワンルームマンション投資のやばい会社に共通する特徴
悪質な企業にはいくつかの共通点があります。ここでは、特に注意すべき特徴を5つ紹介します。
しつこい電話営業をしてくる
何度も電話をかけてくる企業は、強引な営業をする可能性が高いです。特に、一度断ったにもかかわらず執拗に連絡をしてくる場合は要注意です。
しつこい営業を受けた場合は、「迷惑なので二度とかけないでください」とはっきり伝えましょう。それでも連絡が続く場合は、着信拒否や消費者センターへの相談を検討しましょう。
購入を急かしてくる
「今決めないと他の人に取られてしまう」「特別な条件は今日まで」などと急かしてくる企業には注意が必要です。冷静に判断する時間を与えないのは、投資家に不利な契約を結ばせる手口の一つです。
ワンルームマンション投資は長期的な視点が求められるため、慎重に検討することが重要です。急かされても焦らず、納得できるまで考えましょう。
契約前に詳細な説明をしない
信頼できる企業であれば、契約前に詳細な収支シミュレーションやリスクについて説明するのが普通です。しかし、不都合な情報を隠したり、質問に対して曖昧な回答をする企業は危険です。
不明点をしっかり質問し、納得できない場合は契約を見送る勇気も必要です。
物件の実態と説明が違う
「駅から徒歩5分」と聞いていたのに実際は10分以上かかる、「築浅」と言われたのに築年数が古い、などのケースもあります。物件の情報は必ず自分で確かめることが大切です。
契約前に現地を訪れ、周辺環境や建物の状態をチェックしましょう。
管理体制がずさん
物件購入後の管理が適当な企業も危険です。管理会社がしっかりしていないと、入居者がすぐに退去したり、修繕が遅れたりする可能性があります。
事前に管理会社の評判を調べ、信頼できる業者かどうかを確認しましょう。
ワンルームマンション投資を成功させるためには、信頼できる企業を選ぶことが何より重要です。怪しい業者の特徴をしっかり理解し、安全な投資を行いましょう。
ワンルームマンション投資のやばい会社による被害事例
ワンルームマンション投資で悪質な会社と契約すると、さまざまな被害が発生する可能性があります。ここでは、実際に起こった代表的なトラブルを5つ紹介します。
家賃保証が突然打ち切られた
多くのワンルームマンション投資では「家賃保証」が付いていると宣伝されます。しかし、やばい会社の場合、この保証が途中で打ち切られることがあります。
例えば、「10年間家賃保証」と言われて契約したのに、数年後に「経営が厳しい」という理由で保証がなくなり、家賃収入が激減したという事例もあります。契約内容をしっかり確認し、家賃保証の実態を見極めることが重要です。
購入後に修繕費用がかさんだ
購入前に説明されなかった修繕費用がかかり、想定外の出費が発生するケースもあります。特に築年数が古い物件では、購入後すぐに大規模修繕が必要になることもあります。
事前に物件の管理状況や修繕履歴を確認し、突発的な修繕費がかからないか調べることが重要です。
入居者がなかなか決まらない
「空室リスクはほぼない」と言われて購入したのに、実際はなかなか入居者が決まらず、家賃収入が得られないケースもあります。
このような場合、物件の立地が悪かったり、周辺の競争が激しかったりする可能性があります。購入前に、賃貸需要のあるエリアかどうかをしっかり調査することが必要です。
売却時に大幅な損失が出た
ワンルームマンション投資は、将来的に売却して利益を得ることも考えられます。しかし、やばい会社から購入した物件は、売却時に大幅な損失が出ることが多いです。
特に、新築ワンルームマンションは購入直後に価格が大きく下がる傾向があるため、売却価格がローン残債を下回ることもあります。市場価値をしっかり調べ、適正な価格で購入することが重要です。
契約後に違約金を請求された
契約後に「契約解除するなら違約金がかかる」と高額な請求を受けるケースもあります。特に、契約前に違約金の説明がなかった場合は、悪質な契約の可能性が高いです。
契約前に必ず違約金の有無や金額を確認し、不明点があれば弁護士や専門家に相談するようにしましょう。
ワンルームマンション投資でやばい会社を見分けるポイント
ワンルームマンション投資でトラブルを避けるためには、信頼できる会社を選ぶことが重要です。ここでは、やばい会社を見分けるためのポイントを紹介します。
会社の評判や口コミを確認する
インターネットの口コミや評判をチェックし、悪い評価が多い会社は避けるべきです。ただし、口コミサイトにはステマも多いため、複数の情報源を確認することが大切です。
営業手法が強引でないかチェックする
しつこく電話をかけてきたり、「今すぐ契約しないと損をする」と急かしてくる会社は危険です。冷静に判断するためにも、強引な営業をする企業とは距離を置きましょう。
契約書の内容をしっかり確認する
契約書に不利な条件が含まれていないか、細かい部分まで確認することが重要です。不明点がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。
実績や財務状況を調べる
企業の過去の取引実績や財務状況を調べ、経営が安定しているか確認しましょう。行政指導を受けた履歴がある企業は避けるのが無難です。
セミナーや無料相談の内容を精査する
投資セミナーや無料相談で「リスクがほとんどない」「誰でも簡単に儲かる」といった説明をする会社には要注意です。投資には必ずリスクがあるため、誇張した説明をする企業は疑うべきです。
ワンルームマンション投資で安全な会社を選ぶためのチェックリスト
最後に、信頼できる不動産会社を選ぶためのチェックリストを紹介します。以下のポイントを満たしているか確認しましょう。
過去の取引実績が豊富である
長年の実績があり、多くの投資家が成功している企業は信頼性が高いです。口コミや評判も参考にしましょう。
透明性のある契約を提供している
契約内容が明確で、リスクについてもきちんと説明する会社を選びましょう。契約書に不明瞭な点がないか必ずチェックしてください。
管理会社の対応が丁寧である
購入後の管理が重要なため、管理会社の対応や実績も確認しましょう。ずさんな管理では、入居者がすぐ退去する可能性があります。
適正な価格で物件を販売している
相場よりも高額な価格で販売している会社には注意が必要です。物件の適正価格を調べ、無理な価格設定をしていないか確認しましょう。
購入後のサポート体制が整っている
購入後も適切なアフターフォローをしてくれる会社を選ぶことが重要です。サポートが不十分な会社では、トラブル発生時に対応してもらえない可能性があります。
ワンルームマンション投資を成功させるためには、信頼できる会社を選ぶことが何より重要です。やばい会社の特徴を把握し、安全な投資を心がけましょう。
ワンルームマンション投資のやばい会社に騙されたときの対処法
万が一、悪質な業者に騙されてしまった場合は、迅速に対応することが重要です。以下の対処法を参考にして、適切な行動をとりましょう。
消費者センターに相談する
悪質な契約や詐欺的な手法を受けた場合は、まず消費者センターに相談しましょう。消費者ホットライン(188)に電話すると、最寄りの消費者センターにつながります。
契約内容や業者とのやり取りを詳しく伝えることで、適切なアドバイスを受けられます。また、同様の被害が多い場合は、行政機関が業者に指導を行う可能性もあります。
弁護士に依頼する
悪質な契約を強要された場合や、違約金の請求を受けた場合は、弁護士に相談することをおすすめします。不動産トラブルに強い弁護士なら、契約の無効化や損害賠償請求についても適切なアドバイスをしてくれます。
また、法テラスを利用すれば、無料で法律相談を受けることも可能です。早めに専門家に相談し、適切な対応を取りましょう。
契約内容を精査し解除できるか確認する
契約書の内容を詳しく確認し、クーリングオフや契約解除が可能かどうかを検討しましょう。不動産契約の場合、クーリングオフの適用は限定的ですが、詐欺的な手法で契約を結ばされた場合は解除できる可能性があります。
また、契約書に違法な条項が含まれている場合は、無効と主張できることもあります。専門家の意見を仰ぎながら、契約解除の可能性を探りましょう。
金融機関にローンの見直しを相談する
不動産ローンを利用して物件を購入した場合、金融機関に相談することで、返済計画の見直しができることもあります。返済が厳しい場合は、借り換えや条件変更を検討しましょう。
また、詐欺的な契約でローンを組まされた場合は、金融機関と交渉し、契約の見直しを求めることもできます。無理に返済を続ける前に、早めに相談することが重要です。
同様の被害者と情報交換をする
同じ業者に騙された被害者と情報を共有することで、有効な対策が見つかることもあります。SNSや掲示板、被害者の会などで情報を集め、集団で対応することも一つの方法です。
集団訴訟を検討する場合は、弁護士と協力しながら進めるのがよいでしょう。同じ問題で悩んでいる人とつながることで、解決の糸口が見つかるかもしれません。
ワンルームマンション投資とやばい会社に関するよくある質問
ワンルームマンション投資について、多くの人が疑問に思う点をまとめました。投資を検討する際の参考にしてください。
ワンルームマンション投資は本当に儲かるのか?
ワンルームマンション投資は、正しく運用すれば安定した収益を得ることができます。しかし、すべての物件が儲かるわけではなく、立地や管理状態、購入価格などによって結果が大きく変わります。
高額なローンを組んでしまうと、家賃収入だけでは赤字になることもあるため、慎重な判断が必要です。
初心者が騙されないためにはどうすればいい?
初心者が騙されないためには、信頼できる情報源から知識を身につけることが大切です。不動産投資の基本を学び、怪しい業者の特徴を把握することで、リスクを減らせます。
また、契約を急かす営業には注意し、必ず第三者の専門家に相談することをおすすめします。
悪質な不動産業者を通報する方法は?
悪質な業者を通報する方法として、消費者センターや国土交通省、不動産適正取引推進機構(RETIO)などに相談することが挙げられます。
特に、不正な契約を結ばされた場合や詐欺の疑いがある場合は、早めに通報し、対応を求めることが重要です。
家賃保証がある物件なら安全なのか?
家賃保証があるからといって、安全とは限りません。家賃保証が途中で打ち切られたり、保証額が減額されたりするケースもあります。
契約内容をしっかり確認し、本当に保証が継続されるのかを見極めることが大切です。
不動産投資で失敗しないためのポイントは?
不動産投資で失敗しないためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 信頼できる不動産会社を選ぶ
- 物件の立地や市場価値を調査する
- 収支計画を慎重に立てる
- 契約内容をしっかり確認する
- 無理のないローンを組む
これらのポイントを意識することで、リスクを抑えた投資が可能になります。
まとめ
ワンルームマンション投資は、適切に運用すれば安定した収益を得られる投資手法ですが、悪質な業者に引っかかると大きな損失を被る可能性があります。
本記事で紹介した「やばい会社の特徴」「被害事例」「対処法」を参考にし、安全な投資を心がけましょう。