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東京の中古ワンルーム投資はおすすめ?相場や利回り、失敗しない物件選びを解説

東京の中古ワンルーム投資に興味はあるものの、「価格が高すぎるのではないか」「今から始めても遅くないか」と不安を感じている方も多いでしょう。

東京は人口や企業、大学が集中しているため、単身者向け賃貸の需要を見込みやすいエリアです。一方で、物件価格が高く、購入条件によっては毎月の収支が赤字になる可能性もあります。

本記事では、東京の中古ワンルーム投資が選ばれる理由や価格相場、利回り、リスクを解説します。失敗しない物件の選び方や収支の確認方法も紹介するため、購入を判断する際の参考にしてください。

目次

東京の中古ワンルーム投資はおすすめなのか

東京の中古ワンルーム投資は、安定した賃貸需要と売却のしやすさを重視する人にとって有力な選択肢です。ただし、東京という理由だけで購入せず、価格や家賃、管理状態を確認する必要があります。

安定した賃貸需要を重視する人には有力な選択肢

結論として、空室リスクをできるだけ抑えながら長期運用したい人には、東京の中古ワンルーム投資が適しています。東京には企業や大学、商業施設が集まり、進学や就職、転勤を理由とした単身者の住み替えが発生しやすいからです。

東京都の人口は2025年8月時点で約1,427万人、区部だけでも約994万人でした。人口が多ければ必ず入居者が見つかるわけではありませんが、地方と比べて幅広い賃貸需要を期待できる点は強みです。

ただし、需要は駅や沿線ごとに異なります。東京全体の人口ではなく、物件周辺の家賃相場や募集件数まで確認しましょう。

東京の物件なら必ず儲かるわけではない

東京の中古ワンルームマンションを購入しても、必ず利益が出るとは限りません。賃貸需要がある物件でも、相場より高く購入すれば、家賃収入に対してローン返済や経費の負担が大きくなるためです。

例えば、同じ駅から徒歩10分以内でも、築年数や専有面積、管理状態によって適正価格は変わります。サブリース契約の有無や入居者の賃料が相場より高くないかも重要です。

東京という広い単位ではなく、「この物件をこの価格で買って収支が合うか」という視点で判断することが欠かせません。

中古ワンルーム投資が向いている人

中古ワンルーム投資が向いているのは、短期間の値上がり益よりも、長期的な家賃収入を重視する人です。毎月の収支が多少変動しても、余裕資金を残しながら保有を続けられる人にも適しています。

また、物件価格や家賃相場を自分でも調べ、複数の物件を比較できる人は失敗を避けやすくなります。不動産会社から提示されたシミュレーションをそのまま信じず、空室や修繕費を含めて検証する姿勢が必要です。

一方、短期間で大きく稼ぎたい人や、毎月の赤字を許容できない人には合わない可能性があります。

東京の中古ワンルーム投資が選ばれる理由

東京の中古ワンルーム投資が選ばれる背景には、人口の多さだけでなく、単身世帯の需要や中古物件の取引量があります。購入後の賃貸運用と売却の両面から理由を見ていきましょう。

人口が集中しており賃貸需要を見込みやすい

東京でワンルーム投資が選ばれる大きな理由は、多くの人が生活し、継続的に住み替えが発生していることです。就職や転職、進学、転勤などにより、単身者向け住宅を探す人が一定数存在します。

特に複数路線を利用できる駅や、都心の主要駅へ乗り換えなしで移動できる地域は、勤務先が変わっても住み続けやすい傾向があります。そのため、特定の企業や大学だけに依存しない需要を期待できます。

ただし、人口が増えている区でも、駅から遠い物件や供給が多すぎる地域では空室が生じます。駅単位で需要を調べることが重要です。

単身世帯が多くワンルームの需要がある

東京では一人暮らしの会社員や学生、高齢者など、単身者向け住宅を必要とする層が幅広く存在します。そのため、20平方メートル前後のワンルームや1Kが賃貸住宅の選択肢になりやすい地域です。

東京都は高齢者の一人暮らしについても、2045年まで増加すると予測しています。若年層だけでなく、さまざまな年代の単身世帯が存在することは、ワンルーム需要を考えるうえで重要な要素です。

ただし、求められる広さや設備は入居者層によって異なります。想定する入居者と間取りが合っているかを確認しましょう。

企業や大学が多く幅広い入居需要がある

東京には企業の本社や事業所、大学、専門学校、病院が集まっており、複数の入居需要を見込みやすい環境があります。一つの勤務先や学校に依存しにくいため、施設の移転による影響を抑えやすい点がメリットです。

例えば、オフィス街へのアクセスがよい駅では会社員、大学の近隣では学生、病院周辺では医療従事者などが入居者候補になります。複数の需要源がある地域ほど、入居者の入れ替わりにも対応しやすくなるでしょう。

物件を選ぶ際は、周辺施設の数だけでなく、電車で30分程度の通勤・通学圏も確認してください。

中古は価格や家賃の実績を確認して購入できる

中古ワンルームのメリットは、実際の取引価格や賃料、入居履歴を確認したうえで購入を検討できることです。完成前に販売される新築とは異なり、建物の管理状態や周辺環境も現地で確認できます。

入居中のオーナーチェンジ物件なら、現在の家賃や契約期間、管理委託料なども確認可能です。ただし、現在の入居者が退去したあとも同じ家賃で募集できるとは限りません。

現在の収入だけでなく、周辺の類似物件が実際にいくらで募集されているかを調べることが大切です。

地方物件と比べて売却先を見つけやすい

東京の中古ワンルームは、不動産投資家だけでなく、不動産会社や法人なども購入を検討するため、売却先を見つけやすい傾向があります。取引事例が多ければ、周辺相場を基準に売り出し価格を決めやすくなります。

ただし、東京にあるすべての物件が売りやすいわけではありません。旧耐震基準の物件や管理状態の悪いマンション、金融機関の融資を受けにくい狭小物件は、購入者が限られる可能性があります。

出口戦略を考えるなら、自分が購入できるかだけでなく、将来ほかの人も購入しやすいかを確認しましょう。

東京の中古ワンルームマンションの価格相場と利回り

東京の中古ワンルームマンションは、区や駅、築年数によって価格と利回りが大きく異なります。平均値だけで判断せず、同じ条件の取引事例と比較することが重要です。

東京23区の中古ワンルームの価格相場

東京23区の中古ワンルームは、築年数や立地によって1,000万円台から3,000万円台以上まで幅があります。都心の築浅物件や駅に近い物件では、さらに高額になる場合もあります。

民間企業が公表した2024年の成約データでは、東京23区の中古ワンルームマンションの平均成約価格は2,254万円でした。ただし、これは複数の区や築年数を合算した平均値であり、個別物件の適正価格を表すものではありません。

購入時は国土交通省の不動産情報ライブラリなどを使い、同じ駅・面積・築年数の取引価格を確認しましょう。

エリアによって価格と利回りが異なる

一般的に、都心に近く利便性が高いエリアほど物件価格が上がり、表面利回りは低くなりやすい傾向があります。一方、都心から離れると購入価格が下がり、利回りが高く見える物件も増えます。

ただし、利回りが高い地域では、空室期間や家賃下落、売却のしにくさも確認しなければなりません。反対に、都心物件でも高値で購入すれば、資産価値が維持されても十分な収益を得られない可能性があります。

エリア選びでは、価格と利回りのどちらか一方ではなく、賃貸需要と将来の売却価格を含めて判断しましょう。

表面利回りと実質利回りの違い

ワンルーム投資では、表面利回りよりも実質利回りを確認することが重要です。表面利回りは、年間家賃収入を物件価格で割った数値であり、購入費用や運営経費は含まれていません。

実質利回りは、年間家賃収入から管理費、修繕積立金、固定資産税、管理委託料などを差し引き、物件価格と購入諸費用の合計で割って求めます。そのため、実際の収益性に近い数値を把握できます。

表面利回りが同じ物件でも、管理費や修繕積立金が高ければ手元に残る金額は異なります。

高利回りの物件ほどよいとは限らない

高利回りの物件が、必ずしも優れた投資先とは限りません。利回りが高い背景には、築年数の古さや駅からの距離、管理状態、空室リスクなどが反映されている場合があります。

また、現在の家賃が周辺相場より高い物件では、入居者の退去後に家賃を下げなければならないこともあります。購入時の利回りだけを基準にすると、想定していた収入を維持できないかもしれません。

高利回り物件ほど、家賃の妥当性や修繕履歴、将来の売却先を慎重に確認しましょう。

東京で中古ワンルーム投資をするメリットとリスク

中古ワンルーム投資には、家賃収入や資産形成などのメリットがある一方、空室や修繕、金利上昇といったリスクもあります。両方を理解したうえで購入を判断しましょう。

比較的少ない自己資金から始められる

中古ワンルーム投資は、一棟マンションやアパートと比べて物件価格が低く、投資規模を抑えやすい点がメリットです。金融機関の融資を利用できれば、物件価格の全額を現金で用意する必要はありません。

ただし、自己資金が少なすぎると借入額が増え、毎月の返済負担も重くなります。購入諸費用に加えて、空室や設備故障に備える予備資金も必要です。

頭金をいくら入れられるかではなく、購入後も十分な現金を残せるかを基準に資金計画を立てましょう。

長期的な家賃収入を期待できる

入居者がいる限り、毎月の家賃収入を得られることがワンルーム投資の特徴です。株式の配当などと異なり、周辺の家賃相場や入居状況を確認しながら運用を改善できます。

ただし、家賃収入のすべてが利益になるわけではありません。ローン返済のほか、管理費や修繕積立金、固定資産税、設備交換費用などが発生します。

長期的な収入を期待するなら、満室時の家賃だけでなく、一定の空室期間を含めて収支を計算してください。

管理を委託すれば本業と両立しやすい

賃貸管理会社へ業務を委託すれば、入居者募集や家賃の回収、契約更新、問い合わせ対応などを任せられます。そのため、会社員でも本業を続けながら運用しやすい投資方法です。

一方で、管理を委託すると毎月の管理手数料が発生します。管理会社によって入居者募集の対応力や報告内容、解約条件も異なるため、手数料の安さだけで選ぶべきではありません。

物件の購入先と管理会社が同じ場合でも、委託契約の内容や解約方法を事前に確認しましょう。

空室や家賃下落が発生する可能性がある

中古ワンルーム投資の代表的なリスクは、空室と家賃下落です。入居者が退去すると、次の入居者が決まるまで家賃収入がなくなりますが、ローン返済や管理費の支払いは続きます。

築年数の経過や競合物件の増加により、募集家賃を下げなければならない場合もあります。設備や内装を改善しても、周辺相場を大きく上回る家賃を維持するのは困難です。

収支計算では、年間を通じて満室になる前提を置かず、空室と家賃下落を織り込みましょう。

修繕費や設備交換費用がかかる

中古物件は、新築よりも早い時期に設備交換が必要になる可能性があります。エアコンや給湯器、換気扇、水回りの設備が故障すれば、所有者が交換費用を負担するのが一般的です。

また、専有部分とは別に、マンション全体の大規模修繕に備えて修繕積立金を支払います。積立額が不足している場合は、将来的な値上げや一時金の徴収が行われるかもしれません。

購入前には室内設備の交換履歴と、マンション全体の長期修繕計画を確認してください。

金利上昇によって収支が悪化する可能性がある

変動金利でローンを利用する場合、金利が上がると返済負担が増える可能性があります。家賃が変わらないまま返済額だけが増えれば、毎月のキャッシュフローは悪化します。

日本銀行も、変動金利型の住宅ローンでは、金利上昇によって名目の利払い額が増えると説明しています。不動産投資ローンは住宅ローンと条件が異なりますが、金利変動への備えが必要な点は同じです。

現在の金利だけでなく、金利が1%程度上がった場合の収支も確認しておきましょう。

売却価格によってはローンが残ることがある

物件を売却しても、売却代金がローン残債や諸費用を下回れば、手元の資金で不足分を補う必要があります。特に、購入直後はローン元金の減少が小さく、売却費用もかかるため注意が必要です。

また、物件価格が変わらなくても、仲介手数料や抵当権抹消費用などを考慮すると、購入時と同じ価格で売却して利益が残るとは限りません。

購入前に、数年後のローン残債と想定売却価格を比較しておくことが重要です。

中古と新築のワンルーム投資はどちらがよい?

中古と新築には、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。どちらが優れているかではなく、投資目的や資金計画に合っているかで判断しましょう。

中古ワンルーム投資のメリット・デメリット

中古ワンルームのメリットは、新築よりも購入価格を抑えやすく、実際の家賃や管理状態を確認できることです。過去の入居実績や周辺の成約事例があれば、収支を現実的に計算できます。

一方で、設備の故障や修繕積立金の値上げが早い段階で発生する可能性があります。築年数が古い物件は、融資期間が短くなったり、将来の売却先が限られたりする点にも注意が必要です。

中古物件では、価格の安さよりも建物管理と修繕状況を重視しましょう。

新築ワンルーム投資のメリット・デメリット

新築ワンルームは、設備が新しく、購入直後の修理費を抑えやすい点がメリットです。オートロックや宅配ボックスなど、入居者が求める設備を備えた物件も多く、当初は入居者を募集しやすいでしょう。

一方、新築価格には販売会社の利益や広告費などが含まれ、中古相場より高くなる傾向があります。新築としての価値は最初の入居後に失われるため、売却時の価格差にも注意が必要です。

設備の新しさだけでなく、中古になったあとも家賃と価格を維持できる立地かを確認してください。

新築ワンルーム投資で成功する人の特徴

新築ワンルーム投資で成功する人は、新築時の家賃や価格だけでなく、中古になったあとの収支まで想定しています。購入直後に売却するのではなく、長期保有によってローン残債を減らせる資金計画も立てています。

また、広告で提示された節税効果や家賃保証だけで判断せず、周辺の中古物件と価格を比較することも特徴です。空室や家賃下落が起きても保有を続けられる余裕資金を確保しています。

新築で成功するには、物件の新しさではなく、価格と将来収支の妥当性を見極める必要があります。

価格と家賃の実績を重視するなら中古を検討する

過去のデータをもとに投資判断をしたい人には、中古ワンルームが適しています。中古物件なら、現在の家賃や入居期間、修繕履歴、管理費の推移などを確認できるからです。

特に初めての不動産投資では、想定家賃だけで収支を作るより、実際の運用実績がある物件のほうが検証しやすくなります。ただし、現在の家賃が相場より高い場合は注意が必要です。

中古を選ぶ場合も、実績が将来にわたって続くとは限らないことを前提に判断しましょう。

東京の中古ワンルーム投資で失敗しない物件の選び方

東京で中古ワンルーム投資を成功させるには、区名や表面利回りだけでなく、駅からの距離、家賃相場、建物管理、売却のしやすさを確認する必要があります。

駅からの距離と主要駅までのアクセスを確認する

物件選びでは、最寄り駅からの徒歩分数と主要駅までの移動時間を確認しましょう。単身者は通勤や通学の利便性を重視しやすく、駅に近い物件は賃貸募集と売却の両方で検討されやすいためです。

ただし、駅徒歩10分以内であっても、各駅停車しか止まらない駅や乗り換えが多い路線では、需要が限定される場合があります。複数路線を利用できるか、主要駅へ何分で到着するかも重要です。

実際の経路や夜間の周辺環境は、現地を歩いて確認してください。

周辺の家賃相場と空室状況を調べる

購入前には、同じ駅、築年数、専有面積の賃貸募集を調べる必要があります。現在の入居者が支払っている家賃だけでは、退去後にいくらで募集できるか判断できないからです。

賃貸ポータルサイトで競合物件を確認し、募集が長期間続いていないかも見ておきましょう。似た条件の空室が多ければ、家賃を下げたり、広告費を増やしたりする必要が生じます。

表示されている募集家賃は成約家賃とは限らないため、管理会社にも実際の成約事例を確認しましょう。

築年数と耐震基準を確認する

築年数は、修繕費や融資条件、売却のしやすさに影響します。一般的には、1981年6月以降に建築確認を受けた建物が新耐震基準の対象ですが、完成年月だけで正確に判断できるとは限りません。

築古物件は価格が安く、利回りが高く見える場合があります。一方で、給排水管やエレベーター、外壁などの大規模な修繕が必要になる可能性も高まります。

築年数だけで除外せず、耐震基準、修繕履歴、建物の管理状況を組み合わせて判断してください。

管理費と修繕積立金の金額を確認する

管理費と修繕積立金は毎月発生するため、ワンルーム投資の実質収支に大きく影響します。金額が高すぎれば手元に残る家賃が減りますが、安すぎる場合も注意が必要です。

特に修繕積立金が低く設定されているマンションでは、将来的に大幅な値上げが行われる可能性があります。国土交通省も、段階的に積立額を増やす方式では、予定どおり値上げできず資金不足につながるおそれを示しています。

現在の金額だけでなく、過去の改定履歴と将来の値上げ予定も確認しましょう。

長期修繕計画と修繕積立金の残高を確認する

中古マンションを購入する際は、長期修繕計画と修繕積立金の残高を確認してください。計画されている工事に対して資金が不足していると、一時金の徴収や積立金の値上げが必要になるからです。

確認したい項目は、大規模修繕の実施時期、今後予定されている工事、積立金の残高、滞納額です。管理組合の総会議事録を読めば、漏水や設備故障、住民間の問題が記録されている場合もあります。

室内がきれいでも、マンション全体の管理に問題があれば資産価値に影響します。

現在の家賃が相場より高く設定されていないか確認する

入居中の物件では、現在の家賃が周辺相場と合っているかを確認しましょう。長期間入居している人の家賃が相場より高い場合、退去後に同じ条件で次の入居者を見つけられない可能性があります。

例えば、現在の家賃が9万円でも、周辺の類似物件が8万円前後で募集されていれば、将来の収入は1万円程度下がるかもしれません。購入時の利回りも、家賃を8万円として計算し直す必要があります。

現在家賃と想定家賃を分けて収支を作ると、購入後の変化に備えやすくなります。

購入時点で売却しやすい物件かを判断する

中古ワンルーム投資では、購入前から売却のしやすさを確認することが重要です。将来の買主が融資を受けにくい物件は、現金で購入できる投資家などに売却先が限られます。

専有面積が極端に狭い物件や旧耐震基準の物件、管理状態が悪いマンションは、金融機関によって評価が分かれる可能性があります。借地権やサブリース契約など、権利関係と契約条件にも注意が必要です。

自分にとって買いやすい物件ではなく、次の購入者にとっても買いやすい物件を選びましょう。

購入してよい中古ワンルームか数字で判断する方法

中古ワンルーム投資では、物件の印象や営業担当者の説明だけでなく、数字による検証が欠かせません。適正価格、実質利回り、金利、売却価格を順番に確認しましょう。

周辺の取引事例から適正価格を確認する

最初に確認すべきなのは、提示された販売価格が周辺相場に合っているかです。相場より高く購入すると、安定して家賃を得られても、売却時に損失が発生しやすくなります。

国土交通省の不動産情報ライブラリでは、中古マンションの取引価格や面積、築年数などを確認できます。完全に同じ物件がなくても、同じ駅や近い面積の事例を複数集めれば、おおよその価格帯を把握できます。

不動産会社の査定だけに頼らず、複数のデータを比較して適正価格を判断しましょう。

管理費や税金を含めた実質利回りを計算する

物件の収益性を判断する際は、管理費や税金を差し引いた実質利回りを計算しましょう。広告に記載されている表面利回りだけでは、実際に手元へ残る金額が分からないためです。

年間家賃収入から管理費、修繕積立金、管理委託料、固定資産税、想定修繕費などを差し引きます。その金額を、物件価格と購入諸費用の合計で割ると、おおよその実質利回りを把握できます。

ローンを使う場合は、実質利回りとは別に、返済後の年間キャッシュフローも確認してください。

空室と家賃下落を含めて収支を計算する

収支シミュレーションは、年間を通じて満室になる前提で作らないことが重要です。入居者の退去後には、原状回復や募集、審査などが必要になり、一定の空室期間が発生します。

例えば、年間家賃を12カ月分ではなく11カ月分で計算し、家賃が5~10%下がったケースも確認します。それでもローン返済や経費を無理なく支払えるなら、収支の安全性は高まります。

楽観的な予測ではなく、条件が悪化した場合に耐えられるかを基準に判断しましょう。

金利が上昇しても返済を続けられるか確認する

変動金利を利用する場合は、現在の金利に加えて、金利が上昇したケースを計算してください。借入額が大きいほど、わずかな金利差でも年間の返済負担に影響します。

少なくとも、現在の金利から0.5%、1%程度上昇した場合の返済額を確認しておくとよいでしょう。空室や設備故障と金利上昇が同時に発生するケースも想定しておく必要があります。

毎月の収支が赤字になっても、生活費を圧迫せずに補填できる範囲かを確認してください。

売却想定価格とローン残債を比較する

購入前には、数年後の売却想定価格とローン残債を比較しましょう。毎月の家賃収入が得られていても、売却代金でローンを完済できなければ、最終的な利益が残らない場合があります。

売却価格は、将来の年間家賃を想定利回りで割って試算できます。ただし、実際の価格は市場環境や築年数、管理状態によって変わるため、複数の価格パターンを用意することが大切です。

売却費用も差し引き、いくらで売れれば手元に資金が残るのかを確認しましょう。

東京の中古ワンルーム投資を始める流れ

中古ワンルーム投資は、目的と予算を決めたうえで、物件比較、融資、契約へ進みます。順番を飛ばさず、重要な資料を確認してから購入しましょう。

投資目的と予算を決める

最初に、不動産投資を行う目的と購入予算を明確にします。老後の収入を作りたいのか、長期的に資産を増やしたいのかによって、選ぶ物件やローンの組み方が変わるためです。

予算を決める際は、金融機関から借りられる上限ではなく、無理なく返済できる金額を基準にしましょう。購入後に残す生活防衛資金や、設備交換に備える予備費も必要です。

目標と許容できるリスクを決めておくと、不必要に高額な物件を購入するのを防げます。

複数の不動産会社から物件提案を受ける

物件を探す際は、一社だけでなく複数の不動産会社から提案を受けましょう。会社によって取り扱う物件や融資先、管理プラン、得意なエリアが異なるからです。

同じような条件の物件を比較すれば、価格や諸費用が相場に合っているか判断しやすくなります。リスクやデメリットを説明せず、短期間で契約を求める会社には注意が必要です。

担当者との相性だけでなく、提示される数字の根拠と契約条件を比較してください。

価格・家賃・管理状況を比較する

候補物件が見つかったら、販売価格、家賃、表面利回りだけでなく、管理状況まで比較しましょう。同じ価格帯でも、修繕積立金や空室期間によって実際の収益性は変わります。

確認したい資料は、賃貸借契約書、重要事項調査報告書、長期修繕計画、総会議事録、修繕履歴などです。入居者の滞納状況や、管理費・修繕積立金の滞納がないかも確認します。

数字と資料を一覧にすると、営業担当者の印象に左右されず比較できます。

融資審査と売買契約を進める

購入する物件を決めたら、金融機関の融資審査を受けます。審査では、購入者の年収や勤務先、保有資産、借入状況に加えて、物件の収益性や担保価値も確認されます。

売買契約の前には、重要事項説明書や契約書を読み、手付金、融資特約、違約金、引き渡し条件などを確認してください。融資が通らなかった場合に契約を解除できる条件も重要です。

不明点を残したまま契約せず、必要に応じて専門家へ確認しましょう。

購入後の賃貸管理と収支を定期的に確認する

物件を購入したあとも、管理会社へ任せたままにせず、収支と入居状況を定期的に確認しましょう。家賃相場や修繕積立金、ローン金利は、保有期間中に変化する可能性があります。

毎月の家賃と支出を記録し、少なくとも年に一度は実質利回りとローン残債を見直します。退去が発生した際には、募集家賃や内装工事の内容を管理会社と相談してください。

購入後も数字を確認し続けることで、売却や繰り上げ返済の適切な時期を判断しやすくなります。

東京の中古ワンルーム投資に関するよくある質問

最後に、東京の中古ワンルーム投資を検討する人が抱きやすい疑問へ回答します。物件や融資条件によって答えは変わるため、基本的な判断材料としてご覧ください。

東京の中古ワンルーム投資は今からでは遅いですか?

結論として、今からでは遅いとは一概にいえません。東京では中古ワンルームの価格が上昇しているものの、投資結果を左右するのは市場全体の動きだけでなく、個別物件の購入価格と収支だからです。

一方、価格上昇に対して家賃の上昇が追いつかなければ、利回りは低下します。実際に民間の成約データでは、東京23区のワンルーム平均表面利回りは近年低下傾向にあります。

今後の値上がりを前提にせず、現在の家賃でも成立する物件を選びましょう。

自己資金はいくら必要ですか?

必要な自己資金は、物件価格や融資条件、年収、保有資産によって異なります。頭金を抑えられる場合でも、購入諸費用と購入後の予備資金は現金で用意しておく必要があります。

中古ワンルームの購入時には、登記費用や融資手数料、火災保険料、仲介手数料などが発生します。さらに、空室や設備故障が起きても返済を続けられる資金を残しておくことが重要です。

自己資金をすべて頭金に使わず、購入後の支出に備えて一定額を手元に残しましょう。

築古のワンルームマンションでも投資できますか?

築古のワンルームでも、立地や管理状態、購入価格が適切であれば投資対象になります。築年数が古いだけで、必ず空室になるわけではありません。

ただし、築古物件では、給排水管やエレベーターなどの修繕状況を詳しく確認する必要があります。融資期間が短くなったり、購入できる金融機関が限られたりする可能性も考慮しましょう。

表面利回りの高さだけで判断せず、修繕費と将来の売却条件を含めて検討してください。

東京23区ならどのエリアでも空室になりにくいですか?

東京23区にあるという理由だけで、空室になりにくいとは限りません。同じ区内でも、路線や駅、駅からの距離、周辺環境によって賃貸需要は異なります。

特に、ワンルームの供給が多い地域や、主要駅までのアクセスが悪い地域では、募集条件によって空室期間が長くなる可能性があります。反対に、都心から離れていても、複数路線を利用できる駅には安定した需要がある場合もあります。

区の知名度ではなく、駅ごとの賃貸市場を確認しましょう。

中古ワンルームは何年保有して売却すべきですか?

最適な保有期間は、ローン残債や物件価格、家賃、修繕予定によって異なります。一定の年数が経過したら必ず売却するのではなく、手取り額を比較して判断することが重要です。

税制上は、売却した年の1月1日時点で所有期間が5年を超えるかどうかにより、長期譲渡所得と短期譲渡所得に分かれます。税率が異なるため、売却時期を検討する際の確認事項になります。

税金だけで決めず、想定売却価格からローン残債と売却費用を差し引いて判断しましょう。

まとめ

東京の中古ワンルーム投資は、単身者向け賃貸の需要を見込みやすく、地方物件と比べて売却先を探しやすい点が特徴です。一方で、物件価格が高く、購入条件によっては実質利回りや毎月の収支が低くなる可能性があります。

失敗を避けるには、東京という立地だけで判断せず、駅からの距離、周辺家賃、管理状態、修繕計画を確認することが重要です。表面利回りではなく、管理費や税金、空室、家賃下落を含めた実質的な収支を計算してください。

さらに、購入時点で将来の売却価格とローン残債を比較しておくと、出口戦略を立てやすくなります。複数の物件と不動産会社を比較し、条件が悪化しても保有を続けられる物件を選びましょう。

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