不動産投資が医師におすすめの理由とは?成功するためのポイントを徹底解説

監修者

谷仲健彦

早稲田大学理工学部建築学科卒業後、準大手のハウスメーカーにて設計と施工管理に従事。

谷仲健彦

二級建築士、宅地建物取引士、管理業務主任者

不動産投資は資産形成方法の1つです。仕事が多忙な人でも、所有する物件や運用方法を工夫し、委託する管理会社を適切に選ぶことで、投資に関する負担をできる限り抑えて運用できます。

そのため、勤務時間が不規則になりがちな医師も不動産投資を始めるハードルは低いことが多いです。この記事では、医師が不動産投資を始めるべき理由と、不動産投資で成功するためのポイントを解説します。

普段は医師として働いていてなかなか不動産投資を始められないという人は、記事の内容を参考にして、この機会に不動産投資を始めることを検討してみてください。

目次

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医師が不動産投資を始めるべき主な理由4つ

数ある投資方法の中でも、医師が不動産投資を始めるべき理由は何でしょうか。医師ならではの理由について確認しましょう。

理由1:収入の柱を増やして資産形成ができる

医師の仕事は激務の場合が多く、仕事以外の時間はあまり確保できない傾向にあります。そのため、医師の仕事以外の副収入を得るのはなかなか難しいでしょう。

もし、医師の方で副収入を得ることを考えているのであれば、不動産投資のような比較的時間が取られないものを選ぶ必要があります。

不動産投資で利益を出せるようになったら、医師の給料に加えてもう1つ収入の柱ができるため、お金に余裕ができます。家賃や食費などの生活費にあてたり、資産形成にまわしたりすることも可能です。

理由2:ローン審査が通りやすい

不動産投資を始める際に、ローンを利用する人が少なくありません。医師は年収が高く、さらに収入が安定していることが多いため、ローン審査に通りやすいです。

ローンの審査を問題なく通過し、希望額を借り入れることができると不動産投資を計画通りに始めることができます

理由3:高い節税効果がある

医師が不動産投資を始めるべき理由の1つに、節税効果が見込める点があります。日本は、所得が高ければ高いほど所得税住民税も上がります。

医師の多くは高収入であるため、所得に対して課される税金の金額が大きくなりがちです。

そこで、他の所得と損益通算ができる不動産所得を活用することで課税額を小さくすることができます。

具体的には、医師として働く給与所得から赤字の不動産所得を差し引くことで所得を圧縮し、高い節税を期待することができます。

理由4:本業である医師業と両立しやすい

医師という仕事柄、日々仕事で忙しく不動産投資に充てる時間がないという人もいるでしょう。

しかし、不動産投資は必ずしも全て自分で行う必要はなく、不動産会社に委託できます。

不動産会社に任せることで時間や手間をかけずに投資ができ、本業との両立も比較的容易です。

医師が不動産投資を成功させるためのポイント3つ

管理会社に運用を委託すると、不動産投資はほとんど手間がかからないといわれています。だからといって管理会社に全てを丸投げすることは避けましょう。

不動産投資を始める際はそれ相応の準備が必要です。医師が不動産投資を成功させるポイントを以下で解説するので、それぞれの詳細をしっかりと確認しましょう。

ポイント1:不動産投資に関する知識を身につけてから始める

不動産投資を成功させたいのであれば、不動産投資の知識を身につけることは必須です。学習方法としては、書籍やWebで調べつつ知識を取り入れていくのが一般的でしょう。また、不動産投資会社が開催している、無料のセミナーに参加してみるのも1つの手です。

それでも不安ない人は、物件の選定から管理まで一括で行っている不動産投資会社に頼ってみましょう。不動産投資について分からない部分は、不動産投資会社に質問することで解決できます。

ポイント2:信頼できる不動産会社を探す

医師が不動産投資を行う際は、不動産会社から投資用物件を購入するケースが一般的です。しかし、不動産会社の中には悪質な会社があるため注意が必要です。

避けるべき不動産会社の特徴として、不自然に利回りが高い物件を紹介してきたり、即決することを促されたりといったことが挙げられます。

不動産会社を探す際は、インターネット上で評判を確認したり、不動産投資のリスクやデメリットを十分説明してくれるかどうかといった点を軸に判断しましょう。

その上で、不動産投資のパートナーとして信頼できる不動産会社を見つけることを意識してください。

ポイント3:不動産投資をするリスクを事前に把握する

節税対策ができたり収入の柱が増えたりと、医師にとって不動産投資は相性が良い収入を得る方法です。しかし、良い面ばかりではなく、不動産投資にはさまざまなリスクが潜んでいることも知っておかなければいけません。

不動産投資のリスクとしては、主に以下の3つがあります。

リスクの種類 リスクの内容 対策
空室リスク 入居者がいなくて空室が続く可能性がある 物件が重要のある立地に立てられているか確認したり、室内の設備を確認しておく
災害リスク 地震や火災で物件が損害を受ける可能性がある 損害保険に加入しておく
金利変動リスク 金利が上昇することによって返済が困る可能性がある あらかじめ低金利ローンを選んだり、繰上返済をしたりする

リスクをあらかじめ知っておくことで、不動産投資をする際に対策を立てられます。そのため、上記については必ず頭に入れておくようにしましょう。

空室リスク

購入した物件に入居者がいないと空室状態が続き、不動産投資による収入がないままローンを返済する可能性があります。

空室リスクは、物件周辺の利便性や室内の設備を確認することで避けることができ、このことからも物件選びは非常に重要であることがわかります。

災害リスク

地震など災害が起こるリスクも知っておくことが大切です。地震や火災で、所有する物件が損害を受ける可能性があります。災害リスクを避けるためにも、損害保険に加入して万が一の事態への備えを確保しましょう。

金利変動リスク

不動産投資における金利変動リスクとは、金利の上昇に伴って利息が増え、家賃収入だけではローンの返済に困る状況をいいます。金利上昇時は、手元資金で繰り上げ返済を検討することで影響を最小限にできます。

そのためにも、不動産投資を始める際は、ある程度の資金を手元に遺しておくことが大切です。

医師が不動産投資で失敗する主な4つの原因

不動産投資は利益が出ず失敗することもあります。しかし、失敗した原因を把握しておけば、対策を考えて成功できる可能性を高められます。以下の失敗する原因をしっかり把握しておき、同じ道を進まないように気をつけましょう。

理由1:節税対策を意識しすぎてしまった

先述の通り、医師が不動産投資を始める大きなメリットの1つに節税効果があります。しかし、節税ばかりに気を取られるあまり、毎月の収支が赤字続きといった事態は避けたいものです。

不動産投資は、管理会社に支払う委託費や空室対策のためのリフォーム経費など、費用項目は多岐にわたります。漠然としたイメージではなく、実際にどの程度の費用が生じるのか事前に整理しておくことで、不動産収入が得られるかどうか判断できます。

節税意識を持つことは大切ですが、まずは不動産投資のシミュレーションを行い、安定した収益を生むかどうか投資前に確認してください。

理由2:返済比率が高く返済額が多くなってしまった

不動産投資で返済比率が高くなってしまうと、収益よりもローンの返済の割合の方が大きくなってしまい、あまり手元にお金が残らなくなってしまいます。

例えば、年収2,000万円の人が年間400万円のローン返済をしなければいけないとすると、返済比率は以下のようになります。

返済比率計算

600万÷2,000万×100=30%

確かにローンを早く完済した方が、その後は不動産投資から得られる収入の方が比率は大きくなるため楽なようにも感じます。しかし、返済比率が高くなり生活できなくなってしまっては、元も子もありません。年間の支出をしっかり把握した上で、無理のない程度に返済していきましょう。

理由3:医師ゆえに多くローンを組んでしまった

審査は年収が安定している人ほど返済能力が高いと判断されます。そのため、医師の場合は大きな額を低い金利で借入できる傾向があります。

しかし、自分の返済能力以上の金額を借入してしまうと、返済に苦労してしまう可能性がありますので、注意が必要です。また、借入額が大きくなってしまうと、早くローンを返済したい気持ちが出てしまい、返済比率が高くなってしまう危険もあります。

大きな額を低い金利で借入できることはメリットではありますが、その影に潜んでいるリスクをしっかり把握しておかないと、後々苦労します。ローンは計画的に組みましょう。

理由4:不動産投資に使える時間が少なかった

不動産投資は、比較的時間は取られませんが、あまり不動産投資に時間を割けないと失敗するリスクも高くなります。例えば、物件の調査をしたり物件同士を比較したりなど、やらなければいけないことは多いです。

もし、調査や比較をせずに不動産投資を進めてしまうと、失敗するリスクも高くなってしまいます。しかし、医師の仕事は忙しく、多くの時間を不動産投資に割くのは難しいでしょう。

なかなか不動産投資に時間を割けない場合は、サポートの手厚い不動産投資会社を利用するなど対策を立てると良いでしょう。不動産投資にかける時間をゼロにはできませんが、より短時間で物件の調査や比較、物件の管理などができます。

節税目的なら新築と中古マンション投資のどちらがおすすめか

ここまで、医師が不動産投資を成功させるポイントや失敗する原因について解説してきました。中には節税対策の一環として不動産投資を始めようと考えている人もいるでしょう。

そこで実際に物件を選ぶ際に出てくる疑問が「新築と中古の物件どちらが良いのか」です。新築と中古の物件では、それぞれメリットとデメリットが異なります。

例えば、目先の節税効果を期待するのであれば中古マンションを選ぶと良いでしょう。また、自分の不動産投資に利用できる資金や、どの程度ローンを組めるのかによっても変わります。

身の丈に合わない額の物件で不動産投資を始めてしまうと、返済に苦労するなど失敗してしまうリスクもありますので、注意しましょう。

勤務医でも積極的に不動産投資を始めてみよう

開業医として働く医師もいれば、勤務医もいます。不動産投資を始めようと考える医師の中には、「勤務医でも不動産投資を始められるのだろうか」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、勤務医でも不動産投資は可能です。勤務医が不動産投資を始めるメリットはいくつかあり、不動産投資による収入を得た上で早期にリタイアできる点はメリットの1つといえるでしょう。

また、いずれは開業したいと考える勤務医であれば、購入した不動産を開業場所として使える点は大きなメリットです。将来、何らかの事情で開業を断念しても、賃貸に出したり売却したりと何らかの方法で収益を生む可能性があります。

勤務医は就業時間が不規則になりがちですが、本業以外の収入源の確保やライフプランの選択肢を増やすためにも、この機会に不動産投資を始めてみましょう。

医師が不動産投資を始める際に着目したい3つの項目

先述の通り、医師が不動産投資を始める際には、さまざまなリスクを知っておく必要があります。利回りや物件価格以外にもいくつかの項目を確認しておくことで、不動産投資での失敗を回避できるでしょう。

医師が不動産投資を始める際に着目すべき項目を、以下で解説します。

不動産投資の着目点①:検討している物件の詳細

一口に不動産投資といっても、投資対象はさまざまです。区分マンション投資は、一棟マンション投資よりも少ない予算で始めることができ、流通量も多いことが特徴といえます。

また、新築か中古かによっても購入費や管理費にも差が生じます。物件選びは不動産投資の要であるため、どのような物件を選ぶのかについて投資前に確認してください。

不動産投資の着目点➁:検討している物件のニーズ調査

購入する物件が、そのエリアのニーズに合うか確認しましょう。例えば、閑静な住宅街やベッドタウンはファミリー層に人気であり、逆に駅から近い物件なら単身者のニーズが高いです。

不動産投資の着目点③:物件の管理を任せる会社の調査

本業が忙しい医師は、管理会社に委託して不動産投資を行うケースも少なくありません。物件の価値を落とさないためにも、誰に管理を任せるのかも非常に重要です。

物件のメンテナンスや募集広告など、適切な管理方法をとっている管理会社であれば、物件の資産価値を大きく下げることは起こりにくいでしょう。

実際に医師で不動産投資をしている人のブログも見てみる

自分と同じように、医師でありながら不動産投資をしている人を参考にすることで、不安点を解消したり今後の不動産投資に活かせる可能性があります。
例えば、「医師が教える不動産投資」では、不動産投資の基本的な知識や不動産投資をする際に抱える不安を解消するための発信などをされています。

まとめ:まとめ不動産投資は医師の中で最も節税対策になる副業の1つ

不動産投資は、管理会社に委託することで普段忙しい医師でも不動産投資に充てる時間を最小限に抑えながら収益を得られる点がメリットです。

また、収入の柱を増やしつつ節税対策も期待できるため、おすすめの副業と言えるでしょう。ただし、高収入ゆえに複数の投資物件を購入することもある医師は、悪徳業者に狙われやすいです。

そのため、不動産会社や物件は慎重に選ぶことを意識し、この機会に不動産投資を始めてみてはいかがでしょうか。

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