家計の見直しや将来のライフプランをプロの知見から提案してくれる「ファイナンシャルプランナー(FP)」。より正確かつ家庭の現状に合うライフプランを作ってもらうには、家庭のお金のことをFPに細かく話す必要があります。
自分や家計の収支の話をすることに恥ずかしさを感じている方もいるでしょう。だからといって、お金に関する悩みを放置しておくと、将来もっと恥ずかしい思いをする可能性もあります。
本記事ではファイナンシャルプランナーに相談するのが恥ずかしい理由・要因や恥ずかしさを軽減させるための対策などについて解説します。
お金の相談が恥ずかしいという相談者は一般的
ファイナンシャルプランナー(FP)に相談することについて、「恥ずかしい」という思いを抱える人は多いです。
恥ずかしいと感じる理由はさまざまですが、考えられるのは「家庭のお金の出入りを明らかにしなければいけないから」ということでしょう。家計が赤字であることを早く解決したい気持ちがある一方、家計を人に知られるのは恥ずかしいと感じてしまいます。
また「大人なのにお金の知識がなくて恥ずかしい」と思う人もいるかもしれません。
ただ、結論からいって、ファイナンシャルプランナーにお金の相談をすることは恥ずかしいものではありません。
ファイナンシャルプランナー(FP)は家計のホームドクターと呼ばれることもあります。体調が悪いときに医者に相談することが恥ずかしくないのと同じで、お金のプロであるFPに診断してもらって解決策を提示してもらうのは恥ずかしくありません。
むしろ、恥ずかしいと思って相談しないでいると、もっと取り返しのつかない事態に陥る可能性もあります。
ファイナンシャルプランナーへの相談が恥ずかしいと思う要因
最初に話をする時点でファイナンシャルプランナーは全くの他人であり、お金の話をすることを恥ずかしいと感じる感情は当然出てくるものです。
では、なぜ「恥ずかしい」という感情が出てくるのでしょうか。
ここではファイナンシャルプランナーへの相談を恥ずかしいと感じる要因として、以下の3つを解説します。
- プライバシーをさらけ出すことになるから
- 話についていけずに知識不足だと思われる不安があるから
- 対面で話すことに緊張するから
プライバシーをさらけ出すことになるから
ファイナンシャルプランナーへの相談の多くは「家計の見直し」「ライフプランの作成」でしょう。
いずれにしても、ファイナンシャルプランナーは現状の家庭の年収、貯金、支出、将来設計といった内容を把握しないと提案やアドバイスができません。相談する以上、相談者の家庭のお金の流れや資産を把握する必要があります。
家庭のプライバシーに関する部分をさらけ出すことになるので、恥ずかしいと感じるのでしょう。
ただ、FPはさまざまな家庭の家計を改善してきたプロです。
冷静かつ客観的に分析してくれるので、恥ずかしがらずに相談して大丈夫です。
話についていけずに知識不足だと思われる不安があるから
FPの専門的な話についていけず、知識不足と思われることに不安や恥ずかしさを感じる人もいるかもしれません。
ただ、FPは金融商品に関する膨大な知識を持っており、その知識を一般人にもわかるような言葉に換えて伝えてくれます。
比較的簡単な言葉でライフプラン表やキャッシュフロー表などの成果物の内容を説明してくれるので、特別な金融知識を持っている必要はありません。
もちろん、保険や投資、税制などの話を知っているほうが話をすんなり理解できますが、知らない人でも理解できるような提案をしてくれるので安心してください。
対面で話すことに緊張するから
プライバシーをさらすことや金融知識の話以前に、単純に「対面で話すことが恥ずかしい」と感じる方もいるようです。
「異性に対して相談するのが恥ずかしい」と考える方も少なくないでしょう。そこで利用したいのが「オンライン相談」です。オンラインでは向かい合って話すのではなく画面越しで話すため、対面での相談よりは緊張しません。
また、オンラインビデオ通話なら画面の表示をオフにして電話のように話すこともできます。オンライン相談を利用すれば、恥ずかしさを感じずに安心して相談できるでしょう。
【結論】FP相談に恥ずかしさを感じている方の対策3つ
前項で解説したとおり、ファイナンシャルプランナーにお金のことを相談する場合、さまざまな理由で恥ずかしさを感じるもの。
ここでは、ファイナンシャルプランナーに相談するのに恥ずかしさを感じている方に向けて対策を紹介します。
恥ずかしさを緩和させられる対策として考えられるのは、主に以下の3つです。
- 自分や家庭の家計の現状や将来のライフプランをまとめておく
- FPにしたい質問をリストアップしてまとめておく
- 話しやすいFPを選ぶ
自分や家庭の家計の現状や将来のライフプランをまとめておく
FP相談に恥ずかしさを感じている人は、家計の収入や支出、資産、負債、将来のライフプランなどの情報について、事前に資料を作ってまとめておくことをおすすめします。
先に資料を作っておけば、自分が口頭で説明する時間が減ります。また、その場で思い出せずに悩んでしまって恥ずかしい思いをすることもありません。
可能であればエクセルなどのシートで表形式にまとめておき、面談前にメールで送信しておくとスムーズに相談が進みます。文章として送るだけなら、その場で声に出して家計のことを話すのと比較して恥ずかしさを感じることもないでしょう。
以下に、FPに相談する前にまとめておきたい家計の状況についてリストアップしておきます。FP相談前に資料を作る際の参考にしてみてください。
- 毎月の収入額・手取り額
- 毎月の支出額
- 貯金や株式などの資産名や比率、金額
- 将来のライフプラン
- 子どもの進学先の予定 など
- 家計簿
- 不動産の情報
- 保険証券
- 健康診断の結果
- 株式や投資信託、NISA、iDeCoなどの運用情報が分かる資料
- 確定申告書
- ねんきん定期便 など
FPにしたい質問をリストアップしてまとめておく
恥ずかしさを軽減させるなら、相談や質問をしたい事項を事前にリストアップしておくことをおすすめします。
質問したいことをリストアップすることで相談前に解決策を自分で探すことが可能です。「どうすれば良いですか?」よりも「調べたら解決策が〇〇だったんですけど、どうでしょうか?」という聞き方のほうが恥ずかしくないでしょう。
また、何が聞きたいかを明確にしておくことで、ファイナンシャルプランナーとしても明確な回答がしやすいです。
話しやすいFPを選ぶ
ファイナンシャルプランナーへの相談に恥ずかしさを感じる人は、なるべく相談しやすい雰囲気のあるFPさんに相談しましょう。
FPも人間ですから、人によって相性に違いがあります。専門的な知識を持っている人でも、自分と相性的に合わないと感じる人では相談するのに恥ずかしい気持ちが出てくるでしょう。
話しやすそうな雰囲気があって、かつ自分が悩んでいるジャンルに強いFPが相談先の有力な候補になるでしょう。
また、同性のFPを選ぶことも重要です。異性に対しては恥ずかしくて相談できないことも、同性ならすんなりと話せることもあるかもしれません。
ファイナンシャルプランナーへの相談は危険?あてにならない?
ファイナンシャルプランナーに相談することを恥ずかしいと感じている方で「FPへの相談は危険なのでは?」「FPへの相談はあてにならない無意味なものなのではないか?」という思いがある方もいるかもしれません。
ここでは、FPへの相談が無意味なのか、相談する価値がないのかについて解説します。
- FP相談は意味がない?
- FPにむかつく人はいるのか?
- 20代の若さで相談しても良いのか?
FP相談は意味がない?
FP相談はときおり「意味がない」と言われることがありますが、その理由として以下のようなことが考えられます。
- 専門知識を持っていないFPもいるため
- 商品を勧誘されることがあるため
実は、FPという仕事は無資格でもできます。国家資格である「ファイナンシャル・プランニング技能士」や民間資格でも知名度が高い「CFP🄬」「AFP」といった資格がない人でも「ファイナンシャル・アドバイザー」「ライフプラン診断士」といった肩書きでFPとして活動しているケースもあります。
また、FP相談は無料であることが多いですが、FPが手数料収入を得られる金融商品をおすすめされることがあります。金融商品をおすすめされることに嫌気がさした人が「意味がない」と悪い口コミを投稿していることが考えられるでしょう。
ただ、専門的な知識と資格を持っているFPに相談すれば「意味がある」と言い換えることができます。
金融商品の提案を避けるなら有料相談という選択肢もあるので、「FP相談は意味がない」とはいえないでしょう。
FPにむかつく人はいるのか?
相談者も人間なので、FPと相性や話が合わずに「むかつく」と感じる方もいるかもしれません。
また、金融商品の勧誘があまりにしつこいことで「むかつく」と感じるFPもいる可能性もあるでしょう。どれだけお金に関する知識や実績が豊富なFPでも、むかついてしまうと意味のある相談はできません。
どうしても「むかつく」と感じるなら、相談先のFPが所属する企業に申し出てFPを交代してもらうことができます。むかつくFPがいるから「FP相談が意味ない」のではなく、有意義な相談ができるFPを探したうえで相談をすることが大切です。
20代の若さで相談しても良いのか?
FP相談に意味がないと思っている理由として「お金がない若いうちの相談が意味ない」と感じる人がいるかもしれません。
しかし、若いときこそFP相談に意味があるともいえます。20代など若いうちに相談しておくことで、家計の黒字化やライフプラン達成のための取り組みを早くから始めることができます。
資産運用にしても、少しでも長い期間にわたって運用するほうが大きなリターンを得られる可能性があります。
むしろ、若くてお金も金融知識も乏しい状態のときにプロのアドバイスを聞いた方が、効果が大きいともいえるでしょう。
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恥ずかしくてもファイナンシャルプランナーに相談するメリット
赤の他人であるファイナンシャルプランナーに相談するのは恥ずかしいと思うのが当然ですが、それでもFPに相談するメリットは多くあります。
FP相談を利用することで得られるメリットは、主に以下の5つです。
- 第三者かつプロのアドバイスがもらえる
- 自分で調べるよりも時間を節約できる
- 経済的な負担を軽減して家計改善できる
- 将来の精神的な不安を軽減できる
- 自分に合わせてライフプランをオーダーメイドしてもらえる
第三者かつプロのアドバイスがもらえる
FPに相談することで、自分では気付きにくい「第三者かつ金融のプロ」の視点からのアドバイスを受け取ることができます。
今後の家計の見直しをするにあたって、受け取ったアドバイスを方針の骨子にすることができるでしょう。
自分で調べるよりも時間を節約できる
家計の見直しやライフプランの作成にあたり、自分で調べて解決策を探すことも不可能ではありません。
ただ、ネット検索とはいっても、家計の黒字化やライフプラン達成のコツを調べるのは時間がかかります。また、自分で調べた対策が正しくない可能性もあります。
ファイナンシャルプランナーに相談することで、自分で調べるよりも早く、家計の黒字化やライフプラン達成に大きな効果を見込める対策を知ることができるでしょう。
経済的な負担を軽減して家計改善できる
FPに相談して家計の見直しをすることで、これまで赤字だった家計の収支を改善して黒字化を目指すことができます。
これまで減る一方だった貯金がプラスになることで、長期的なライフプラン達成にも希望が持ててモチベーションにつながることが期待できるでしょう。
将来の精神的な不安を軽減できる
家計が赤字のままでは自分や家族のライフプランを達成することができず、将来に漠然とした不安を抱えた状態になります。
お金のプロであるファイナンシャルプランナーに相談することで将来のライフプラン達成に希望がもて、不安を軽減できるでしょう。
自分に合わせてライフプランをオーダーメイドしてもらえる
ファイナンシャルプランナーに相談すると、どの家庭でも同じ画一的な対策ではなく、それぞれの家計やライフプランに合わせた解決案を提案してもらえます。
短期的に黒字を解決してくれるだけでなく、具体的にどうすればライフプランを達成できるかをオーダーメイドで案内してくれるので、将来に不安を感じている人こそ恥ずかしさを抑えて相談してみることをおすすめします。
ファイナンシャルプランナーを選ぶときのポイント
ファイナンシャルプランナーの無料相談はどのFPが担当するか分からないことが多いですが、なかには好きなFPを指名できるケースがあります。また有料相談であれば、さまざまなFP事務所から相談先を選ぶことができます。
ここでは、FP相談に不安や恥ずかしさを感じる方に向けて、相談先のFPを選ぶ際のポイントをご紹介します。
- 企業系と独立系から自分に合うほうを選ぶ
- ファイナンシャルプランナーの保有資格から選ぶ
- 相談内容を専門にするファイナンシャルプランナーを選ぶ
企業系と独立系から自分に合うほうを選ぶ
ファイナンシャルプランナーには大きく分けて「企業系」「独立系」の2種類があります。
自分が相談したいFPを決めるときは、企業系と独立系から自分に合うほうを選択することも大切です。
企業系FPは大手や中堅の企業に所属するFPで個人です。開業している人よりも安心感を覚える相談者もいます。またさまざまなFPが在籍しているため、自分と相性が良いと感じるFPを選びやすい点もメリットです。
一方、独立系は有料相談にも対応しており、保険の販売会社の手数料を気にしない中立的なアドバイスを受けることができます。
それぞれにメリットがあるため、ご自身が納得できるほうのFPを選択してみましょう。
ファイナンシャルプランナーの保有資格から選ぶ
家庭の大切なお金について相談するなら、専門性の高いファイナンシャルプランナーに相談しましょう。
客観的に専門性の高さを知る手掛かりになるのが、FPが持つ資格です。
まず、国家資格の「ファイナンシャル・プランニング技能士」は1級から3級まであり、上位の資格ほど専門的な知識を要求されます。可能なら最上級である1級を保有するFPを選びましょう。
また、民間資格では「CFP🄬」「AFP」という資格があり、こちらは2年ごとに勉強会への参加やテストの受験などで一定の単位を取得しないと失効してしまいます。
相談先のFPの資格にこだわるなら「1級ファイナンシャル・プランニング技能士」と「CFP🄬」を保有したFPが候補になるでしょう。
相談内容を専門にするファイナンシャルプランナーを選ぶ
ひとくちにFPといっても、「保険に詳しいFP」「資産運用に特化したFP」「不動産投資に強いFP」「相続相談を生業にしているFP」など、専門や強みにしている分野が異なります。
保険の相談を不動産に強いFPにするよりも、保険に強いFPのほうが専門的かつ的確なアドバイスを受け取れる可能性が高いです。
ご自身が相談したい内容に強いFPを選びましょう。
ファイナンシャルプランナーへの相談前に知っておきたい注意点・デメリット
ファイナンシャルプランナーに相談するとき、以下の2つのデメリット・注意点があることを事前に把握しておきましょう。
- なかには有料でしか相談できないFPもいる
- ファイナンシャルプランナーによって専門が異なるので相談に乗ってくれないことも
なかには有料でしか相談できないFPもいる
ファイナンシャルプランナーへの相談は無料ですが、無料では対応できない相談もあります。
例えば無料相談で保険を見直そうとする場合、FPが手数料を受け取れる保険のラインナップの中からおすすめの商品を紹介されることになります。ただ、ほかにもっと良い選択肢があるかもしれません。
あらゆる選択肢の中から中立的にアドバイスを受けるなら、保険販売会社とのしがらみなしでアドバイスをしてもらえる有料相談が向いていることがあります。
また、FPのなかには有料相談しか受け付けていないFPの方もいます。ご自身が相談したいと思えるFPがどのような相談サービスを提供しているのか、事前に確認しておきましょう。
ファイナンシャルプランナーによって専門が異なるので相談に乗ってくれないことも
ファイナンシャルプランナーはさまざまなジャンルの「お金」について精通しており、資格を取得する時点で以下のように多くの分野の勉強をします。
- ライフプランニング
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続
なかには全てのジャンルで一流の知識を身に着けた人もいるかもしれませんが、ほとんどのFPは自分が所属する企業の事業や自分の得意分野を専門に知識を得ています。
気になるFPがいても、その得意分野・専門分野とご自身の悩みが異なると、良いアドバイスは得られないと覚えておきましょう。
ファイナンシャルプランナーに相談する前に知っておきたい投資や保険の基礎知識
ファイナンシャルプランナーへの相談が恥ずかしいと思う原因の1つに「知識の少なさ」があります。
「FPのアドバイスの意味が分からなかったらどうしよう」
「『この相談者は何も知らないんだな』と思われたらどうしよう……」
このような不安は自分がお金に関する知識を身に着けるだけである程度緩和できます。
ここでは投資・保険というFPからアドバイスを受けることが多い内容について、FPの話についていくために役立つ基礎知識を解説します。
- 投資は若いうちから始めるのが有利
- 加入すべき保険は家族構成や自分の年齢によっても変わる
投資は若いうちから始めるのが有利
「投資はお金を貯めてからじっくり始めたい」と考える人がいるかもしれません。ただ、実際には投資は若いうちから始めるほうが有利とされます。
20代など若いうちから投資を始めることによるメリットには、以下のようなものがあります。
- 運用益の割合が時間経過とともに大きくなる
- 暴落しても時間に余裕があるので取り戻しやすい
メリット1:運用益の割合が時間経過とともに大きくなる
単純計算してみると、50歳から60歳まで10年間お金を運用するよりも、20歳から40年間続けるほうが、長く運用できる分だけ利益を得るチャンスが多くて有利です。
投資は複利効果といって、得られた利益を元本に含めて再投資するのが基本的な考え方です。
時間をかけて投資するほど上乗せされる利益が大きくなり、時間経過とともに雪だるま式に資産が増えていくことが期待できます。
メリット2:暴落しても時間に余裕があるので取り戻しやすい
投資期間が長いほど、万が一の暴落から取り戻す余裕がある点もメリットです。
例えば投資して10年後にリーマンショックやコロナショックのような暴落がきた場合、50歳から始めて60歳で暴落すると、損失を取り戻す前に老後に突入する可能性があります。
一方、20歳から始めて30歳で大暴落したとしても、失った含み益を30年かけて取り戻すことができます。
加入すべき保険は家族構成や自分の年齢によっても変わる
保険への加入を見直す場合、年齢や家族構成によって保険の必要性やどの保険がおすすめかが異なります。
例えば20代独身の場合、大きな病気になるリスクが低く、万が一死亡しても資産を残すべき相手がいません。医療保険やがん保険に加入する必要性は高くなく、死亡保障も自分の葬儀の費用を親に残すくらいで良いと考えることができます。
一方、30~40代で配偶者と子どもがいる家庭では、病気になるリスクが上がることで医療保険やがん保険の重要性が上がり、死亡保障も配偶者や子どもの生活が困らない金額を設定することになります。
ファイナンシャルプランナーの相談に関するよくある質問
最後に、ファイナンシャルプランナーへの相談について、よくある質問とその回答を紹介します。
ファイナンシャルプランナーの相談が無料なのはなぜ?
ファイナンシャルプランナーが無料で相談を受け付けている理由は、相談者へのアドバイスを通じて保険などの金融商品を販売することで、金融商品の販売元から手数料収入を受け取っていることです。
全ての顧客に保険を無理に提案するのではなく、アドバイスの内容次第で保険が必要という判断になった場合に提案を受けることになります。
よって、ファイナンシャルプランナーの相談が無料だとしても、危険だったり裏があったりするわけではありません。
ファイナンシャルプランナーの相談が有料の場合の相談料金は?
日本FP協会によれば、1時間当たりの相談料について、調査した結果が以下のようになりました。
- 5,000円未満:14.2%
- 5,000円~10,000円未満:47.3%
- 10,000円~20,000円未満:33.5%
- 20,000円以上:5%
1時間当たりの相談料金は5,000円~10,000円が相場で、ベテランFPの場合は10,000円を超えてくる可能性もあります。
なるべく相談料が安いFPに相談することがおサイフのためには良いですが、ベテランから良いアドバイスを得るほうが最終的に利益になることも考えられます。
ご自身の生活に問題ない範囲で、料金の安さとFPの実績をみてバランスが良い相談相手を探すことをおすすめします。
ファイナンシャルプランナーに相談できないことはありますか?
ファイナンシャルプランナーはライフプランや保険、金融商品、税制などの概要や大まかな対策といった話はできますが、他の専門家しかできないような専門的な仕事は依頼を受けることができないケースがあります。
例えば「個別具体的な税務の相談」「確定申告の代行」などの仕事は税理士の独占業務であり、税理士資格がないFPは報酬の有無に関係なく相談を受けることができません。
まとめ:ファイナンシャルプランナーへの相談はまったく恥ずかしいことではない
ファイナンシャルプランナーへの相談に恥ずかしさを感じる人もいるかもしれませんが、全く恥ずかしいことではありません。
仮に相談者に金融の知識がなかったり、家計が大赤字の状態だったりしても、FPに笑われることはありません。あくまでも仕事として、家計の黒字化やライフプラン達成のためのアドバイスやサポートをしてくれるでしょう。
今回紹介したFPの選び方をもとに、ご自身が悩む内容に専門的な知識や実績を持つファイナンシャルプランナーを探してみましょう。