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家計

お年玉の年齢別相場は?5つのポイントとお年玉管理方法も紹介

毎年、お年玉の時期になると「いくら渡すべきか」迷う人も多いのではないでしょうか。

お年玉について住信SBIネット銀行が2020年12月に実施した調査(※)の結果は以下のとおりでした。

  • お年玉をあげる予定のある人は61.4%
  • 平均支出予定額は26,206円
  • お年玉をあげる人数は平均3.8人

この記事では、おもに住信SBIネット銀行の調査結果をもとに、お年玉の相場を年齢別に紹介します。また、お年玉をあげる前に押さえておきたい5つのポイントや、子どものお年玉管理方法も紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

※参照:住信SBIネット銀行「お年玉に関する意識調査 2021」(PDF)

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お年玉の年齢別相場

お年玉の年齢別相場は以下のとおりです。

年齢 相場
赤ちゃんから小学生未満 ~1,000円
小学校1~3年生 1,000~3,000円
小学校4~6年生 3,000~5,000円
中学生 5,000~10,000円
高校生 5,000~10,000円
大学生 5,000~10,000円

参照:住信SBIネット銀行「お年玉に関する意識調査 2021」(PDF)

なお、沖縄は1,000円で統一されるのが地域の慣習です。

また、本記事の「相場」はいわゆるボリュームゾーンを示します。つまり、「相場の範囲内の金額で渡す人が多い」という意味で、それよりも低い金額や高い金額で渡す人がいないわけではないことに注意してください。

それでは、年齢別のお年玉相場を具体的に解説していきます。

赤ちゃんから小学生未満(乳幼児)

赤ちゃんから小学生未満の子ども、いわゆる乳幼児には、1,000円以下がお年玉の相場といわれています。具体的には、500円か1,000円のどちらかを渡すことが多いようです。

小学校低学年(1~3年生)

小学校に入学して低学年の間は、1,000~3,000円がお年玉の相場です。実際には1,000円か2,000円、3,000円で渡すことが多いでしょう。

注意しておきたいのは、親が知らない間に小学校低学年の子どもにお年玉を渡さないことです。小さい子供はなくしてしまう可能性があるため、親に渡すか、親の目の前で渡すと良いでしょう。

小学校高学年(4~6年生)

小学校高学年になると、3,000~5,000円がお年玉の相場となります。3,000円もしくは5,000円で渡すことを検討すると良いでしょう。

小学校4年生は3,000円、5年生と6年生では5,000円のようにしても良いかもしれません。後述しますが、「4,000円」は「4」を含むことから忌み数と呼ばれ、避けるべき金額です。

中学生

中学生になると、5,000~10,000円がお年玉の相場です。相場の範囲が5,000円に広がり、「具体的にいくら渡せば良いか」悩むところかもしれません。

その場合には、中学1年生は5,000円、2年生は8,000円、3年生は10,000円と段階的に増額していくことも一つの手です。しかしこのように増額していくと、途中で金額の増加を止めてしまうと不満に思われるかもしれません。

最終的にいつまでお年玉を上げるかを決めておき、最終的に渡す金額から少しずつ減額して渡す金額を考えるのおすすめの金額の設定方法です。もちろん、中学1年生から3年生まで一律5,000円や10,000円という設定も妥当といえます。

高校生

高校生になっても、中学生と同じで5,000~10,000円がお年玉の相場です。中学生と高校生はどちらも義務教育で、学校で過ごすことが多いため、生活環境は大きく変わらず、同額程度を渡す人も多いです。

高校生は中学生に渡すお年玉の額を参考にしながら決めると良いでしょう。

大学生

大学生になっても、高校生と同じで5,000~10,000円の範囲内でお年玉を渡す人が多いです。アルバイトをして自分で収入を得る人も多いですが、交友関係が広がり、お金が必要になる時期と感じでいる人も多く、中高生と比較して多めの金額を渡す人もいるようです。

ただし、「高校を卒業するとお年玉をあげない」という人も多いです。具体的には、約50%の人がお年玉は「高校生まで」もらえる(渡す)ものという回答がありました。

参照:明光ネットワークジャパン「明光義塾調べ【お年玉に関する実態調査】」(2018年12月)(PDF)

お年玉をあげる前に押さえておきたいポイント5点

お年玉をあげる前に押さえておきたいポイントは以下のとおりです。

  • 4や9などの忌み数は避ける
  • 新札やピン札がベスト(きれいなお札)
  • お札は肖像が内側になるように三つ折りにする
  • 親には「お年賀」として贈る
  • 現金以外で渡す方法もある

4や9などの忌み数は避ける

先ほど少し述べましたが、以下の数字は忌み数と呼ばれ、不吉なものとされています。日本でよく知られているものは「4」や「9」、「666」です。国によって様々な数字が不吉なものとされますが、外国の子どもでない場合は特に気にする必要はないかもしれません。

  • 「1」のゾロ目:蛇の目に見えることから、英語圏で忌み数とされる
  • 「3」:「いたましい」や「むごい」といった意味を持つ「惨」に通じることから、ベトナムで忌み数とされる
  • 「4」:「死」と同じ読みであるため、日本など漢字圏で忌み数とされる
  • 「5」:中国語では「無」と同じ読みであるため、中国で忌み数とされる
  • 「9」:「苦」に通じるため、日本で忌み数とされる
  • 「666」:新約聖書から、「獣の数字」「悪魔」を指すものとして忌み数とされる

相場の範囲内とはいえ、受け取る側を考慮すれば、「4,000円」や「9,000円」は避けるべきといえます。

新札やピン札がベスト(折り目のないきれいなお札)

お年玉を現金で渡すときに意識したいポイントは、なるべくきれいな硬貨やお札をポチ袋に入れることです。

急にお年玉を準備すると、「きれいなお札がない」という状況も考えられるため、事前に意識して準備しておくと良いでしょう。

極端ですが、あまりにも「しわくちゃなお札」や「錆びた硬貨」は避けるべきです。

お札は肖像が内側になるように三つ折りにする

お札や硬貨には、表と裏があるのはご存知でしょうか。お札と硬貨それぞれの「表」は、以下のとおりです。

  • お札:人物の肖像がある面が「表」
  • 硬貨:発行年のない面が「表」

間違いやすいのが硬貨ではないでしょうか。5円玉を除く、「1」「10」「50」「100」「500」と書いているほうが「裏」だからです。

お札は表を内側にして三つ折り、硬貨は発行年が書いてあるほうを下側にして入れます。

ただし、硬貨については数えやすいように金額のあるほうを表にしても実際は問題ないでしょう。

親には「お年賀」として贈る

一般に、目上の人にお年玉を渡すときは「お年賀」として贈ると良いといわれています。お年賀は年始の挨拶回りの意味を持ちます。

なぜ目上の人には「お年玉」ではなく「お年賀」なのかというと、かつて、鏡餅を家長が子どもに分け与える習慣があり、それが「御歳魂」と言われていました。これがお年玉の起源であり、元々は年長者が渡すものだからです。

そのため、例えば両親や祖父母、上司にわたす場合は「お年玉」としないように気をつけましょう。

現金以外で渡す方法もある

注意することではありませんが、知っておきたいことは、お年玉は現金以外で渡す方法もあることです。住信SBIネット銀行の調査によると、現金以外で渡す割合は4.0%でした。 例えば次のような方法です。

  • 銀行振込(現金)
  • 図書カード
  • クオカード
  • 電子マネー
  • 商品券
  • テーマパーク入場券

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子どものお年玉はどうやって管理している?

子どものお年玉をどうやって管理しているのか気になりませんか?

先ほど紹介した明光義塾の調査によると、6割以上の親が、お年玉をきっかけにお金の教育を実施しているようです。

ここでは、子どものお年玉を管理する方法を紹介します。

貯金(円普通預金)が最も多い

親が自分の子どものお年玉を管理している場合、その管理方法は「円普通預金」が71.1%(住信SBIネット銀行の調査)となっています。

やはり、銀行口座で管理しておくというのが一般的なようです。同じ普通預金であっても、親名義ではなく子ども名義の口座を作ってみても良いかもしれません。

現金のまま保管する人も約2割ほどいる

普通預金に次いで多かったのが、銀行口座に入れずに現金で保管する人でした。全体のうち21.1%と、およそ2割です。

現金で保管していれば、いざ子どもが使いたいときにすぐに使える点がメリットといえますが、「貯めておく」ことが目的であれば、銀行口座のほうが良いでしょう。

投資信託を利用している人も約1割ほどいる

実は、株式や投資信託、債券で管理している人も、合わせて16.3%います。そのうち投資信託は9.0%です。

住信SBIネット銀行の調査結果によれば、2020年から2021年にかけて、以下のような変化が見られました。

管理方法 2020年 2021年
円普通預金 73.9% 71.1%
投資信託 3.8% 9.0%
株式 3.0% 6.4%
債券 0.1% 0.9%

参照:住信SBIネット銀行「お年玉に関する意識調査 2021」(PDF)

普通預金で管理している割合が減り、投資信託や株式、債券で管理する割合が増えています。上記のうち「投資信託」はジュニアNISAを含んでおり、子どものお年玉においても「投資で増やす」ことが考えられているようです。

まとめ:金額相場と注意点を押さえてお年玉を渡しましょう

お年玉の相場は、年齢に応じて大まかに1万円以下でした。

お年玉を渡すときには、「4,000円」や「9,000円」を避けることや、できる限りきれいなお札や硬貨を準備しておくことなどがマナーです。

また、お子様が親戚や近所の人からもらったお年玉は、長期積立投資を行ってみても良いでしょう。

金融庁が1985年以降、毎年、国内外の株式や債券へ積立分散投資したシミュレーションによれば、「20年の長期保有では、投資収益率は2~8%(年率)」という結果も出ています。つまり、リーマンショックを経ても、長期の積立投資は最終的に損失を出していません。

お年玉を管理しながら資産形成ができる手段の一つといえます。ただし、ジュニアNISAは2023年末で終了してしまいます。

参考:金融庁「20・30代投資初心者向けつみたてNISA Meetup Online」(PDF)

ぜひ本記事を参考に、「お子様に喜んでもらえるお年玉」とするため、渡す金額や管理方法を検討してみてください。

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