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7大疾病に備えた保険は必要?入院日数と医療費のデータから考えよう

「7大疾病に備える○○保険」などのコマーシャルを目にした方も多いでしょう。しかし、「7大疾病とは具体的にどんな病気なのか」「7大疾病になった時はどのぐらい費用がかかるのか」と聞かれると、具体的には知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、7大疾病についての説明と、入院日数、必要な費用、保険選びのポイントをご紹介します。万が一7大疾病になった時の入院日数や医療費がわかり、自分にどのような保険が必要かを判断できます。

7大疾病とは?「3大疾病」と「4つの生活習慣病」

「誰もがなりやすい7大疾病」と言われますが、そもそも7大疾病について具体的に知らない方もいらっしゃるかもしれません。7大疾病は、3大疾病と4つの生活習慣病を合わせた呼称です。7大疾病の発症原因のほとんどは生活習慣に起因しています。

そのため、生活習慣を見直すことで7大疾病の予防につながります。7大疾病に備えた保険に入る前に、7大疾病の具体的病名や予防策を理解しておくと、本当に必要な保険を選びやすくなります。以下で、3大疾病と4つの生活習慣病について簡単にご説明します。

3大疾病とは

3大疾病とは、日本人の死因トップ3を占めている次の3つの病気です。

  • がん
  • 心疾患
  • 脳血管疾患

いずれも、状況次第では死につながりかねない病気です。命をとりとめても、元通りに回復するには時間がかかったり、障害が残ることもあります。これら3大疾病がどのような病気なのか、それぞれについて以下でご紹介します。

がん

がんとは、遺伝子が傷つくことによって起こり、正常な細胞ががん細胞に変わって増殖する病気です。日本人の2人に1人が一生の間に何らかのがんになると言われており、実は身近な病気であると言えます。多くのがんは、放置していると全身に転移して患者を死に至らせるため、早期発見と治療が必要です。

がんの原因は様々で、ウィルスなどの感染症や紫外線、喫煙や不健康な食生活などの生活習慣によるストレスが主な原因と考えられています。自分でできる予防策として、喫煙や食品添加物の摂取を避け、紫外線対策を行ないましょう。

心疾患

心疾患とはいわゆる心臓病のことであり、狭心症と心筋梗塞が代表的な病名です。発症の原因は心臓に栄養や酸素を送る血管が固く(つまり動脈硬化に)なることです。心臓は全身に血液を送り出すポンプのような機能を担っています。しかし、加齢とともに動脈硬化が進むと、血管が詰まって心臓に血が届かなくなってしまいます。

その他、心肥大や不整脈、心筋症なども心疾患の一例です。心疾患予防としては、生活習慣の改善が求められています。動脈硬化は加齢とともに進みますが、高血圧や高コレステロール、喫煙、ストレスなどによってといっそう促進されるためです。

脳血管疾患

脳血管疾患とは、脳の血管に異変が生じて脳に損傷を与える病気です。脳の血管が詰まって起こる脳梗塞と、脳の血管が破れて起こる脳出血やくも膜下出血が主な病症です。これら3つの病症を合わせて脳卒中とも呼びます。

脳血管疾患は高血圧や動脈硬化によってもたらされます。高血圧の原因は食塩のとり過ぎであることが多いため、まずは減塩を心がけましょう。また、肥満や喫煙、過度の飲酒も高血圧や動脈硬化の要因となるため、健康な生活をするとリスク要因を減らせます。

4つの生活習慣病とは

4つの生活習慣病とは、食事や運動不足、喫煙、飲酒、ストレスなど生活習慣が要因でかかる次の4つの病気です。知らず知らずのうちに体を徐々に悪化させるため「サイレントキラー」とも呼ばれます。

  • 糖尿病
  • 高血圧性疾患
  • 肝硬変
  • 慢性腎不全

かつては「成人病」と呼ばれていましたが、成人に限らずかかることや、要因が年齢ではなく生活習慣であることから呼称が変わりました。いずれも耳にすることが多い病気です。各病気の特徴について、以下でご説明します。

糖尿病

糖尿病は、すい臓から分泌されるインスリンがうまく働かないために、血液中のブドウ糖が吸収されず血糖値が上昇する病気です。インスリンが機能していると、ブドウ糖が吸収されエネルギーに変換されます。そのため、血糖値も上がりません。しかし、インスリンが機能せず、血糖値が高い状態になると血管が傷つき、体に不具合が起こります。

糖尿病の症状としては、喉の渇きや疲労感のほか、急性合併症による昏睡状態が見られます。心疾患や失明、腎不全などの重い病気につながることもあります。予防策としては、日々、健康的な食生活をおくることが重要です。間食や早食いを避け、飲酒や糖質の高い食事を控えることが求められます。

高血圧性疾患

高血圧性疾患とは、高血圧が原因で心臓に障害が現れる病気です。体内を流れる血液が血管にかける圧力が血圧です。その血圧が高いと、心臓はより高い圧力をかけて血液を体内に送り出すため、心臓の筋肉が厚くなり心肥大に至ります。また、心臓への負担が増すことで心臓が弱り、心不全につながることもあります。

高血圧の原因は、塩分の過剰摂取や、ストレス、運動不足など生活習慣由来のものが多いです。高血圧は放置して悪化すると命に関わりかねません。減塩やバランスの良い食事を心がけて生活を改善することで、要因を取り除きましょう。

肝硬変

肝硬変とは、慢性的な炎症のために肝臓の組織が破壊され、肝臓が線維化して硬くなる病気です。肝硬変になると肝臓本来の機能が低下し、出血しやすくなったり黄疸や腹水が見られたりします。ただし、初期段階では自覚症状がないため、健康診断を定期的に受けることが必要です。

肝硬変の原因としては、肝炎ウイルスへの感染やアルコールの大量摂取、高血圧などが挙げられます。適量の飲酒や禁酒を心がけ、食生活や運動に配慮して健康な生活を行ないましょう。

慢性腎不全

慢性腎不全とは、数カ月~数年という長い期間をかけて腎機能が低下し、正常時の30%以下になった状態です。慢性腎不全になると、骨がもろくなったり、貧血や動脈硬化、疲労感、動悸息切れなどの症状が現れます。

慢性腎不全の原因としてはさまざまな腎疾患がありますが、近年は糖尿病や高血圧に起因するタイプが増えています。自覚症状がない状態で病気が進行するため、尿検査で異常値が出た場合は、必ず医師に相談しましょう。また、糖尿病や高血圧を治すために、生活習慣の改善も必要です。

7大疾病の必要な入院日数

「7大疾病について大体わかったけれど、何日ぐらい入院するのか知りたい」と思う方もいらっしゃるでしょう。7大疾病にかかってしまった場合、どれくらいの入院日数がかかるのかを具体的に確認してみましょう。

入院日数が短い場合は2週間以内で退院できますが、長い場合は2カ月以上入院していることがわかります。入院している間は働けず無収入になると考えると、貯蓄に余裕がない方や家族の援助を当てにできない方にとって、保険は力強い収入源になります。

医療費はどれくらいの負担になる?

2週間から長い場合は2カ月以上入院する場合、いくら費用がかかるのでしょうか。「そんな長期入院することになれば、家は破産するかも」と心配になる方がいらっしゃるかもしれません。そこで、実際にどの程度負担しなければならないのか、次の4項目に分けてご紹介します。

  • 3大疾病の医療費
  • 医療費の自己負担は最大でも3割
  • 高額療養費で払い戻しも可能
  • 入院のベッド代や食費、先進医療費は健康保険の対象外

日本の保険制度でカバーされる費用とカバーされない費用を知っておくと、どのような保険に加入すればいいかを判断できます。

3大疾病の医療費

がん・心疾患・脳血管疾患の3大疾病の医療費はいくらかかるのかを見てみましょう。

トータルの入院期間の費用が約58万円~210万円以上と、かなり幅があります。しかし、いずれも大金であることに変わりはありません。1日あたりの費用に換算すると約6万7,000円~14万7,000円以上と幅がありますが、まとまった金額がかかることがわかります。

医療費の自己負担は最大でも3割

「入院1日あたりの費用が旅行代なみにかかるなんて、払えるかどうか」と不安になられたかもしれません。実は、全額を負担する必要はありません。医療費の自己負担額は最大でも3割で済みます。

日本の国民皆保険制度のおかげで、国民は少ない負担で高水準の医療を受けられるシステムになっています。医療費負担の構成は以下のとおりです。

  • 保険料:約49%
  • 公費:約39%
  • 患者負担:約12%

実際の負担は患者の年齢や所得で異なりますが、最も負担が大きい方でも3割までです。治療や入院にかかった医療費を全額負担することはないので、ご安心ください。

高額療養費で払い戻しも可能

さらに、患者や家庭の医療費負担を減らすために、高額療養費制度があります。患者にはそれぞれ、年齢や所得に応じて1カ月ごとの自己負担限度額が定められています。支払わなければならない自己負担額が限度額を超えた場合、超過分を公費で負担するのが高額療養費制度です。

たとえば、厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」のモデルケースによると、現役世代で年収が370万円~770万円の方で、医療費が100万円で窓口負担額が30万円のケースでは21万2,570円が高額療養費として払い戻されます。そのため、実際の自己負担額は8万7,430円で済みます。

入院のベッド代や食費、先進医療費は健康保険の対象外

「医療費負担が最大3割で、高額療養費もあるなら保険加入は不要ではないか」とお考えかもしれません。しかし、入院中の食費や差額ベッド代は健康保険の対象外であり、全額自己負担となります。もちろん、高額療養費の補助対象からも外れています。

また、保険診療外である先進医療を受ける場合も同様で、先進医療にかかる費用は全額自己負担です。そのため、高額の医療費を負担する可能性があります。これらの事態に対応するためには、医療保険への加入がおすすめです。

先進医療とは

研究機関などで研究・開発され治療効果がある程度認められた新しい治療や手術などで、厚生労働大臣によって定められた医療のことです。医療技術ごとに適応症および一定の施設基準が設定されています。先進医療に係る費用は全額自己負担であり、健康保険制度の対象外です。

7大疾病に備えるために保険選びで押さえておくべきポイント

健康保険制度で一定カバーされるものの、7大疾病に備えて医療保険に入っておくと安心です。医療保険を選ぶ際に次の3つのポイントを確認しておくと、いざという時に役立つ保険を選べます。

  1. 発症した際に一時金の給付があるか
  2. 先進医療を受けた際の保障が手厚いか
  3. 病状が再発した時も保障が手厚いか

これら3つのポイントを満たした保険は、自分や家族が入院した時に大きな支えになるので、ぜひご確認ください。各ポイントについて、以下でご説明します。

①発症した際に一時金の給付があるか

7大疾病を発症した際に一時金の給付がある保険なら、突然の入院にも慌てずに済みます。7大疾病は、病気によっては2カ月以上入院する可能性があり、入院日数が長いほど出費が多くなります。また、入院中は働けないため収入が減少し、家族の生活に支障を与えかねません。

そのため、まとまった金額の一時金が給付される医療保険がおすすめです。入院費の自己負担分に充てることも可能で、自分が働けない間の家族の生活費として利用することもできます。

②先進医療を受けた際の保障が手厚いか

先進医療を受けた場合に、どの程度の保障を受けられるか確認しておきましょう。先進医療は全額自己負担であり、高額療養費制度の対象外です。

先進医療にかかる費用は高額になりがちなため、自己負担額を可能な限り抑制できる保障内容か、確認してください。先進医療への保障が手厚い医療保険なら、先進医療による治療もためらわずに受けることができます。

③病状が再発した時も保障が手厚いか

いったん治療を受けた後、病状が再発した場合も手厚い保障を受けられる医療保険がおすすめです。7大疾病は入院して手術や治療を受けて退院した後も、再発することがあります。特にがんは、ステージによっては再発や転移をくり返す確率が高いです。

何回も治療を受けても保障金額が少なくならない保険や、一時金の給付回数などに上限の定めがない保険を選んでおくと、安心できます。

まとめ:7大疾病に備えて医療保険への加入を検討しよう

7大疾病の概要と、入院日数および費用、保険選びのポイントをご紹介しました。次の3つのポイントを再確認しておきましょう。

  • 7大疾病の入院日数は2週間~2カ月以上になり得る
  • 医療費は保険制度でカバーできるが、食費・差額ベッド代・先進医療は対象外
  • 保険制度対象外項目をフォローし、一時金の給付や再発への保障がある保険がマッチしている

日本の健康保険制度によって、医療費の自己負担額は低減されています。しかし、先進医療費や食費、差額ベッド代は全額自己負担のため、思った以上に大きな負担になる可能性があります。また、入院中に収入がなくなり家族の生活が苦しくなることも。

自分の貯蓄や家族に頼れない場合は医療保険が重要な備えになるので、ポイントを押さえた医療保険を選んでください。

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