老後資金を確保するために資産形成に取り組みたいという人も多いのではないでしょうか。この記事では、これから資産形成したい人に向けて、資産形成の概要やメリット・デメリット、注意点などを解説します。これから資産形成を成功させるための基礎知識として役立ててください。
資産運用とは何か
資産運用とは、預貯金や株、不動産などを利用して資産を効率的に増やしていくことです。ここでは、資産運用についてくわしく解説します。
資産運用はなぜ必要なのか
年金受給開始年齢が上がっているため、年金として受け取れる金額は今後も下がるのではないかといわれています。また、将来的に何が起こるのかは予測できず、収入が減少するリスクも考えられるでしょう。さらに、金利も低く、預金しているだけでは資産は増えません。そこで、資産運用により、少しでも資産を増やす必要性が高まっています。
資産運用6選と特徴
資産形成のための運用方法としては、さまざまなものがあります。ここでは、そのなかの代表的なものを解説します。
不動産投資
不動産投資は、自分が所有する物件を他人に貸して賃貸収入を得たり、売却して利益を得たりする方法です。住宅ローンを活用し頭金を抑えられれば、初期コストをなるべくおさえられるというメリットがあります。また、不動産はインフレが生じても価値が減少しにくいです。ただし、物件に管理には手間やコストがかかりますし、空室リスクもゼロではありません。
株式投資
企業が発行する株式は売買して利益を得る、配当金や株主優待券を受け取る、というように活用できます。ただ、株価の変動は予測が難しく、購入するタイミングを誤ると資産が大きく目減りするリスクもあります。
債券投資
国や企業が発行する債券を購入し、金利を受け取ります。問題なく満期を迎えられれば、元本も戻るため、比較的低リスクである資産運用方法でしょう。ただし、デフォルトや企業の倒産などで無価値になる恐れもあります。
投資信託
複数人の投資家から資金を集め、投資のプロがそれを運用します。専門知識がなくても投資を始められますが、必ずしも利益が得られるわけではありません。手数料もかかるため、事前に証券会社のルールを確認しておきましょう。
預金
銀行にお金を預けると、金利に応じて利息が発生します。ペイオフにより、銀行が破綻しても1,000万円までは保証されていて、安心感が高いでしょう。ただし、2020年現在の金利はかなり低く、預金による資産形成はあまり期待できません。
保険
一定の保険料を支払い続け、決められた条件を満たした際にまとまった保険金を受け取れます。なかには、満期になれば大きな金額が受け取れる貯蓄型の保険もあります。ただ、保険は資産を増やすというよりもリスクに備えるという側面が大きいでしょう。
資産運用のメリット
資産運用を行うことでどのようなメリットが得られるのかをしっかりと理解し、自分の現状から資産運用が必要かどうかをしっかりと検討しましょう。
資産を増やし老後資金の準備ができる
日本の平均寿命は年々高くなっていて、「人生100年時代」ともいわれています。定年退職し、収入が減少したあとも30年以上生活が続くかもしれません。そのため、きちんと貯蓄しておかなければ生活が立ちいかなくなる可能性も大いにあります。しかし、早いうちから資産形成に取り組み対策をすれば、老後の資金面での不安は少なくなるでしょう。
インフレ対策になる
インフレにより物価が上昇した場合、貨幣の価値は低下します。しかし、資産形成に取り組んでお金以外の資産を持っておけば、資産減少のリスクを抑えられます。例えば、インフレが起きると家賃も増えるため、家賃収入は増加する可能性が高いです。インフレに備えるためには、貨幣以外のかたちで資産を持ったほうがいいでしょう。
経済に関する知見が深まる
資産運用では、経済の状況をきちんと把握する必要性があるため、おのずと自然と経済に関する知見を深められます。経済に関する知識は生きていくうえで、必要となるものがたくさんあります。社会人として働くときにも役立つともいわれています。資産を増やしながら、知識も深められ、まさに一石二鳥といえるでしょう。
「自分にとって効率のいい投資って何かな?」とお悩みの方は、投資を始める上で重要なポイントを、まずは押さえておくことが大切です。それは、自分がどのような「投資タイプ」なのかを事前に把握しておくことです。 MIRAPの投資診断ではLINEでカンタンに「投資タイプ」を知ることができます。あなたは一体 なにタイプでしょう?
資産運用のデメリット
資産運用にはデメリットもあるため、こちらもしっかりと確認しておきましょう。
資産が減るリスクはゼロではない
資産を運用する際は、市場価格の影響を受けます。運用がうまくいけば利益が出る反面、暴落により資産が減少する可能性もあります。リスクを減らすためには、投資先を分散する、こつこつと資産を積み上げる、などの対策が大切です。損失が出る可能性はゼロにできないため、1つの投資で損失が出ても他の投資でカバーできるようにしましょう。
災害や金利の変動によるリスク
災害や金利の急激な変動など、だれも予測できない要因により、資産が減少するリスクもあります。予定よりも得られる資産が少ないばかりか、場合によっては資金が減少する可能性もあります。自分の努力ではカバーしきれないケースもあるため、常に最悪の場合を考えてリスクに備えるようにしましょう。
資産運用を始めるためにいくら必要か
資産形成を始めるために必要な資金の目安は、運用方法によって変わります。ただし、運用する資金がなくなる可能性もあるため、基本的に余剰資金を活用しましょう。余剰資金とは、生活に必要なお金や緊急時のための蓄え以外のお金です。万が一、損失が出ても生活を維持できるくらいの金額で始めるといいでしょう。
初心者が資産運用するときのポイント
ここでは、初心者が資産運用をおこなうときに意識したいポイントについて解説します。
資産運用の目的・目標をしっかりと決める
資産形成を始めるときは、まず目的や目標をしっかり定めましょう。
投資方法にはそれぞれ異なる特徴があるため、人によって最適なものも違います。また、同じ方法でも選ぶ商品や取り組み方によってリスクやリターンも異なります。自分自身の目的を、なるべく具体的に定め、どのように資産運用をしていくのかを明確にしましょう。
そのときには、いつまでにどのくらいの資産を形成したいのかも決めます。なるべくリスクをおさえるためには、短期間で急激に資産を増やすのではなく、長期戦でこつこつとした運用がおすすめです。
勉強をし続ける
経済状況や投資先の相場などを理解せずに資産運用をしても、資産が目減りする可能性が高いです。投資のリスクを熟知し、コントロールする方法についても理解しておかなければならないでしょう。利益が出たときに備え、税金に関する知識も身につけなければなりません。
また、資産運用においては、経済や政治の状況にも大きく左右されます。広く知識を身につけなければならないでしょう。資産運用の勉強方法としては、書籍やセミナーなどさまざまなものがあります。自身にあった取り組みやすいものを選んでみてください。
初心者が資産運用するときの注意点
ここでは、初心者が資産形成を始める際に注意点について解説します。
無知識での資産運用は危険
資産形成にはリスクが付きものであるため、無勉強で始めるのはかなり危険です。経験しながら学ぶのも大切ですが、まったく知識がない状態で運用に手を出すと失敗する危険性が高まります。リターンに関する知識はもちろん、想定されるさまざまなリスクについても理解しておかなければならないでしょう。
何から勉強すればいいかわからない場合は、初心者向けのセミナーを受講するのがおすすめです。
初心者は資産運用詐欺に遭いやすい
資産形成に関する情報のなかには、詐欺まがいのものも存在します。「必ず利益が出る」や「元本保証」などのフレーズには十分注意してください。実際には利益が出ない、運用資産が還ってこないといったケースもあります。初心者のうちは知識が少なく詐欺に引っかかるリスクもあるため、十分に気をつけましょう。
資産と許容リスクの計算
運用を始めるときは、余剰資金を活用します。そのうえで、投資による損失はどの程度まで許容できるかも決めておきます。許容リスク以上の損失が出そうなときは、潔く損切りするようにしましょう。どこまでリスクを許容するのかを決めておかないと、損失が大きくなっているのにやめられず、どんどん損失が大きくなるが高いです。
初心者が資産運用するときの手順とは
ここでは、初心者が資産形成を始めるための手順を解説します。
現状を把握し目標を決める
資産の現状を把握するととともに、いつまでにいくら増やしたいのか試算しましょう。そのうえで、無理なく資産形成するための計画を建てる必要があります。正しい計算方法がわからないときは、ファイナンシャルプランナーに相談して計算してもらいましょう。
資産運用の方法を決める
資産形成に関する計画を立て、それにあわせた運用方法を選びましょう。ファイナンシャルプランナーに相談すると、運用方法に関するアドバイスももらえます。資産形成や運用に関する各種セミナーに参加し、情報収集するのもおすすめです。
初心者には不動産投資がおすすめ
初心者におすすめの資産形成方法は不動産投資です。不動産投資は特別なノウハウや経験がなくても成功しやすく、空室リスクさえ防げれば継続的に家賃収入が得られます。管理会社に管理を委任すれば、副業としての不動産投資も可能でしょう。
不動産投資を始める際は、信頼できる不動産会社を選びましょう。株式会社シュアーイノベーションは保証付きの会員制度を設けているため、初心者でも安心して不動産投資を始められます。不動産投資セミナーを実施しているため、まずは情報収集から始めましょう。
まとめ
老後の資産を確保するためには、計画的に資産形成に取り組むといいでしょう。不動産投資をはじめとし、運用方法にはさまざまな種類があります。正しい知識を身につけたうえで、目的や目標に向けて無理なく資産を増やしていきましょう。