資産形成の手段として、株を始めようと考えている人も多いのではないでしょうか。この記事では、株による資産形成を目指している人に向けて、具体的な資産形成の方法を解説します。株のメリットとデメリットについてそれぞれ解説するので、ぜひ参考にしてください。株による資産形成を行うべきかについて考えていきましょう。
そもそも資産形成とは?
資産形成とは、現金や有価証券などの資産を増やしていくことです。資産形成では、資産がまったくない状態から資産を積み上げていきます。その手段として、貯蓄や投資などがあります。
資産形成の重要性
老後に不自由のない生活を送るためには、早いうちから資産形成に取り組んで備えておくことが大切です。平均寿命が伸びているため、計画的に資産形成を始めて生活資金を蓄える必要があります。また、インフレによる物価上昇が進んでいけば、現金の価値はどんどん下がることを頭に入れておきましょう。将来的なインフレに備えるためには、物価上昇率よりも高い利回りで資産を増やすことが重要です。
資産形成のメリット
資産形成に取り組めば、ある程度の時間はかかりますが無理なく資産を増やせます。一度に資産形成に回す金額がそれほど多くなくても、少しずつ貯蓄や投資に回すことで着実に資産が増えていくのが大きなメリットです。また、限られた収入の中から資産形成に回すお金を捻出する必要があるので、資産形成を機に家計の無駄も見直しやすくなります。
資産形成のデメリット
資産形成のために投資を始めても、必ず収益が発生するわけではありません。また、元本割れが起きるリスクを考慮して取り組む必要があります。また、ある程度の収益が出れば確定申告も必要になるため、面倒な手続きをしなければいけない点がデメリットになるでしょう。
資産形成の方法には何がある?
資産形成の方法としては、株を含めてさまざまなものがあります。ここでは、資産形成の方法の種類を解説します。
預貯金
現金を銀行口座に入金すれば1,000万円までの元金が保証されるので、安全に資産を保管できます。ただし、金利は非常に低いので、預貯金だけで資産を増やすのは難しいです。
外貨預金
外国の通貨で預貯金し、為替の価格差により利益を出します。ただし、場合によっては価格差により損失が出る可能性もあります。手数料もかかるため、その分も考慮して損益を考えることが大切です。
株式
株式を購入して配当金を受け取ったり、株を売却して利益を得たりする方法です。中には株主優待を受けられる株式もあります。ただし、株価が下がれば損失が出るリスクもあるため、慎重に売買しなければいけません。
投資信託
投資信託は金融商品にお金を投じると、その資金を元手にプロが運用してくれる仕組みです。ひとつの投資信託に投資するだけで、複数の株式や債権へ分散投資できます。投資に対する知識がなくても低リスクで始められますが、損失が出る可能性もゼロではありません。
債券
国や企業などがお金を借りるために発行します。元本や利払いが保証されているため、比較的安全に資産形成できるのがポイントです。預貯金に比べると金利が高いものの、株式に比べれば収益性は低めになっています。
不動産
自分が所有する建物などの不動産を貸し出し、家賃収入を得る方法です。軌道に乗れば、少ない労力で安定した収益を得られます。ただし、初期費用が高く、失敗すると大きな損失が発生するリスクもあります。
保険
保険の中には、貯蓄性の高いタイプもあります。必要な保証を受けながら保険料を支払い、契約期間が満了すると満期保証金を受け取れる仕組みです。ただし、途中で解約すると手数料がかかる場合もあるため、注意しなければいけません。
外国為替
日本円と外貨を交換し、為替相場の変動を利用して収益を得ます。うまくいけばまとまった収益を得られる反面、為替相場が思わぬ方向へ動くと大きな損失につながる可能性があるので慎重な判断が必要です。
REIT
REITとは、投資家から集めた資金を使って複数の不動産を運用することで利益を得られる金融商品です。個人では運用できないような大型の物件に対しても、少額で投資できます。ただし、不動産が被災すれば、収益性が大幅に下がるリスクもあるので注意しなければいけません。
金(きん)
金そのものに価値が認められているため、資産としての安全性は高めです。換金性にも優れており、好きなタイミングで現金に変えられます。ただし、預貯金や株とは違い、所有しているだけで利子や配当金が発生することはありません。
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株で資産形成するメリットを解説
株式による資産形成にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、具体的に解説します。
メリット①配当金が受け取れる
日本の企業の場合、株の配当金は年に1回~2回受け取れます。配当利回りの平均は2%程度ですが、中には4%以上の高額配当の企業もあるのでいろいろな株を比較するのがおすすめです。
メリット②値上がり益が発生することもある
購入したときよりも株の価格が上昇した場合、売却額は購入額より高くなります。値上がり益とはこの差額のことであり、株の取引による実質的な利益を表します。成長が見込める企業の株を選んで価格動向をチェックしながら売買し、多くの利益を得ている投資家も多いです。
メリット③株主優待がある
株を購入した相手に対して商品や金券を提供する制度を株主優待とよびます。企業によって内容は異なりますが、業績とは関係なくさまざまな優待を用意しているところが多いです。なかには、株主優待を目当てとして株を保有している人もいます。ただし、すべての企業が株主優待を実施しているわけではないため、あらかじめ確認しておく必要があります。
株で資産形成するデメリットを確認
株による資産形成にはメリットだけでなくデメリットも存在するため、始める前によく確認しておくことが大切です。ここでは、デメリットを具体的に解説します。
デメリット①元本保証がない
預貯金とは違い、株は元本保証がありません。株価には企業の業績やその他の要因が反映され、常に変動しています。銘柄について熱心に勉強していても、突発的な要因により価格が予想外の方向へ動く可能性もあります。そのため、プロでも株による損失をゼロに抑えるのは難しいです。株で資産形成を目指す場合は、損失を最小限に抑えるための工夫や対策が必要不可欠です。
デメリット②確定申告が必要
株で利益が出れば、確定申告をして税金を納める必要があります。期限内にきちんと手続きを済ませないと、追加徴税により通常よりも高い税金を支払わなければならなくなる可能性があります。
デメリット③投資金額が高い
上場株式は100株単位で取引されているため、最低限必要な投資額が高めです。少額で始められる投資信託とは異なり、最初からまとまった資金を準備しておく必要があります。
デメリット④思った通りに売買が成立しないこともある
株価は常に変動し続けているので、狙ったどおりの価格で取引できないケースもあります。将来の株価を正確に予想するのは難しいため、常にリスクを考えて売買しなければなりません。
株と投資信託の違いを理解しよう
株は投資信託と混同される場合もあますが、それぞれは別の資産運用の方法です。株を始めるなら投資信託との違いも理解しておく必要があります。ここでは、株と投資信託の違いについて解説します。
違い①運用方法
株は自ら銘柄を選び、自分自身でタイミングを見計らいながら売買します。自分の裁量で取引するため、株に関する深い知識が必要です。一方、投資信託ではあらかじめ用意されたパッケージを選ぶだけで、それに含まれている複数の金融商品をプロが運用してくれます。そのため、株に関する知識がほとんどなくても、利益の発生を期待できます。
違い②投資対象
株は銘柄を1つずつ購入して投資します。複数の銘柄を購入すれば、分散投資も可能です。それに対して投資信託は、1つの商品を選んで投資するだけで複数の銘柄に投資できます。あらかじめプロが組み合わせた銘柄に分散投資できるため、バランス良く運用できる可能性が高いです。
違い③投資金額
上場株式を購入する場合、1つの銘柄だけでも数万円から数十万が必要です。そのため、資産形成を始める段階では資金が少なく、株への投資が難しい場合も珍しくありません。株に比べて投資信託は、必要な最低金額が低めです。少額を積み立てていけば、長期的にまとまった利益を生み出せる可能性もあります。
株で資産形成する場合に必要なものとは?
株による資産形成を始めるためには、さまざまなものが必要になります。きちんと準備を整えれば、失敗するリスクも減らすことが可能です。ここでは、株の資産形成のために必要なものについて解説します。
知識と勉強
株を始めるためには、株の種類や商品の特徴などに関するさまざまな知識が必要です。また、売買の基本的なルールや投資のコツについても理解する必要があります。株価は世の中の動きに影響されるケースもあるため、ニュースを読み解く力も身につけなければなりません。利益が出た場合に備え、税制についても把握しておくことが大切です。
資金
どのような銘柄を選ぶのかによっても変わりますが、株を始める際はまとまった資金が必要です。株に投じた資金が元本割れするリスクもあるため、余裕資金を活用することをおすすめします。
メンタル
株の運用では損失が発生するリスクがあり、状況によっては精神的に追い詰められる可能性もあります。そもそも投資は中長期的に利益を出すという考え方が基本となるため、気持ちにも余裕をもってじっくり取り組むようにしましょう。
まとめ
株を始めれば、値上がり益や配当金により利益を得られる可能性があります。ただし、元本割れするリスクもあるため、正しい知識を身につけたうえで余裕資金を活用して取り組んでください。
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