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資産運用

ソーシャルレンディングを始めようと思ったとき、まずは口座を開設するソーシャルレンディング業者を選ばなければなりません。

どのソーシャルレンディング業者を選べば良いか迷うこともあるでしょう。お金を預けて運用してもらう相手としてソーシャルレンディング業者選びは重要です。

そこで、本記事ではソーシャルレンディング初心者に向けておすすめの業者を紹介します。各社の特徴を比較しながら選べるので、ぜひ参考にしてください。

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そもそもソーシャルレンディングとは?

そもそもソーシャルレンディングとは何かについて簡単に説明します。ソーシャルレンディングとは、インターネット上で間接的に企業にお金を貸す仕組みです。

ソーシャルレンディング業者は、インターネット上で資金を集め、集めたお金を企業に貸す貸付型(融資型)ファンドとしてソーシャルレンディングを行なっています。

資産運用としてソーシャルレンディングをみると、ほったらかし投資のなかでは少ない資金(1万円程度)で比較的大きな収益を期待できる方法です。おおよそ投資信託と似ていますが、原則として半年から数年程度は投資資金を手元に戻せない点については注意が必要です。投資型クラウドファンディングサービス「Funds(ファンズ)」

ソーシャルレンディングのメリットやデメリットについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

ソーシャルレンディングは業者はどうやって選べばいい?

ソーシャルレンディング業者を選ぶうえで、信頼できる業者であるかどうかは大きなポイントです。

投資家にとってソーシャルレンディング業者選びは、「お金を預ける企業をどこにするか」を選んでいることと同じです。銀行にお金を預けるときに不安を感じることは少ないですが、よく知らない他人にお金を預ける際は不安になることが多いでしょう。

ここでは「お金を安心して預けられる業者か?」を具体的に判断する基準を紹介していきます。

ただし、紹介する業者は理想的な条件であるうえ、判断基準に該当していたからといって不祥事や経営破綻などが起きない保証はありません。あくまでも参考としてお役立てください。

選び方①上場企業が運営している

上場企業が運営しているソーシャルレンディングであれば、ある程度の安心感を得ることができます。ソーシャルレンディング業者に投資をするわけではありませんが、上場企業は投資の対象として適しているかどうかの厳しい審査に通った会社だからです。

具体的には以下のような審査基準を満たしている企業であるため、未上場企業より安心してお金を預けられる会社だと判断できます。

  • 最近2年間の利益合計が25億円以上
  • 最近2年間の有価証券報告書等に「虚偽記載」がない
  • 今後において安定的に相応の利益を計上することができる合理的な見込みがあること
  • 法令遵守の体制が適切に整備、運用され、重大な法令違反となるおそれのある行為を行っていない状況にあること

※上場基準は変更される可能性があります。
参照:東京証券取引所「新規上場」

なお、以上の基準は2022年4月以降、プライム市場に上場する会社に適用されるものです。スタンダード市場では、例えば「最近1年間の利益が1億円以上」とやや基準が緩くなります。

選び方②第一種金融商品取引業の登録がある

第一種金融商品取引業の登録があるソーシャルレンディング業者であれば、第二種金融商品取引業の登録業者より安心してお金を預けられます。

そもそもソーシャルレンディングを取扱っている業者は、「第二種金融商品取引業」の登録を受ける必要があります。そのため「第二種金融商品取引業」の登録を受けていることは、安定性の基準にはなりません。
中でも投資型クラウドファンディングサービス「Funds(ファンズ)」は「第二種金融商品取引業」登録を受けているソーシャルレンディング業者です。

なお、第一種と第二種では最低資本金要件には以下のような差があります。

  • 第一種金融商品取引業:資本金の額5,000万円以上
  • 第二種金融商品取引業:資本金の額1,000万円以上

参考:金融庁「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」

選び方③取扱いファンドが多くサービス歴が長い

取扱いファンド数(実績)とサービス歴(年数)も、ソーシャルレンディング業者の信用を測る要素の1つです。

ソーシャルレンディングは業界そのものが新しく、投資家に対して適正な情報提供を行わなかったとされ、事業を撤退した会社も多くあります。

このような状況のなか、多くのファンドを取扱い、安定してサービスを継続してきたソーシャルレンディング業者は比較的安心できるでしょう。

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ソーシャルレンディング業者を徹底比較。おすすめの業者8選

おすすめのソーシャルレンディング業者の比較表を以下にまとめました。

サービス名 クラウドバンク SAMURAI FUND CROWD CREDIT OwnersBook LENDEX 貸付ファンドのFunds バンカーズ CRE Funding
第一種金融商品取引業
上場
(2021年6月に独立)
サービス開始 2013年12月 2015年5月
(※1)
2014年6月 2014年9月 2017年7月 2019年1月 2020年12月 2020年2月
ファンド数
(※2)
4,569件 357件 1,581件 210件 435件
(※3)
126件 14件 12件
元本回収率 100% 100% 元本割れあり 100% 不明 100% 不明 100%
最低投資額 1万円 1万円 1万円 1万円 2万円 1円 1万円程度 不明
参考利回り 6.80% 4.00~8.00%
(※4)
5.5~12.1% 2.6~14.6%
(※5)
7.5~10.0%
(※6)
2.11% 1.86~4.37%
(※7)
2.30~3.00%
(※8)

※1:前身であるAIP証券の「スマートエクイティ」サービス開始日
※2:2021年10月3日時点の最新ファンド番号より
※3:いずれのファンドも、2021年10月時点
※4:2021年10月3日時点の「商品一覧」における目標利回りの最小値と最大値
※5:2021年10月3日時点の「案件一覧」30件における予定利回り最小値と最大値
※6:2021年10月3日時点の「ファンド一覧」30件における予定利回り最小値と最大値
※7:2021年10月3日時点の「ファンド一覧」における予定分配率の最小値と最大値
※8:2021年10月3日時点の「ファンド一覧」における予定利回り最小値と最大値

なお、参考利回りは公式ページに記載がある場合はその数値を示しています。記載がない場合はファンド実績のすべて、または30件における予定利回りの範囲を示しています。

参考利回りはあくまでも参考であり、運用状況によって実際の利回りは変動します。

クラウドバンク:ファンド実績豊富で貸し倒れなし!

第一種金融商品取引業
上場
サービス開始 2013年12月
ファンド数 4,569件
元本回収率 100%
最低投資額 1万円
参考利回り 6.80%

クラウドバンクは、日本クラウド証券株式会社が募集を行い、融資事業はクラウドバンク・フィナンシャルサービス株式会社が行うソーシャルレンディングです。

ソーシャルレンディング業者のなかでは古参ともいえるほど長年サービスを提供し続け、そのなかでも元本回収率100%を維持している点が特徴です。参考利回りも6.80%と、他社と比較して高めです。

日本クラウド証券株式会社は第一種金融商品取引業の登録を受けており、サービス歴やファンド実績など総合的に見ておすすめできるソーシャルレンディング業者です。

SAMURAI FUND:融資先の幅が広く保証付きファンドもあり

第一種金融商品取引業
上場
(2021年6月に独立)
サービス開始 2015年5月(※1)
ファンド数 357件
元本回収率 100%
最低投資額 1万円
参考利回り 4.00~8.00%(※3)

※1:前身であるAIP証券の「スマートエクイティ」サービス開始日
※3:2021年10月3日時点の「商品一覧」における目標利回りの最小値と最大値

SAMURAI FUNDは、SAMURAI証券株式会社が募集を行い、融資事業はSAMURAI ASSET FINANCE株式会社(一部例外あり)が行うソーシャルレンディングです。

SAMURAI証券株式会社は第一種金融商品取引業の登録があるため、クラウドバンクと同様に比較的安心のおけるソーシャルレンディング業者と考えられます。

提携する「株式会社日本保証」による保証付きファンドや、レコチョクと提携して楽曲配信収益を投資対象とするファンドがあるなど、ユニークなファンドが多いことも特徴的です。

安心感でいえば、SAMURAI証券の親会社はJASDAQに上場している「Nexus Bank株式会社」でした。過去形なのはSAMURAI証券が独立したためです。

とはいえ、独立の内容はNexus Bankの代表取締役社長による全株式の取得であるため、資本関係はなくなったものの実態は大きく変わっていません。

CROWD CREDIT:海外の先進国案件など豊富!登録者5万人超え

第一種金融商品取引業
上場
サービス開始 2014年6月
ファンド数 1,581件
元本回収率 元本割れあり
最低投資額 1万円
参考利回り 5.5~12.1%

CROWD CREDITは、海外における貸付事業を主に取扱うソーシャルレンディング業者です。比較的高い利回りのファンドが多く、ややハイリスク・ハイリターン寄りのソーシャルレンディングといえます。

一方、国や通貨を分散させた「ファンドパッケージ」で提供されているなど、リスク低減対策がとられている点も特徴です。

登録者は5万人を超えており、伊藤忠商事・三菱UFJキャピタル・第一生命保険などの大手企業も出資する注目度の高いソーシャルレンディング業者となっています。

OwnersBook:マザーズ上場グループ運営!全案件不動産担保付きで安心

第一種金融商品取引業
上場
サービス開始 2014年9月
ファンド数 210件
元本回収率 100%
最低投資額 1万円
参考利回り 2.6~14.6%(※4)

※4:2021年10月3日時点の「案件一覧」30件における予定利回り最小値と最大値

不動産特化型のソーシャルレンディング業者であるOwnersBookは、募集開始してから数分以内に「満額募集完了」となるなど、非常に高い人気があります。2014年にサービスを開始し、これまで取扱ってきたファンド数も200本を超えているため実績も申し分ありません。

運営は東証マザーズ上場企業「ロードスターキャピタル株式会社」の完全子会社が行っており、上場企業が運営するサービスという面で安心感があります。

2021年8月6日に決算説明会では「予想を上回るパフォーマンス」だったと述べており、予定利回りを超える成績を出している点も高評価です。

LENDEX:2万円程度から1年以内の短期投資が可能!全案件不動産担保あり

第一種金融商品取引業
上場
サービス開始 2017年7月
ファンド数 435件(※2)
元本回収率 不明
最低投資額 2万円
参考利回り 7.5~10.0%(※5)

※5:2021年10月3日時点の「ファンド一覧」30件における予定利回り最小値と最大値

LENDEXもOwnersBookと同じ不動産型のソーシャルレンディング業者です。本記事で紹介しているソーシャルレンディング業者のなかでは高い利回りが特徴で、平均的な水準が「5~6%」といわれている中、平均よりも高い水準を維持しています。

2021年10月3日時点の最新6案件をみるとすべて1分で満枠になっており、非常に人気のあるソーシャルレンディングです。ちなみに、参考利回りで示した10.0%のファンドは、格闘技ファンに向けて募集された「RIZINファンド」です。

Funds:1円から投資可能!有名企業も注目する人気サービス

第一種金融商品取引業
上場
サービス開始 2019年1月
ファンド数 126件
元本回収率 100%
最低投資額 1円
参考利回り 2.11%

ソーシャルレンディングは最低投資金額1万円からファンドが募集されることが多いですが、貸付ファンドのFunds1円から投資できるソーシャルレンディング業者です。

参考利回りは2.11%と業界平均5~6%と比較すると低めであるのは、貸付ファンドのFunds上場企業を中心としてファンドを組成しているためです。

一般に、ソーシャルレンディングは金融機関からの資金調達が難しい企業が利用するといわれており、投資家にとってはリスク・リターンが高めに設定されています。しかし、上場企業であってもソーシャルレンディングで資金調達するニーズはあります。

銀行などからの調達に比べて、Fundsを利用した調達には以下のメリットがあります。
  • 調達できる金額が大きい
  • 調達スピードが早い
  • 資金使途に対する制約や手間がなく、柔軟性が高い
資金調達以外にも、Fundsをマーケティング手段や新規事業手段としてご利用いただくケースもあります。

引用元:貸付ファンドのFunds

Fundsのソーシャルレンディング事業は大手ベンチャーキャピタル(投資会社)からも評価されており、三井住友信託銀行やみずほキャピタル、三菱UFJキャピタルなどが出資しています。

バンカーズ:老舗企業が独自のファンド組成スキームで運営

第一種金融商品取引業
上場
サービス開始 2020年12月
ファンド数 14件
元本回収率 不明
最低投資額 1万円程度
参考利回り 1.86~4.37%(※6)

※6:2021年10月3日時点の「ファンド一覧」における予定分配率の最小値と最大値

バンカーズは、2020年12月にサービスを開始した比較的新しいソーシャルレンディング業者です。サービス開始は2020年12月と新しいですが、バンカーズ(旧:泰平物産株式会社)は1969年創業の老舗企業です。

バンカーズが運用し、初めて満期を迎えたファンドを確認すると、予定利回り2.68~3.45%に対して最終利回りは3.40%でした。これは運用実績が良かったことを示しており、バンカーズはその原因について「商業手形割引事業」で高い成果を上げることができたと振り返っています。

商業手形割引とは、会社員における給与ファクタリングのようなもので、自身の持つ債権を第三者に買い取ってもらい、債権の満期前に現金化する仕組みです。早期に現金化するためには一定の手数料が必要であり、この手数料が収益となっています。

CRE Funding:東証一部上場グループ運営の物流不動産特化型サービス

第一種金融商品取引業
上場
サービス開始 2020年2月
ファンド数 12件
元本回収率 100%
最低投資額 不明
参考利回り 2.30~3.00%(※7)

※7:2021年10月3日時点の「ファンド一覧」における予定利回り最小値と最大値

CRE Fundingは、FUEL株式会社がファンドの募集を行い、CREアライアンスが営業者となる形のソーシャルレンディングです。2020年2月からサービスを開始した新鋭の業者ですが、CREアライアンスの親会社「シーアールイー(以下、CRE)」は東証一部に上場しています。

ちなみに、2022年4月4日予定の新市場区分においては「プライム市場」の選択を決めるほどの優良企業です。

ややスキームは複雑ですが、お金を貸す相手はCREグループのファンドであり、CREに不動産を貸して賃料収入を得るスキームとなっています。

つまり、CREからの賃料収入が返済原資となっている点が特徴です。そのうえCREの保証も付くため、信頼性の高いソーシャルレンディングといえるでしょう。

まとめ

おすすめのソーシャルレンディング業者を紹介しました。

ソーシャルレンディングは1つの投資方法ではあるものの、投資対象は貸付先事業や不動産、あるいは海外の団体などと多岐にわたっています。

多くのソーシャルレンディング業者は口座開設や維持に費用はかかりません。いざ投資したい案件があっても口座開設には1週間以上かかることもあります。

そのため、より多くの投資機会を得るためにも1つではなく2つや3つのソーシャルレンディング業者を選んでおくこともひとつの手です。ぜひ本記事で紹介した内容をソーシャルレンディング業者選びにお役立てください。

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