「もう少し収入が上がれば」「月にあと数万円あれば」と、収入アップについて考える人も多いでしょう。
この記事では副収入にもなる週末農業を紹介します。手軽に始めることができ、うまくいけば本業を超えるほどの収入になるかもしれません。
週末農業の魅力や始め方と共に、週末農業で副収入を得る際の注意点も解説します。
週末農業について
週末農業とは、普段は会社員として勤務する傍ら、週末は農作業に従事することを指します。週末農業はとにかく気軽に農業を始められる点が特徴です。最近では市民農園やシェア畑など、農地をレンタルすることができるため、土地を持っていなくても農業を始めることができます。
「退職後は本格的に農業を始めたい」という人もいれば、気分転換が目的の人もいます。いずれの場合でも負担なく農業に従事できるのが週末農業の良さと言えます。
また、最近は農業人口を守るためにさまざまな就農支援があり、農業を始めたい人は農業次世代人材投資資金が利用可能です。この制度は、次世代を担う農業者になることを希望する人に対して、就農前の研修を後押しする資金と就農直後の経営確立を支援する資金を補助するものです。
週末農業をきっかけに、いずれ独立・自営就農や親元就農を目指す場合に利用できる制度です。くわしい交付要件や事業の概要は以下でご確認ください。
参考:農林水産省「農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)」
週末農業を始める魅力とは
日々のストレスを忘れ、農作物作りに没頭できる週末農業には、以下のような魅力があります。
- 副収入を得ることができる
- おいしい野菜が手に入る
- ストレス解消になる
- 野菜の作り方が学べる
それぞれの魅力を1つずつ解説します。
①副収入を得ることができる
量と質が確保できる農作物を作ることができれば、販売して副収入を得ることが可能です。主な販売方法として「直売所」「農協」「ネット販売」があります。まずは畑や家の前に無人販売コーナーを設置する方法や直売所に置いてもらう方法から試してみましょう。
多くの人にアピールできるインターネットに販路を広げると、思わぬ売上につながる可能性もあります。
②おいしい野菜が手に入る
最初は慣れない作業が多いものの、慣れてくると農業に関する知識やスキルが習得できます。自分で育てた農作物には愛着を感じ、普段以上においしく食べられると評判です。
また、どのように育てた農作物なのかわかるため、食の安全を確保できる魅力もあります。採れた農作物をそのまま食卓に取り入れるとさらに健康的な食事となり、食生活の改善も期待できるでしょう。
③ストレス解消になる
週末農業に携わっている人の多くは会社員です。週末は普段と違う環境に身を置くことでストレスを解消できます。また、普段触れることのない土に触れながら、黙々とこなす作業は良い気分転換にもなります。
④野菜の作り方が学べる
農業は土壌作りから水やりといった専門的な知識が必要です。最初から大がかりな農業を始めることは難しいものの、週末農業であれば気軽にさまざまな種類の農作物へのチャレンジが可能です。そのため、いくつもの野菜の作り方を学ぶことができます。
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週末農業の始め方
新鮮な野菜や果物が手に入る週末農業は、以下の5つのステップで始められます。
- STEP1.体験農業に参加する
- STEP2.作りたい農作物を選ぶ
- STEP3.土地を借りる
- STEP4.必要な器具を用意する
- STEP5.農作物を作る
STEP1.体験農業に参加する
副収入を希望しているか否かに関わらず、週末農業を始めたい人は体験農業に参加しましょう。「本当に農業が好きなのか」という疑問を明確にし、週末農業に対して抱いているイメージと実際の作業内容に隔たりがないか確認できます。まずは農業との接点を増やしましょう。
最近では体験農業や、週末だけの農業アルバイトを募集していることもあり、単発で農業に関わることもできます。
STEP2.作りたい農作物を選ぶ
興味があるもの、食べたいものを作れるのが週末農業の魅力です。育てる場所や広さを考慮しながら、どのような農作物を作るか考えましょう。一般的に、週末農業で作る作物は以下の3種類です。
①田んぼでお米作り
お米を作って販売する場合、ある程度広いスペースをレンタルしなければなりません。しかし、スキルやスペースが必要なお米作りこそまずは週末農業で始めるという人も多く、レンタル農園の良さを生かすことができます。
②畑での野菜作り
過去に家庭菜園の経験があれば、最も手軽に始められるのは畑での野菜作りです。家庭菜園と週末農業で利用する農地は保水力が異なります。農地を利用することで、より保水力のある土壌での野菜作りが可能です。
家庭菜園との違いを感じながら野菜作りを楽しむのも良いでしょう。
③ビニールハウスでの温室栽培
温暖な気候下での栽培が適している農作物はビニールハウスでの栽培が一般的です。このビニールハウスを一から設置するには非常にコストがかかりますが、レンタルなら手軽に始められます。
ナスやトマト、イチゴといった農作物は温室栽培が適しているため、ビニールハウスを利用した週末農業にチャレンジしてみましょう。
STEP3.土地を借りる
週末農業ではレンタル農園の契約か、地主から畑を借りる方法が一般的。レンタルを希望する場所の広さによっても必要となる費用は異なります。
金銭的な負担に不安を感じる場合は、捻出できる費用から逆算し、週末農業の内容を検討しましょう。
STEP4.必要な器具を用意する
レンタル農地ではたいてい肥料や農機具も貸し出されているため、必要に応じて自由に利用できます。しかし、必要な農機具や貸し出されていないこともあります。その場合は自分で必要な農機具を揃えましょう。
また、農作物の苗や種は自分で用意する必要があります。週末農業は本格的な農業でないとはいえ、土に触れる作業が多くなります。農作業着を準備し、汚れても良い服で作業しましょう。
STEP5.農作物を作る
農地を整ったら実際に農作物を育てましょう。実際に作ってみないと分からないことはたくさんあります。レンタル農地であれば貸主に栽培のアドバイスを聞くことができるため、初心者でも安心して始めることができます。
しかし、あくまでも「週末」に限った農業ですので、本業に支障のない程度の労力で楽しむことが大切です。
週末農業で副収入を得る際の注意点
気軽に始めることができる週末農業ですが、副業として取り組む場合は以下の2点に注意しましょう。
- 副業の可否を確認
- 副収入の金額次第では確定申告が必要
①副業の可否を確認
副業として週末農業を始める際、まずは会社の就業規則をチェックします。副業が認められている会社とそうでない会社があり、仮に副業を禁止している会社であれば就業規則違反です。
会社の規則を確認し、必要であれば副業の申請を行いましょう。
②副収入の金額次第では確定申告が必要
副業をしているからといって、必ずしも確定申告が必要というわけではありません。年末調整を受けた給与所得以外の所得が20万円を超える際に確定申告を行います。
ただし、医療費控除やふるさと納税などの適用を受ける場合は、20万円以下の所得も確定申告が必要です。週末農業による収入の金額次第では確定申告を行いましょう。
まとめ:おいしい野菜と副収入が手に入る週末農業を始めよう
この記事では週末農業について紹介しました。気軽に始めることができ、土に触れることで日頃のストレスの解消にもなります。
本格的な農業でなくても、週末農業によって副収入を得ることもできます。副収入としての所得が20万円を超えると確定申告が必要です。新鮮な野菜と副収入が得られる週末農業をぜひ始めてみましょう。