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家計

家計にとって少なくない負担である電気代。毎月かかる費用であるため、電気代の平均額がいくらになるのか気になる方がいるのも当然です。

政府統計である総務省の「家計調査」では、2020年における総世帯の電気代平均額は月額8,974円でした。

ところで、電気代の平均額は世帯人数や月(季節)、地域などによって変わることは知っていましたか?電気代の平均額を参考にするときは、自分の家庭の状況と近いデータを参考にしなければなりません。

そこで本記事では、電気代の平均額を世帯人数別・月別・地域別で紹介します。後半では節電チェックリストも紹介していますので、ぜひ家計の見直しにお役立てください。

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世帯人数別の電気代平均額

2020年分の政府統計「家計調査」(※)によると、世帯人数別の電気代平均額は以下のとおりです。

世帯人数 平均額
1人 ¥5,791
2人 ¥9,515
3人 ¥10,932
4人 ¥11,788
5人 ¥12,471
6人以上 ¥16,003
平均 ¥8,974

※参照:総務省「家計調査 家計収支編 総世帯 第4表 2020年」

総世帯の電気代平均額は月額8,974円ですが、1人世帯は5,791円、6人以上の世帯は16,003円と大きな開きがあります。

世帯人数が増えると電気代の平均額が上がるのはなぜ?
一般に、世帯人数が増えるほど電気を使う電化製品が多くなり、さらに使用時間も長くなります。さらに、契約アンペア数が大きくなるため電気代が上がる傾向にあります。

ただし、電気代は季節による変動が大きいため注意が必要です。詳しくは次章で解説します。
 

月別の電気代平均額

2020年における月別の電気代平均額は、以下のとおりです。

月別 2人以上の世帯平均額
1月 ¥12,232
2月 ¥13,201
3月 ¥13,100
4月 ¥12,117
5月 ¥10,541
6月 ¥9,153
7月 ¥8,585
8月 ¥9,661
9月 ¥11,206
10月 ¥10,152
11月 ¥8,965
12月 ¥9,137

※参照:総務省「家計調査 家計収支編 時系列データ(二人以上の世帯) 用途分類」

最も電気代が安いのは8,585円の7月(6月分)で、最も電気代が高いのは13,201円の2月(1月分)でした。

なお、2人以上の世帯の集計額であることに注意してください。総世帯や単身世帯は、月次の結果集計がされていません。

夏より冬のほうが電気代が高いのはなぜ?
電気代が冬に高くなるのは、冬に動かす暖房機器の消費電力量が高いからです。例えば、とあるエアコン製品では冷房期間消費電力量が382kWhで、暖房期間消費電力量は1,130kWhとなっています。

地域別の電気代平均額

地域別の電気代平均額は、以下のとおりです。

地方 平均額
北海道地方 ¥10,382
東北地方 ¥10,048
関東地方 ¥8,533
北陸地方 ¥10,324
東海地方 ¥9,300
近畿地方 ¥8,598
中国地方 ¥9,548
四国地方 ¥10,140
九州地方 ¥8,412
沖縄地方 ¥8,247

※参照:総務省「家計調査 家計収支編 総世帯 第2表 2020年」

表のとおり、北海道と東北、北陸地方は電気代が高めになっています。一方、九州や沖縄地方の電気代は安めです。

北海道や東北、北陸地方の電気代が高いのはなぜ?
住宅が広く、寒いことが理由として考えられます。暖房の消費電力量は高いことは前述のとおりですが、住宅が広いと、部屋を暖めるために必要な電力量も高くなりがちです。

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電気代に大きく関係する家電はどれ?

電気代を抑えるためには、まずは電気使用量の多い家電を知る必要があります。

東京都環境局(※)によると、家庭での電気使用量割合は家電別で以下のとおりです。

  • 照明:17.3%
  • 冷蔵庫:16.5%
  • エアコン:17.2%
  • テレビ:10.7%
  • 温水洗浄便座:4.6%
  • その他:33.7%

※参照:東京都「2021 家庭の省エネハンドブック」(PDF)

電気代を節約する方法とは?(節電チェックリスト)

最後に、電気代を節約するための節電チェックリストを主な家電別に紹介します。節電できるところはないか、チェックしてみましょう。

照明の節電方法

照明の節電方法には以下のような方法があります。

  • LED電球やLEDシーリングライトにする
  • 使わない照明はこまめに消す
  • できる限り家族と同じ部屋で過ごす

冷蔵庫の節電方法

冷蔵庫の節電方法には以下のような方法があります。

  • 入れすぎず隙間を空けて食品を入れる(※1)
  • 冷蔵庫の開け閉め回数を抑える
  • 季節に合わせて設定温度を調節する
  • 新しく買い替える(省エネ性能が高い)(※2)
  • 暑いものは冷ましてから入れる
  • 放熱スペースを考慮して側面・上面に適切な間隔を設けて設置する

※1:引き出し冷凍室の場合、隙間はないほうが良い
※2:冷蔵庫の容量目安は(70L×人数)+(120~170L)+100L

エアコンの節電方法

エアコンの節電方法には以下のような方法があります。

  • 室外機の前には物を置かない
  • 室外機を設置するときは直射日光を避けて風通しの良い日陰にする
  • 自動運転にする(効率的な稼働)
  • 適度な温度設定にする(夏は28℃で冬は20℃が目安)
  • 外出時は昼間でもカーテンを閉める
  • フィルターを月に2回程度掃除する
  • 風向は冷房時は上向きで暖房時は下向きにする
  • 扇風機を併用する
  • 窓の断熱対策をする(分厚いカーテン・断熱シート)
  • 新しく買い替える(省エネ性能が高い)
  • できる限り家族と同じ部屋で過ごす

テレビの節電方法

テレビの節電方法には以下のような方法があります。

  • こまめに消す
  • 明るさを抑える
  • 新しく買い替える(省エネ性能が高い)

その他の電気代節約方法

ここまで紹介してきた節電方法以外にも、以下の節電方法があります。

  • 使わない家電は電源を切る(ただし短時間のエアコンやパソコンを除く)
  • 使わない家電のコンセントは抜く(待機電力)
  • 契約アンペア数を下げられないか検討する
  • 電気事業者の切り替えを検討する(※1)
  • スイッチ付き節電タップを利用する
  • タイマー機能で必要な時間のみ、もしくは電気料金の安い時間帯に洗濯や風呂を行う(※2)
  • パソコンの明るさを下げる
  • パソコンを使用しないときはディスプレイの電源を切るか、スリープに入る時間を短くする
  • 温水洗浄便座を使用しないときは電源を切り、夏以外は蓋を閉めておく/li>
  • フローリングや床を掃除するときは、掃除機の吸込みモードを「弱」にする
  • 掃除機の紙パックはこまめに交換する(吸引力低下対策)
  • 電気カーペットは使用面積に合った大きさにする
  • 電気カーペットやこたつの下に断熱マットを敷く
  • 冬は窓の近くにヒーターなどの暖房器具を置く

※1:電気とガスをセットで切り替えれば、セット割でお得になる場合がある
※2:時間帯によって電気料金単価が異なるプランの場合

まとめ:電気代の平均額は月額約9000円!節電を検討しましょう

家計調査によると、電気代の平均額は月額約9,000円でした。

地域や世帯人数で平均額は変わるため、世帯人数別の電気代を参考にしながら、ご自身の電気代は高いのか、安いのかを確認してみましょう。

そのうえで、ぜひ本記事で紹介した電気代の節約(節電)を実践してみてください。

ただ、家計の見直しに必要なのは電気代だけではありません。例えば通信代や水道代などです。その他家計の見直しをされる際は、ファイナンシャルプランナーに相談してみてはいかがでしょうか。

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