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大きな病気に備えたい人は必見!三大疾病一時金の仕組みを理解しよう

平均寿命が伸びている日本では、がんを始めとした三大疾病への備えを検討する人が増えています。最近では、三大疾病に罹患した際にまとまった一時金がもらえる保険が登場するなど、さまざまな保障範囲や支払い要件が設定されています。

今回は三大疾病の詳細や実際の入院日数などに加え、民間の保険会社で三大疾病一時金の保障に加入する際のチェックポイントを解説します。

この記事を読むことで、自分自身に合う三大疾病への備えを確保できます。

三大疾病について

「若いから大丈夫」「がん家系ではないから心配ない」などと考える人もいますが、誰もが病気になるリスクを抱えています。特に三大疾病と呼ばれる大きな病気は、罹患する人も多く、再発する可能性もあります。

ここでは三大疾病の詳細や治療の現状を解説します。

三大疾病とは

三大疾病とは、日本人の死因の上位を占めるがん(悪性新生物)・心疾患・脳血管疾患の3つの病気の総称です。以下でそれぞれの病気を解説します。

①がん

一生のうちにがんになる確率は男性65.5%、女性50.2%で、2人に1人は何らかのがんになると言われています。がんは、体の臓器や組織に悪性の腫瘍ができ、体内でがん細胞が増殖を続けていくことで体のあちこちに転移します。

手術や薬物療法、放射線治療が主な治療方法です。

②心疾患

血管が詰まる心筋梗塞や狭心症に代表されるように、全身に血液を送る心臓の病気の総称が心疾患です。他にも心臓弁膜症や不整脈があります。

③脳血管疾患

脳血管疾患とは、脳の血管が詰まったり破れたりして、さまざまな脳の症状が現れる病気のことを指します。脳の血管が詰まることで血液がながれなくなる脳梗塞や、脳の血管のもろくなった部分から出血する脳出血が代表的な症状です。

三大疾病の治療の現状

三大疾病への備えを考える際には、三大疾病による入院日数や治療費の現状を把握しておく必要があります。ここからは三大疾病の治療の現状を解説します。

入院日数

三大疾病による入院日数は、それぞれ以下の通りです。

病名 平均在院日数
悪性新生物 16.1日
心疾患 19.3日
脳血管疾患 78.2日

出典:厚生労働省「平成29年患者調査の概況(PDF)」

上記の表から、特に脳血管疾患による入院が長期化することがわかります。また、悪性新生物や心疾患を原因とする場合でも、2週間程度の入院が必要です。

入院費用

三大疾病に含まれる病気の入院費用は以下の通りです。

病名 年間の医療費
胃がん 953,595円
気管支および肺の悪性新生物 855,040円
急性心筋梗塞 1,775,492円
脳梗塞 1,597,077円
脳出血 2,252,783円

出典:全日本病院協会「2019年度重症度別の年間集計(PDF)」

入院が長引く傾向にある脳梗塞や脳出血といった脳血管疾患の医療費は、150万円を超えています。このような高額な医療費を支払った場合は高額療養費制度を利用できるものの、差額ベッド代や交通費は自費です。

三大疾病への備えを検討する際は、入院日数や入院費用を考慮して保障内容を決めましょう。

三大疾病一時金の仕組み

三大疾病一時金の仕組みについて、以下の3つの項目を中心に解説します。

  1. 医療保険に付加する
  2. 三大疾病をカバーする
  3. 一時金として受け取る

医療保険に付加する

三大疾病一時金は単独で加入することはできず、医療保険の特約として加入します。この場合、医療保険が主契約となり、医療保険を解約する際は三大疾病一時金も解約することになるため注意が必要です。

三大疾病をカバーする

三大疾病一時金は、その名の通りがん・心疾患・脳血管疾患に備えることができます。しかし、三大疾病以外の病気やケガは対象外ですので、必要な保障は医療保険で確保しましょう。

一時金として受け取る

一般的な医療保険は入院日額が設定されており、入院した日数に応じた給付金を受け取ります。三大疾病一時金は「一時金」として、50万円、100万円といったまとまった金額を受け取ることができるため、治療費だけでなく収入の補填や生活費に充てることが可能です。

三大疾病一時金を付加するのはどんなとき?

実際に三大疾病一時金はどのような場合に付加するのでしょうか。以下に該当する場合は三大疾病一時金の付加を検討しましょう。

  1. がん保険の代わりにしたいとき
  2. 入院・手術給付金では不足だと思うとき
  3. 喫煙や飲酒の習慣があるとき

①がん保険の代わりにしたいとき

がんへの備えを確保したいと考えるときに、がん保険ではなく三大疾病一時金を付加する方法があります。別途がん保険に加入する必要がないため、保険料を抑えることができます。

②入院・手術給付金では不足だと思うとき

心疾患や脳血管疾患は治療後のリハビリ期間が長くなる傾向があり、リハビリ施設に入所する場合は入院給付金の対象外です。そのため、入院した日数に関わらず一時金としてお金がもらえる三大疾病一時金を付加しておくと安心です。

③飲酒や喫煙の習慣があるとき

飲酒関連がんと呼ばれる口腔がんや食道がん、肝臓がんは飲酒が原因で発症しやすくなると言われています。また、喫煙は動脈効果の危険因子であり、心疾患のリスクを高めます。

普段から飲酒や喫煙の習慣があると、三大疾病に罹患する確率が高まるほか、生活習慣病を進行させる原因になります。健康を損ねる前に、三大疾病一時金の保障を確保しましょう。

生活習慣病とは

食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群のことを生活習慣病と言います。主な生活習慣病として肥満や高血圧症、糖尿病があります。

三大疾病一時金を付加する際の3つのチェックポイント

三大疾病一時金を付加する際は以下の3項目を確認しましょう。

  1. 保障範囲
  2. 支払い要件
  3. 告知内容

①保障範囲

三大疾病一時金特約を医療保険に付加する際は、特約の保障範囲を確認しましょう。三大疾病はがん・心疾患・脳血管疾患の総称ですが、その他の心疾患や脳血管疾患も保障範囲に含まれる場合があります。

②支払い要件

三大疾病一時金に限らず、生命保険や医療保険には支払い要件があります。「支払い要件を満たしていないため給付金を受け取ることができなかった」という状況を避けるために、どのような状態に該当すれば給付金を受け取ることができるのか確認しましょう。

また、受け取りの回数は無制限でも、「1年に1回限り」などと給付金を受け取るタイミングが制限されている場合があります。特にがんは再発する可能性があるため、再発時の支払い要件もチェックしておくと安心です。

③告知内容

医療保険に加入する際には健康状態の告知が必要です。しかし、告知日時点の健康状態や過去に罹患した病気(既往歴)によっては加入できない可能性があります。加入前に告知事項の内容を確認し、健康状態に不安がある場合は、加入しやすい緩和型の医療保険を選びましょう。

告知義務違反

生命保険や医療保険に加入する際は、健康状態や既往歴を保険会社に伝える義務があります。このことを告知義務といい、仮に虚偽の告知をした場合は告知義務違反に該当します。

告知義務違反が発覚すると契約が解除され、保険金や給付金は支払われないことがあります。

まとめ:大きな病気への備えには三大疾病一時金を付加しよう

がんや心疾患といった大きな病気の備えを検討している場合は、三大疾病一時金を医療保険に付加することができます。

ただし、保障範囲給付金の支払い要件を正しく理解し、どのような状況に該当すれば給付金を受け取ることができるのか確認する必要があります。

今回の記事を参考しながら、三大疾病への備えについて検討してみてください。

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