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資産運用

外貨建てMMFとは?メリット・デメリットや外貨預金との違いを解説

「投資や金融商品の取引はある程度経験してきたが外貨建てMMFは分からない」
「やってみたい気持ちはあるけど知識がなくて不安」
外貨建てMMFに興味はあるものの手を出せずにいる人も少なくありません。

この記事では、外貨建てMMFとは何か、外貨建てMMFのメリットデメリットなどを紹介します。

外貨預金との違いや外貨建てMMFにかかるコストなども解説するので、新たに外貨建てMMFを始めたいと思っている人は参考にしてみてください。

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外貨建てMMFとは?

外貨建てMMF(マネー・マーケット・ファンド)は、投資信託の一種で、格付けの高い外貨建ての短期証券や国債などを中心に運用している金融商品です。外貨建ては金融商品の売買などを外貨で行うこと。つまり、外貨建てMMFでは信頼度が高い企業の社債や国債などを対象に外貨で投資することを指します。

安全性の高い企業などが投資対象なので元本割れのリスクが少ないですが、外貨での取引という点では為替変動に注意が必要です。

外貨建てMMFの3つのメリット

リスクは少なく少額からの取引が可能という利点から外貨建てMMFは、投資初心者でも利用しやすいといわれる投資方法です。

外貨建てMMFの代表的なメリットを3つ紹介します。

  • 好利回りの傾向がある
  • 低コストで始められる
  • 始めやすく、解約しやすい

それぞれ詳しく解説していきます。

好利回りの傾向がある

投資対象が優良企業の社債や安全性の高い国債などに絞られているため、リスクが少ないことが特徴です。金利が高い国の通貨で運用すれば、日本国内の金利よりも好利回りが期待できます。

外貨建てMMFを購入する際に為替レートを確認しておくと、さらに好条件での取引も可能です。円高のときに購入して円安のときに売却すれば、為替変動による差額での利益も生まれます。

外貨建てMMFで生まれた利益を再投資すれば、利息を含めた金額にプラスして利息がつく「複利効果」で、利益が大きくなる可能性もあります。

低コストで始められる

外貨建てMMFは売買手数料が無料であることが一般的なため、低コストで取引を始めることができます。売買に必要な為替取引には為替手数料がかかりますが、それでも他の投資方法に比べれば費用は安いでしょう。

為替手数料もできるだけ抑えたいという場合には、為替スプレッドがリーズナブルな通貨や証券会社をチェックしておく必要があります。

始めやすく、解約しやすい

外貨建てMMFは、リーズナブルな価格から購入可能という入り口のハードルの低さもあり、気軽に始めやすいです。証券会社によっては1,000円から始められる場合もあるので、投資の経験が少ない人でも安心して利用できます。

いつでも換金や売却ができて、解約も簡単にできるというメリットもあります。証券会社の営業時間内であれば購入日の翌営業日以降いつでも解約ができて、手数料も無料です。解約が難しい、解約に手数料が必要という投資方法もあるため、気軽に投資を止められるのは大きなメリットと言えるでしょう。

外貨建てMMFの3つのデメリット

メリットが多いとされている外貨建てMMFですが、デメリットも当然あります。デメリットも考慮して投資を検討しましょう。

ここでは、以下の3つのデメリットについて詳しく解説していきます。

  • 価格変動リスクがある
  • 信用リスクがある
  • 為替変動リスクがある

価格変動リスクがある

外貨建てMMFに限ったことではありませんが、投資という方法である以上は価格変動のリスクは避けられません。他の投資方法に比べれば危険性は少ないですが、元本保証をされていないため、元本割れする可能性もあります。

外貨建てMMFを始める場合には、価格変動によって大きな損失になるかもしれないという点も考慮しましょう。

信用リスクがある

外貨建てMMFでは債券が利用されるため、債券の支払いが滞ってしまう「信用リスク」があります。特に、外国債券では現地通貨ベースの価格変動が起こる危険性もあるため、注意が必要です。

発行体の信用度を図るための発行体格付けなどもありますので、外国債券などを選ぶ際は格付けを参考に判断するとリスクを軽減できます。

為替変動リスクがある

外貨建ては為替の影響を受けるリスクがあることを頭に入れておきましょう。売却するときよりも投資したときのほうが円安だった場合は、為替レートの差によって損をします。

売りたいタイミングで円安になっているとは限りません。タイミングによっては、為替の影響で大きく損をする可能性もあるため、気をつける必要があります。売却時には必ず為替レートもチェックしておきましょう。

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外貨預金との違いは?

外貨建てMMFと外貨預金は同じ外貨系の金融商品として比較されることも多く、よく混同されていますが、その内容は大きく違います。

「外貨預金」は基本的には日本の預金と同じ仕組みですが、元本や利息は外貨での取り扱いです。外貨普通預金や外貨貯蓄預金、外貨定期預金などの種類があります。

「外貨建てMMF」は投資信託の一種です。そのため、そもそもの基本的な仕組みが異なっています。

外貨預金と外貨建てMMFの違いを、さらに詳しく見ていきましょう。

利率の仕組み

国や通貨、金融機関によって違いはありますが、外国の預金は日本の預金よりも金利が高い傾向です。安定した利息を得ることができるというメリットがある一方、「外貨預金」の利率は日々変動しているというデメリットもあります。

「外貨建てMMF」は運用実績や成果によって変動し、外貨預金よりも利率が高くなりやすいです。運用実績に基づいた分配金や、複利効果なども望めるでしょう。

元本が保証されているかどうか

「外貨預金」は為替変動によって元本割れが起こる可能性はありますが、基本的に外資ベースでの元本は各金融機関で保証されています。預金保証制度の対象ではないため、その点は注意しておきましょう。

「外貨建てMMF」は安全性の高い債券などが投資対象になっているので、元本も堅実ではあります。しかし、元本の保証自体はされておらず、元本割れのリスクがあるという覚悟は必要です。

換金できるタイミング

「外貨預金」は種類によって換金のルールも変わります。外貨普通預金ではいつでも換金が可能ですが、定期預金では基本的に解約できません。解約ができたとしても、手数料などが必要とされている場合もあります。

「外貨建てMMF」はいつでも換金ができるという点が大きなメリットです。証券会社の営業時間内なら、好きなタイミングで日本円にかえられます。

倒産時の資産保護の仕組み

「外貨預金」は預金保険の対象外とされているので、銀行や証券会社が倒産や破綻した場合には資産保護はされません。外貨預金を行う際には注意しましょう。

「外貨建てMMF」の場合は、証券会社の資産とは分別管理されているため、証券会社が破綻をしても資産は保全されます。破綻しない証券会社を選ぶことは大切ですが、外貨預金ほど神経質になる必要はありません。

外貨建てMMFにかかるコスト

外貨建てMMFは、購入の際に売買手数料などがかからないため、必要な料金は取引金額と為替手数料だけです。証券会社によりますが、1,000〜10,000円程度の金額から取引可能なので、低コストで始められます。

証券会社の口座開設から始める場合、「口座開設料」などの費用がかからない証券会社を選べばコストはほとんどかかりません。

保有期間中に運用管理費用として信託報酬という費用が間接的にかかりますが、支払いが別途発生することはなく、総資産額によって差し引かれるシステムです。

外貨建てMMFの利益に対する税金

外貨建てMMFで得た利益には、所得税および復興特別所得税15.315%と地方税5%の合わせて20.315%が課税されます。

源泉徴収ありの特定口座を利用している場合には、源泉徴収された金額が再投資されるため、確定申告は必要ありません。源泉徴収なしの特定口座の場合には、申告分離課税の対象として確定申告を行って納税する必要があります。

他に利用している株式投資や投資信託などがあれば、損得通算も行えます。

外貨建てMMFの始め方

外貨建てMMFは、利用する証券会社や一部の銀行で取引口座を開設するところから始まります。口座開設が無料の証券会社を選ぶといいでしょう。

口座開設後はいよいよ外貨建てMMFの申し込みです。為替レートなどを確認しながら購入するだけで取引を進められます。買い付け前に目論見書などを確認する必要もあるので、事前に目論見書のチェックなども済ませておくと安心です。

購入する際には、「日本円で入金する」か「外貨を直接入金する」かの2パターンがあります。購入方法や申し込み方法は証券会社によっても変わるため、それぞれの証券会社のホームページなどで詳しくチェックしましょう。

まとめ:外貨建てMMFのリスクも把握した上で、慎重な投資を

外貨建てMMFは、安全性の高い社債や国債に外貨で投資する方法です。

売買手数料無料という低コストで始められて、為替変動や複利などによる好利回りが期待できます。安い金額からの取引も可能で、いつでも解約できる点も大きなメリットです。外貨を利用した投資である以上、価格変動や為替変動、信用リスクなどのデメリットもあります。

しかし、低コストで元本割れのリスクも低く、好利回りが期待できるという好条件から人気の投資方法です。外貨建てMMFに興味がある人は、リスクもしっかりと頭に入れて十分に検討してからスタートしましょう。

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