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家計

車を買う時には、誰もが車両本体価格には注目し、慎重に考えます。しかし、忘れてはいけない費用が、車の維持費です。車種や年式によって、維持費は大きく異なってきます。

「状態のいい中古車を格安でゲットできた」と思っていても、維持費が想定以上にかかってしまうことも。結局、コストパフォーマンスの悪い買い物をしてしまったと落ち込むのは避けたい事態です。

そこで本記事では、車の維持費の種類と具体的な金額をご説明します。車を買う前に維持費の予測を立てておくと、後悔しない車選びが可能です。また、維持費の節約方法もあわせてご紹介しておくので、車を買う前だけではなく買った後も参考にしてください。

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車の維持費は車種により大きく違う

自動車には「軽自動車」「小型自動車」「普通自動車」の3つの車種があり、維持費は車種によって大きく異なります。

車の主な維持費は、次の5種類です。

  1. 税金
  2. 保険料
  3. メンテナンス代
  4. 燃料代
  5. 駐車場代

また、正確には維持費ではないですが、毎年必要な費用という意味では、完済まで一定期間ごとに発生するカーローンも似た性質を持っています。

  1. カーローンの返済

車の維持費① 税金

車に課せられる税金には、「自動車税、軽自動車税」と「自動車重量税」の2種類があります。それぞれ、車種や年式によって税金が異なってきます。

自動車税、軽自動車税

自動車税(または軽自動車税)は、毎年4月1日時点の所有者に課税され、原則として5月中に納税します。

車の排気量によって、税額が異なるのが特徴です。排気量が多いほど税額は高くなります。たとえば軽自動車なら一律1万800円ですが、排気量1,200㏄の小型自動車なら3万円を超えます。排気量によって税額が数万円異なるので、購入の際は排気量もチェックしましょう。

また、2019年10月に税改正が行われたため、2019年9月以前に購入した場合と2019年10月以降に購入した場合で、納税額が異なります。軽自動車は税改正前と後も変わらず、1万800円です。

しかし、たとえば排気量1,200㏄の小型自動車は、2019年9月以前に購入していたなら税額が3万4,500円であり、今後もその額を納税します。いっぽう、2019年10月以降に購入している場合は、税額が3万500円です。購入時期により、同じ車で4,000円の税額の差が生じます。
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13年超の低年式車は増税に

2015年5月から、年式の古い車にはより高率の税が課されるようになりました。各排気量区分ごとに、およそ15%増税されています。優れた環境性能を有するエコカーへの減税導入にともない、税収のバランスをとるために設定されました。

自動車重量税

自動車重量税は、車両の重さに応じて課税されます。ただし、軽自動車は車両の重さの多少にかかわらず一律です。毎年納税するのではなく、新規登録時に3年分、その後は2年ごとの車検のたびに2年分をまとめて納めます。

自動車重量税は、購入時から「13年以上経過」および「18年以上経過」するごとに、税額が増えます。以下のサイトでは、次回の自動車重量税を確認することができるため、事前に確認しておくことがおすすめです。

参照:国土交通省「次回自動車重量税額照会サービス」

 

車の維持費② 保険料

車にかかる保険料としては、自賠責保険と自動車保険の2種類があります。「加入が義務付けられているかどうか」「補償対象」など、さまざまな点で異なっているため、以下の記事で違いをご確認ください。
 

加入が義務付けられている自賠責保険

自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は、法律によって加入が義務付けられています。車の所有者はすべて、自賠責保険に加入しなければなりません。車を買う時に自動的に加入し、保険が切れた車は車検に通らないため、強制保険と呼ばれることもあります。

自賠責保険の保険料は、毎年見直されています。また、保険の加入期間や車種などによって保険料が異なる点が特徴です。車購入時と車検の際に支払います。

自賠責保険は、万が一人身事故を起こした場合に、相手への慰謝料や治療費を払うための保険です。ただし、相手の車の修理代や自分の治療費には使えません。そのような事態に備えて、自動車保険でカバーすることが一般的です。
 

任意で加入する自動車保険

自動車保険は任意保険であり、加入の義務はありません。しかし、自賠責保険ではカバーしきれない補償を受けるために、多くの方が自動車保険に加入しています。

補償内容や車種、契約者の年齢、車の使用目的などによって、自動車保険の保険料は大きく異なります。自賠責保険では補償されない、どのような保証が必要かを考慮して選ぶことがおすすめです。
 

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車の維持費③ メンテナンス代

車を購入した後は、車を安全に使い続けるために、車両本体のメンテナンス代が必要となります。メンテナンス代には、維持費の中でも大きな割合を占める車検代と、その他修理代や部品交換代が含まれます。
 

車の定期点検である車検代

車検(自動車検査登録制度)は、車が安全に走行できる状態かどうかを検査し登録する制度です。新規登録(つまり購入時)から3年後に、その後は2年ごとに車検を受けます。車検切れで道路上で運転すると道路交通法違反となり、罰則が適用されます。

車検代は、車の状態や車種、車検を行なう場所によって異なりますが、数万円は必要になることが多いです。車検のために、前もって一定まとまった金額を用意しておきましょう。

修理代、部品交換代

車両本体の不具合の修理や、タイヤやエンジンオイル、バッテリーなど消耗部品の交換にも費用がかかります。たとえば、バッテリー交換では5,000円から2万円程度が必要です。複数の部品交換を行なう場合は、数万円かかることもあり得ます。

通常時の不具合への対応だけではなく、車検を通すために修理や部品交換が必要になることもあります。そのため、車検時期に向けてまとまった金額を貯めるよう、日頃から努めましょう。
 

車の維持費④ 燃料代

車を運転する場合に、必ず発生する費用が燃料代です。「低燃費」という言葉が、車の魅力を表すキャッチフレーズになっています。運転するとその分ガソリン代が増えていくため、ガソリン1リットルで何km走れるかは、車選びのポイントのひとつです。

たとえば、レギュラーガソリンが1リットル120円で、燃費が1リットル20kmの場合、年間8,000km走行すると、1年に4万8,000円必要です。このように、ガソリン代は車種や走行距離によって異なります。また、相場によって価格変動することもあります。
 

車の維持費⑤ 駐車場代

お住まいが戸建て住宅でガレージがある場合は、駐車場代は0円で済みます。しかし、マンション内の駐車場を使用したり、月極駐車場を借りる場合は駐車場代が必要です。

駐車場代は地価の影響を受けるため、地域によって大きく違ってきます。地方では月に数千円から1万円程度で済む場合があるのに対し、都心では数万円かかる場合もあります。

車の維持費⑥ カーローンの返済

車をローンで購入した場合は、毎月カーローンの返済を行なわなければなりません。返済額には金利も含まれます。毎月いくら返済することになるのかは、借りた金額とローン金利の高さによって異なります。

車購入時には、「どれだけ」、「どこで」ローンを借りるのかを、慎重に決めましょう。
 

軽自動車と普通車の年間維持費は?

車の維持費について上記でご紹介しました。「どの車なら維持費がお得なの?」と気になる方も多いでしょう。結論から申し上げますと、軽自動車が年間維持費を安く済ませられます。

修理代や燃料代、駐車場代、カーローン返済額は個人差が大きいため、自動車税と自動車重量税、自賠責保険の3項目で比較します。

軽自動車に近い小型の普通自動車でも、自動車税と自動車重量税は軽自動車の2倍近くかかります。また、自賠責保険も、わずかながら普通自動車が軽自動車を上回っています。そのため、年間維持費が普通自動車は軽自動車より約2万円多いです。

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車の維持費の節約方法

「車は欲しいけれど、維持費はできれば少なく済ませたい」と多くの方が望んでいるでしょう。そこで、車の維持費の節約方法5つをご紹介します。

  • 軽自動車などの燃費のよい車を選ぶ
  • 金利の低いローンを選ぶ
  • 任意保険を定期的に見直す
  • 低年式の古い車を買い替える
  • 車を購入せずカーシェアリングやカーリースを利用する

車購入前に使える方法から、購入後に使える方法まで幅広くあります。ぜひ車選びと購入の参考にしてみてください。 

軽自動車などの燃費のよい車を選ぶ

軽自動車やエコカーなど燃費のよい車を選びましょう。年間のガソリン代を安く済ませられます。軽自動車ならガソリン代だけではなく、前述のとおり各種税金や自賠責保険が安くなり、年間維持費を更に下げることができます。

普通自動車を買いたい場合、車両の大きさを必要としないなら、コンパクトカーを買うと燃費がよく、その他維持費も安いです。

年間走行距離が多いと推測される場合、燃費のよさは重要なポイントです。燃費の違いによって、年間のガソリン代がまったく違ってくるので、ぜひ燃費をチェックしてください。

金利の低いローンを選ぶ

車を買う際、現金一括払いの方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの方はローンを組みます。ぜひ、金利の低いローンを選んでください。

ローン金利も積み重ねるとかなりの出費になります。各カーローンを事前に比較して、金利と手数料が低いローンを選ぶと出費を抑えることができます。

カーローンには、自動車販売店の提供するローンと、銀行など金融機関の提供するローンがあります。一般的に、金融機関のカーローンのほうが金利や手数料が安くなります。
 

自動車保険を定期的に見直す

自動車購入後は、任意保険である自動車保険を定期的に見直しましょう。補償内容や条件によって、保険料は大幅に変わります。自分が必要とする補償内容を明確にし、契約を見直すことで保険料が安くなります。

また、店舗のある代理店経由ではなく、インターネットや電話で契約する無店舗ダイレクト型の保険を選ぶとさらに安くなるため、ぜひご検討ください。
 

低年式(発売から年数が経過した古い車)を買い替える

低年式の車を新しい車種に買い替えましょう。発売から年数が経過した古い車は、最新の車種に比べて燃費が悪く、ガソリン代が割高になります。

また、低年式の古い車にはより多くの税金が課せられます。自動車税の場合は、新規登録から13年経過すると約15%の増税です。また、自動車重量税に関しては、新規登録から13年および18年経過するたびに負担額が増えます。

低年式の古い車は、燃費が悪いうえに税負担が重くなり、二重三重のデメリットになりかねません。燃費のいい、新しい車種に買い替えると維持費が下げられます。
 

車を購入せずカーシェアリングやカーリースを利用する

さほど車を使う機会がなく、駐車場を借りて料金を払う必要がある場合は、車を購入しないという選択肢もあります。車を買わずに、必要な際にカーシェアリングやカーリースを利用すると、車を購入する初期費用も必要なく、維持費の負担を大幅に減らせます。

カーシェアリングなら、負担する費用は利用料金だけです。カーリースの場合は、利用料金に車検代や修理代等が含まれることも多いため含まれた料金で利用しても、維持費負担を少なくできます。車の使用頻度が少ない方は、車を買わずにこれらのサービスを利用してみてください。

まとめ:車選びは維持費も視野に入れておこなって定期的に見直ししよう

車の維持費と節約方法についてご紹介しました。ポイントは次の3点です。

  • 低年式の古い車は税金が高い
  • 普通自動車よりも軽自動車が維持費は安い
  • 車の購入前だけではなく、購入後も維持費の検討が必要である

車は大きな買い物です。車両価格だけではなく、維持費も含めて車選びを行ないましょう。車購入後も、さまざまな面から定期的に見直しをすることで維持費を下げられます。

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