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家計

子どもの習い事の費用が平均でいくらなのか気になる両親は多いでしょう。また、そもそも子どもが習い事をしている割合がどれほどなのかも気にならないでしょうか。

先に大まかな結論から紹介すると、小中学生の半数以上が何らかの習い事をしており、高校生までの全体で習い事にかける予算は月額1万円程度です。

この記事では、子どもが習い事をしている割合や費用、具体的な月謝までわかりやすく解説します。ぜひ、子どもの習い事の予算検討にお役立てください。

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そもそも子どもが習い事をしている割合は?

子ども 習い事 費用

そもそも、子どもが習い事をしている割合はどのくらいなのでしょうか。さまざまな調査結果がありますが、ここでは文部科学省の調査結果(※)をもとに紹介します。

  私立幼稚園 公立小学校 公立中学校 公立高校
芸術系 33.0% 36.5% 19.4% 9.2%
スポーツ系 65.6% 70.2% 27.7% 10.1%
教養系 33.9% 45.8% 20.1% 7.5%

※参照:文部科学省「平成30年度 子供の学習費調査」
※芸術系は、ピアノやバレエなどの芸術文化に関する習い事
※スポーツ系は、水泳やサッカーなどスポーツに関する習い事
※教養系は、英会話や習字など教養に関する習い事

特にスポーツ系の習い事が人気で、幼稚園と小学校では約65~70%、中学校になると約30%、高校では約10%の割合でスポーツ系の習い事をやっているようです。

なお、幼稚園から高校までの「私立/公立」区分については、文部科学省「令和2年度学校基本調査(PDF)」における「在学者数」の割合が大きい区分を記載しています。

子どもの習い事にかけている費用はいくらくらい?

子ども 習い事 費用

習い事をしている子どもが多いことがわかりましたが、習い事にかけている費用はどのくらいでしょうか。ここでも、文部科学省の調査結果をもとにまとめてみます。

  私立幼稚園 公立小学校 公立中学校 公立高校
芸術系 年額 ¥61,000 ¥70,000 ¥61,000 ¥66,000
月額 ¥5,083 ¥5,833 ¥5,083 ¥5,500
スポーツ系 年額 ¥69,000 ¥60,000 ¥56,000 ¥29,000
月額 ¥5,750 ¥5,000 ¥4,667 ¥2,417
教養系 年額 ¥66,000 ¥59,000 ¥48,000 ¥62,000
月額 ¥5,500 ¥4,917 ¥4,000 ¥5,167

参照:文部科学省「平成30年度 子供の学習費調査」

以上のとおり、おおまかには月額4,000~6,000円程度が平均といえます。なお、記載している数値は「それぞれの月謝等に支出した人のうち、1人あたりの平均額」です。

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【世帯年収別】子どもの習い事にかけている費用

子ども  習い事 費用

子どもの習い事にかけている費用を紹介してきましたが、世帯年収別でどうなるか気になる人もいるでしょう。この点も文部科学省の調査で集計されていますので、確認していきます。

ただし、これまで紹介してきた「芸術・スポーツ・教養の月謝」だけではなくその他の費用(※)を含め、さらにキャンプなどの体験活動をまとめた「その他の学校外活動費」であることに注意してください。学習塾や家庭教師は含みません。

※交通費、楽器・スポーツ用品・パソコン・書籍の購入費など

本記事では、統計調査上の「その他の学校外活動費」について、「習い事等の費用」のように「等」を付記します(月謝=習い事、その他の学校外活動費=習い事等)。

  私立幼稚園 公立小学校 公立中学校 公立高校
400万円未満 8.1万円 9.3万円 6.1万円      4.1万円
400万円~599万円 9.4万円 11.1万円 7.1万円 3.6万円
600万円~799万円 10.5万円 13.7万円 7.5万円 4.2万円
800万円~999万円 16.1万円 17.3万円 7.8万円 4.4万円
1000万円~1199万円 13.9万円 19.2万円 7.3万円 4.2万円
1200万円以上 23.3万円 21.9万円 16.0万円 9.0万円

※記載額は年額
参照:文部科学省「平成30年度 子供の学習費調査」

この表から、世帯年収に応じて各学校での習い事等の費用の目安がわかります。仮に世帯年収500万円の公立小学校の子は、平均して年額11.1万円(月額9,250円)ほど習い事等にお金をかけています。

ただし統計値の誤差が大きい場合もあるため、あくまでも目安としておきましょう。
 

子どもに人気のある習い事の月謝相場は?

子ども 習い事 費用

ここまでは芸術・スポーツ・教養といった大きな分類で習い事の費用を紹介してきましたので、最後に子どもに人気のある習い事の月謝相場を紹介します。

まず、下表は幼児から高校生までの習い事人気ランキングです(※)。小学生以下は水泳の人気が非常に高く、中学生と高校生は学習塾や通信教育の割合が高くなっています。
 

  幼児 小学生 中学生 高校生
1位 水泳 水泳 学習塾 学習塾
2位 英会話教室 学習塾 通信教育 通信教育
3位 体操教室 英会話教室 英会話教室 英会話教室
4位 音楽教室 通信教育 音楽教室 音楽教室
5位 通信教育 音楽教室 水泳 書道
6位 学習塾 サッカー・フットサル 武道 サッカー
7位 サッカー・フットサル 体操教室 その他のスポーツ 水泳
8位 ダンス 書道 書道 ダンス
9位 武道 習字 サッカー・フットサル そろばん
10位 そろばん そろばん 野球・ソフトボール 武道

※参照:学研教育総合研究所「白書シリーズWeb版」

次に、人気のある習い事と月謝相場をまとめたものが以下です。別途、入会金や教材費がかかる場合もあるため注意してください。大まかですが、およそどの習い事も月謝1万円以内と考えて良いでしょう。

 

習い事 月謝相場
水泳 5,000~10,000円
英会話 6,000~10,000円
体操教室 6,000~9,000円
音楽教室(ピアノ) 5,000~10,000円
サッカー 6,000~9,000円
書道 3,000~5,000円

世帯年収500万円の公立小学校に通う子は、平均月額9,250円ほど習い事にお金をかけていました(前章)。その点を考慮すると、習い事は2つ以内が一般的といえそうです。

まとめ:子どもの習い事等の費用は月額1万円程度!無理のない範囲で選びましょう

子どもの習い事の割合や費用について、文部科学省などの調査結果をもとにまとめてきました。ご自身の家庭で、子どもの習い事にかける大まかな予算が検討できたでしょうか。

この記事で紹介した調査結果を見ると、小学生までは比較的「スポーツ(水泳や体操)と教養(英会話や通信教育)」に人気がありますが、中学生からはスポーツ系の習い事をしている割合は減ってしまうようです。

また、子どもに人気のある習い事別の費用を見ると、月額1万円程度の範囲内で2つ程度習い事に通わせることが一般的のようです。

ぜひ本記事を参考に、家計において無理のない範囲で子どもと習い事を検討してみてはいかがでしょうか。

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