副業は、収入アップという側面だけでなく、社会貢献や自己実現などさまざまなメリットがあります。
副業を始めてみたいと考える人は多いかもしれませんが、「自分にはどんな副業が向いているの?」「そもそも副業にはどのような種類がある?」と、副業スタートに踏み出せない人も少なくありません。
そこで本記事では、副業のタイプを解説した上で、副業選びのポイントやタイプ別のおすすめ副業をご紹介します。副業を始めたいと考える方は、記事を参考にしながらこの機会に自分に合う副業を考えてみましょう。
副業はタイプ別に3つに分けられる
世の中にはさまざまな仕事があるように、副業も数えきれないほどの種類があります。そのため、やみくもに副業を探してもなかなか自分に合う副業を見つけることはできません。
副業は、主に3つのタイプに分けることができます。それぞれの特徴を理解し、副業選びの際の検討の軸を決める際の参考にしてください。
①専門・特定のスキル特化型
高い専門性や特定のスキルを活かして稼ぐ副業の例として、プログラミングやWEBデザインがあります。
また、講師やコンサルなど、すでに持っているスキルや趣味を副業に活用できるので、副業をスタートさせる際の負担が軽いことが特徴です。
②投資・資産運用型
株やFX、仮想通貨への投資などは資産運用型の副業です。少額でもスタートできる一方で、ある程度まとまった金額があればさらにリターンが期待できます。
そのため、余剰資金がある人は短期間でも運用次第で大きなリターンを得ることができる可能性があります。
また、スキマ時間に取り組むことができるため、本業と両立しやすい点が特徴です。ただし、運用する金融商品によっては元本割れリスクがあることには注意が必要です。
③体を動かす労働型
体を資本として取り組むタイプの副業は本業との兼ね合いが大切です。
デリバリースタッフや代行業、アルバイトが労働型の副業に分類され、特定のスキルが不要で未経験でも始めやすい仕事が多いという特徴があります。
報酬は時給や日給単位で支払われることが多いため、休日など時間の許す限り仕事をこなすことでまとまった報酬を得ることができるでしょう。
自分に合う副業選びのポイント
「副業を始めたいけど、種類が多すぎて自分に合う副業が分からない」と悩んでいませんか。副業選びの際は以下の3つのポイントを意識することで、おのずと自分に合う副業を選ぶことができます。
難易度・専門性
副業を始めるためにどの程度のハードルがあるのかを判断する評価軸として、仕事の難易度や専門性の程度を確認することが大切です。
例えば、本業でプログラミングやデザインなど希少性の高いスキルを習得している場合は、スキルや経験を副業で積極的に活かせるでしょう。
「誰でも始められる副業かどうか」「特定のスキルの要否」といった観点から、副業の難易度や専門性の程度を計ります。
リスク
副業を始める際には「どれくらいのリスクがあるのか」「安全に副業を始め、継続することができるのか」という点も確認しておきましょう。副業を続ける上でのリスクや影響を想定し、本業に支障がないか判断する必要があります。
副業リスクの例として、勤務先で副業が認められていないまま副業をスタートし、副業がバレて解雇されるケースがあります。副業を始める前には就業規則を事前に必ず確認しましょう。
また、「すぐに儲かる」「簡単に稼げる」など安易な収益性を謳う副業は、トラブルに巻き込まれる可能性があります。仕事の内容を確認し、副業として安全に始めることができるか判断してください。
収益性
副業でどれくらい稼げるのかを判断するために、収益性についても事前に考慮しましょう。報酬単価が高いものや、短時間の業務でもハイリターンを見込めるものは収益性が高いです。
副業は、少額のものから本業以上に稼げるようなものまで仕事の種類はさまざまです。稼働時間に対する報酬金額(1時間あたり何円に相当するか)を試算してみましょう。
要確認!副業を始める前に確認すべき注意点
「とにかく収入を増やしたい」などの理由で、副業をすぐに始めたいという人もいるでしょう。しかし、勢いで副業を始めると後々さまざまなトラブルに巻き込まれかねません。
まずは、勤務先の就業規則を確認しましょう。近年は社員の副業を認める会社が増えていますが、未だに副業を禁止している会社も少なくありません。副業が禁止されているにもかかわらず副業を始めると、社内規定違反によって処分を受ける可能性があります。
なお、仮に副業が認められていても、副業として取り組むことができる業務が限定されている場合や、事前に社内申請が必要になる場合もあるため注意しましょう。
また、副業による所得が年間20万円を超える場合は確定申告が必要です。確定申告は不要でも住民税は申告をしなければいけない場合があるため、所得の申告や税金の支払いは事前に確認が必要です。
副業による所得が年間20万円を超えているにも関わらず確定申告を怠ると、脱税とみなされることがあります。副業による収入や所得は正確に申告し、適切に副業を行いましょう。
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高スキルが必要なものからスキマ時間に取り組めるものまで!おすすめ副業10選
先述の通り、副業にはさまざまな種類があるため、スキルや目的、稼働時間に応じた仕事を選ぶことができます。副業のタイプ別におすすめの副業を以下でそれぞれご紹介します。
専門・特定スキル特化型のおすすめ副業4選
普段、専門職として働いている場合や特定のスキルがある場合は、経験や知識、スキルを活かせる分野での副業がおすすめです。
クラウドソーシング
クラウドソーシングサイトにはさまざまな案件が随時掲載されています。動画編集やライティング、WEBデザインなど特定のスキルを持っている場合は、比較的容易に案件を探すことができるでしょう。
いずれの案件も時給型ではなく報酬型であることが多く、業務量もさまざまです。スキルや実務経験に応じて気になる案件に応募してみましょう。
講師・コンサル業
いわゆる「先生業」を副業として、生徒やクライアントの知識・スキルアップや悩みの解決に携わることもできます。中でも、語学やITスキルなど学習者数が多く、ニーズが高いスキルを教えることができれば高い収益性が期待できます。
学びたい人と教えたい人をつなぐ習い事サービスに講師として登録したり、SNSなど各種媒体を利用して顧客を見つけると良いでしょう。
ネットショップ運営
ハンドメイド商品や趣味・スキルに関連するグッズなど、ネットで販売できるものがあればネットショップの運営がおすすめです。
商品の梱包や発送といった手間は生じるものの、空き時間を利用して着実に収益を上げることができ、ビジネスとして規模が大きくなれば独立・開業も視野に入れることができます。
大手ショッピングモールへの出店やハンドメイドマーケットへの出品など、商品やライフスタイルに合うネットショップを開業することができるのも特徴です。
アフィリエイト
近年注目されている副業の1つにアフィリエイトがあります。アフィリエイトとは、インターネットを利用した広告プログラムの一種を指し、自分のメディアで紹介した商品やサービスを読者が購入・契約すると、発生した売上の一部が還元される仕組みです。
アフィリエイトは初期投資が少額で済むほか、専門的な知識は不要であるため初心者でも空き時間に始めることができます。
即座に大きな収益を生むことは難しい反面、継続することで月に数十万円を超える収益を生み出せる可能性があります。
投資・資産運用型のおすすめ副業4選
余裕資金がある場合は投資や資産運用を始めてみましょう。本業の傍ら、スキマ時間を活用して手元の資金を増やすことができます。ただし、元本割れなどリスク面を考慮し、あくまでも余裕資金の範囲内での投資・運用を意識しましょう。
不動産投資
不動産に投資し、家賃収入や売却収益を得るのが不動産投資です。管理会社に委託すれば自分自身で不動産を管理することなく運用できるため、これまで不動産投資の経験がない人でも始めやすいです。
本業との両立も容易で、不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンな資産運用先の1つといわれています。不動産投資は購入する物件を担保に資金の調達が可能でまとまった資金を必要としないため、会社員でも気軽に始めることが可能です。
株式投資
株式投資では、配当金や売却益を期待でき、投資先の企業次第では株主優待でギフトカードや企業の自社商品を受け取ることができます。
また、銘柄の選定や売買のタイミングを考える際に、時事問題や世界情勢、政治・経済といった世の中のさまざまな情報に目が向くようになります。副業として株式投資を始めると、新聞やニュースを確認する機会が増え、金融や経済を中心とした知識を増やすことができるかもしれません。
FX
FX(Foreign eXchange)とは外国為替証拠金取引を指し、異なる通貨間の交換レートの差を利用して利益を生む投資方法です。証拠金として預けた資金の何倍もの取引が可能である点がFXの最大の特徴で、24時間いつでも取引することができる点も魅力です。
なお、為替相場が予想とは反対に動いた場合は大きな損失を被るリスクがある点を理解し、あくまでも余剰資金の範囲内での取引を心がけましょう。
オーナー経営
コインランドリーや駐車場などの経営にオーナーとして携わる副業もおすすめです。コインランドリー経営は人件費がかからず、ランニングコストが比較的低いという特徴があります。
また、駐車場経営は余っている土地を有効に活用でき、駐車場経営を辞める場合でも原状復帰が容易です。
いずれの方法も、毎月一定程度の副収入を得ることができ、集客力があれば、さらに事業規模が大きくなる可能性がある副業です。
体を動かす労働型のおすすめ副業2選
労働型に分類される副業は、単発で取り組むことができる仕事やシフト制でコンスタントに働くことができる仕事があり、空き時間を副業に充てることでまとまった報酬を期待できるでしょう。
労働型の副業に分類される2つの副業を以下で解説します。
各種アルバイト
コンビニやファミレス、飲食店でのアルバイトは未だに副業としても人気があります。人材不足で常時募集がある職種で、夜間は時給の割増が発生します。
ただし、シフト制のバイトは勤務時間の自由度は低いため、急な欠勤や時間の変更が頻発するとアルバイト先に迷惑をかけてしまうことがあります。本業やプライベートと両立できる仕事かどうか事前に必ず確認しましょう。
代行業
インターネットを活用した副業が人気ですが、「インターネットが苦手で手を出せない」という人もいるでしょう。そんな人には代行業が最適です。代行業とは、その名の通り依頼者に代わって悩み事や困り事を解決する仕事で、家事代行や運転代行が一般的です。
代行業は仕事内容がわかりやすく、単発の仕事が多いため自分の好きなタイミングで取り組むことができます。また、報酬は一般的に歩合制のため、集中的に稼働することでアルバイトよりも稼げるでしょう。
まとめ:目的やスキルに応じて自分に合う副業を見つけよう!
今回は副業の種類を中心におすすめの副業について解説しました。
副業は、主に以下の3種類に分類できます。
- 専門・特定のスキル特化型
- 投資・資産運用型
- 体を動かす労働型
それぞれ異なる特徴があり、スキルや経験、ライフスタイルなどに応じて最適な副業は異なります。副業を始める目的や目標を踏まえ、ご自身に合う副業を選びましょう。