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家計

一人暮らしの生活費のなかで大きなウェイトを占めるものに「ガス代」があります。ガス代が高くて困っている人も多いのではないでしょうか。ガスの種類や使い方によっては、相場よりも高い金額が請求されていることもあります。

そこで本記事では、一人暮らしでかかるガス代の相場を解説します。ガス代を節約するための方法についても解説しますので、自宅のガス代を節約したい一人暮らしの方は、ぜひ読み進めてみて下さい。

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ガス代はどうやって計算する?

一般的なガス代の計算方法は以下のとおりです。

基本料金+従量料金(単位料金×ガス使用量)=ガス料金

このうち「単位料金」については、原料費調整制度によって毎月変動します。

日本はガスを輸入に頼っているため、「為替レート」「原油価格」の変動によってガスの変動費が一定ではないことが要因です。

単位料金とは?

過去3ヶ月の平均原料価格と基準価格を比較し、毎月のガス単位料金を調整する仕組み。

一人暮らしのガス代は高い?平均金額・相場はいくら?

一人暮らしのガス代は、総務省統計局の調査「家計調査 家計収支編」で確認できます。

ここでは全国の一人暮らし(単身世帯)の「季節に応じたガス料金の変遷」や「地域ごとのガス料金」についても参考として調べてみました。

ガスの料金は季節によっても大幅に変動する

ガスをどれだけ使うかは外気温とも関係してくるため、季節によってガス代に変動があります

総務省統計局の家計調査によると、大都市圏のガス代の平均は以下のとおりです。

大都市の平均的なガス代
2021年1~3月(冬) 2,884円
2021年4~6月(春) 2,513円
2021年7~9月(夏) 1,859円
2021年10~12月(秋) 2,146円

出典:e-Start|家計調査 家計収支編 単身世帯

地域別のガス代の平均金額

ガスは寒い地域ほど多く使われ、暖かい地域に行くにつれて使われなくなる傾向にあります。地域によっては大都市よりもガス代が高いこともあれば安いこともあるでしょう。

ここでは日本全国の地域に分けて、ガス代の平均を調べた結果を解説します。

  2021年1~3月 2021年4~6月 2021年7~9月 2021年10~12月
北海道・東北 3,539円 3,882円 2,543円 3,263円
関東 3,927円 3,037円 2,294円 2,600円
北陸・東海 3,342円 3,430円 2,212円 2,622円
近畿 3,682円 2,922円 1,942円 2,673円
中国・四国 3,613円 3,647円 2,294円 2,324円
九州・沖縄 3,063円 3,124円 2,303円 2,427円

出典:e-Start|家計調査 家計収支編 単身世帯

ガスには大きく分けて2つの種類がある

ガス代の高騰に悩んでいるなら、まず自身の家庭で使われているガスが以下のどちらに該当するかを調べておくことをおすすめします。

  • 都市ガス
  • プロパンガス

契約内容を忘れて思い出せないという人は、自宅の外にあるガスボンベを調べてみましょう。単純に「ガスボンベがあればプロパンガス」「ガスボンベがないなら都市ガス」という区別が可能です。

ここでは「都市ガス」「プロパンガス」両者の違いについて解説します。

都市ガス

メタンを主成分としたLNG(Liquefied Natural Gas)ともよばれる液化天然ガスです。

もともと無臭の気体ですが、万が一ガス漏れが起きてもすぐわかるように匂いが付けられています。また、空気よりも軽く、部屋の中で拡散すると天井に溜まる性質があり、都市ガス用のガス漏れ警報器は部屋の上部にあります。

都市ガスの原料は海外から輸入されるものがほとんどです。気化や付臭といった工程を経たうえで、地中に張り巡らされた配管を通じて各家庭に届けられます。

値段に関してはプロパンガスよりも安いことが一般的です。2017年4月から都市ガスも自由化され、会社間に競争が生まれたことで今後さらなる値段の低下が期待できるでしょう。

ただ、思い立ったら誰でも都市ガスに変更できるとは限りません。ガス導管が都市部にしか通っていないことが多く、供給できる地域が限られている難点があります。

プロパンガス(LPガス)

プロパンガスはLPガスともよばれており、「Liquefied Petroleum Gas(液化石油ガス)」のことです。

気体燃料であるプロパンやブタンを液化したもので、気体で存在する物を液体にすることで体積が小さくなることを利用して、輸送しやすくしています。家庭用のLPガスにはプロパンが多く含まれているため、プロパンガスという別称が用いられることが多いです。

料金に目を向けると、プロパンガスは都市ガスよりも値段が高い傾向にあります。

プロパンガスの料金設定が自由であり、会社によってさまざまな金額が設定されているためです。価格競争が起こらないことで、値段が高騰しやすくなっています。

前述したガス料金の相場と比較して明らかに高額な場合、プロパンガス業者の変更を検討することも考えましょう。

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一人暮らしのガス代を安くするための節約術

相場と比較して明らかにガス料金が高い場合、まずはガスの種類や使い方について見直しをしてみましょう。

ここでは、見直しの効果が大きい部分として「ガス会社」「キッチン」「浴室」について節約の方法を紹介します。

ガス代節約術11:ガス会社の乗り換えを検討する

ガス代を見直すなかでも、効果が大きい方法が「ガス会社の乗り換え」です。現在は都市ガスの自由化が進んでおり、各社でお得な料金プランを用意しています。

自分に合ったガス会社・プランに乗り換えることでガス代が大幅に安くなる可能性もあるでしょう。

なお、割引の内容は各社でさまざまです。

インターネットからの申し込みで割引になるというシンプルにお得なものから、暗号資産(仮想通貨)で支払うことで割引になるユニークなサービスも検討できます。

たとえば暗号資産(仮想通貨)取引所「Coincheck」が「CoinCheckガス」として参入しており、以下のプランから選択が可能です。

  • ガス料金が東京ガスと変わらず毎月ガス料金の3%にあたるビットコインがもらえる
  • ビットコインでの支払いで3%割引になる

ガス会社の料金を一括で比較検討できるサイトもあるので、ガス会社ごとのシミュレーションを行ってみることも効率的に乗り換える1つの方法でしょう。

ガス代節約術2:賃貸がプロパンなら契約内容を確認する

プロパンガスは都市ガスよりも料金が高い傾向にあるので、これから賃貸に住むなら都市ガスの物件にするのがおすすめです。

プロパンしか選択できない場合、契約内容を確認して料金が高くなりすぎないかチェックしましょう。許容できないほど料金が高いなら、思い切って引っ越しを検討するのも1つの方法です。

ガス代節約術3:料理する際には調理方法を工夫する

ガスが必要になる場所として思いつくのはやはり「キッチン」です。

食器洗いのためにお湯を出したり、調理で火を点けたりする際にガスを使用します。調理をする際にこまめにお湯を止めるなど、ガスを使いすぎない工夫が必要です。

火を使う料理は火力が強いほど消費するガスも多くなります。適切な火力に調整するのはもちろんのこと、たとえば煮込み料理をガス火ではなく保温調理機具にするだけでも、火を使う時間を短くでき、ガスを節約できるでしょう。

ガス火の代わりに電子レンジや炊飯器を使って料理することでもガス代の節約につながるのでおすすめです。

少しの工夫で、ガス代だけではなく水道代や食費も同時に節約できます。詳しい方法は、以下の記事を参考にしてください。

ガス代節約術4:お風呂にお湯を張らずにシャワーで済ませる

日本人はお風呂好きですから、ゆっくりと湯船に浸かって1日の疲れを癒している方も多いのではないでしょうか。

ただ、ガス代のことだけを考えると、湯船にお湯を張るよりもシャワーだけで済ませるほうがお得になることも多いです。節約を優先するなら、湯船に浸かる回数を減らすことも検討しましょう。

加えて、シャワーを流しっぱなしにしない工夫も必要です。頭髪や身体を洗っているあいだにお湯を止めるだけでも、無駄なガス代の節約に繋がります。

湯船にお湯を張らずに短時間のシャワーで済ませると、水道代の節約にもなり一石二鳥です。一人暮らしの水道代に関しては、以下の記事を参考にしてください。

ガス代が異常に高い場合は原因を追究しよう

これまで紹介した節約術に全て取り組んでいるのにガス代が異常に高い場合、ご自身の使い方以外のトラブルが原因の可能性もあります。

ガス漏れの可能性はないかチェック

たとえば「今月は出張でほとんど家にいなかったのに、1万円近いガス代が請求された!」といったケース。異常に高すぎると感じた場合、毎月の「ガス検針票」からガスの使用量をチェックすることをおすすめします。

使ってもいないガスの使用量が先月よりも明らかに多い場合、ガス漏れを疑いましょう。

ガス警報機がある家庭なら音が鳴るので分かりますが、警報機がない家庭では以下の点をチェックしてみて下さい。

  • ガス機器とガス栓をつなぐゴムホースに亀裂がないか
  • ガスメーターが赤く点滅していないか

ガス会社や賃貸管理会社の料金設定も要確認

ガス会社が料金を高く設定しているだけ、ということも考えられます。都市ガスではガス会社料金を公表しているので、比較検討が簡単です。

一方、プロパンは金額設定が自由に行えることで金額を公表していないケースもまれにあります。

プロパンは値上げの通知も不要なので、少しずつ基本料金が値上げされていたり、あるいはガス警報器のリース代として別途取られているケースなども想定できるでしょう。あるいはガス会社は明朗会計にしていても、賃貸物件で設備費用を借主が負担させられているケースも考えられます。

いずれのケースでも、不信感を感じたら自身が利用しているガス会社と、他社の料金を比較してみましょう。

プロパンガスなら賃貸物件の管理会社にガスの契約内容を確認することで原因がつかめるかもしれません。

まとめ:ほんの少しの工夫で一人暮らしのガス代は節約できる

一人暮らしのガス代の相場について「地域別」「季節別」にそれぞれ解説しました。

相場とかけ離れたガス代がかかっている方は、まずガスの種類が「都市ガス」「プロパンガス」のどちらになっているかを確認しましょう。

そのうえで余分なガスを使わない節約をこころがけ、それでもガス代が減らない場合は他社への乗り換えも視野に入れることをおすすめします。

一人暮らしのガス代の平均と節約術を知り、少しでも料金を抑えるように対策を講じましょう。

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