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家計

「まずは300万円を目安に貯金を」と耳にします。しかし、「皆そんなに貯めているの?」と不安になる人もいるのではないでしょうか。貯金が300万円あれば、いざという時も安心ですが、金額も大きいため「300万円なんて無理」と思うかもしれません。

そこで、本記事では単身世帯と二人以上世帯の年代別貯蓄額を紹介します。自分の同年代がどの程度貯めているのかがわかると、今後自分がどう貯金すべきか、参考にしやすいです。

また、貯金が300万円あると安心できる理由や、貯金300万円を実現するための方法、貯金を成功させるコツも解説しています。本記事を読めば無理せず貯金300万円を達成できるので、ぜひ記事内の方法を試してみてください。

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みんなの貯金はいくら?年代別貯金額をチェック

他の人がどの程度貯金しているのか、気になる人も多いでしょう。そこで、最新調査による単身世帯と二人以上世帯における年代別貯金額を解説するので、ぜひ自分と照らし合わせてみてください。

なお、保有金融資産金額を平均値と中央値の2通りで示しています。平均値がデータ総和を個数で割ったものであるのに対し、中央値はデータを大きさ順に並べてちょうど中央に位置するものです。中央値は平均値よりも、実際の「真ん中」を示す傾向があります。

単身世帯の場合

単身世帯の金融資産保有状況を、年代別に見てみましょう。金融資産とは、預貯金額・株式・債券・保険等の金融商品の合計です。

単身世帯の年代別金融資産保有状況

  金融資産平均金額 金融資産平均金額のうち預貯金額 金融資産中央値 金融資産非保有率
20歳代 179万円 85万円 20万円 39%
30歳代 606万円 400万円 56万円 36.3%
40歳代 818万円 300万円 92万円 35.7%
50歳代 1,067万円 486万円 130万円 35.7%
60歳代 1.860万円 716万円 460万円 28.8%
70歳代 1,786万円 675万円 800万円 25.1%

参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【単身世帯調査】令和3年」

金融資産の平均金額と中央値が、大きくかけ離れていることがわかります。平均金額の場合、極端に保有資産額が高い人がいると平均金額もその影響を大きく受けます。そのため、中央値が実態に近いといえるでしょう。

中央値では若い世代ほど保有資産額が少なくなっています。さらに、金融資産がない人が、50歳代以下の各年代では3分の1以上を占めており、単身世帯の金銭的余裕のなさがうかがえます。

二人以上世帯の場合

同様に、二人以上世帯の金融資産保有状況を年代別に見てみます。

二人以上世帯の年代別金融資産保有状況

  金融資産平均金額 金融資産平均金額のうち預貯金額 金融資産中央値 金融資産非保有率
20歳代 212万円 103万円 63万円 37.1%
30歳代 752万円 380万円 238万円 22.7%
40歳代 916万円 406万円 300万円 24.8%
50歳代 1,386万円 577万円 400万円 23.2%
60歳代 2.427万円 997万円 810万円 19.0%
70歳代 2,209万円 959万円 1,000万円 18.3%

参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【二人以上世帯調査】令和3年」

単身世帯と比べ、二人以上世帯は金融資産の平均金額・預貯金額の平均金額・金融資産の中央値のいずれも多いです。30~40歳代で貯金300万円に到達している人が多いといえます。また、金融資産がない人の割合も、単身世帯よりも少ないことがわかります。

貯金が300万円あると安心できる理由

「貯金がない人も結構いるみたいだし、焦らなくてもいいかも」と思う人もいるかもしれません。しかし、できるだけ早い段階で貯金300万円を達成しておくと安心できます。主な理由は次の3点です。

  1. いざという時の備えになる
  2. 近い将来のための資金になる
  3. 余剰資金で運用ができる

各理由について、以下で詳しく解説します。

理由①:いざという時の備えになる

総務省の調査によると、1か月当たりの支出額は単身世帯が約15万6,000円、二人以上の世帯が約28万1,000円です。

もしも病気や失職等で収入が途絶えた場合、貯金がないと生活が厳しくなりますが、生活費をまかなえる貯金があると、安心して療養や就職活動に専念できます。生活費1年間分の貯金があると理想的ですが、最低3か月分は用意しておくのが望ましいでしょう。

参考:総務省統計局「家計収支編 1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯)2021年度」

参考:総務省統計局「家計収支編 1世帯当たり1か月間の収入と支出(二人以上世帯)2021年度」

理由②:近い将来のための資金になる

家電・家具の購入や、旅行、結婚、引っ越しなど、近い将来にお金が必要になるライフイベントが起こり得ます。たとえば、転職先の近くに引っ越したい場合、貯金があるとすぐに実行できますが、貯金がないと通勤の不便さを我慢しなければなりません。

近い将来の資金として一定額の貯金を準備しておくと、さまざまなシチュエーションに応じて自分の選択肢を増やせます

理由③:余剰資金で運用ができる

貯金が300万円あれば、生活費の数か月分と近い将来の資金としての一定額を差し引いて、おつりが出ることもあります。その余剰資金を資産運用に回すことができます。

金銭的余裕がない状態で資産運用をすると、失敗が許されません。しかし、余剰資金ならば試行錯誤が可能です。早めに貯金300万円を達成しておくと、より早く資産形成に取り組めます。

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貯金300万円を実現する方法

「貯金が大切なのはわかるけれど、300万円貯めるのは難しそう」と諦めたくなるかもしれません。しかし、この章で解説する貯金300万円を実現する方法なら、無理なく貯められます。方法は次の3つです。

  1. 支出を見直す
  2. 先取り貯金をする
  3. NISAやiDeCoを活用する

いずれの方法も、今すぐ取り組める手軽な方法です。それぞれの方法について解説するので、ぜひ貯金の参考にしてください。

方法①:支出を見直す

まずは、支出を見直すことから始めましょう。無理な節約をする必要はありません。毎月の携帯電話代や水道光熱費、保険、サブスクリプションなど、定期的な支出を確認してみてください。

不要な保険やサブスクリプションを解約したり、携帯電話をキャリアから格安プランに変えるだけで、支出を大きく減らせます。一度解約・変更すると、あとは自動的に支出額が減るため、無理なく貯金できます。

方法②:先取り貯金をする

貯金300万円を実現するためには、先取り貯金がおすすめです。「余ったお金を貯金する」という方法では、手元にお金が残らないことが多いため、なかなか貯金は増えません。

月給が振り込まれた段階で、使う前に一定額を貯金すると、必ず貯金が増えるうえに残ったお金でやりくりするコツが身につきます。無理のない一定額を毎月先取り貯金することで、効率よくお金を貯められます。

方法③:NISAやiDeCoを活用する

ある程度貯金ができた段階で、NISAやiDeCoを活用するとより早くお金が増えます。いずれも税制優遇措置を受けられるのが特徴です。NISAは、運用益や配当が非課税となるため、運用で得た利益をすべて自分のものにできます。

自分で作る年金であるiDeCoは、運用益や配当だけではなく、掛け金に対しても税制優遇措置を受けられるので、節税も可能です。

貯金を成功させるコツ

貯金を成功させるには、次の3つのコツをおさえておくと、よりスムーズに達成できます。

  1. 貯金の目的と目標額を決める
  2. 収支を把握し浪費を減らす
  3. 仕組みを作って無理せず貯める

いずれもちょっとしたことですが、そのひと工夫が貯金の成功を左右するので、ぜひ確認しておきましょう。

貯金のコツ①:貯金の目的と目標額を決める

貯金の目的と目標額を具体的に決めておくと、貯金が成功しやすくなります。何となく「貯金すべきだから」と取り組んでも、なかなかお金は貯まりません。

「来年の夏は海外に行く」といった比較的近い未来のみを目的にするのも、もちろん良いですが、おすすめは長期の目的を決めることです。

ライフプランを立てて、自分が何歳になるとどのようなライフイベントが発生するのかを確認しておくと、目標額も自然と決まります。目的と目標額が明確になると、日々の行動も良い方向に変えやすくなるでしょう。

ライフプランの立て方については、以下の記事で解説していますので参考にしてください。

貯金のコツ②:収支を把握し浪費を減らす

収支を把握したうえで浪費を減らすことも大切です。貯金ができていない人は、案外収支を把握していないケースが多いです。収支を確認すると「収入に対して支出が多すぎる」など、何らかの気づきが生まれます。

そして、支出をさらにチェックすることで浪費が多いと気づいたなら、無理のない範囲で浪費を減らしましょう。「コーヒーショップやコンビニにそんなに多く行っていたとは」と自分で自分の浪費に驚く場合もあります。

必要な食費などは削らず、浪費を減らすことを心がけてみてください。

貯金のコツ③:仕組みを作って無理せず貯める

貯金を成功させるには、仕組みを作って無理せず貯めることが必須です。各スーパーの特売品をチェックするなど、日々の節約に追われていると疲れ果ててしまいます。

仕組みを作ると、日常生活をさほど変えることなく貯金できます。たとえば、次の3つも仕組みです。

  • 先取り貯金
  • 携帯電話をキャリアから格安に変更
  • 保険の見直し

いろいろな貯金の仕組みがあるので、まずはどれかひとつから始めてみましょう。

まとめ:無理のない方法で貯金300万円を目指そう

年代別の貯金額と、貯金300万円が必要な理由、貯金300万円を実現させる方法、貯金を成功させるコツを解説しました。貯金300万円はかなりまとまった金額ですが、無理のない方法で目指すことができます。先取り貯金など、仕組みをうまく活用しましょう。

「自分ではどうすればいいか、悩んでしまう」という人もいるかもしれません。その場合は、マネーコーチで相談することをおすすめします。FPなどお金の専門家が、家計改善や保険、投資について無料で相談にのってくれます。

少しでもお金関係の不安がある方は、気軽に相談してみてください。

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