人生に一度や二度、またはそれ以上の引越しの機会がある人もいるでしょう。そこで、引越し費用の相場がどのくらいなのか気になっていないでしょうか。
引越し費用はさまざまな要素で変動するため、確かに相場は掴みづらいことが実情です。例えば、引越しをする時期や時間帯、荷物の量や引越しの距離によって引越し費用は変わります。
そこで本記事では、数百の引越し業者と提携して引越し見積サービスを提供する業者のデータをもとに、引越し費用の相場を紹介します。引越しを予定する時期や時間帯、荷物の量などを踏まえ、引越し費用の相場を把握しましょう。
引越し費用を抑えるポイントと具体的な方法もわかりますので、引越し費用の節約のためにもぜひお役立てください。
なお、引っ越し費用以外の家計に関する支出について以下の記事でも紹介しています。ぜひあわせて参考にしてみてください。
引越し費用の相場はどのくらい?
それでは、引越し費用の相場について以下3ケースに分けて紹介します。
- 一人暮らし(単身者)
- 二人暮らし(カップルや夫婦)
- 3人以上の家族
なお、一人暮らしや二人暮らしなどは引越し費用が増減する間接的な要因であり、直接的には荷物の量が引っ越し費用に大きく関係することを理解しておきましょう。
また、引越しの時期(繁忙期と通常期)や引越しの距離で相場が変わるため、シーズン別で都道府県内・都道府県外へ引越しするときの世帯人数ごとの相場をまとめます。
引っ越すときには、ご自身の世帯や時期に近い状況の相場を目安にすることをおすすめします。
引越しの繁忙期と通常期とは?
引越しにおける繁忙期は一般的に3月中旬から4月中旬までの期間を指し、通常期は繁忙期を除いた期間を指します。学生の入学と卒業や社会人の就職が3月と4月に集中しており、引越し需要が高くなるためです。
毎年、国土交通省から以下のような繁忙期の混雑状況カレンダーが掲載されますので、参考に確認すると良いでしょう。
一人暮らし(単身者)の引越し費用相場
一人暮らしの引越し費用相場は、通常期と繁忙期それぞれ以下のとおりです。
シーズン | 荷物の量 | 都道府県内 | 都道府県外 |
---|---|---|---|
通常期 | 荷物少なめ | 3~4万円 | 4~7万円 |
荷物多め | 3~6万円 | 5~10万円 | |
繁忙期 | 荷物少なめ | 4~5万円 | 5~10万円 |
荷物多め | 5~7万円 | 9~15万円 |
二人暮らしの引越し費用相場
夫婦やカップルなど、二人暮らしの引越し費用相場は、通常期と繁忙期それぞれ以下のとおりです。
シーズン | 都道府県内 | 都道府県外 |
---|---|---|
通常期 | 6~8万円 | 9~22万円 |
繁忙期 | 8~12万円 | 12~33万円 |
都道府県外に引越すときの相場は大きな開きがありますが、都道府県外への引越しといっても、距離が50kmの場合もあれば1,000kmを超える場合もあるからです。
3人以上家族の引越し費用相場
3人以上の家族における引越し費用相場は通常期と繁忙期それぞれ以下のとおりです。
シーズン | 都道府県内 | 都道府県外 |
---|---|---|
通常期 | 6~12万円 | 10~35万円 |
繁忙期 | 8~20万円 | 15~37万円 |
引越し費用の相場が変わる主な要因とは?
世帯人数ごとの引越し費用の相場を紹介してきました。相場の表を見ると、繁忙期・引越し距離・荷物の量に応じて相場が高くなっていることがわかります。
そこで、その他の要因も含めて引越し費用の変動要因をまとめたものが以下の表です。
変動要因 | 影響 |
---|---|
シーズン | 繁忙期は割増し料金がかかるなどで高くなる |
引越し距離 | 引越しにかかる時間や距離で運賃が高くなる |
荷物の量 | 大きなトラックを使ったり、作業員の人数が増えたりすると高くなる |
平日と休日 | 休日や祝日は割増料金がかかるなどで高くなる |
引越し時間帯 | 午前中早めの時間帯は高くなる傾向がある |
依頼する作業の範囲 | 荷造りや荷解きを業者に任せると高くなる |
基本的な考え方としては、引越し業者が忙しい時期や時間に、多い荷物で引越すほど高くなってしまいます。
以上を踏まえ、引越し費用を抑えるポイントと具体的な方法は記事の後半で紹介しますのでぜひ参考にしてください。
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そもそも引越し費用はどのように決まっている?(費用内訳)
そもそも、引越し費用はどのように決まっているのでしょうか。後述する「引越し費用を抑えるポイント」をより理解するため、引越し費用の決まり方を知っておきましょう。
引越し費用は、荷物を運ぶための「運賃」と引越し作業のための「料金」、そのほか、「実費」と「附帯サービス料」から構成されています。
一般的に引越料金は、運賃・料金・実費・附帯サービス料で構成されています。運賃は、車両費とドライバーの人件費等から算定されています。料金は、荷役作業員料等から算定されています。引越しをする曜日や季節などによっても多少異なります。
なお、運賃については国土交通省が「標準的な運賃」を告示しています。例えば、東京から名古屋までは中型車で90,980円ですが、名古屋から東京までは中型車で84,760円です。
地方運輸局の管轄ブロックごとに標準的な運賃が定められており、東京発の場合は運賃が高い傾向にあります。
引越し費用の相場は都道府県別でも多少異なるのです。
参考:全日本トラック協会「今すぐわかる標準的な運賃」(PDF)
引越し費用を抑える5つのポイントと具体的な方法
それでは、引越し費用を抑える5つのポイントと具体的な方法を紹介します。
- 可能な限り自分で引越しをする
- 荷物を減らしてトラックを小さくする
- 割増料金を避ける
- 引越し業者の割引やキャンペーンを利用する
- 一括見積もりサービスを利用して引越し費用を比較する
ポイント①可能な限り自分で引越しをする
可能な限り自分で引越しの準備をすれば、引越し費用を抑えられます。なぜなら、引越し業者の作業を減らせるからです。端的にいえば「荷物を運んでもらうだけ」の状態が理想といえます。
具体的には、荷役作業員料や荷造作業員料、開梱作業員料を抑えることができます。また、引越し業者の格安プランの利用が可能です。
- 不用品は思い切って処分しておく
- 自分で資材を準備して荷造りを行い、荷解きも自分でやる
ポイント②荷物を減らしてトラックを小さくする
荷物を減らして引越し業者が手配するトラックを小さくすると、運賃を抑えられます。運賃は2トンクラスや4トンクラスなど、トラックの大きさによって変わるからです。
前項と同様、具体的には不用品を思い切って処分し、荷物を減らしておくことがコツといえます。
ポイント③割増料金を避ける
運賃には割増料金がかかることもあるため、割増料金を避けることも費用を抑えるためのコツです。具体的には以下のとおりです。
- 繁忙期を避ける
- 休日(土日祝)を避ける
- 午前中8~9時の作業を避ける
会社員なら、有給休暇を取って繁忙期ではない平日の11時頃や夕方に引越しを依頼することが理想といえます。
ポイント④引越し業者の割引やキャンペーンを利用する
引越し業者は割引やキャンペーンを提供していることがあるため、これらの制度を積極的に利用することも引越し費用を抑えるポイントです。
例えば以下のようなものがあります。
- 公式ホームページからの見積もりで30%割引
- 引越し時間を引越し業者に任せることで割引
- リモート見積もりで3,000円分のギフト券
- ポイントカード提示でポイント還元
ポイント⑤一括見積もりサービスを利用して引越し費用を比較する
商品やサービスの費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりをとることが基本です。引越しサービスも例外ではありません。引越しサービスの一括見積もりサービスは、インターネットで検索するとすぐに見つかります。相場観を把握するためにもぜひ利用してみましょう。
ただし、このようなサイトを経由して契約した場合は割引やキャンペーンの適用対象外となる可能性もあるため注意が必要です。
まとめ:引越し費用の相場を把握して節約を検討しましょう
引越し費用の相場は、さまざまな要因によって大きくばらつきます。本記事では、引越し費用の決まり方や費用を抑えるためのポイントなどを紹介しました。
引越し費用を抑えるためには、可能な限り自分で引越し作業を進め、荷物を少なくしておくことが重要です。また、引越し業者が忙しい時期は避け、可能なら引越し業者に引越し作業の日時を任せられると理想的といえます。
また、引越し業者各社のキャンペーンも見ながら、一括見積もりサイトの利用も検討してみましょう。