「年収400万円の人はどれくらいいるんだろう」「どんな生活レベルなのだろうか」と気になる人は多いでしょう。
そこで本記事は、年収400万円の割合や生活レベル、どのような将来設計ができるかを紹介します。
自分が年収400万円の場合、生活レベルや貯金が適正な金額なのかを知っておくことで、将来設計もしやすくなります。現在の年収でどのようなことができるのかも紹介しているので、ご自身の生活に役立ててください。
年収400万円の手取り額はいくら?
年収400万円の人の手取り額は、勤務地や扶養家族の有無によって差はありますが、約320万円です。手取り額とは、社会保険料や税金などを差し引いて、実際に受け取れる金額のことをいいます。
月の手取り額は賞与がない場合、約26万円ほどです。生活レベルをシミュレーションする場合は、手取り額で計算をしてください。
年収400万円の人はどれくらいいる?
実際に年収400万円の人がどれくらいいるのか気になるという人も多いでしょう。
国税庁の「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、年収が400万円超、500万円以下の人の割合は15.0%です。男女別でみると、男性が17.5%で女性が11.4%と男女の差が大きいです。
全体の平均給与は443万円のため、年収400万円は平均より若干低いといえます。一方で、男女別で比較すると平均給与は男性が545万円、女性が302万円です。男性は年収400万円の場合、平均より下回りますが、女性は100万円以上上回っています。
※参考:国税庁「令和3年度 民間給与実態統計調査結果(PDF)」
年収400万円の生活レベルとは?
年収400万円はほぼ平均年収と近いといえますが、実際にはどのような生活レベルなのでしょうか。
独身なのか、既婚なのか、子供がいるのか、また住まいはどのような状況なのか、など場合によって大きく異なります。シチュエーション別に生活レベルを詳しく見てみましょう。
①独身で1人暮らしの場合
独身で1人暮らしの場合は、年収400万円でも十分に趣味なども楽しみながら、貯金もできるレベルでしょう。家計の例は以下の通りです。
費目 | 支出額 |
---|---|
家賃 | 6.5万円 |
食費 | 3万円 |
水道光熱費 | 1万円 |
通信費 | 1万円 |
交際費 | 4万円 |
雑費 | 3万円 |
貯金 | 7.5万円 |
年収400万円でも、十分に貯金ができることがわかります。また、外食や趣味なども楽しむ余裕もあるでしょう。
家賃は手取りの25%程度が目安といわれています。独身で1人暮らしの場合、自分で好きなように住むエリアや間取りなどを決められるため、できるだけ出費を抑えたいという場合は、家賃を低めに設定することをおすすめします。
1人暮らしの場合の平均家賃が気になるという人は、下記の記事もご覧ください。
②独身で実家暮らしの場合
独身で実家暮らしの場合は、家賃の出費がない分、とても余裕のある生活ができるといえるでしょう。家計の例は以下の通りです。
費目 | 支出額 |
---|---|
家賃 | 0万円 |
食費 | 1万円 |
水道光熱費 | 0万円 |
通信費 | 1万円 |
交際費 | 4万円 |
雑費 | 3万円 |
貯金 | 17万円 |
家計の状況によっては、実家の生活費を払ったりお金を入れることも考えられますが、家賃だけでなく食費等も抑えられるため、とても余裕のある生活が可能です。
現状は独身の実家暮らしで、将来的に1人暮らしや結婚を考えている場合は、将来のために貯金をするいい機会です。交際費や趣味の出費が大きくなりがちですが、将来を見据えて計画的に貯金を始めることをおすすめします。
③既婚で子供がいない場合
既婚で子供がいない場合、世帯収入が400万円なのか、夫婦ともに400万円以上稼いでいるのかで大きく異なります。稼いでいるのが1人の場合の家計の例は以下の通りです。
費目 | 支出額 |
---|---|
家賃 | 7万円 |
食費 | 4.5万円 |
水道光熱費 | 1.5万円 |
通信費 | 2万円 |
交際費 | 4万円 |
雑費 | 3万円 |
貯金 | 4万円 |
住む場所などは2人で決める必要があり、間取りなども広げる必要があるため、家賃も多少上がります。しかし、食費や水道光熱費は単純に2倍になるわけではないため、生活が急に困窮することはなく、貯金も十分可能です。
夫婦2人分の趣味や習い事、交際費すべてを自由にすることは難しいため、パートなどでも共働きを検討することをおすすめします。
④既婚で子供がいる場合
既婚でさらに子供がいる場合、夫婦それぞれが400万円以上稼いでいるのであれば余裕がある生活が可能です。稼いでいるのが1人だったり、子供が2人以上いる場合は生活レベルも変わるでしょう。子供が1人いて、稼いでいるのが1人の場合の家計の例は以下の通りです。
費目 | 支出額 |
---|---|
家賃 | 8万円 |
食費 | 5万円 |
水道光熱費 | 1.5万円 |
通信費 | 2万円 |
交際費 | 4万円 |
雑費 | 3万円 |
貯金 | 2.5万円 |
子供がいる場合、住む地域の治安や学校への通学などを考慮すると住むエリアの自由度は下がります。また、騒音などのトラブルを防止するためにも、一定程度の設備が確保されたマンションに住むため、家賃は上げざるを得ません。
生活をすることはできますが、将来かかる子供の教育費用や自分の老後の費用を考えると、パートナーも正社員として稼げると安心でしょう。
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年収400万円で将来設計は可能?
年収400万円では、ほとんどの将来設計は実現可能ですが、工夫が必要になることも多いです。それぞれ具体的に、どのように実現できるのかみていきましょう。
①貯金
年収400万円での貯金は、前述の生活レベルのシミュレーションの通り、ほとんどの場合で可能です。一方で、とても余裕がある生活ができるわけではないため、意識をして貯金をしないとなかなかたまらないでしょう。
将来どのような出費があるのかをシミュレーションし、いくら貯金する必要があるのかを逆算して、早いうちから貯金に取り組むようにしましょう。
②結婚
年収400万円でも結婚は十分可能でしょう。そもそも、結婚するだけなら費用はほとんどかからず、配偶者にも収入がある場合は、1人で暮らすより2人で暮らすほうが余裕のある生活ができるくらいです。
お互いに実家暮らしで、生活用品を揃えたり引っ越しをする場合は最初に100万円以上かかることもあるため、パートナーとどれくらいの生活レベルを求めているのかよく話し合いましょう。
③車の購入
家賃や駐車場代が安い地方に住んでいたり、独身で実家暮らしの場合は車の購入は可能でしょう。しかし、車は購入金額だけでなく維持費もかかります。車種や住んでいる地域によってかかる金額も異なるため、購入後の生活をきちんとシミュレーションした上で購入しましょう。
また、購入は可能ですが、とても余裕のある生活というわけではないため、生活必需品などでない限りは慎重に検討することをおすすめします。
④家の購入
家の購入は、簡単ではありませんが、可能な範囲です。一般的に、賃貸でも購入する場合でも、住居に使う費用は手取りの25%程度が目安といわれています。
手取り年収を320万円とすると、年間80万円を住居費用にあてることができます。35年ローンを組むとすれば、約2,800万円のため、家を購入することもできますが、エリアや間取りなどすべてが希望通りというわけにはいかないでしょう。
充分に将来の生活のシミュレーションをした上で、購入を検討してください。
⑤子育て
年収400万円でも子育てをしている人はいます。しかし、配偶者が働いているかどうか、子供の人数や住んでいるエリアによっては生活が厳しくなることも予想されます。子供がいる場合は、さまざまな公的な補助や手当が受けられるため、きちんと活用しましょう。
どのような手当や制度があるか知りたい人は、下記の記事もご覧ください。
年収400万円の人がより良い生活をする方法
現在年収400万円で、より生活レベルを上げたいという人もいるでしょう。今日からできる日々のちょっとした取り組みから、将来に向けて長期的にできることまでを紹介します。
①収入を上げる
年齢がまだ若く、年収400万円もらえているのであれば、将来的にさらに年収が上がる可能性も高いでしょう。現在の仕事で収入を上げることが難しい場合は、転職も一つの手です。
お勤めの企業が副業を解禁している場合は、副業で収入を上げることも考えられます。自身のスキルを活かす副業や、スキルがなくても隙間時間でできる副業もあるため、ご自身ができることはないか探してみましょう。
どのような副業があるのか知りたい人は、下記の記事もご覧ください。
②節約をする
すぐに年収を上げることが難しくても、節約は今日から実行できます。まずは現状何にどれくらい出費しているのか把握してください。年収が400万円あって貯金ができない場合は、無駄な出費が発生している可能性も高いです。
通信費や保険料などは、必要以上のプランを付けてしまっていて出費が大きくなっていることも考えられます。見直してみると1万円以上出費が抑えられることもあるため、この機会に見直すことをおすすめします。
詳しい節約方法を知りたい人は、下記の記事もご覧ください。
③資産運用をする
長期的な取り組みとして、資産運用があります。貯金が一定程度できている場合は、一部の資金を資産運用に回してみましょう。資産運用は始める時期が早いほど複利効果を得ることができます。一定の金額を緊急時の資金に残し、それ以外は自分に合った方法の資産運用に活用してみてください。
どのような資産運用の方法があるのか知りたいという人は、下記の記事もご覧ください。
まとめ:年収400万円でも工夫すれば生活レベルの向上や将来設計は可能!
年収400万円の生活レベルや、より良い生活を送るための方法について紹介しました。年収400万円は1人暮らしであれば、それなりに余裕のある生活が可能です。家族がいる場合は、1人だけの稼ぎでは少々厳しい生活が予想されます。
将来の選択肢を増やしたいという場合は、紹介した収入を上げる方法や貯金、資産運用に挑戦してみてはいかがでしょうか。特に資産運用は、生活防衛資金が貯まったらなるべく早く始めることをおすすめします。